こちら、世界征服推進部ソロモンである   作:兵隊

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 ~ソロモンちゃんねる~

オウヒ「すみません、萌え萌え♡きゅるきゅる☆きゃわわオムライスを一つ」

一緒に来ていたアリウス生徒A(全部言った!)
共に来ていたアリウス生徒B(オムライスだけで通じるのに!)
罷り越したアリウス生徒C(殿下真面目!)

バイト中のスバル「仰げば、尊死……」

参陣したアリウス生徒D(なんか言ってる!)
はせ参じたアリウス生徒E(スバル先輩気絶してる!)
遅参したアリウス生徒F(殿下限界オタクになってる!)


第17話 ワタシ達の先生

 正直、ワタシは怒られると思っていた。

 だって、勝手に動いて、場を引っ掻き回して、これからのことを殴り合って決めよう、なんて知性の欠片もない提案をして、空気を滅茶苦茶にしてしまったから。

 

 ワタシもコンサバティブちゃんのことを言えない。

 我ながら、やりたい放題にも程がある。でもそれしか思いつかなかったのも事実。

 

 もうそうなると、開き直るしかない。

 そして、謝って謝り倒すしかない、と思っていた。

 

 だけど、ワタシが想像していたリオ会長の反応とは違っていて。

 

 

 ──そう……。

 

 

 と、言うだけ。

 

 傍から見ると、怒っているようにも見える素っ気無い反応。

 でもそれは違うと、ワタシやその場にいたトキちゃんは断言出来る。

 

 会長は困惑していた。

 ワタシの素っ頓狂な言動と提案にじゃない。アリスちゃんの態度に、リオ会長はひたすらに困惑していた。

 

 

 口では、アリスちゃんのヘイローを破壊するとは言っているけれど、会長の本心はそうじゃない。

 出来る事ならそんなことしたくないし、アリスちゃんをミレニアムの生徒として迎え入れたい事だろう。

 

 リオ会長は諦めなかったし、諦め切れなかった。

 会長が本当の意味で合理性を重んじていて、もっと非情で、冷血な現実主義者(リアリスト)であったのなら、ここまで様子を見ているわけがない。

 

 アリスちゃんが脅威であると判断しても、迅速に対処出来ずにいた。

 諦めきれないからこそ、アリスちゃんが暴走して、やっと行動に移していた。

 

 そのときの、会長の心情を推し量ることなんて、ワタシには出来ない。

 きっと、無念だったに違いない。どうにも出来ない現実に失望し、泣きたいのを我慢してアリスちゃんに告げたに違いない。

 

 会長は罵倒されるのも覚悟していた筈だ。

 だって、アリスちゃんは悪くない。彼女からしてみたら、何も悪い事なんてしてないし、自分の意志でもないのに、そう定められたからというだけでヘイローを破壊されるのだから。

 

 でもそうはならなかった。

 アリスちゃんの善性が成せるモノなのだろう。

 自分が存在して、周囲が迷惑になるのなら。何よりも、友達を傷つけてしまうのなら、アリスちゃんは己を犠牲にする。

 

 

 その自己犠牲が、リオ会長を困惑させていた。

 何故、アリスちゃんは抵抗しないのか。自分の運命をあっさりと受け入れて、非情に告げた自分を何故敵視しないのか。

 

 今の会長に余裕なんてない。

 疑問が疑問を生み、思考の連鎖に囚われていることだろう。

 

 

 となれば、ワタシに出来る事と言えば────。

 

 

”やぁ、待っていたよオウヒ”

 

 

 ────少しでも、会長の誤解を解くことしか出来ない。

 

 アレからワタシは、会長達と別れて別行動を取っていた。

 会長達は、いつの間に建造していたかわからないエリドゥっていう都市に行っている。本当にいつから、って思ったけど、ワタシがあの年増と一悶着あったときには建築していたのだろう。

 

 そうして、ワタシはシャーレに脚を運んでいた。

 何となく、シャーレの先生にはリオ会長の気持ちを、理解してほしかったから。

 

 

「お見通し、というやつか」

 

“ん?”

