こちら、世界征服推進部ソロモンである   作:兵隊

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第12話 ばにたすが如く

 

 既に太陽も落ちていた。

 薄暗く、月明かりだけが建物を照らしている。

 

 荒れ果てた一室。

 木で作られた椅子と机がひっくり返り、割れたガラスが床に散らばっている。

 前方には大きな黒板があることから、ここが廃校となった学園である事がわかった。

 

 

 別に珍しい事でもない。

 キヴォトスは超巨大な学園都市だ。数千以上の学園が存在し、中にはこうして生徒の減少にともない維持できなくなり廃校となった学園も存在する。

 元々は大きな学園であったのでしょう。大きなグランド、大きな体育館、荒れ果てているとはいえ、当時は設備が充実だった事が見て取れる造りとなっている。

 

 盛者必衰とは良く言ったもの。

 なんとも空しいものでございましょうか。

 

 

「――――――――」

 

 

 兵共の夢の跡にて、私は木造の椅子に座り、はしたなくも机に両足を乗せて、片手に狐の面を持つ。

 

 ぼんやりと見るは、左側だけが割れてしまった不恰好な狐の面。

 これはもう面としての役割を十二分に発揮できない。これを着けたものなら、右目の部分だけ露出されている面になってしまうから。顔全体を覆うという役割は果たせそうにない。

 捨てても良かったのですが、何故かそれを捨てる事が出来ず、私は未だに手に持っていた。

 

 何をするでもない。

 破損している狐の面を見て、ぼんやりと思い出すのは、先程の戦闘行為。

 

 私には全く理解が出来ない。

 戦闘など圧倒的に蹂躙してこそです。出す損害は少なく、得る戦果は多く。それが基礎中の基礎でしょうに。

 それなのに、あの方ときましたら。

 

 

「何をそんなに、愉しそうだったのか……」

 

 

 その姿は、まるで童のよう。

 新しい玩具で遊ぶように、遠足で初めて訪れた公園で遊ぶように、無邪気に泥だらけで遊ぶように、あの方は童のように愉しんでいた。

 

 

 ――――貴女も、愉しそうだよ?

 

「ふふっ」

 

 

 自然と笑みが零れる。

 あんな裏表なく、駆け引きや打算もなく指摘されてしまっては、こちらも素直になるというもの。

 

 認めましょう。

 えぇ、愉しかったですとも。

 あそこまで愉しそうな姿を見たものなら、釣られてこちらも愉しくなってしまいましょうとも。

 

 そこへ。

 

 

「おや?」

 

 

 端末から着信音。

 誰なのかなんて予想がつく。脱獄したばかりの私に連絡を取る人間なんて限られているのだから。

 

 端末を耳に当てて。

 

 

『やぁ、ワカモ』

 

「こんばんは、ニヤニヤ教授」

 

 

 本名は不明。出身校も不明。何が目的なのかも不明であり、自身を――――ニヤニヤ教授と自称する正体不明の方。

 ただハッキリ言えるのは、私や他の停学中の方は、この方の手引きにより脱獄を果たしたということ。そして、一時的にこの方に雇われている、ということのみ。

 

 

『怪我の具合はどうですか?』

 

「言葉を選ばずに申し上げますと、クソ痛ぇです」

 

『そうですか。元気そうで安心しました』

 

 

 あれ、この方耳ついてます?

 本当に痛いのですが。治療はしましたが、痛いもんは痛いのです。

 

 

『それで、どうでしたか? アリウスと、その王は?』

 

 

 教授は私に二つ調査を依頼してきました。

 一つは、アリウスの練度はどれほどのものか。

 二つは、アリウスの王の実力。

 

 矯正局に収監されていたので、そのリハビリがてらと軽い気持ちでうけたのですが、安請け合いはするものではないですね。

 

 

「アリウスの生徒は中々のものでした。腕の立つ者が紛れていれば、今の私では危なかったでしょう」

 

『ほむ、そこまでのレベルですか』

 

 

 それで、と教授は言葉を区切り。

 

 

