STEINS; GATE ~抗い続けた者たちの執念のエピグラフ~ 作:明治アル蜜柑
リナシメント世界線の未来では、かがりが洗脳されることを知っていてもそれを防ぐことは出来なかったのに、どうしてこの世界線ではそれが可能になるのでしょうか。
それは、変動先の世界線が未知の世界線であることが理由です。
先程も話した通り、リナシメント世界線から変動するのは、1.129848世界線であり、かがりが洗脳されることが確定しています。一方、世界線Cから変動するの世界線D(1.130205)は、これまでに一度も観測されていない世界線です。
かがりが洗脳されることが確定してないため、世界線Cの未来で、かがりを守る事が出来た、と考えられます。
無印では、かがりはラジ館の屋上に現れていませんが、どこかに隠れていただけで、その場にいたのは間違いないはずです。
『盟誓のリナシメント』でDラインを送信した岡部がリーディングシュタイナーしてこないのか
これも初プレイ時からの疑問でした。12月15日に向けてDラインを送ることで、『盟誓のリナシメント』の岡部からすれば世界線が変動することになります。では、送った岡部はリーディングシュタイナーしないのか。
私の結論としては、リーディングシュタイナーが発動することはありません。
ポイントとなるのは、Dラインを送信したのが2011年の12月18日であるということです。Dラインを受信する側の世界線では、2011年7月7日に世界線が変動し、オペレーション・アークライトが成功する世界線(1130205)がアクティブになります。
Dラインを送信するよりも前に、世界線が変動したため、リナシメントの岡部がリーディングシュタイナーして来る事は出来ないと考えられます。
………と、これだけでは説明不足ですよね。
Dラインを受信する側の世界線では、2011年7月7日以前にも世界線が変動しています。ロシアの過去改変実験による変動ですね。1.129848世界線から、1.382733世界線へと変動。その後、歴史を修正して1.129954へと戻ってきました。
これらの世界線変動は関係ないのか、と思われるかと思います。その通りで、私は関係ないと考えています。
というのも、これらの世界線では、かがりが洗脳されることが確定しています。一方、アークライトが成功する1.130205のみ、かがりが洗脳されない世界線となっています。
『盟誓のリナシメント』は、かがりが洗脳されていることを前提に成立している世界線です。1.129954までの世界線であれば、リナシメント世界線の岡部がリーディングシュタイナーしてくる可能性もあったはずですが、1.130205にリナシメント世界線の岡部が来ることは不可能だと考えられます。
これは、因果律の問題であると言えます。
かがりが洗脳されている、という因果のもと、存在出来ていた『盟誓のリナシメント』の岡部は、かがりが洗脳されていない、という因果である1.130205世界線の岡部にリーディングシュタイナーすることは不可能です。
Dメールを例に考えてみましょうか。
2025年の岡部が、2010年の岡部にDメールを送ったとしましょう。Dメールの内容は、『2週間前の自分にDメールを送り、通り魔からまゆりを守れ』とします。
Dメールを受け取った2週間前の岡部は、その内容通り、まゆりを通り魔から守ったとしましょう。その瞬間、世界線は変動することになりますよね。
2010の岡部は、Dメールを送った瞬間に世界線を移動する事になります。移動先はまゆりが生きている世界線。
ですが、2025年の岡部はどうでしょうか?
答えは、まゆりが生きている世界線には移動できない、となります。
おそらく、2025年の岡部も、Dメールを送った瞬間に、世界線を移動する事になります。ですが、移動先は、2010年の岡部が2週間前へとDメールを送ったものの、まゆりは救えなかった世界線であるはずです。
この例では、2010年時点でまゆりが死んでいることを起点として2025年の岡部が存在出来ています。ですが、2010年の岡部が2週間前にDメールを送り、まゆりの生存が確保されてしまうと、2025年にまゆりが死んでいる、という状況が成立しなくなります。
2025年の岡部が存在していると、因果律に矛盾が生じるため、まゆりが死んでいる2025年の岡部は、可能性の存在として消えてしまいます。
もし、消えずに世界線を移動したとしても、それは先ほど言った、2010年の岡部が2週間前へとDメールを送ったものの、まゆりは救えなかった世界線ということになります。
これと同じことが、リナシメントの岡部にも当てはまるのではないでしょうか。
かがりが洗脳されていることを起点として成立しているリナシメント岡部は、かがりが洗脳されない世界線がアクティブになったことで、可能性として消滅してしまった。そのため、1.130205世界線にはリーディングシュタイナーで移動してこれない、ということになるのではないでしょうか。
かなり長くなってしまいましたが、今回の考察パートはこれで終了となります。
次回は『交差座標のスタータスト』です。
よろしくお願いいたします。
それでは!