 

「いや、なに。先ほどの口ぶりからして、余が貴方の元を尋ねることは見透かされていたようだったのでな。流石はシャーレの先生、大した洞察力よな」

 

”いやぁ、まぁ、うん……”

 

 

 どこか困ったように、ははは、と乾いた笑みを浮かべるシャーレの先生に違和感を覚える。

 

 言うか言うまいか。

 少しだけ悩んで、シャーレの先生は口を開いた。

 

 

“オウヒ、ずっと私を見ていたでしょ?”

 

「で、あるか? いや、確かに見てはいたが、そこまでは……」

 

”ガン見だったよ?”

 

「なんと」

 

 

 誠に、とワタシは尋ねて、シャーレの先生は苦笑を浮かべて軽く頷いた。

 

 意地悪で言っているわけじゃない。

 というか、この人はそんなことをする人じゃない。

 つまりは、真実なのだろう。

 

 

”だから、私と話したいのかな、って思ったんだけど……”

 

「……そこまで見ていただろうか?」

 

”うん。身体に穴が開くくらい”

 

「ククッ、それは是非もなしかも」

 

 

 ニヤリ、と。

 口元に笑みを浮かべるワタシですが、とっても恥ずかしいのです。

 

 見透かされていたのなら、まだ良かった。

 ジッと見つめて、穴が開くくらい見ていたとか、だいぶ恥ずかしい。一瞥くらいの感じだと思っていたけど、思っていたよりもワタシは余裕がなかったようだ。

 

 頬が火照るのを自覚する。

 きっと、耳まで真っ赤になっているに違いない。

 穴があったら入りたいとは、正にこのこと。

 

 でも、これでよかったかもしれない。

 これ以上恥ずかしい事はないし、逆に話しやすくなったというものだ。

 

 だって、シャーレの先生と話したいのは本当だったから────。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうして、ワタシ達は向かい合う形で椅子に座り、話していた。

 

 ワタシが話したのは、リオ会長が今置かれている状況だった。

 いきなり現れて、アリスちゃんのヘイローを破壊する、なんてリオ会長が誤解されたままでは、嫌だったから。

 

 どうしてだろうか、シャーレの先生にはキチンと分かって欲しかった。

 本当のリオ会長が、どんな人だったのか、分かって欲しかった。

 

 勿論、それはワタシの自己満足でしかない。

 会長自身もそんなこと望んでないし、余計な事をするな、って怒られても仕方ないことをワタシはしている。

 

 それでも、シャーレの先生には知ってほしかった。

 会長がどれだけ優しくて、ミレニアムの生徒達を大事にしているのか。たくさん悩んで、誰にも相談できない立場にいて、断腸の思いで決断した事実を、シャーレの先生には理解してほしかった。

 

 

”…………そっか”

 

 

 対するシャーレの先生は一言。

 聞き終わるまでは、ワタシの言葉に時折頷いて、相槌を打ってくれて、受け止めてくれていた。

 

 シャーレの先生は、両手で口元を覆うように黙していた。

合掌するかの如く両手を重ねている様子は、まるで祈るかの様で、小説の名探偵のシンキングポーズを彷彿とさせる。

 その沈黙が数秒か、数秒か。はたまた数分か。

 

 傍から見たら、長い沈黙じゃないと思う。

 でも、当事者であるワタシは、その沈黙が永遠に感じていた。

 

 募ってくるのは不安だ。

 ワタシは上手く伝える事が出来ただろうか。元々、弁の立つ方じゃない。もしかしたら、支離滅裂で、シャーレの先生に伝わってないのかもしれない。

 

 本当に自信がない。

 やる気が空回りするのなんて、ワタシにとっては日常茶飯事。上手く伝わった、なんて言い切れないのが、ワタシの駄目なところの一つなのだろう。

 

 自信がなさそうに、ワタシはシャーレの先生から視線を落としてしまった。

 視界には、無意識に両指をモジモジ、と。情けない仕草だ。ワタシはどれだけ不安なのだろうか。

 

 しかし、不安(それ)が取り除かれることはない。

 泥のように、時間が経つにつれて、不安の上に新しく生まれていく不安が沈殿していく。

 

 でも、それは直ぐに────。

 

 

”よかった……!”