『アリウスの王はどうでしたか?』

 

「その前に一つ、いいですか?」

 

『答えられる範囲でなら答えましょう』

 

「教授は何故、アリウスが気になるのですか?」

 

 

 教授は数秒沈黙して。

 

 

『物事には必ず兆しがあります。彼の雷帝の失脚、カイザーコーポレーションによる土地の買収、トリニティの影で進行しているエデン条約なる約定、そして――――連邦生徒会長の失踪』

 

 

 それは突発的に、突然起きたことでもなく、必ず何かがありその積み重ねによって起きたと、と教授は暗に語り。

 

 

『アリウスも同じです。彼女達がいずれ、表舞台に出てくる事は、計算していました。ですが、ここまで早いとは思ってもみなかった』

 

「だからその原因であるアリウスの王に興味が湧いた、と」

 

『えぇ。その全ての元凶である彼女が、どのような人物なのか気になりました』

 

 

 きっと、言葉通りの意味なのだろう。

 アリウスの王がどのような人物なのか、そしてあわよくば利用しようとしているのだろう。

 

 

「教授、貴女には恩があります。思惑はどうあれ、矯正局から脱獄できたのも貴女のおかげといえましょう。ですので、一つ忠告です」

 

『それは?』

 

「アレに関わるのはやめたほうがいいかと。アレは御しえるモノではなく、貴女風にいうなればアレは、こちらの意に沿わない行動を続ける駒。そういった類の人種でございます」

 

『……それではゲームになりませんね』

 

 

 教授はフフッ、と楽しそうに笑みを零して。

 

 

『次はアケミでもぶつけてみましょうか』

 

「……忠告はしましたからね」

 

『えぇ、ありがとうございます。大変参考になりました』

 

 

 それから一つ、と教授は続けて。

 

 

『頼まれて欲しい事があるのですが』

 

「なんとまぁ、人使いが荒い。私、先程まで戦っていたのですが」

 

『そういわずに。ワカモにしか頼めないことがありまして』

 

「……聞くだけ聞きましょうか」

 

『その前に、ワカモ。シャーレという機関を知ってますか――――』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 ワカモとの闘争から翌日。

 ワタシはアリウスへと足を運んでいた。

 

 理由としては、何か困っているかもしれないから。

 

 ワカモの襲撃したという言葉が本当なら、怪我人とか出ていると思うし、何よりも人手が足りないかもしれない。

 余計なお世話かもしれないけど、ワタシが手伝える事があるなら、手伝いたい。そんな理由で、ワタシはアリウスに足を運んでいた。

 

 そしてワタシはどういうわけか。

 

 

「――――――――――」

 

 

 アリウスの生徒会執務室にて。

 皆がお金を出し合って買ってくれた玉座に座っています。

 

 そもそも、だ。

 これにワタシが座るのはおかしいと思う。

 滅茶苦茶偉そうな椅子。まるで王様が座るような椅子になんでワタシが座らされているのだろう。こういうのは生徒会長のアッちゃんが座るべきだろう。何せ生徒会長だし。

 

 でも誰も座ってくれない。

 ワタシが普通の椅子に座ろうとするものなら「え、なんでそこに座るの?」って顔で見てくる。

 そこで、玉座に座ろうとすると「それでええのよそれで」みたいな顔で頷いてくる。いや、良くないけど。全然良くないけど。

 

 

「殿下」

 

「ん?」

 

 

 内心、困惑しているワタシに、話しかけてきてくれたのはアツコだ。

 彼女はソーサーを持ち、ティーカップをワタシに差し出していた。

 

 中身は紅茶だ。

 飲む前に匂いを楽しむ。えっ、なにこれ。滅茶苦茶良い匂いなんだけど。

 直ぐにでも飲みたいのを我慢する。こういうのは無駄に優雅に飲むのがマナーであるとアーちゃんが言っていた。

 

 ゆっくり、と。

 気品あるように飲む。

 火傷したけど、我慢して。

 

 

「……アツコが淹れたのか」

 

「うん。どう?」

 

「美味である。流石だな」

 

