STEINS; GATE ~抗い続けた者たちの執念のエピグラフ~ 作:明治アル蜜柑
α世界線で紅莉栖がDメールを送った事で『Amadeus』が凍結されることになり、かがりの中に紅莉栖の記憶がいれられてしまいます。それを消去する、ということは、元の世界線(1.064750)に戻ることを意味しているのではないでしょうか?
ですが、一度α世界線を経由した事で、少しだけズレが生じ、1.064750ではなく、1.064756(相互再帰のマザーグース)に移動する事になったのだと考えられます。この二つの世界線はほとんど差がなく、近似世界線であると考えられます。
マザーグースでは『Amadeus』が凍結されておらず、かがりの中に紅莉栖の記憶が入れられることもありません。岡部もテスターを続けているはずですから、かがりの存在がバレてしまい、1月1日にラボ襲撃があったのも間違いないでしょう。
1.064750では1月2日に天王寺に全てを話した上で、『Amadeus』からの着信に出ることで、α世界線へと移動することになりました。岡部がマザーグース世界線に移動してきたのは1月15日。そのタイミングはもう過ぎてしまっています。では、マザーグース世界線ではどうしたのか。
天王寺には何も話さなかったのではないでしょうか。話した場合、『Amadeus』から着信が来ることになります。それに出た場合はα世界線、出なかった場合は『存在証明のオートマトン』の世界線に行く事になります。マザーグース世界線はそのどちらでもないため、天王寺には何も話さなかったと考えられます。
1月16日にかがりが記憶を取り戻します。ですが、鳳凰院凶真が目覚めることなく、7月7日を迎え、鈴羽とかがりが2人で過去へと行ってしまいます。そこでエンディングとなってしまいます。
では、鈴羽とかがりはどこへタイムトラベルしたのでしょう。考えられるのは2010年の7月28日か、8月21日。7月28日なら、紅莉栖の救出に向かった、と考えられますね。ですが、これは岡部以外には出来ない事なのであり得ないと思っています。よって、行った先は8月21日だと考えられます。
その日に行く目的は、鳳凰院凶真を復活させる事。ですが、まゆりの代わりにかがりが行ったことで、鳳凰院凶真が復活することはないでしょう。よって、これは失敗となります。
その場合の保険として、2011年1月2日の岡部の行動を変えるよう、暗躍したのだと思われます。この世界線から抜け出し、α世界線にも飛ばされないようにするため、二人は1月2日に、岡部に天王寺に全てを話した上で、『Amadeus』からの着信に出ないよう誘導したのではないでしょうか。
そうすることで、『相互再帰のマザーグース』から『盟誓のリナシメント』へと分岐することが出来るはずです。
以上より、『二律背反のデュアル』から『相互再帰のマザーグース』を経て、『盟誓のリナシメント』に分岐したという流れを理解していただけたかと思います。
では、デュアルにおいて、自ら着信に出た岡部が、いきなり『盟誓のリナシメント』へと移動したのは何故でしょうか。
これについては、作中で未来のダルに語ってもらいました。
リーディングシュタイナーで移動して来る岡部が混線した、という理由ですね。
『盟誓のリナシメント』がアクティブになるのが1月2日。ですが、『相互再帰のマザーグース』がアクティブになるのは1月15日。デュアルの岡部が1月15日にマザーグースに移動しようとしても、その世界線は既にアクティブではなくなっています。そのため、マザーグースを飛び越えて、リナシメントへと移動した、と考えられます。
ですが、そのリナシメントには、マザーグース世界線の岡部が既に1月2日に移動してきています。そのため、移動先が満員となり、デュアルの岡部はデータ化された岡部の記憶の中に移動してきた、と考えられます。
『相互再帰のマザーグース』を番外編としたのは、これが理由です。データの中に移動してきた岡部が『盟誓のリナシメント』の中心人物であり、マザーグースのことを何も覚えていないため、ストーリーの邪魔になると考え、番外編としました。