 

 

 ────シャーレの先生に取り除かれることとなった。

 

 ワタシは思わず顔を上げる。

 黙していたシャーレの先生は弾けるような笑顔で、心底安心したように言葉を漏らしていた。

 

 ワタシは呆然とした口調で。

 

 

「よかった、って……?」

 

”オウヒの話を聞く限り、リオは優しい子だったからね”

 

「うん、会長は優しい人ですよ。今回のアリスちゃんの件も、それしかないと思って……」

 

”私もね、違和感があったんだ。アリスをどうするか話している間、あの子はずっと辛そうにしていたからね。もしかしたら、って思っていたけど”

 

 

 そこまでシャーレの先生は言うと、力強く頷いて。

 

 

”オウヒの話を聞けて合点が言ったよ。あの子もこんな事、本当はやりたくないんだ、って”

 

 

 だから良かった、と言葉を区切りシャーレの先生は意を決するように。

 

 

”オウヒが話してくれたおかげで、私もやるべき事が定まったよ”

 

「それは……」

 

 

 どういう意味だろうか、と尋ねる前にワタシは口を閉ざした。

 

 決まっている。聞くまでもない。問うまでもない。

 シャーレの先生がこのあとどうするかなど、確定している事だ。

 

 リオ会長を止めるために動く。

 そのために、ゲーム開発部と共に行動をする。

 それしかないのだ、とワタシは断じていた。

 

 その言葉は、ワタシが予想していた通り。

 

 

”リオと話しをしないとね”

 

「……それじゃ、シャーレの先生はゲーム開発部の皆と一緒に行動するんですね」

 

 

 落胆はしていない。

 事実、リオ会長を止めるには、それが一番の手だと思ったから。

 

 今回の戦いはシンプルだ。

 リオ会長を止められるか、止められないか。

 シャーレの先生が前者を望むのであれば、どちらに着くのかは自明の理。

 

 でも、少しだけ寂しくなるのは事実。

 リオ会長が優しい人だと理解してくれた上で、敵になってしまうのは悲しくて寂しいと思うのは、ワタシの身勝手な我儘なのだろう。

 

 だが、ワタシの気持ちに反して、シャーレの先生は困ったような笑みで首を横に振る。

 それは違う、と。優しく諭すようにシャーレの先生は続けて。

 

 

”言ったでしょ。私はね、リオと話しをするために行くんだ”

 

「うん。だから、ゲーム開発部の皆と一緒に行動するんじゃないの?」

 

”それだと、リオの敵になっちゃうじゃないか”

 

 

 シャーレの先生は笑みを絶やすことなく言う。

 

 

”誰かの味方をするってことは、誰かの敵になるってことだ。私は先生だからね。生徒の敵になってしまうのは、間違っている”

 

 

 勿論、生徒が間違ったことをするのなら、全力で止めるけどね、と人の良さそうな笑みを浮かべて、言葉を続ける。

 

 

”でも今回は違う。リオの取る手段は間違ってない。少し早すぎるだけさ。間違っているのは、リオが何もかもを背負おうとしていることだけ”

 

 

 シャーレの先生は暗に語る。

 その決断は、子供が背負うべきモノではない、と。

 

 

”オウヒが望む通り、リオだって望んで良いんだ。良いじゃないか、誰もが幸せなハッピーエンド。大団円で終わる結末を望んで良いんだ”

 

「それじゃシャーレの先生はリオ会長と話しをするためだけに……」

 

”あぁ、行くよ。私一人で”

 

「正気とは思えない。きっと戦場になる。絶対に、ゲーム開発部の皆と一緒に居た方がいいのに……」

 

”それでも、だよ。私はリオの敵じゃないし、戦うためじゃない。私に出来る事は限られているからね。()()()()()それだけさ”

 

「────────」

 

 

 何気なく言うシャーレの先生に、今度こそワタシは言葉を失った。

 絶句したと言ってもいい。

 

 シャーレの先生は非力だ。

 ワタシ達と違って、身体は頑丈ではない。銃弾一発で致命傷になるし、当たり所が悪ければ死んでしまうことだってありえる。

 体力も膂力も、ワタシ達が優れていると言っても過言じゃない。

 

