こちら、世界征服推進部ソロモンである   作:兵隊

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 ~ソロモンチャンネル~
サオリ「アリウス復興のため、農家をやろうと思う。賛成だと思う者は、YESか農家で答えてくれ」
ヒヨリ「うわぁん、拒否権ありません!」
オウヒ「農家(乗り気)」
ミサキ「殿下!?」

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第6話 ペイント弾の塗料は白いヤツなのは知っているね

 

 ミレニアムサイエンススクールは設備が充実していた。

 

 学術的な面でもそうだが、最新鋭の技術を用いて機械製作や修理を請け負うエンジニア部。娯楽を追及し自らゲームを作り上げるゲーム開発部。最新の理論を取り入れ、手法を問わずに身体を鍛え、体力・身体能力を向上させることそれ自体を目的とするトレーニング部。

 

 その他にも様々な団体、部活動がミレニアムには存在する。

 

 

 そんな中、彼女達――――『Cleaning&Clearing』、通称C&Cと呼ばれる団体は、ミレニアム敷地内にある屋外演習場に訪れていた。

 

 

 廃墟を模した建物、その壁の裏で腰を落として、彼女は息を荒く整えている。

 頬を伝い地面に落ちるのは玉のような汗。肩を大きく揺らし、不足している酸素を何とか取り込もうと息を吸い、そして吐く。

 両手にはいつも愛用しているボーイズ対戦車ライフル――――ホークアイが握られていた。

 

 今となっては重く、まともに構える事ができない程の疲労を、彼女は抱えていた。

 

 

 既に勝敗は決している。

 最初は3対1の模擬戦であり、今では立っているのは彼女1人のみ。

 

 他の二人と比べても、ミレニアムでは上位の実力者であると自負していた。

 だがそれを、ものの短時間で、無力化されるという事実――――。

 

 

「…………っ」

 

 

 信じられないといえば嘘になる。

 プライドが傷つけられたといえば嘘になる。

 しかし、感心しないかと尋ねられればこれも嘘になる。

 

 彼女は、流石だ、と口元に笑みを浮かべて、自身の置かれた事実だけを噛み締めた。

 

 話にならない。

 実力差がありすぎる戦いは、戦闘とは呼べない。もはやこれは狩り。自分達は獲物で、彼女が狩人であっただけに過ぎなかった。

 

 

 しかし。

 

 

「…………まだだ」

 

 

 そう。

 まだ終われない。

 

 カツン、と堂々と。

 隠れる事無く、威風を伴って。

 彼女が隠れる建物内から、ヒールの音が聞こえる。

 

 勝敗は決した。

 戦力差も理解した、経験も足りなかった、何もかも彼女達は何もかもが足りなかった。

 

 それでも一矢報いるために、彼女は自分の得物を握り、構え直す。

 

 

 其れは――――来た。

 ミレニアムの制服。軍用コートを肩で羽織り、カツンカツンとヒールを鳴らして悠然と歩を進める。両手には白と黒の銃身の長いデザートイーグル。

 

 口元に笑みを浮かべて、まだ折れてない獲物の眼を見て――――角楯カリンの眼を見て。

 

 

「――――良い。そうでなくては、そうであろうとも。立て。魅せてみろ」

 

 

 愉しそうに、楽しそうに、嬉しそうに。

 黄金の狩人――――天上院オウヒは嗤って――――。

 

 

 

 

 

 

 

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃ、反省会を始めるぞー」

 

 

 ダルそうに、気怠そうに、やる気がなさそうに。

 メイド服の上からスカジャンを着たロック少女――――ネルちゃんが口を開いた。なんというハイセンス。ワイルドな彼女にとても似合っている。メイド服の上から着るのは最高にロックだと思う。メイド服には色々な可能性があるんだ。勉強になる。

 

 ネルちゃんの視線の先には、塗料塗れになったC&Cの人達。

 一之瀬アスナちゃん、角楯カリンちゃん、 室笠アカネちゃんの姿があった。三人とも正座させられ、ネルちゃんが腕組みをして見下ろす。何だか面白い画だな、と思っていると。

 

 

「ていうかよぉ……」

 

 

