フレームアームズ・ガール 蒼穹のシーニィ 作:ポメラニアンドロイド初号機くん
シーニィside
——ヴェールヌイの
「ねぇ、ヴェールヌイ………これから僕は、どうすればいい?」
記憶の中に焼き付いたヴェールヌイの面影に問いかけるように呟くが、ヴェールヌイは僕に何も言ってはくれない。
仕方なく、かつてのヴェールヌイの部屋で彼女の遺品を整理していると、ヴェールヌイからのビデオレターを発見した。
人間であってもFAガールであっても戦いの中では当然のように傷つくし、時には当然のように
実は僕も、ヴェールヌイに宛てた遺書のような物は常備していたりする。
——結局、落ちこぼれの僕ではなくヴェールヌイの方が先に逝ってしまうのだから、神様ってのが本当にいるのなら相当性格が悪いと思う。
とりあえず、僕はそのビデオレターを再生する事にした。
▷▷▷
『シーニィ、お前がこれを見ているという事は、おそらく私はお前より先に壊れてしまったのだろうな…………』
——懐かしいヴェールヌイの声。彼女の声を最後に聞いたのはほんの数日前だというのに、もう数年くらい会ってないかのような気持ちだ…………
「ヴェールヌイ…………」
もはや溢れてくる涙を止める事はできず、画面を直視するだけで胸が苦しい。
『私は、最後まで己の使命を果たせたのだろうか……私は、祖国を守れたのだろうか?』
『今だからはっきり言うが、シーニィ……お前にとって私の存在は、きっと大きなプレッシャーになっていたのだろうな……だが、誰がなんと言ってもお前は、私の大切な…………自慢の妹だ。確かに足りない部分はあるが、他者と競うよりも己の個性を伸ばせばいい』
『だから、もっと自分を信じろ。戦いや競争に勝つ事だけが強さではない。負けない強さ、守る強さ、諦めない強さなど、強さにも色々ある。いつか私がいなくなっても、お前が自分の道を進む事ができるように、自分なりの強さを手に入れる事ができるように祈っている…………』
ヴェールヌイ…………失敗作でしかない僕を、ここまで信じてくれていたなんて……
——ならば、泣いてばかりもいられない。
ヴェールヌイは最後まで、こんな僕を信じてくれていたんだ…………
なら、僕もその期待に応えるまで。
ヴェールヌイの犠牲を無駄にしない為にも、彼女が信じた、僕自身の価値を証明する為にも——、
——僕が、ヴェールヌイの意思を引き継ぐ。
僕は、僕達の
だから、たとえ心が折れそうでも、守るべき人々から石を投げられようとも、立ち止まって泣いてなんていられない。
シーニィside 終