 いくら優れた指揮能力があっても、戦力たる駒がなければ意味がない。

 その身体を守護する()()()()()()っだって万能じゃない。機能不全に陥れば、忽ち彼は非力な大人の一人でしかなくなってしまう。

 

 でもそんなこと、ワタシが指摘しなくても百も承知なのだろう。

 本人が一番理解している筈だ。この人は、自分のことが分からないような、大人では決してない。

 

 それでも、この人は言った。

 自分は会長の敵ではない、と。

 敵ではないのだから、誰の味方をすることなく、一人で会長と話しをしに行くのだ、と。

 

 そんな当たり前のことを、当たり前のような口調で、当たり前のように話す。

 それが、どれだけ難しい事なのか、わかっていながら。

 

 

「あぁ、そうか────」

 

 

 ────なんとなく、わかった気がする。

 

 どうして、皆がシャーレの先生を慕うのか、ワタシは何となく分かった気がする。

 

 この人は特別な人じゃない。

 身体は非力だし、ワタシ達よりも弱いし、銃火器だって満足に扱えないだろう。

 

 でもそれが良いんだ。それだから良かったんだ。

 特別じゃないからこそ、一緒に笑ってくれた事が、一緒に考えてくれた事が、一緒な視点で接してくれたことが、ワタシ達には何よりも嬉しかったんだ。

 

 選ばれた人が、手を差し伸べて選んでくれるより。

 才能溢れる人が、未来を魅せてくれることより。

 勇猛で強い人が、ワタシ達を守ってくれる事より。

 

 どこにでもいるこの人が、一緒に悩んでくれた事が、ワタシ達には嬉しかった。

 

 黒いアイツのような、突き放す優しさとも違う。

 シヴァさんのような、見守る優しさとも違う。

 

 一緒に考えて、隣で居てくれるこの人だから、みんな慕うのだろう。

 

 だから、みんなも呼ぶのだろう。

 先生、と。

 

 

 ”オウヒ……?”

 

 

 突然黙ったワタシを、心配そうにシャーレの先生は覗き込む。

 ワタシはそれを苦笑で応じた。照れ隠し、といっても良い。ワタシは自分の本心を悟らせるのが、何となく恥ずかしくなった。

 

 

「ごめんなさい、何でもないです。先生の気持ちはわかりました」

 

”あっ……!” 

 

「……なんです?」

 

”いや、初めてオウヒが私のことを先生、って呼んでくれたから……”

 

「……今までも呼んでましたよ?」

 

”呼んでたけど、シャーレの、とか。シャーレの先生、とか素直に呼んでくれなかったからね”

 

「……で、あるかも」

 

”ねぇねぇ、もう一回呼んでくれない!? 録音するから!”

 

 

 興奮気味に言う先生にワタシは気恥ずかしくなり、子供のようにプイとそっぽを向いて。

 

 

「や、です」

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで、先生は本当に一人で行動する気なんですか?」

 

 

 あれから、録音をする、しないの問答を経てワタシは先生に問いを投げた。

 勿論、録音等させなかった。だって恥ずかしいから。ワタシだって思春期、うら若き乙女なのです。今まで何となく、先生に壁を作っていた手前、なんだか気恥ずかしくなっているのです。

 

 対する先生は、ワタシの気持ちなど露知らずに、力強く頷いて。

 

 

”勿論。任せて、脚には自信があるんだ私!”

 

「せめて車とかで移動しましょうよ。いいや、流れ弾とか考えると走った方がいいのかな?」

 

 

 そう考えるけど、どうしても自分基準で考えてしまう。

 戦場を突き抜けるのなら、走った方が良いに決まっている。車で移動したとしても、どこまで車で走破出来るか分からない。何よりも、会長が対策してないわけがない。

 

 それを踏まえて、やはり。

 

 

「一人くらい、護衛につけたほうがいいと思います」

 

”うーん、そうかなぁ……?”

