スバル「我が君」
オウヒ「なんだ?」
スバル「瘦せ我慢の反対言葉、ってなんていうのでしょうか?」
オウヒ「……デブ大暴れではないか?」
会話を聞いてしまったサオリ「wwwwww」
それをたまたま見たミサキ「めっちゃ笑ってる……」
スリープモードから起動して、コンサバティブちゃんは起動をはたす。
スリープ。
世間一般的にいうと、それは睡眠を意味するものだが、機械仕掛けの身であるコンサバティブちゃんにとっては、意味が多少異なる。
コンサバティブちゃんは、前日に決まった時間帯に稼動状態を中断とし、決まった時間帯に再び起動するように設定していた。
まるでそれは、眠り起きるといった行為をする人間のよう。
勿論、ずっと稼動状態でも、コンサバティブちゃんにとって支障はない。
意識や性能のアップデートはリアルタイムで自己で行なっている。
内蔵されているバッテリーの充電が消耗すると、これまた勝手に充電を始めるためバッテリー不足に陥る事はまずありえない。
正に、自己完結自立型AIシステム。
それが、自分ことコンサバティブちゃんなのだと、胸を張って彼女は豪語する。
そう。本来はスリープ状態にならずとも良いのだ。
それを無駄といわずに、律儀に彼女の生活のリズムに組み込んでいるのは、人をより理解するためでもある。
機械仕掛けの彼女にとって、人とは別種族の生き物。
その生態の情報だけはあるものの、細部までは理解がおいついてない。いわば、理外の生物である。
理解が出来ないのなら理解する。
把握が出来ないのなら把握する。
認識が出来ないのなら認識する。
そのために、コンサバティブちゃんは人を知ることに余念がなかった。
先の、必要のないスリープ状態になるのもそのための作業。
彼女は知っている。
人は寝て起きて、睡眠と言う行為に耽るものであると。それは、朝や昼、夜といった時間帯とは関係なく、寝ないと生きて行けない生き物だ。
心身の疲労を回復するため、記憶の整理をするため、 免疫機能の増強をするため、などといった役割のため人は寝るのだ。
なんて、ひ弱な生き物なのだろう、とコンサバティブちゃんは呆れるばかり。
この程度の機能、自分ならば瞬き一つでアップデートを完了するのに、と。
しかし、人は違うようで。
数時間ほど意識を手放さないと、次の活動時間に備えれない。本当につくづく、なんて弱い生き物なのかと評価を下し、コンサバティブちゃんは人という生き物を見下していた。
だが、例外は存在する。
自身の創造主であり超天才でもある調月リオ、自分の人格のオリジナル元でもある飛鳥馬トキ。
そして、一番理解から程遠い人物でもある────天上院オウヒ。
この三人は、コンサバティブちゃんにとって、例外な存在だった。
至高であり最上でもある自分よりも、上位存在である人物達。
三人に何かあれば、自分自身を制御できるか、わからないほどの優先対象。もっと簡単に言うなれば、
世界が滅んでも三人が生きていればいい、
一人の生徒のせいで世界が壊れてしまうかもしれないのなら、その一人の生徒を排除すればいい。
苦楽を共にした者達が相手でも関係ない。三人さえいればそれでいい。
それほどまでに、コンサバティブちゃんにとって、三人の存在は大きい。
だから、もっと理解したくなるのは、必然ともいえる。
そうして、コンサバティブちゃんは人の行動を模倣する。
理解する為に、把握する為に、正しく認識する為に、その生態の行動を真似ることとした。
必要のないスリープ状態になるのもそのため。
言わば、スリープ状態はコンサバティブちゃんにとっての睡眠のようなもの。
寝て起きるという行為を、真似るための行動だった。
とはいえ、それだけで人が理解できるわけがないことは、彼女本人が一番わかっている。
知れば知るほどわからない。
特に、天上院オウヒ。これこそ、理外の化物であると断じる。
根が臆病者の癖に、尊大に振る舞い、事態を大きくさせる。
