とある記憶のマリアート(完全凍結)   作:ぷろとうぃんぐ

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翼「やっぱ短いよ、これ」

いや…………展開が…………(ネタ切れ)

音葉「まぁ、うん。頑張って大覇星祭まで保たせて」




第10話 魔術師らの原点

「それじゃ、あのRecrstury256……とかいうのは?」

「そうですね………あの炎の人も言ってた通り、魔術名です。魔術師にとって、私だったらマリアート、って名前よりも、魔術名のが本名に近いかな。それほど丁重なんですよ、きっと」

「はぁ、てっきり異名か何かだと思ってたけど」

「………まぁ、言い得て妙ですよ。結局は殺し名と豪語する人もいます。由来は自らの本心・願いから付けられるものなんだとか」

 

本心からの願い、か………それを名乗ることで自分は本気になり、それを叶えようと努力する。

 

「ま、私も大層な魔術名がありますけど、使えないみたい」

「不思議だね、それ。”魔術”名なのに魔術が使えない、なんて」

「なんていうか、使えない訳じゃなくて、出せない方が的確かと。魔術関連のことについては、まだ記憶が曖昧ですから」

 

マリアートはそういってクッキーを口に入れる。

その様子に音葉ちゃんはベッドの上で横になったまま、言う。

 

「………何でもいいけど、そろそろ正座やめたら?」

 

 

【9/7(火) PM14:21 第7学区内】

 

そんな訳で翌日。

マリアートには私と音葉ちゃんの寮部屋でお留守番してもらうことにした。

それにしても、魔術だの殺し名だの、よくわからない話だよね。科学とは真反対に位置する無関係な存在。

事実なのは、実際にマリアートを追って魔術師が来訪し、狙っているということかな。

GPS機能でもない限り、まさかマリアートの位置を特定することなど不可能だろう。

 

「それで?今日は何の用なのよ?」

 

回転椅子に座って訝しげにこっちを見る親友、霧島蓮はむすーっ、と機嫌が悪そうに言い放つ。

 

「一時の休暇だよ、休暇。マリアートのおかげで少しは世界に興味を持ってね」

「…………そんなことだろうと、朝4時から叩き起こされた甲斐もあり、今までずぅーーっと調べてたわよ」

「お、おおう………なんかごめんね」

 

私は音葉ちゃんの代わりに謝罪する。

マリアートが寝付いた後、魔術結社について疑問を持った音葉ちゃんは早朝から蓮を叩き起こし、依頼したんだとか。

その話を聞いたのは今日の朝だけどね。私とは何の関連もしておりません。

 

「で、情報は?」

「政府は知らんふりね。むしろ政府はスルーよ。魔術なんて甚だファンタジー世界の鉱物なのにも関わらず、よ。学園都市(ココ)と同じって訳ね」

「世知辛いなぁ。結局、なんか目的とかあるの?」

「さぁ?情報解析結果はないわね。どうせ宗教関係なんだから、『世界は私のもの(ワールド・イズ・マイン)』とか掲げてる輩が殆どでしょ。ある意味派閥よ」

 

蓮はつまらなそうに告げる。

しばらくパソコンを見ていた蓮だったけど、私の方を振り返って、

 

「ところで、翼。アンタは派閥に入らないの?」

「………………?」

「いや、『何言ってるんだコイツ』みたいな目でこっち見るんじゃないわよ。常盤台ってそれぞれ目的も特になくつるんでる派閥とかいうのがあるらしいわよ?」

「興味ない」

 

蓮の説明を一蹴する。

というか、常盤学生の私が知らなかったものを、何で蓮が知ってるんだろう。

 

「派閥を魔術名みたいに付けてみたら結構受けるわよ」

「………どういうこと?」

「どうも魔術名はラテン語みたいでね。例えばVitario。数字だったら222…………どういう意味か分かる?」

「ラテン語は知らないんだよなぁ私…………」

「『ひたすらに関わり合いを捨てる足』よ」

「とんでもないね」

 

それじゃ派閥なんて組む意味ないじゃん。

 

「って具合に、ラテン語と数字は0〜999までの数字をつけるだけ。重複しないように。アンタだったらHonos938、とかどうよ」

「………意味は?」

「我が名誉は世界のために、よ」

「どこの邪智謀略の王だよ。派閥は嫌だよ?コミュ症だし」

「だから勧めてるのよ。この先それでやっていくつもり?」

「自宅警備員だけには言われたくなかったよ、その言葉。常に家でパソコンカタカタしてる人がよくも言ってくれる」

「あら、株やってるわよ。昨日死んだけど。なんで下降するのよ、せっかく賭けてあげたのに」

「とことん堕落してるし…………」

 




※本日もお休みです。

音葉「そろそろ仕事したら?」
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