刀剣乱舞〜時を繋ぐ音色〜   作:國光麻弥

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初めまして。
國光麻弥と申します。
この度初めて小説を投稿いたします。
とは言え、何度か小説は書いてはいるんですが、ちゃんと完走させたことがございません。
この小説が初めて完走した小説となるよう精一杯努めていきます。


序章

西暦2205年

時代改変を目論む「歴史修正主義者」によって過去への攻撃が始まった。

これは歴史を変えようとする時間遡行軍と歴史を守る付喪神、刀剣男士達と戦いに巻き込まれた者達の絆の物語である。

 

とある地方にあるとある本丸。

本丸とは刀剣男士を顕現させて共に戦う存在、審神者が共に生活する場である。

そして、審神者とは時の政府より見出された刀剣男士を使役する者達のことを言う。

彼らに命じ、各時代で起こる時間遡行軍との戦いに身を投じている。

この本丸の審神者、入船ユウマは庭で横になりながらボッと空を眺めている。

「また空を見つめているのだな、主は」

一人、いや一振りの刀剣男士が声をかけた。

彼の名は三日月宗近。

天下五剣の一つでありその中で最も美しいとされ、打除が多く三日月のように見えることからその名がついた太刀である。

この本丸においては古参の刀剣男士でありユウキも信頼を寄せている。

「そりゃあんなでっかい大きな穴開いてんだもん」

ユウマの指さす先には空に大きな穴が空いている。

「そうだな。あれほど大きな穴はないからな」

ははっ、と笑いながら三日月は言った。

呑気なこと言ってる場合ではないだろうに、とユウマは思った。

あの黒く大きな穴が空いていることが確認されたのは一月前のこと。

最初に気がついたのは庭先で遊んでいた藤四郎兄弟達が見つけたのだ。

聞いた時は耳を疑ったが確かにぽっかりと石ころサイズの穴が空いていた。

それが今や一月のうちに本丸がすっぽりと入ってしまうのではないか、という大きさまで成長してしまっている。

政府には要請しているが一向に返事は返ってこない。

ユウマは本当に捜査しているのか?と疑問に思い始めている。

「主様、主様はいらっしゃいますか?」

主人を探す声が聞こえてきた。

その姿は狐そのものだがただの狐ではない。

名はこんのすけ。

本丸に1匹はいる審神者や刀剣男士達の助けとなる他、時の政府と審神者との連絡役も務めているキツネだ。

 

「ここだぞ、こんのすけ。君が来たってことは時の政府からの指令か?」

ユウマはやっと来たか、という顔をしてこんのすけに告げた。

「はい、あの穴の原因に関して時の政府より通達があり、情報を開示いたします。広間に刀剣の皆様をお集めください」

 

「聞いたよね、三日月。全員集めて」

 

「心得た」

そういうと三日月は縁側を離れ、大広間へと皆を集めに行った。

 

それから数刻の後、本丸の大広間に刀剣達は集められた。

共に雑談する者もいれば静かに主であるユウマの到着を待つ者もいる。

「皆、静かに!主が入られる!」

へし切長谷部がそう伝えると皆静かに姿勢を直して座した。

そして戸が開き、主であるユウマがこんのすけを抱き抱えて入ってきた。

「皆、待たせてすまなかったな。僕の報告が身を結び、政府からの説明があるそうだ。こんのすけ、説明を頼むよ」

 

「あの穴の直接の原因はいったいなんなのだ」

まず、長谷部は言った。

 

「まずはこちらをご覧ください」

 

「これ、全部うちの本丸じゃないな」

ユウマが言った。

映し出された映像はこことはちがう別の本丸のものだった。

しかしながらあの大きな黒い穴はいくつも発見されているようだった。

「この本丸のみならず、この時代の本丸全てであの穴の発生が確認されています。それが原因がどうかは不明ですが、時を渡る際に弊害が生じています」

 

「具体的には?」

ユウマが言った。

 

「指定した時間に渡れない、逆に2205年に戻れないなどの弊害が確認されています。この本丸ではまだ確認はされていないようですが」

 

「政府も頭を抱えていそうな事例だな」

元は監視官だった山姥切長義は言った。

「ほう、政府の監察官としては見過ごせない案件、ということか?」

その左隣に座る山姥切国広が答える。

そういうことになるかな、偽物君、長義はすこし嫌な顔をして言った。

 

「つまり、あの穴はすべての本丸に関わってくるとそう言いたいわけだな」

長谷部は続ける。

 

「はい、しかし発生源はわかっています」

 

「なんだ、もうわかっているんだ」

ユウマは言った。

「あの穴の発生源は全て同時期に発生しています、時の政府は全ての原因は2025年の東京にあると結論に達しました」

 

「2025年?遡行軍も動けば目立つ時代に何故わざわざいくなんて」

 

「それについては現在調査中、とのことです」

こんのすけは言った。

歴史を改変することは表立ってできることではない。正しい歴史の裏側で秘密裏にに行われるものが殆どである。

秘密裏に行われようとする改変をさらに秘密裏に阻止するのが刀剣男士達本来の役割である。

だが、その多くはまだ写真や映像技術が未発達の時代、近世までの間に行われるもの。

近代以降については技術が発達したことで人目についてしまい、目立ち動けなるからだ。

だが、今回歴史改変が行われているのはよりにもよってその近現代なのだ。

歴史修正主義者も時間遡行軍も間抜けではない、なぜよりにもよってその時代を選んだのだろうか。

「ですが、興味深い情報が。時代改変の原因についてなのですがその中心にユウマ様のご先祖が関わっている、と」

 

「えっ、僕のご先祖が?」

ユウマは驚いた様子で言った。

「ほほぉ、主の御先祖が関わってるのかい。そいつは驚きだな」

 

「驚いてる場合じゃないよ、鶴さん。まるで主がご先祖の尻拭いをさせられるみたいじゃないか」

驚いた様子に反応した鶴丸国永を燭台切光忠が嗜める。

 

「おっしゃる通りです。黒い穴の発生源を見つけたのもユウマ様が所有する刀剣男士。その原因はあなたの先祖様。そういうわけで時の政府より特命任務を授かっております」

 

「特命任務?」

 

「直ちに2025年に向かい、黒い穴の発生源を阻止せよとのことです。ただし、今回の任務は通常のものとは異なるため特殊な編成となります」

 

「特殊な編成?」

 

「はい、黒い穴によって生じた時空間の乱れにより、刀剣男士の皆様には仮の主が必要となります」

 

「えーっ!」

誰もが驚いた瞬間であった。

 

 




ということで始まりました、刀剣乱舞とBanGDreamのクロスオーバー作品です。
次回から本格的に物語が始動します。
どうぞお楽しみに。
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