 

 火傷して、しっかり味わえないけど、それでも美味いものは美味かった。今度からはちゃんとフーフーするとしよう。

 

 アツコは嬉しそうに笑みを浮かべて。

 

 

「トリニティから良い茶葉を貰ったから」

 

「トリニティから?」

 

 

 いつの間に交流なんて出来ていたのか。

 その疑問をミサキが答えてくれた。そして差し出される一枚の書類。そこには――――。

 

 

「大通りにカフェばにたす、ってあるでしょ?」

 

「うむ」

 

 

 ミサキの問いに、ワタシは書類を見ながら相槌を打つ。

 差し出された書類は件のカフェばにたすの見積書だった。でもアリウスの店舗のものではない。

 

 

「トリニティ支店、か」

 

 

 そこには『カフェばにたす トリニティ支店』という文字が記載されていた。

 だけど、トリニティか。難しいかもしれない。

 

 ミサキも同じ気持ちなのか、どこか苦しげに。

 

 

「うん。本店が軌道に乗ったし、支店でも作ろうか、ってなって」

 

「で、あるか。しかし、よりにもよってトリニティとはな」

 

 

 あそこの学園には特権階級なお嬢様が数多く在籍している。ともなれば、舌は肥えているだろうし、紅茶を主飲していることもあり、それに合う茶菓子も厳選されていることだろう。

 

 正に、スイーツ部門の激戦区。

 クリームをクリームで洗うようなスイーツの屍山血河が日々築かれている魔境でもある。想像したら、甘くて美味しそうではあるが、割と洒落になってない。

 

 ミサキもワタシと同じく難しいという見解なのか、ワタシの言葉に頷いて。

 

 

「本当はミレニアム近辺にしたかったんだけど、良い物件がなくて。ゲヘナは論外だし、消去法でトリニティに、ね……」

 

「……生徒の全体数を考えれば道理ではある。が、性急過ぎたのではないか? 貴様らしくもない」

 

「私も止めたんだけど」

 

 

 チラッ、とヒヨリを見て。

 

 

「ヒヨリが張り切っちゃって……」

 

 

 対するヒヨリは、ふんす、と鼻息を荒くしてどこか自信満々に。

 

 

「大丈夫です、殿下! 私もいっぱいお手伝いしましたから!」

 

「手伝いって、アンタ食べてばかりだったでしょ」

 

「ち、違います! 試食です! 決してお腹が減ってたから食べたとか、そんなわけじゃないんです!」

 

「ねぇ、殿下。これさ、語るに落ちたってやつでいいんじゃない?」

 

 

 ミサキさんや、ワタシに振らないでほしいのじゃが。

 まぁ、でも。いいことだと思う。前に出るキャラじゃないヒヨリがこうしてやる気を出しているのは、喜ばしい事だとは思う。ワタシも手伝える事は手伝うし。

 

 

「良い、ヒヨリのやる気を尊重するとしよう。ヒヨリよ、精々励むが良い。失敗すれば、そうさな。――――身体で払ってもらうとしよう」

 

「ひゃ、ひゃい!!」

 

 

 あれ、冗談のつもりだったのに。天上院ジョークだったのに。なんか、凄い怯えられている。いや、本当に。肩の力を抜いて欲しい。もし閉店してもそれはそれ。赤字になってもワタシが補填してあげるから。どうするのかというと、賞金首とか狩ってお金集めるから。

 

 

 ――――さて。そろそろ無視できない、ね。

 

 

「――――本題に入るとするか」

 

 

 ワタシはアツコの方へと向いて。

 

 

「アツコよ」

 

「はい」

 

「どうして、サオリが余に土下座しているのか?」

 

 

 そう。

 サオリは絶賛、ワタシに土下座中であった。

 最初はワタシも気のせいだと思った。眼の錯覚だと。昨日の一戦で血を流しすぎたのだと思った。だってサオリ、微動だにしないんだもん。全く動かないで、しっかり土下座の姿勢を保っているんだもん。なにその無駄な技術。凄いな。

 

 錯覚ではなかった。

 現在進行形で、サオリはワタシに土下座をしている。

 何故?

