とある少女たちが選び取った結末は。   作:アメオンナチャン☔

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協力者か否か②

私たちは千束の提案でカラオケボックスに来ていた。

「場所変えるで普通カラオケ来るか?」

 

「確かにそうですね。」

 

「だって、ここなら部屋防音だから会話聞かれにくいし、歌いたかったら歌えるし〜!」

 

「歌いたいなら付き合わなくも無いですが……。」

 

「やった〜!」

 

「いやいや、こっちは暇じゃないんだからさっさと本題に入って。歌いたいならそこの三人で勝手にやっとけば?」

 

「感じ悪いなぁ……。わかったよ〜本題入るから〜。」

 

「なずなちゃんさ、この二人知ってるよね?」

 

千束は例のサードリコリス達の動画を見せた。そこにはなずなの姿もある。そう。この動画が最後の接触の一場面だ。

 

「そんなまどろっこしくしなくても、アタシが柚子の協力者かどうか知りたいんだろ?」

 

数秒の静寂が流れた後、たきなが口を開いた。

 

「この動画に映っている以上、下手な言い逃れは考えない方がいいですからね。」

 

「言われなくても分かってるし、そんなつもりないんだけどなー?」

 

「まあ結論言うと、共犯してるつもりは無い。」

 

「"つもり"とは?随分とはっきりしない言い方なんですね。」

 

「別に柚子の事なんざ知らないって事。まともに会話した事無いし、あいつが何してようが興味もない。」

 

「その割には怪しい事が多いんですね。そもそも、今日なんで一人だったんですか?」

 

「もう一人の奴は別任務に来てたリコリスと帰って行った。」

 

「単独行動は控えるように通達があったでしょう?」

 

「この短時間くらいどうにでもなる。アタシもそんな弱くないし。」

 

「ではあの(動画の)リコリスに声を掛けた理由は?」

 

「呼び出しだな。」

 

「呼び出し?何の?」

珍しくあまり話さない様子だった千束が会話に参加した。あまり話さなかった訳はおそらく手元の小型タブレットだろう。歌う曲でも入れていたんだと思う。

 

「人に頼まれて。なんのために呼び出したかったのかは分からないし、どーでもいいけど。」

 

それって、頼んだ人っていうのが柚子なんじゃ……。

 

「では安藤柚子の事はほとんど知らないと?」

 

「そーだよ。けどヤバいこと考えてそうではあるんだよなぁ。」

 

「ねー?役立たずの菫?」

「な、何……?」

私はビクッと肩を震わせた。声も少し震えたかもしれない。

「コイツは任務行ってもビクビクしてばっかりで役に立たないし、それどころか他の奴の足引っ張ってその所為で何人も死んでるし。」

 

そんなの分かってるよ。私だって。みんなの足を引っ張ってばかりだっていう事。

 

私は何もいい返せずに俯いた。

 

その時、テーブルに勢いよく手を付く音が聞こえ、私は顔を上げる。千束が静かな怒りに燃えているように感じた。

 

「黙って聞いてれば、菫の事好き放題言って。君はそんな事しか言えないの?」

 

「いや、事実を言っただけなんだけど?笑」

 

なずなちゃんは尚も調子を変えることも無く返答する。

 

「それが事実だったとしても、菫は菫で誰も傷つけない方法を考えて、今、菫は足手まといなんかじゃない。」

 

「人の悪口ばかり言うあなたの方が醜くて愚かですよ。」

 

見れば、たきなも怒っているようだった。

 

「問題児連中に言われたく無いな。命令違反の井ノ上サン?」

 

「たきなのことも菫のことも悪く言わないで。」

 

「どーでもいい。用も済んだしアタシはもう帰るから。」

 

なずなちゃんは乱暴にドアを開閉し、去っていった。

 

 

 

 

 

 

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