翼「それじゃー、どうぞ!」
☆
【9/6(火) PM18:38 学園都市第7学区 とある喫茶店】
「はぁ………そんなことが」
「ええ。些か不本意ですが、仕方ありませんわ。この際
「簡単に言いますね………その映像にハックするには、相当の技量が………あ、出来ました」
「はやっ!!」
とある喫茶店。
私はご無沙汰だけど、この4人………美琴、黒子、初春、佐天4人組の溜まり場として有名何処である。
中でも、初春さんは蓮と同じ、ハッカーであるとともに、
そんな頭に花飾りを醸した初春さんは、パソコンを膝元に置いて、門の映像を美琴たちの前に写した。
「………流石ですわね」
「え、何これ何ですかこれ!新手の防犯装置!?」
「門ですよ門。学園都市の入り口につけられている画期的な装置です」
ふふん、とその画期的な装置を1分足らずでハックした初春さんは胸を張り、美琴たちに聞く。
「それで、その肝心の映像はどれくらいの時間か分かりますか?」
「…………あー、それは分からないわ。あいつに聞いて見ないと」
「あいつ………もしかして御坂さん……噂の彼氏さんですかぁ!?」
「なっ、はっ……ち、違うわよ!」
佐天さんの誤解が原因で、話はどんどんそれていく。
「おっ、お姉様!!いくらあの類人猿がよろしくとも、このお姉様のパートナー、白井黒子が許しませんわよ………よりによってあんな猿と……ムキーッ!!」
「ハンカチ食べないで下さい!破らないで下さい!それ、私のです!」
「あーもう!とにかく今は時間がないの!!寮監の鉄槌を食らいたいの!?」
「はっ………そうでしたわね。佐天さんも茶化すのは程々にしておいて下さいですの」
「ご、ごめんなさい……」
慌てて話題を戻す。
カタカタ、とパソコンを操作しながら、初春さんは困った表情を浮かべる。
「でも、学園都市のゲートの映像は4つ、24時間起動ですよ?全部探してたらキリがないですね………」
「聞いた方が早いわね……ちょっと待ってて」
ゲコ太と呼ばれるカエルのマスコットを象った携帯を取り出すと、電話をかけ始める。
しかし、今の私は蓮と音葉ちゃんにナビゲートなうの状態だった。
「何で肝心な時に通話中なのよ……誰と通話してるのよ!」
「とにかく、こっちも絞って行きましょうか………探して見ないとまずは始まらないので………」
美琴たちは初春さんに任せて、喫茶店を後にした。
☆
【9/6(火) PM20:02 学園都市第7学区 翼と音葉の寮】
「はぁ……………ギリギリセーフだった……もうダメかと思ったけど間に合った……」
「間に合って良かったね……ちょっと祈祷の準備しちゃったよ私」
寮内にて、私と音葉ちゃんがそう話す。
いや、本当に危なかった。まさか、マリアートを探しにいったら、魔術師とかいう謎の人に危うく焼かれそうになるし、時間5秒前で滑り込みするし、今日は慌ただしい。
「えと……………」
ついでに、マリアートは適当に買ってきたドーナツを頬張りながら居心地悪そうに正座をしている。
実は、学舎の園の寮は厳しく、当然校内の生徒以外の入室は認めないと言われていた。
咎められる前に、私は寮監に事情を話したところ、『致し方なかろう』と渋々だけど引き下がってくれた。
「別に楽にしてていいよ。マリアートも多分しばらく住むんだし」
「え、あの………いいの?」
「上手いこと説得したから大丈夫」
「他人行儀じゃないといけない、なんてことはないからね」
この学校で生活することとは、まずは寮監を引っ込めないと進んでいかないと言われていたりする。
さすがはお嬢様学校だよね。
「………ありがとう。わざわざ私の為に戦ってくれて」
「……構わないよ。それで?あの訳の分からない連中はなんなの?」
「……………魔術、まずはそこから説明していくべきかもしれないかな………」
机に置かれたお茶に入った氷が、カタン、と揺れる。
※今回のKey Word コーナーは都合により中止とします。