 

 ワタシの問いに、アツコは困ったようにし、耳元で小さな声で答えた。

 

 

「殿下に伝えないで、勝手に狐坂ワカモを倒そうとしたのを気にしてるみたいで」

 

「……余は気にしてない、って言った筈だが?」

 

「うん。でもサッちゃん気にしてるみたいで……」

 

「えー……」

 

 

 本当に気にしなくていいのに。

 むしろ、ワタシは部外者だし、伝えなくてもいいと思うのだけど。

 

 とは言え、本人が気にしているのなら仕方ない。

 何とか言って立ち上がらせよう。ずっと土下座されていても、それはそれで何か嫌だし。

 

 

「サオリよ。面を上げよ」

 

「いえ、それは……!」

 

「ほう、貴様。余の命が聞けないというか。偉くなったものよな?」

 

「も、申し訳ございません!」

 

 

 そこまで言って、やっとサオリは顔を上げた。

 本当に申し訳なさそうに。まるでその姿は、どこか叱られて落ち込んでいる犬のよう。そもそも叱ってすらいないので、そういう表現があっているか疑問ではあるが。

 

 

「余に黙って狐狩りを指揮していた事を悔やんでいると聞いたが、まことか?」

 

「はっ。申し訳ございません! 全ては私に非があります。何なりと処罰を」

 

「良い、貴様の事だ。何か考えてのことであろう」

 

「で、ですが……!」

 

「――――くどい」

 

 

 遮るように、ワタシは続ける。

 

 

「貴様と余はそこまで長い付き合いではないが、貴様の人間性は把握しているつもりだ」

 

 

 ワタシは立ち上がり、サオリの視線に合わせる様に両膝を地面につけた。

 サオリが何か言いかけるが、それよりも早く、ワタシは口を開く。

 

 

「大方、余の手を煩わせないための行動であろう。全く、貴様のような忠義者見たことがない」

 

「で、殿下……」

 

「忠道、大儀である。これからも余のために働くが良い。貴様の命は既に余の物。なればこそ、そのような無様を晒すことなど金輪際赦さぬ」

 

「は、ハッ! 承知致しました!」

 

 

 そういうと、ワタシは立ち上がる。

 サオリも土下座の姿勢から、片膝をつく姿勢に変わった。

 

 我ながら上から目線過ぎた。

 でもそういわないと、サオリも調子を取り戻さなかったと思うし、ずっと落ち込まれるよりはいいと思う。……凄い、やる気に満ちている気がするけど。もしかして、燃料投下しすぎたのかもしれない。

 

 うん、サオリはこれでいいはず。

 問題なのはもう一人。

 

 

「それで、貴様は何に不満を抱いているのだ――――」

 

 

 ワタシは眼を向ける。

 そこには一人で静観していたアリウスの生徒が一人。

 

 

「――――アズサよ」

 

「……」

 

 

 アズサは答えない。

 ジッ、と俯き視線をワタシに合わせようとしてくれなかった。

 

 サオリはアズサに声をかけようとするが、ワタシはそれを手で制する。

 

 ワカモに襲撃された生徒達とアズサの関係は、アッちゃんから聞いている。

 仲が良く、その子達を鍛えて、アズサのことを教官と慕っていたとも聞いている。ワタシも会った事があるし、訓練にも付き合ったから良い子達だってことはわかっている。そんな子達が襲われたのだから、アズサの心中は穏かなものじゃない。

 

 キヴォトスではそんなこと日常茶飯事だ。

 弱肉強食。弱きものは淘汰され、強きものが我を通せる。

 それはアズサも解っていると思う。でもそれはそれ、これはこれ。親しい人が襲われて怪我を負わされたら腹が立つし、ムカつくのもわかる。

 

 ワタシに出来る事なんて、限られている。

 それは――――。

 

 

「殿下」

 

「あぁ」

 

「あの子達、凄い頑張ってた」

 

「聞いた」

 