 あっ、ヤバイ。

 ネルちゃんキレる五秒前。

 三人ともわかっているのか、顔を強張らせている。

 

 

「なんだ、テメェら! あっさりやられすぎだろ!!」

 

 

 やっぱり怒った。

 ビシッ、と勢いよくワタシに指を差し、強い口調のままネルちゃんは続ける。

 

 

「見ろ! 天上院の野郎は傷一つ、汚れ一つ付いてねぇぞ!」

 

 

 塗料塗れの三人とは対照的に、ワタシは汚れ一つ付いてなかった。

 

 

 状況だけ説明をすると、ワタシ達は模擬戦をやっていた。

 実弾を用いたものではなく、ペイント弾を使用した実戦形式。それもこれもワタシが彼女達の訓練場の近くで、お昼寝をしていたのが原因。暇だと思われたワタシは彼女達の訓練に誘われて現在に至るというわけだ。

 しかし起こされて、ネルちゃんに「面貸せや」って言われたときには正直驚いた。何事かと思ったよ。カツアゲされてるのかと思った。

 

 にしてもネルちゃんや。

 女の子に野郎はないと思うのです。

 せめて女朗というべきだと思うのです。

 

 でもワタシは口にはしません。

 恐いからとかじゃない余。本当だ余。嘘だ余。恐い余。

 

 

「でもリーダー、私達頑張ったよ?」

 

 

 はい、と手を上げて抗議するのはアスナちゃん。

 おぉ、勇者よ。この状況で手を上げて抗議するとは凄い。

 

 でも魔王(ネル)には効かないぞ。あぁ!? ってボルテージを高めていく。魔王(ネル)からは逃げられないって相場が決まっているのです。南無。

 

 

「テメェが一番問題なんだよ! いの一番に落とされやがって! 実力があっても油断してちゃハナシにならねぇだろうが!」

 

「実力あるだって、えへへー」

 

「そこだけピックアップするんじゃねぇ!」

 

 

 ネルちゃんはぐるり、とカリンちゃんに視線を向けて。

 

 

「カリンは周りを気にしすぎだ。気を使うのはテメェの美点だが、気にしすぎなのはテメェの欠点だ改めろ」

 

「了解」

 

「アカネはもっと基礎体力をつけろ。アタシはテメェの思い切りの良さを買ってるが、戦闘は雑に片付けるな。爆弾一つで片付けられねぇときが必ず来る事を常に考えろ」

 

「わかりました……」

 

 

 ふぅ、とネルちゃんはため息を吐いてワタシに向き直り。

 

 

「テメェからは何かあるか?」

 

「ない。貴様が全て言った」

 

 

 うん、何も言う事はない。

 それに部外者のワタシが言うよりも、ずっと彼女達のリーダーをしているネルちゃんが言う方がためになるだろう。

 

 

「いいか。アタシらC&Cはミレニアムのエージェント。同時に最大戦力でもある。それを肝に銘じろ」

 

 

 それを聞いた3人は頷く。

 うんうん、凄い統率力。空崎さんや、これが統率をするってことなんですよ。アリウスの娘達を統率しているなんて、ワタシは口が裂けても言えないですよ。

 

 ネルちゃんは満足気に頷いて、ニッコリ笑って。

 

 

「――――それじゃ負けたバツとして、アタシが良いって言うまでミレニアム自治区周辺走り込みだ。勿論、自分の武器をもってな」

 

 

 

 

 

 

 

「悪ぃな天上院。助かった」

 

 

 悲鳴を上げて走っていった3人を見送ったネルちゃんはワタシの隣まで寄ってきて、そんな事を口にしていた。

 はて、何の事だろう、とワタシは疑問をそのまま口にした。

 

 

「何の事か?」

 

「模擬戦だ」

 

 

 あぁ、そのことか。別にいいのに。

 

 

「良い、余も退屈していたところだ。部下の育成に苦労しているようだな?」

 

「苦労って訳でもねぇよ。まぁ、今回のでアイツらも気を引き締めることだろう。最近調子に乗ってたみたいだしな」

 

 

 ネルちゃんは3人が走っていった方へと眼を向けながら。

 

 

「身内のアタシがわからせるよりも、部外者のアンタが教えてやった方が効くと思ってな。模擬戦を頼んだのはそんな理由だ」

 

