とある少女たちが選び取った結末は。   作:アメオンナチャン☔

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いつもと違う赤色

私は千束たちに連れられて店の奥の方にあった階段を降りていく。ここから下に降りるという事は......地下に向かっている?

 

階段を降り、着いたのは――――――

 

「え......ここは......射撃訓練場?」

 

「まあそんなところだよ〜!あ、今日は銃持って来てる?」

 

「制服ですから持っているのではないですか?」

 

「おっと!それもそうだね〜!」

 

「ということで〜?菫〜!ちょっくら的撃ってみ〜?」

 

「千束、折角ですから私たちもやりませんか?」

 

「お。いいね〜!負けないぞ〜??」

 

「私も負けませんよ?」

 

3人は銃を構える。

 

「ではでは〜よーい、スタート!!」

 

地下室に三人分の銃声が響いた。

 

 

 

 

「相変わらずたきな、すげ〜命中率〜。」

 

千束の言葉通り、たきなはほぼ100%と言える程の命中率だった。

 

「菫は、構えてから撃つまでがすっごい速かったね〜!」

 

「そうですね。コツはなにかありますか!?」

 

向上心があるのだろう。たきなは真剣な顔で、真っ直ぐ私の目を見つめてくる。コミュ障気味な私は少し恥ずかしくなって目を逸らす。

 

「えっと......そう、ですね......私は撃つ時、だいたい目視で狙いを定めてすぐ姿勢を安定させながらしてますね......。」

 

ちゃんとした返答になっているかは怪しいが、私はそう言った。

 

 

「つまり…私たちが銃を構えてからやる事を菫は、銃を抜きながらやっているという事ですか?」

 

「は、はい……だいたいそんな感じ……です。」

 

「わぁ〜!すげ〜!!さっすが菫〜!!」

何がさすがなんだろう......?会ったばっかりなのに。

 

「体幹と射撃技術の高さ、敏捷性が無いと出来ないはずですから……誰にでもできる訳では無さそうですね......。」

 

たきなはたきなで私の技術分析みたいな事をしている。

 

「あの……おふたりは私の事をどのくらい聞いていますか?」

 

私が今1番気になっていた疑問をぶつける。

 

「京都支部に居たという事と、菫自身の課題、この二つしか聞いていないですよ。」

 

―――大丈夫だよね……。あの事は知らないよね……?

 

「あ〜!!そうだった!菫の悩みに応えてあげないと〜!」

 

千束は自分の銃を手に取り、中の弾を取り出した。

 

「これ見て気づく事ない〜??」

 

千束が私に見せた銃弾は確かに普通のものと違うようだった。先端が何故か赤色だった。

 

「あの……この弾は一体……?」

 

私がそう尋ねると、千束はにひっ、 と笑う。

 

「これはね〜?"非殺傷弾"だよ。」

 

"非殺傷弾"?そんなものが本当に……?だって、銃って人を……

 

困惑する私に、千束は言う。

 

「さっきみたいにこの弾で的に撃ってみて〜。撃ち方はちょっと工夫がいるけど……それはまた後でいいからさ〜!」

 

自分の心拍数がちょっと上がったのを感じる。本当に人を傷つけなくて済むなら、これが成功すれば……!

 

私は、自分を落ち着けるように1度大きく深呼吸をし、位置につく。目線と射線を一致させるように銃身を正面に持ってくる。

 

保護メガネの少し先、銃声とともに赤が花開くように煙が舞う。人の返り血なんかしか見てこなかった私にはその煙がどの赤よりも美しく見えた。

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