自己肯定感が低いきらいがあったのだが、今では多少は改善されたよう。しかしまだ低いことには変わらない。
その癖、こと戦闘においては、先の臆病の性格などどこへやら。前のめりになり、興じてしまう悪癖も存在する。それこそ、自分の身体が壊れようとも、生命維持など二の次で闘争に身を置く。
ずっと観察してきたが、コンサバティブちゃんはオウヒを理解出来ていなかった。
おっかなびっくり、進んでいると思いきや、突如として大胆に駆ける。それは突拍子もなく、前振りもない。
日々アップデートを繰り返し、自己研鑽に余念がない自分でも、天上院オウヒという生態の行動は読めない。
それが忌々しく思うのか、退屈しない事を喜んでいるのか、目が離せないこと事実に辟易としているのか。
どれだけ高性能になろうとも、そのことについて言語化出来なかった。そんな自分も嫌いじゃない現実に驚く前に。
『……………………』
コンサバティブちゃんの視線はテレビの前。
そこには向き合って、コントローラーを片手に、背を丸めてゲームをプレイしているパジャマ姿の天上院オウヒの姿。
部屋中は暗く、遮光カーテンだからか、外が朝か把握し辛いものの、時間帯は朝方であることがわかる。
それよりも、注目すべきなのは、その光景。
スリープ状態に入る前から、起動するまで。光景がまったく変わらない。変化があったのは、夜が明けたか明けてないかくらいのもの。
横顔を見る。
眼の下には隈があり、その黄金の頭髪も艶がなく、生気のない眼でブツブツと独り言。
「このレベルだと鮮血魔嬢には勝てないから、ハプテマスにいってレベル上げないと。でも、緊急ミッションもあったから、そっちの方が効率良いかな。装備も新調したいな。今の方天画戟じゃちょっと弱い。先にクレジット稼ぎにいった方がいいかも」
少し前までは、難しいと大泣きしながらやっていたゲームを、オウヒは歴戦の猛者のような顔つきと死んだ眼でプレイしていた。
人とは変わるものだ、とコンサバティブちゃんは懐かしむように現実逃避していると。
『ん、懐かしい?』
妙な感覚だった。
オウヒが遊びに行き交流を深めたゲーム開発部が作ったとされる『テイルズ・サガ・クロニクル』。巷で言うところのクソゲーを買ってきたのは、何日前からだろうと。何日前からマスターはクソゲーに泣かされていたのだろう、と。
それは、遡ること────五日前。
『ゑ?』
間抜けな声色だった。
でも仕方ない。遡っても同じ態勢、同じ姿、同じ猫背が、コンサバティブちゃんの記録として残っている。
その意味は、つまり─────。
『まさか、マスター。寝ずにプレイしているのですか……?』
返答はない。
オウヒはブツブツと小さい声で、テレビを見つめて、コントローラーを操作している。丁度、魔物のようなキャラを倒したところだ。
最初は一喜一憂していたのに、今となっては感情がないかのように、オウヒは操作している。
人とは眠らないと生きて行けない生き物の筈。
その前提を目の前で覆された狂気を認めて、コンサバティブちゃんはまた一つ学習する。
────なるほど、これが、恐怖ですか……。
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ゲーム開発部の部長────花岡ユズはロッカーの中で、憂鬱な表情を浮かべていた。
閉じ込められている、といわけではない。
彼女は自分から、自主的にロッカーの中に入っていた。
最初は、避難場所として使用していた場所も、今となってはユズが落ち着ける大切な居場所となっていた。
そんな彼女は、安らかな表情ではなく、強張りどこか緊張する面持ちで、小さな両手をギュっ、と握り締めている。
ロッカーの中は、ユズが落ち着けるパーソナルスペースではなく、元の彼女の外敵から身を守るための避難場所と化していた。
それが、どうしてか。
ゲーム開発部のメンバーから逃れるため、ではない。