 

 凄い。

 色々と考えているんだな。

 そうだよね。C&Cのリーダーとなれば考えるよね。なんてしっかりしてるんだ。

 

 

「アンタも問題ないみたいだしな?」

 

「それはどういう意味だ?」

 

「最近、ゲヘナの所の風紀委員とヨロシクやってるみたいだし? 腕が鈍ってねぇかと思ってな」

 

「不敬者め。余の力がその程度のことで鈍るわけがなかろう」

 

「そうみたいだな。安心したさ」

 

 

 ちょっと遊んだくらいで、ワタシが弱くなるわけがないのですよ。

 でも、空崎さんと遊んでくる事を突っ込まれるとは思わなかった。しかもネルちゃんに。ワタシのこと、そんなに興味がないと思っていたよ。

 

 意外そうに思っているワタシを余所に、ネルちゃんは呆れた口調で。

 

 

「アンタがどう思っているか知らねぇが、アンタが思っている以上に周りの連中に注目されている。自覚しろとまでは言わねぇが、心の隅にでも留めておいた方がいいぜ?」

 

 

 口はどこか悪いが、これもネルちゃんの親切心からのアドバイスだろう。

 ワタシにも世話を焼いてくれるから、みんなもネルちゃんに付いていくんだな。

 

 

「忠告、痛み入る。貴様の薫陶、受け入れるとしよう」

 

「薫陶じゃねぇよ。こいつは余計なお世話ってやつだ」

 

 

 それはそれとして、とネルちゃんはワタシを見上げる。

 その視線はどこか誘っているような。熱が篭っているそれで、気分を高揚させた表情を浮かべている。

 

 ネルちゃんは続けて。

 

 

「天上院。テメェも不完全燃焼だろ? どうだ。アタシと一戦ヤルってのは」

 

 

 いつの間にかその両手にはサブマシンガンのMPXが握られている。

 

 

 そうだね。うん、そうだね。

 怒られるのは嫌だし、恐いのはもっと嫌だけど、戦いは嫌ではないよ。

 物事を平和的にするのは大賛成だけど、それはそれ。誰かが上で、誰かが下かなんてのもどうでもいい。ワタシは戦い自体を否定しない。純粋に競い合う行為自体を否定しない。

 むしろ――――。

 

 

「それはそれは。――――願ってもない」

 

「それじゃ早速――――」

 

 

 ワタシ達の間に一薙ぎの風が吹く。

 それが止んだら合図かのように、ワタシ達は無言で告げていた。

 

 そして――――。

 

 

「すみませーん!」

 

 

 ――――こけた。

 盛大に、大袈裟に、勢いよく。それはもう頭から。ネルちゃんが転んで、直ぐに勢いよく立って。

 

 

「誰だー!? 空気を読めやー!?」

 

「え、えぇぇぇ!?」

 

 

 理不尽に怒られている女子生徒を見て、少しだけ可哀想に思える。

 ネルちゃんの気持ちも解るよ。やる気出してたのにね。これはない。本当にない。

 

 でもワタシは見覚えがあった。

 その女子生徒に見覚えがあった。確か――――。

 

 

「あん? セミナーの……」

 

「早瀬ユウカです」

 

 

 そうそう、早瀬さんだ。

 何度かリオ会長と一緒に居たところを見たことがある。

 確か会計、だった気がする。

 

 

「それで何の用だよ?」

 

「用というのは、彼女になんですが……」

 

「む?」

 

 

 チラ、とワタシに何度か眼を向ける。

 なんだろう、とワタシは早瀬さんに向かって疑問を投げた。

 

 

「なんだ、早瀬会計?」

 

「えぇと。リオ会長が呼んでて、連れてくるようにって……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうしてワタシはリオ会長がいつもいるセミナーの執務室に足を運んだ。

 ちなみに、早瀬さんはいない。なんでも、ワタシだけに用があるとのことで、早瀬さんはなんとリオ会長に帰らされていた。

 

 リオ会長、人の心。

 そういうところで、誤解されるのですよ。

 早瀬さんには後でフォローしておこう。甘いものを上げて、ご機嫌を取ることにしよう。

 

 そんなこんなで、ワタシはソファーに座り、リオ会長と対面している。

 あと、ワタシの隣には。

 

 

「…………」

 

 

 女の子が座っていた。

 ただ座っているだけではない。三人は余裕で座れるソファー。ワタシは端っこに座っているのに対して、隣に座っているその娘はこれでもかというくらいワタシの近くに座る。

 

 というか近すぎィ。

 もう肩同士が触れ合ってる。そちらもう少しスペースあるよね。なんで敢えて近くに座るの?

