音葉「あと私の出番が欲しいね………」
文句言わないで下さい。とあマリはオリジナル要素が強すぎてわけわかんなくなってるんですよ。
音葉「わ、私は切実なお願いなんだけどな…………」
翼「仕方ないなぁ………今回も短いけど、見て行ってね」
「とにかく、篭ってばっかりも良くないから、外出るよ」
「勝手に行きなさいよ。というか、私はアウトドア派なんだから。それに外出る用事もないし」
「そんなんだからせっかく
「別に知名度なんて要らないわよ。有名になりたい、なんて願望もなし。パソコンがあれば私は生きていけるの」
「食料品の買いだめしてるのは誰だと思ってるの。身体動かさないと」
完璧に堕落した親友をズルズルと引きずって外に出る。
外は丁度晴れていて、過ごしやすいような天気だ。
夏だからムシムシする、っていうのもあるけど、ちゃっかり蓮はワンピースを着込んでいる。
「………こんな暑い中、何なのよこの人の往来。もの好きなの?」
「誰かしら目的くらいはあるんじゃない?目的地は違うんだろうけどね」
制服をパタパタ扇ぎながら、蓮と商店街を歩く。
あちらこちらから、夏祭りの屋台のような喧騒が聞こえ、たこ焼きやらクレープやらのいい匂いもする。
この際だし、ちょっとばかり贅沢していいものでも食べるかー、と呑気なことを考えていた時だった。
フッ……と周りの喧騒が消えた。
それだけではない。商店街にいたはずなのに、空き屋のような場所に移動していた。
窓から覗き込むと、高さは7階ほど。相当高い位置に建っているマンションだ。
部屋は密閉され、所々壁や床は剥がれ落ちている。
私はあくまでも冷静に告げる。
「………いいもの食べさせてあげるから、この場は協力して」
「………はぁ、仕方ないわね。あとで円盤焼き奢りなさいよ」
「またシャレたものをご注文しますねぇ………」
私は大袈裟に辺りを見渡す。窓は1つだけ。使えそうなものも特になさそうだ。
空間転移系の能力か、そんなことを思っていると、奥から緑色のスーツを着こなした男が現れた。
「あら、重役出勤ぶりね。私たちを攫ったつもりかしら?それとも………」
「……分かってる。貴方、
「ご名答。よく分かったね、お嬢ちゃん」
その口調に思わずイラっとした私。まるで紳士のような振る舞いのくせに、どこか特徴がない………
「どうせマリアートのことでしょ?裏で裏は取れてるのよ」
「ほう。まぁ、正解だ。私はマリアートの保護者、クロウリー=ペジェストンさ」
どこかいちいち引っかかる言い回しで自己紹介をする紳士。
マリアートの………保護者?
「どうせ確保なんでしょ?マリアートの」
「確保じゃあない。保護だよ保護。他の追っ手は確保にも似た斬境なんだろうけど」
「で、今更その保護者とやらが保護しに来たの?」
「その通り。私はドイツ星教の雇われ人みたいな存在だからね」キザな紳士は目を細めて言う。「君は、あのマリアートについて知っているのかい?」
「まさか。他人の事情には口を挟まないのが私だし。魔術師だろうと、そんなことは知らない。困ってたら助ける、それだけだよ」
わざわざドイツ星教とは何か、貴方は何なんだ、なんてやぶさかなことは聞きはしない。
事情は知りたいけど。
別段、マリアートは困っていた。
「僕も詳しくは知らない。本人もあの時は塞ぎこんでいたように口を開かなかったが。災厄を司る能力でも持っていたようだけどね」
「そんな事情は---------」
私には関係ない、と手を振りかざそうとした時、魔術師は両手を上げて降参のポーズを取った。
「待て待て。僕は野蛮な乱れ打ちは好まないし、戦おうと思ってここに導いたわけでも無い。僕はこれで手を引くよ」
「は、えっ?」
思いの外あっさりと手を引いた紳士に私と蓮は顔を見合わせる。
紳士は少し言い淀む。
「ただ、君たちに聞きに来たのさ。『あの子を守れる勇気』はあるのか。もし、彼女が後に及ぼす災厄でも、最後まで見捨てないか」
「………災厄災厄って………マリアートは何なの?あの魔術師たちに狙われてる理由は、なに?」
その私の問いに返答はなく、気付けば私たちは商店街の入り口で突っ立っていた。
一瞬だけ、また訪れることがあるだろうが、その時までには結論を、という声が耳に直接響いた。
※説明する言葉がありません。
翼「手抜き乙だよ」