とある少女たちが選び取った結末は。   作:アメオンナチャン☔

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模擬戦0̲1̲~菫視点~

「前の模擬戦よりも観客が多いですね。」

 

「リコリスの中でも強い奴がいっぱい集まってるからじゃない?」

 

犀羅の言う強い奴、に自分を入れていてもおかしくなさそうだなぁ……。

 

――――――しばらくして

後ろに人の気配を感じた。模擬戦なのに殺意があるなんて……。そして、

 

私は敢えて逃げずに後ろを振り返る。

 

相手はいや 、三島さんは私が突然振り返ったことに驚き、一瞬動きが止まる。本当に少しの時間。その隙に私は照準を定めつつ、トリガーを引く。

 

千束以外はあの速度に対応して避けることなどできないだろう。

 

三島さんは為す術も無い。ペイント弾のインクが残る。

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

一方、観客達の方。

 

初めて菫の戦いを見た者がほとんどだからか、驚きの歓声をあげる。しかも、今は降格していてサードリコリスだ。

 

「え?何、あの子。めっちゃ強くない?」

 

「だよね。あれでサードはないでしょ。下手したらファーストなれるんじゃないの?」

 

そう。でもあくまで"模擬戦"では、だけど。妹の私にはわかる。"あの菫"が実戦で今と同じように戦える日は来ない。

―――――――――――――――――――――――――――

 

「っち。負けたのね……。」

 

呆気ない敗北にしばらく理解が追いついていない様子だった彼女は、ようやく我に返ったようだった。

 

「あなたの顔見ると殴りたくなるから早く行きなさい。」

 

サラリと放たれた物騒な言葉をあとに、私はそこから立ち去る。

 

 

 

私は壁に隠れつつ、周囲の様子を伺う。しばらくそうしていると、人の気配がした。全神経を集中させ、その方向を探る。

 

これは犀羅では無い。彼女の行動や仕草、歩き方などはあれだけ何年も共に過ごしていればだいたいわかる。

 

だったら、フキさんの可能性が高い。突然の対戦だったから、彼女の情報はほとんどない。慎重に動かないといけない。

 

小さめの足音が近づいてくる。その足音はひとつ向こうにある壁裏で止まる。お互いそこから動かない。

 

少し続いた膠着状態を破ったのはフキさんの方だった。私が動かないと確信したようだ。すぐに攻めに転じた。

 

 

私は壁の裏を走り抜ける。時々聞こえてくる発砲音から、あまり距離が離れていない事が分かる。

一度通った開けた場所への道に差し掛かる。その先に犀羅がいないとも限らない。ここで決着をつけたい。

 

壁の裏で一度止まる。 曲がり角のすぐ横にあるから、一瞬だけでも死角になるはず。

 

そして、フキさんが角から出てきたところで構えていた銃のトリガーを引く。

 

しかし、すんでのところで避けられる。どうやら、低い姿勢で下向きから狙うつもりでやった事が、結果的に避けることに成功したようだった。

 

「うわ、……あっぶね」

 

正反対にこちらはしまったなところ思った。相手は既に、撃てる体制に入っている。でも、まだいける。

 

 

ほぼ同時にふたつの銃の引き金が動く。

 

 

 




当初は、たきなVSフキ の予定だったんですが、こうなりました。三島さん、見せしめみたいになっちゃった?笑
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