 

 表情を見ても何を考えているのかわからない。

 綺麗な顔をしているのに、無表情の金髪の君。君の名は――――。

 

 

「飛鳥馬、貴様近い」

 

 

 金髪の君――――飛鳥馬トキちゃんは首を傾げて、不思議そうに。

 

 

「そうでしょうか?」

 

「そうだ。もそっと、向こうへ行かぬか」

 

「私は大丈夫です」

 

「余が厭なんだけど」

 

 

 うん、近い。凄い近い。

 人にはパーソナルスペースがあってね。それを侵略されると凄い厭になるんだよ。仲良い人ならともかく、あまり知らない人なら尚更厭なんだよ。人見知り舐めるな。

 

 

「わかりました。オウヒが嫌なら離れます」

 

 

 言えば離れてくれるんだ。

 何だ素直で良い娘じゃないか。

 

 

「私は貴女と仲良くしたいと考えています。具体的に言うと、パジャマパーティーとかして、お泊まり会したい程度には」

 

「程度の基準」

 

 

 お泊まり会は程度で収まるモノじゃないと思います。

 彼女と会話するのが初めてじゃないけど、本当にグイグイ来るなこの娘。

 

 

「何故、余と親交を深めたいのか」

 

「同じ一年生ですので。仲良くしたいと思うのは当然かと」

 

 

 うーん、そうかなぁ。そうかも。

 

 

「ですので、飛鳥馬ではなく名前で呼んでください」

 

「名前と言うと」

 

「はい、気軽にトキさんと」

 

 

 気軽にね、トキさんね。

 ん、トキさん? 聞き間違いじゃないよね。この娘、今トキさんって呼べって言ったよね。さん付け? 既に距離感があるやつなのでは?

 気軽の概念が壊れるんですけど。

 

 

「……トキさん」

 

「はいっ」

 

 

 無表情ではあるが、どこか嬉しそうに応じるトキさん。

 しかし直ぐに考え込み。

 

 

「やはり、トキさんでは距離がありますね」

 

 

 そりゃそうよ。

 

 

「なので、トキちゃんって呼んでください」

 

「……トキちゃん」

 

「おぉ、いいですね。急に距離感が近くなりました。オウヒって実はコミュ強では?」

 

 

 なんだ、トキちゃん。

 この世で一番自由なヤツじゃん。それはもう、海賊王じゃん。

 

 

「…………そろそろいいかしら?」

 

 

 静観していたリオ会長がやっと口を開いた。

 もっと早く助け舟をだしてほしかった。トキちゃんワールドに飲み込まれかけてたものワタシ。

 

 

「リオ、余に用があるとは?」

 

「…………」

 

「リオ?」

 

 

 何やら様子がおかしい。

 いつものように表情が読めないけど、何か拗ねているような。怒っているというほどでもないけど、何かが気に入らないようなそんな気配を感じるよ。

 

 

「最近」

 

「ん?」

 

「最近、ゲヘナの風紀委員と行動を共にしているようね」

 

「それが?」

 

「……別になんでもないわ。貴女はミレニアムの生徒。それを忘れないで」

 

 

 忘れた事なんてないよリオ会長。

 いまいち、何が言いたいのか解らないワタシ。トキちゃんもよく解ってないのか首を傾げる。そんなワタシ達に、リオ会長は咳払いをして、仕切りなおすように。

 

 

「連邦生徒会の件よ」

 

 

 それがワタシを呼んだ理由なのだろう。

 何かゴタついているとは耳にしたことある。あくまで噂でしかないが。

 

 

「貴女はどこまで知ってるの?」

 

「騒がしくなっている程度しか知らぬ」

 

「そう」

 

「貴様は何か知っているのか?」

 