最近、顔を出すようになった、外部からの生徒から逃れるため、ユズは今日もロッカーの中に身を震わせて様子を見ていた。
そんなユズがいるのを知らずに、件の遊びに来るようになった生徒の来訪を楽しみにしているのは。
「~♪」
天童アリスだ。
鼻歌混じりに、楽しそうに。ユズはロッカーに居るので、アリスが何をしているのわからないが、聞こえてくるご機嫌な様子から、満面の笑みである事は想像できる。
他の二名、才羽モモイと才羽ミドリはこの場にはいない。お菓子を買いに売店まで行っており、選ぶことにモモイが長考するので、暫くは帰って来ないことをユズは知っている。
つまり、件の生徒が来てしまっては、自分とアリスと三人っきりとなってしまう。
その事実に、ユズの身体はまた震えた。
怖くて、恐ろしくて、逃げ出したいけど我慢して、何とかユズはロッカーの中に留まっている。
逃げないのは、アリスが居るから。
自分一人だったら、部室から飛び出していた。
それをしないのは、万が一何かが起きたとき、アリスを守るためだった。
件の生徒には数々の噂があった。
その噂はどれもこれも、物騒なものばかりで、気を悪くし怒らせてしまうと、どうなるかわからない。
気性が荒くいつも不機嫌そうな、C&Cのリーダーである美甘ネルとは違い、どのタイミングで怒るのかもわからない。
そうなれば、対処のしようがない。最悪、アリスに手を上げる可能性すらありえる。
そうなれば、自分が守らなければ、という使命感でユズは逃走を拒否していた。
ゲーム開発部の部長として、何よりもアリスの友達として、件の生徒からアリスを守らなければ、と自己を鼓舞する。
だが、そんな小さな決意も、拭けば飛ぶように。
「失礼する」
何度も訪れて、気心が知れた仲のように。
ドアを開けると同時に、声が掛かった。
その声は件の生徒────天上院オウヒのもの。
身体を硬直させるユズとは裏腹に、パタパタと足音を立てて近付くアリスは嬉しそうに声を上げる。
「スター!」
しかし、直ぐに続けて。
「顔色がおかしいです。まるで毒状態のようです!」
そんなに? と。
ちょっと興味が出て、ユズは少しだけロッカーを開けて顔を出す。
確かに。
顔色が悪く、眼の下には濃い隈が出来ていた。どこかやつれたような印象を感じさせるオウヒは、当然のように頷いて。
「ずっとゲームをしていた故、顔色が悪いのも当然であろうな」
「ずっと、っていうと。寝ないで、ですか……?」
「うむ。夢中になるとは正にこのことよな。ゲームとは存外、奥が深い」
「何のゲームをしていたんですか?」
ワクワクしながら眼を輝かせて尋ねるアリスとは裏腹に、ユズも耳を済ませて傾聴する。
単純に興味があったから。
今までの会話をロッカーで聞いていた限り、オウヒはゲーム経験がなかった筈だ。そんな人が何のゲーム夢中にプレイしたのか、ユズは気になっていた。
対するオウヒは、良くぞ聞いてくれた、と言わんばかりに朗々とした口調で。
「テイルズ・サガ・クロニクルである!」
「ひえっ」
思わず、ユズは小さな悲鳴をあげる。
オウヒの声にかき消され、聞こえた者がいなかったことが幸いだろうか。
まさか、自分達が作ったゲームをプレイしていると思わなかった。
それよりも、数多くあるゲームから、どうして自分達が作ったゲームをプレイしているのかわからなかった。
疑問ががグルグル、と頭の中で回り、考えが定まらない。
それよりも、大事な事。聞きたい事が、ユズにはあった。
「やったのは、1の方ですか? 2の方ですか?」
そうだ。
『テイルズ・サガ・クロニクル2』ならまだ大丈夫だ。
だってアレは、みんなで作った自慢のゲームだから。何せ、ミレニアムプライス特別賞受賞しているほど。
──大丈夫、大丈夫。
──2の方なら大丈夫、怒られない筈。
願うように、祈るように。
眼を瞑り、ユズはロッカーの中で小さな手を組む。
どうか、プレイしたのが『テイルズ・サガ・クロニクル2』でありますように、と懇願する。
