だから、誰かが負わなくてはならないのだ。闇の役割を。
子供だからとか関係ない。
これは私のエゴなのかもしれないけど。守りたいんだ。
私とは違って、純粋で優しい性格の彼女――私の姉を。
そのためなら私は
悪にでも闇にでも染まってやる。
空の陽の光は地平線に沈み、夜を告げようとしていた。
手の中に収められた黒い塊―――私の愛用の銃をサッチェルバッグに仕舞う。
さぁ始めようか。革命を。リコリスには消えてもらおう。
―――ただ1人を除いて。
私は安藤菫。16歳。世間で言うと高校生相当の年齢。でも私たちはリコリスだから高校に通うことはないけれど。
私は他のリコリスの子達よりも訓練を始めた時期が遅い。
それまでは普通に一般人として暮らしていた。年齢的には7歳くらいだったと思う。多分私みたいな子はかなり珍しい。7歳くらいだと、その頃の記憶が残っているからリコリスにするには向いていないし、訓練させるにしても少し年齢が遅すぎるらしい。
それならどうして私がリコリスになれたか。それは、一般人だった頃の記憶がほとんど残っていないということが大きい。
「ごめんなさい」「すみません」
最近、私はこの言葉を言うことが格段に増えた気がする。
今日も上官の大人の皆様に言う事になるであろうこの言葉を頭の中で復唱する。
「あの、えっと......し、失礼します......。」言葉がたじたじになりながら、ドアを開ける。―――と、私はそこに居た人物に驚いた。
「えっ。楠木、さん?」
「ああ。」
「......」「......」
しばらく部屋に沈黙が流れる。
違う違う。黙り込んじゃいけない。要件を聞かなくちゃ。
私が口を開こうとした時、楠木さんが1枚の紙を渡してきた。
「京都支部のリコリス数人を東京に移動させることにした。お前もその1人だ。」
なるほど。私が東京に......ん?え?私!?なんで?
私はリコリスの中では「落ちこぼれ」なのだ。皆の足を引っ張っている存在。
「あの……お言葉なのですが、なぜ……私なのでしょうか。」
「自分は落ちこぼれているのに何故、という事か?」
「あ、はい……。」
「お前は技術の面では劣っていない。寧ろ、高い方だと言える。」
「映像をいくつか見させてもらったが、模擬戦を見ている限り、とても落ちこぼれているようには見えなかった。それどころか、ファーストリコリスとも渡り合える程の実力を持っている。」
「えと......ありがとう、ございます......?」
疑問形でお礼(?)を言う私に一瞬訝しげな目を向けるが、楠木さんは話を続ける。
「おそらく精神的な問題なんだろう?」
図星だった。映像を見たのであれば察しはつくのかもしれないが。
「......はい。実は―――――」
私は楠木さんにその原因を告げた。
「...やはりか。それなら、東京に着いたらまずはここに寄って行くといい。」
「あ、はい。分かりました。では……失礼します。」
ドアを閉め、私は部屋から退出する。それにしても――――
「喫茶…リコリコ?……なんでそんなところに……?」
皆さんはじめましてですね!!アメオンナチャンと申します☔
小説の執筆はしたことがあったのですが、スマホで書くのは初めてで苦戦しました笑笑
そしてこちらの小説、リコリスリコイルの二次創作(オリ主)となっております。
時系列的にはアニメ1期の後です。
続きはいつ出せるか分かりませんが、読んでくださる優しい方々、しばしお待ちください ♀️