とある少女たちが選び取った結末は。   作:アメオンナチャン☔

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 めっちゃ大事な事抜けてました!そう、原作からの時間軸!!初めはアニメ一期の直後の春頃想定していましたが、あれ?春頃ってハワイから帰ってるか…??ってなったので夏頃にしました~。

 前回の話はたきなが暴走気味でしたが、今回の話は菫が暴走気味(病んでる)




第20話

 

 私、菫はたきなが去った後も呆然と立ち尽くしていた。初夏に差し掛かる頃だと言うのに冷たい雨が落ちてくる。傘もささず濡れながら私の思考はマイナスの方向へと進む。

 

 あのままではたきなまで……。それなのに私は追いかけなかった。どうして……?あの二人は私にとって大事な人なのに。

 

 ……本当は分かっているんでしょう?

 

 「あはは……。私の意気地無し。弱虫。」

 

 傷つく事を見ることをおそれている。助けに行けば嫌でも見ることになるから。それの考えにたきなまで巻き込み、引き留めようとした。

 

 でも死んで欲しくないだなんて。矛盾している。

 

 視界が涙か雨か分からないもので濡れていく。泣く資格など無いのに。

 

 どうやったら今から柚子を止められる?出来るわけもないのに、目をそらそうと別の思考の海に飛び込む。

 

 出来るわけもない。……。

 

 だけど私の考えが当たっていれば一つだけ回避出来るかもしれない方法がある。

 

 私の銃を取り出す。今、中にあるのは非殺傷弾。私は素早くそれを抜き取り、実弾を挿入する。

 

 銃身が濡れていく。これを何の感情もなく敵に……柚子に撃ち込むことができればどれだけ楽だったか。

 

 これが"私"への最善の回答。この引き金を引けば、私の絶望だけは断ち切れる。

 

 この決断の後、柚子が自暴自棄になり、皆を殺そうとする可能性。それを思い付かない程に私に余裕なんてありもしなかった。

 

 銃口をしばらく見、目を閉じた。

 

 「止めとけ。それでは誰も救われない。俺は別に全員を救いたいわけじゃないがな。」

 

 「うわぁ……。今時銃で自殺する奴がいるなんて~マジ引く~。ねーオッサン?」

 

 私はその聞き覚えの無いその声の主を見た。

 

 お世辞にも若いとは言えない白髪の男の人と高校生くらいのギャル?の女子の姿があった。

 

 「あははは~!!ひぃ~!!すっげぇきょとんとした目で見られてる~!オッサン!アンタ、不審者としてしか見られてないよ~!」

 

 マジ笑える。そう言い、ギャルの子はお腹を抱えて笑う。

 

 「うるさい。ここは住宅街だ。さっさと車に戻れ。お前だけを警察に突き出してやろうか?」

 

 「イヤだな~冗談だっての!!」

 

 笑いの余韻を抑えきれないまま、彼女は少し離れたところに駐車する車へと戻った。

 

 「あのうるさいガキが悪いな。俺はクライ・マークス。端的に言えば海外から来たエージェントだ。さっきのガキは水瀬楓。元リコリスらしい。まぁ詳しくは本人に聞け。」

 

 「……分かりました。それよりも……」

 

 「……今、私を止めた理由。私の為、では無いんですよね?」

 

 だって感じるから。面倒という中に隠れた私への嫌悪感に似たものを。

 

 「……貴方は何を知っているんですか?」

 

 「ほぉ……。」

 

 彼は目を細めた。

 

 

 

 

 

 

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