「えぇ」

 

 

 言葉を区切り、端的にリオ会長は続けて。

 

 

「――――連邦生徒会長が失踪したそうよ」

 

「……ほう?」

 

 

 ちょっと、驚いた。

 連邦生徒会とは、キヴォトスのありとあらゆる行政を担い、その運営に従事する中央組織だ。いわばキヴォトスの心臓部といっても過言ではない。

 その長が失踪しているとは、ワタシが思っている以上に、事態は深刻なのかもしれない。

 

 

「確かなのか?」

 

「えぇ、間違いないわ。情報統制されてるから、まだ明るみに出てないけれど。そうよね、トキ?」

 

「はい」

 

 

 私が調べました、と言わんばかりにピースしている彼女を見て、キュンときてしまった。これがギャップ萌えというやつなのか。

 

 

「他の生徒連中に動きは?」

 

「今のところないわね。うちのように情報を掴んでいるのか、それとも何も知らないのかも不明よ」

 

「それで、どうするつもりだリオ? これを機に連邦生徒会へと攻め入り、実権でも握るか?」

 

「馬鹿を言わないで。そんなことしたら、キヴォトス中の勢力を敵に回すことになる。苦労に見合ってないわ」

 

「ではどうする? このまま案山子に徹すると?」

 

「……様子を見るしかないでしょうね。近いうち、ユウカに様子を見に行ってもらうつもりだけど」

 

「人使いの荒い事だ」

 

 

 早瀬さんには同情を禁じえない。

 怒り出さないといいけど、無理だろうなぁ。

 

 兎にも角にも。

 

 

「貴様が余を呼んだという事は、此度の不測の事態に備えてのことであろう。余はどう動けば良い?」

 

「今は何も。貴女の力を借りる事になるかもしれないから、いつでも動ける準備だけしておいて頂戴」

 

「赦す。貴様にはアリウスの件で借りがある故、今回は指示に従おう」

 

 

 ワタシが勝手にやっても、何もなかったのはリオ会長が動いてくれたおかげだし。リオ会長のために張り切って、やらせていただきますとも。

 でも注意しておこう。何があっても責任がとれないよ。具体的にいうと、やりすぎちゃっても、怒らないでねっていう意味で。

 

 

「しかし、余に丁寧な仕事を期待してくれるな? 余の力を使うとはそういうことである。――――駒で自身の手を傷つけぬようにな?」

 

「……そうなれば、また運命でしょうね」

 

 

 うんうん、言質とった。

 これで心おきなく、何があっても、怒られる心配はないということ。

 

 ワタシは立ち上がり、生徒会室を後にしようと歩を進めると。

 

 

「そういえば、これは確定ではないのだけど――――」

               「――――矯正局から何人か、脱獄したそうよ」

 

 

 

 ――――キヴォトス、修羅すぎない――――?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 △飛鳥馬トキ
 オウヒと同じ学年。ミレニアムで一番自由な気がするとはオウヒの評価。海賊王。トキちゃん。
 同じ学年だし、オウヒとは仲良くしたいと思っている。距離感が物理的に近い。
 ちなみに、留年している事をオウヒは知らない。


 △C&C
 ミレニアムのエージェント。
 基本メイド服を着ている。
 実はオウヒはそれを見て、可愛いなぁ、と思っている。アーちゃんとムーちゃんなら似合うだろうなぁ、とも思っている。


 △ペイント弾
 白色。
 さらに塗料塗れのアスナ、カリン、アカネ。
 つまりはそういうことです。


 △ワタシは戦い自体を否定しない
 んー、この頭キヴォトス。
 ゲヘナ適性が高い理由がこれである。


 △海賊王
 この世で一番自由なヤツが海賊王だってルフィが言ってた。


 △矯正局から何人か脱獄
 アイツらのこと。
 ブルアカ本編では、先生が赴任してきたと同時に脱獄したけど、ここでは少し早く脱獄している。
 それもこれも、オウヒがアリウスで暴れて、キヴォトスを引っ掻き回したせい。
 ニヤニヤ教授が、あれ、今なら計画を前倒しできね? ってなりプランAからプランCに移行し、脱獄させる事が出来ちゃったというオチ。



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