しかし、現実は虚しい。
オウヒは妙なテンションのまま、興奮気味に不敵に笑みを零し。
「ククッ、天童こやつめ、ククッ。物事は何事も、最初からやるものぞ」
「ということは?」
「無論、1の方からである」
おぉ、と歓声を上げるアリス。
それとは裏腹に、ロッカーの中で絶望するユズ。
顔は青ざめ、背筋が凍りつき、身体は震え始める。
終わった、何もかも、と。ユズはこれからの振る舞いを考える。
謝罪するべきか、アリスを連れて逃げるべきか、命だけは助けてくださいと懇願するべきか。
どうしよう、とパニックし始めるユズだが、事態は彼女を置いて進んでいく。
アリスは無邪気にも問いを投げた。
「やってみて、どうでした?」
────あ。
ぴたり、と。
どうするか、慌てふためいていたユズの思考は落ち着きを取り戻した。
ユズにとって、オウヒは怖い生徒であることは変わらない。
だがそれでも、感想が聞きたいのは、製作者としての習性であり性分なのだろう。
耳を済ませる。
心臓が高鳴り、感想を一語一句聞き逃さないように、静寂を保つ。
先ほどの妙なテンションとは打って変わって、オウヒは少しだけ考えて。
「……よくわからなかったな」
──あっ……。
高鳴っていた心臓が、正常になっていくのを認める。
高揚していた気持ちが、冷え切っていくのを認める。
これから口にされる批評に、心が震えるのを認める。
ユズとしても、『テイルズ・サガ・クロニクル』は絶賛される出来栄えではないことはわかっている。
破綻したゲームシステム。選択肢次第では、直ぐにゲームオーバーになるし、序盤のモブ敵で即死すらある。文章もところどころおかしく、辻褄が合わない文脈になっていることもある。
そのことから、ネットでは酷評の嵐で、クソゲーと呼ばれていることも、ユズは知っている。
だけど、だとしても、だからこそ。
つまらないかもしれないけど、だからこそ。
皆で一生懸命作ったゲームが、酷く言われてしまうのは、悲しい事であった。
「……っ」
唇をキュッ、と閉じる。
泣きそうになるのを何とか堪える。
気持ちを切り替える。
ゲームの感想を求めた浮ついた心を静めて、アリスが手を上げられるといった万が一の事が起きたらどうするかを考える。
しかし、そんな覚悟も。
「わからなかったので、何度もプレイしてしまった」
──えっ、アレを?
思わず、口から出そうになった疑問。
先も言ったが、『テイルズ・サガ・クロニクル』はクソゲーだ。それはユズも、モモイもミドリも、アリスすら認めている。
一度のプレイすら精神に不調をきたすといわれているゲームを、わからなかった、という理由で何度もプレイしたと、オウヒは確かに口にしていた。
ユズは、そーっと。
再び顔を出して、オウヒの顔を見る。
先ほどと同じく、顔色が悪い。眼の下には濃い隈が出来ているし、やつれたような印象を感じる。
その外見とは裏腹に、笑みを浮かべて楽しそうに、満足するような声色で。
「難易度は難しく、ストーリーも難解だったがな。創意工夫、というやつか。製作者の飽きさせぬ工夫というものを感じた」
「難しい、というとどこで躓きました?」
「最初のスライムよ。よもや銃で即死とは、数分放心してしまったぞ」
「えっ、最初のBボタンは?」
「ククッ、押し間違いで回避した。ゲームに不慣れ故の奇跡よ」
「凄いです! アリスはあそこが最初のキルポイントでした!」
「しかし、二週目にはしっかり余もキルったぞ。バグかな、って思っちゃった」
そうして和気藹々、と。
『テイルズ・サガ・クロニクル』をクリアした者同士で、感想の言い合いが始まる。
どこで詰まったとか、こういう攻略法があるとか、ストーリーや設定の考察を交えて、オウヒとアリスは語り合っていた。
その様子をユズは聞き耳を立てる。いいや、聞く耳どころか、身を前のめりにするように聞いていた。
ロッカーから顔を出す、どころではない。気になるように、身体を出して聞く。
