STEINS; GATE ~抗い続けた者たちの執念のエピグラフ~ 作:明治アル蜜柑
「はぁ……はぁ……はぁ」
俺はブラウン管工房のわきの壁に手をつき、息を整えた。まゆりは見つからない。
メイクイーン+ニャン2にも行ってみたし、まゆりが行きそうな店も覗いてみたが無駄だった。
と、そこで、突然眩暈のような立ち眩みが俺を襲った。
「っ……!走り回ったせいか……?」
こんなことになるなら、普段からもっと鍛えておくんだった。だが、今の感覚。どこかで……?
「岡部さん!」
真帆も息を切らせながら戻って来た。
「いたか⁉」
痛む頭を押さえながら、俺は声を絞り出す。
「ダメッ。あたりをぐるっと回ってみたけど、見当たらないわ……」
焦燥感で我を失いそうになる。どこへ行ったんだ。まゆり……。
「ダル!見つかったか?」
ダルにはここに残って、まゆりの知人友人に連絡を取ってもらっていた。
「オカリン……それが……」
「どうした?」
「……電話、繋がらないんだよ」
「まゆりなら、俺も何度かかけてみたが、電源を切ってるみたいで——」
「違うんだ。まゆ氏だけじゃなくて、他のどこにも繋がらない。つーかずっとスマホが圏外になったままでさ……」
「なんだって?」
俺も自分のスマホを取り出して確認してみた。
「……俺のも、圏外だ」
「私もだわ」
ラボで電波が圏外になる事など、今まではなかった。屋上へ上がり、古典的な方法で確かめてみても無駄だった。
屋上も外も駄目。ダルはネットで状況を調べていた。幸いにもネット回線は生きているようだ。
「おっ、速報出た!」
『Taboo!!』のトップページに、携帯電話の大規模障害ニュースが載っていた。
「え、つーかなんぞこれ……。秋葉原一帯の基地局が……全キャリア故障……?」
「全キャリアって、そんな事、有り得るの?」
「っ……!」
このあまりにも不自然な状況。α世界線でのことを思い出す。まゆりが殺されたあの日。
「……人為的な工作?」
恐ろしい何かが、今、この秋葉原を包み込もうとしている。そんな予感がする。
フラッシュバックが起きそうになるのを必死で堪えた。今は震えている場合じゃない。
まゆりを捜さないといけないんだ。
「ダル、ネットは生きてるんだよな?」
「あ、うん。だからライン経由でるか氏や阿万音氏とは連絡取り合ってる」
よし、それなら、みんなもまゆりを捜してくれるはずだ。
「俺ももう一度、あたりを捜してくる——」
「待った。実はもう一つ気になる事が……。電波障害のこと、@ちゃんで調べようとしてたらさ、現在進行形でオカ板がクラックされてて——。そのクラッキングしてる奴がさ、ほら……」
ダルがPCに@チャンネルの画面を表示させ、俺に見るように促してくる。
「こ、これは……っ!」
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『サリエリの隣人』だって⁉
それって、俺が『栗悟飯とカメハメ波』と接触するために以前作った、ハンドルネームじゃないか。
「なんなの?」
事情を全く呑み込めていない真帆への説明は後回しにして、俺はそのスレッドをクリックした。
そこには、ただひとりによる書き込みだけが存在していた。
【オカルト】 サリエリの隣人に告ぐ
001:栗悟飯とカメハメ波:2011/07/07(木) 17:11:33 ID:VoE860I9P
サリエリの隣人へ
これから我ら双子は、在るべき場所から一時的に
遠ざけられることになりそうだ
だから、もうここには来られないかも知れない
父なる神は、ついに我らの不可侵領域まで解放する業を見出した
これで私たちは父の子として虚言を持たぬ『善い者』となるだろう
だから私たちは、時を司る秘密もその在り処も父に語る事になる
それを護れない事はとても心残りだ。すまなく思う
不死鳥とも良き友人になれそうだったが、たぶんお別れだ
だから最期に、私の最も尊敬する人にこう伝えてほしい
——私は、自分を凡庸なる人々の代表だと考えていた
そして、貴女が常に私にとっての目標であり、
貴女こそがまさにアマデウスその人だった—と
「栗悟飯とカメハメ波……」
最初の書き込みが投稿された時刻は1時間ほど前。あとは無意味な数字と文字の羅列がどこまでも延々と続いている。
「これは、どういう事?」
横から画面を見つめていた真帆が、文脈から不穏なものを感じ取ったらしい。鋭い目をして、俺に問いかけてきた。
「『Amadeus』だ!」
「え?」
「こいつは、『Amadeus』の“紅莉栖”なんだよ」