 

「そうです。絶対にそうです」

 

 

 先生の心意気は立派だけど、それを叶える前に倒れてしまっては意味がない。

 

 かと言って、ワタシも手を貸すことは出来ない。

 リオ会長を一人にはさせられないし、アリスちゃんも何とかしないといけないから。

 

 そこでふと、選択肢が過ぎる。

 アーちゃんと、ムーちゃんが居た、と。

 でもそれは、先生の言葉で一蹴されることとなる。

 

 

”でもそうなると、ミレニアム以外の生徒の力は借りれないからねぇ……”

 

「どうして?」

 

”今回は件は、規模がどうであれミレニアムの問題だからね。内々で治めないと、最悪外交問題に発展するかもでしょ?”

 

「……………なるほど」

 

 

 流石、先生。

 ワタシとは違って凄く考えている。

 

 そうだよね、先生の言うとおりだ。

 ミレニアムの問題なんだから、ミレニアムの生徒だけで治めないとならない。

 問題が解決しても、その後の面倒事でリオ会長が苦心してしまっては意味がない。

 

 

”どうしたの、オウヒ?”

 

「……いえ、何でも」

 

”そう?”

 

 

 ならいいけど、と言葉を区切り先生はどうするか悩む。

 

 ワタシも一緒になって、うーん、と腕を組み頭を捻る。

 ない頭なりに、考えないと。護衛をつけたほうが良いと言ったのはワタシだ。何かしらの打開策を出さないと。

 

 先生の護衛を真っ当出来る程度の戦力で、外交問題とかにならずに、ワタシが知っている生徒。

 アリウスの皆の顔をが過ぎるも。

 

 

「……あっ」

 

 

 それ以上に適任の生徒を思いついた。

 先生のことなら必要以上に頑張って、ワタシが連絡先を知っていて、他校の生徒だろうが外交問題にならない生徒。

 

 いるにはいる。だけど、本当に必要以上に頑張るのが玉に瑕というか。

 

 

”オウヒ?”

 

「……一人、居たんだよね。大丈夫そうな子」

 

”えっ、誰?”

 

 

 あの子が一緒にいると、先生の立場が危うくなるけど、大丈夫だろう。

 だって、()()()()()()()()()()()()。狐の面をつけなければ大丈夫な、筈。

 

 ワタシはそう結論付けるな否や、携帯を取り出してモモトークを送る。

 幾度も既読スルーされてばかりだったから、その腹いせも兼ねて。

 きっと、秒で来るに違いない。

 

 

「今、呼んだよ。あとは先生にお任せするね?」

 

”えっ、誰? 誰なの? 怖い、誰なの! どこに行くのオウヒ!?”

 

「先生、ファイトですっ!」

 

 

 そう言うや否や、ワタシはシャーレを後にする。

 あの子の相手が面倒、ってわけじゃない。ワタシが居ない方が、話がスムーズに進む筈だからだ。

 

 それに、ワタシだってやることが多い。

 アリウスの皆に連絡して、最悪な状況に備えなければならないし。

 何よりも、これからのことをヒマリさんに相談しなければならない。

 

 あー、忙しい忙しい。

 あー、大変だ大変だ。

 

 

  

 

 





 △先生
 大人の人 → シャーレの → シャーレの先生を経て、やっと先生と呼ばれるようになった。
 今まで見てきた大人とは違う人。大人に対してトラウマはあるけど、先生なら大丈夫と信じられるようになる。
 どんだけプロセスを踏まないとならなかったのか。メンドクサい生徒系オウヒ。
 柴大将がどれだけ凄かったか分かる。
 しかし、実は完全にまだ甘えてない模様。だって、この上がせんせー呼びじゃからね(Vol.EX もし、オウヒが先生に心を開いたら 参照)
 でもこれでも一段階上がある。そう、先生を本当に好きになったら呼び方は変わる。L知ってるか、オウヒにはまだ一段階上がある。

 
 △既読スルーするやつへのモモトーク。
 
 
MomoTalk


_オウヒ
 
◀︎
既読スルーするワカモへ

シャーレに遊びに来てます。ざまーみろ。おみやげもって来て。いいおもやげ持って来て

P.S今度からワタシも先生って呼ぶことになりました
 
既読
 
返信する          

狐のあの人「は?」


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