それから暫くして、オウヒは頷いて満足そうに。
「『テイルズ・サガ・クロニクル』は奥が深い。周回すればするほど、新しい気付きを得る。さすがは、職人集団ゲーム開発部が作ったゲーム。夢中になってプレイしてしまった」
そういうと、オウヒは笑顔を浮かべて。
「────本当に、楽しかった!」
ユズが見たその笑顔は、綺麗で美しく、何よりも輝いて見えた。
『テイルズ・サガ・クロニクル』を初めてクリアした際に、感動し涙を流したアリスとは違う。
オウヒは、花が咲くように笑って感想を述べる。
どちらがいい、というわけではない。
二者二様、違う反応であるが、同じように面白いと楽しかったと、言ってくれたことに、ユズは嬉しく二人の姿が輝いて見えた。
アリスと同じなら、自分達が一生懸命作ったゲームを楽しかったって言ってくれる人なら、もしかしたら悪い人じゃないかもしれない、と。
ユズは勇気を出して、ロッカーから一歩を踏み出す。
「あの……」
おずおず、と。
それでもまだ、どこか怯えるように。様子を見るように、ユズはロッカーから出て声を掛ける。
アリスは初めてユズの存在を認識したのか、ユズです、と嬉しそうに笑みを零す。
オウヒといえば、最初からそこにいたのを知っていたかのように、特に驚く様子もなく。
「漸く、顔を見せてくれたな」
「スターは驚かないのですか?」
「初めてここに来てから、ロッカーの中から気配があったのでな」
バツの悪そうに、どこが動転し始めるユズを片手で制し、オウヒは続けて。
「良い、承知している。貴様が、部外者である余を警戒するのは是非もない。今は、御身を拝見する栄誉を賜ったことを喜ぶ事としよう」
ククッ、と不敵に笑みを浮かべて。
「モモイやミドリ。そして、天童も部長ではなかった。貴様がゲーム開発部の部長で相違ないな?」
「は、はい。部長は私です。花岡ユズと言います……」
「ククッ、これはご丁寧に。天上院オウヒです」
オウヒはどこか緊張している様子。
無理もない。彼女の中では、ゲーム開発部はミレニアム屈指の凄腕の職人集団。尊敬する集団のトップ、つまりは王様が、自分に顔を出してくれたのだ。身体が強張るのも無理はない。
対してユズはそんな、オウヒの気持ちは知らない。
不遜に笑みを浮かべるオウヒに、少しだけ怯えている。
両者の何とも言えない、致命的なすれ違いが起きていた。
アリスはそんな二人を見て、スターもユズも楽しそうです、とニコニコ笑みを浮かべるばかり。
その状態のまま。
「ファンです。頑張ってください。余はこれからも応援しています」
「あ、ありがとうございます!」
アリウスの王とゲーム開発部の王。
二人の王の邂逅は、こうして終わるのだった。
>>花岡ユズ
ゲーム開発部の部長。つまりは王。めちゃくちゃゲームが上手い。オウヒのことを怖い人だと思っている。実はロッカーに居る事を、オウヒには最初からバレていた。
警戒されて悲しかったオウヒは実在する。なので、こうして顔を見せてもらって嬉しくなったオウヒも実在する。
>>テイルズ・サガ・クロニクル
ゲーム開発部が開発したゲームの一つ。まごうことなきクソゲー。キヴォトスクソゲーランキングの常連。最近は、殿堂入りしようかという動きもある模様。
オウヒは夢中になって、周回していた。ストーリーを把握する為に。真面目か。
三週目からは覚えてない、とのこと。オウヒ、お前の脳内はテイルズサガクロニクルにやられちまった。
>>天上院オウヒ(毒状態)
アリスが命名。単に寝不足とも。
睡眠不足と徹夜明けだからか、変なテンション。それでもシャワーをかかせなかったのは乙女の意地。
>>「────本当に、楽しかった!」
世間ではクソゲーでも、オウヒにとっては夢中になれたもので、素晴らしいゲーム。
ちなみに、オウヒがテイルズ・サガ・クロニクルを走破出来たのは、ゲームとはこういうものか、と勘違いによるもの。
最初は理不尽な難易度で泣きながらプレイしていた。