とある記憶のマリアート(完全凍結)   作:ぷろとうぃんぐ

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翼「さって、それじゃ本編はじまるよ!」

音葉「まさかの前書きのネタ切れって………」

翼「今回短いしね!」

蓮「バカテスに時間取られすぎなのよ………」


第9話 魔術と科学

「私も大分思い出せて来たから、有る程度は………」

「専門的なことは抜きにしても、まずあの人は一体何の集団なの?カルト系?」

「カルト………うん、確かにそうかもしれないね」

 

音葉ちゃんの質問にマリアートは頷く。

マリアートはお茶を飲みながら閑話休題。

 

「魔術……って何だと思いますか?」

「黒魔術、なんてものなら知ってるよ。要するに5芒星がどうとか、怪しい集団だよね」

「科学の反対が魔術だと思うけど」

「………ん?」

「いや、この都市は基本的に科学じゃん。サイ・テクノロジーって言うんだっけ?魔術、とはまた違うわけだよね」

 

紅茶をのみながら私もリラックスして話す。

とは言いつつも、まだ訪れてから1週間も経っていないから、その辺のメカニズムは分からない点が多い。

 

「科学は『説明出来るもの』なんだろうね。火とか水とか、それこそ重力なんてものも、日常的でしょ?」

「そりゃね」

「でもほら、魔術は『説明出来ないもの』でしょ。私が知ってるイメージとしては魔物召喚したりとか」

 

火は100円ライター買えば起こせるし、水は水道捻れば現れる。日常的に使用するのが科学。

ただ、その過程を人間で行っているだけ。脳の構造までは知らない訳だけども。

魔術は怪物召喚したり、占いなんてものも魔術だと思う。どうしてか、なんて説明不可能なものなんだろうし。

私の見解を聞いたマリアートはおお、と口を開く。

 

「ほとんど正解です。90%くらい。私も科学サイドは詳しくないけど、結論はその通りかも。実際炎の化身操るのとか、巨大な大穴を開ける人も居ますけど、根本的には同じものなんですよ」

「それで?」

「海外にはカルト宗教って結構あるんですよ。ほら、フリーメーソンとかまさにその類です」

「あ、テレビで見たことあるかも。『信じるか信じないかは貴方次第です!』ってやつ」

「魔術なんてものは科学者の方々にとってはプラズマだと信じる人もいるし、超常現象だと面白がる人もいますよ」

 

マリアートは眈々と話を進める。

魔術なんて超常現象の一種だろうしね。ドッペルゲンガーとか、その位置に達するものなんだろうけど。

私は霊や宇宙人は信じるタイプだからね。当然神も。

 

「イギリスならイギリス正教、オーストラリアならオーストラリア世教なんて、それぞれの国に魔術結社はあるんだよ」

「え、196カ国にあるの!?」

「あ、小さい国はないですよ?シベリアとか、その辺は」

「そんな流通したものなんだ、魔術って」

「私には発展経緯は分からないけど、もはや伝統的な扱いになってたりしてますよ。資格なんて取らなくても、誰でも使えますし」

「…………マリアートは?」

「私は無理ですね。いや、そういう制限がかかってるみたいで………」

 

マリアートは左手を見ながらため息をつく。

確かに、紙やペンなんてものを使ってする芸当な訳だから、基本誰でも使えそうだ。

手から火を出す科学的なものとは大きく異なるものかもしれないね。

 

「で、その………マリアートが属してた宗教っていうのは………」

「ドイツです。ベルリンがあるところですよ。ドイツ星教があります」

「今度は星か………」

 

分かりにくいけど、混乱しないようにそれぞれ分けているらしい。

 

「私はある事情でドイツ星教から逃げ出して来ました。さっきの炎の人なんていうのもドイツです」

「………また何で」

「さぁ。それが分かれば私もこんな混乱してないよ」

 

机に置かれたクッキーに手を伸ばすマリアート。大食いさんなのかな?

 

「あの100人単位で追って来たのも、もしかしてマリアートが公園で倒れてたのも………」

「恐らくは。完全に戻ればいいんですけど、とても複雑なんで、まだこんがらがってます」

 

大分謎が解けて来た。

マリアートはある事情で、ドイツ星教本部から抜け出し、追われているうちに学園都市の中に入った。

そこで、とある事情で公園に倒れた、と。

まぁ………襲撃にあったって考えるのが妥当のような気がするなぁ。




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