「殿下の役に立ちたくて、訓練も頑張ってた」

 

「あぁ、知っているとも」

 

「任務も張り切ってた……」

 

「そうだな、勤勉な者達であった」

 

 

 こうして、お話を聞くことだけだろう。

 アズサはポツリポツリ、と自分の心中を吐露していく。

 

 

「狐坂ワカモを倒してくれたのは知ってる。でも――――」

 

「自身の手で、討ちたいと?」

 

「うん」

 

「復讐をしたいと?」

 

「……うん」

 

「そうか」

 

 

 そうだよね。

 うん、なら仕方ない。

 

 

「であれば、とことん戦うが良い。やったらやり返されるのが世の常である。あの狐もわかっていようさ」

 

「止めないの?」

 

復讐(それ)が貴様の戦う理由だというのなら余は止めぬ」

 

 

 だがな、とワタシは言葉を区切り。

 

 

「わかっているか、アズサ。今の貴様では、狐には勝てぬ」

 

「……私が弱いってこと?」

 

「実力の話ではない。それ以前の問題だ」

 

 

 ワタシはアズサに近付いて、彼女の胸元に指差して言う。

 

 

「その様な曇った眼で戦っても、怒りのまま戦っても勝ち目などない」

 

「……っ!」

 

 

 中には怒れば怒るほど思考が澄むような人がいるけど、アズサは違うと断言が出来る。

 この子は、他人の為に怒れる優しい子だ。そんな子が冷静にならずに、怒りのまま戦っても結果は眼に見えている。

 

 

「憤怒に染まった所で得られるのは力。だがそれだけだ。それ以上得られるものはない。もっと先の強さを手にしたいのならば、まずはその心を静め、視野を広げよ」

 

「…………」

 

 

 言葉にするのは簡単だ。

 要は、まずは落ち着けといいたいのだけど、そんなこと直ぐに出来るわけがない。

 

 となれば、ワタシに出来る事は一つしかない。

 

 

「言うは易く行うは難し、というやつか。――――来い、アズサ。貴様に訓示をくれてやる」

 

「そ、それはどういう……」

 

「貴様の怒りを余にぶつける事を赦す。少しはその憤りも晴れるというものであろうよ」

 

 

 ワタシはミサキに視線を向けて。

 

 

「ミサキよ、訓練場は開いているか?」

 

「うん。今なら誰も居ないよ」

 

「で、あるか。では行くとしよう」

 

 

 そして、何故か挙動不審になっているサオリに向けて。

 

 

「……貴様も訓練がしたいのか?」

 

「よろしいのですか!?」

 

「赦す。だが貴様はアズサの後だ。まずはアズサの気分を晴らせる事が最優先事項と知れ」

 

「ハッ!」

 

 

 嬉しそうに言うと、サオリはワタシの後をついてくる。

 でもワタシは立ち止まり、ポカン、と眼をむいているアズサに振り向き。

 

 

「何をしているアズサ。武器を持て。貴様の力、余に魅せてみよ」

 

「は、はい!」

 

「良い返事だ」

 

 

 そうしてワタシ達は訓練を始める。

 

 それはそれとして、端末から着信音が鳴り止まない。

 そろそろ出ないと不味いですよね。これはバレてますよね。リオ会長、怒ってますよね。

 

 

 

 

 

 





 △狐坂ワカモ
 お友達。オウヒとはズッ友(ずっと戦い続けるお友達の略)
 知っての通り、友情よりも恋愛を優先する生徒。つまりはそういうこと。逃げて先生超逃げて。
 ニヤニヤ教授に言われてシャーレを襲う。その日、運命に出会う。

 
 △ニヤニヤ教授
 新たなキヴォトスキンパツモップ。
 何が目的なのか。わからない。ぜんぜんわからない俺たちは雰囲気で教授を愛でている。
 いきなり現れて、盤上を引っくり返したオウヒに興味を持つ。


 △『次はアケミでもぶつけてみましょうか』
 きっとノーガードで撃ち合う


 △カフェばにたす
 スイーツ店。
 味も評判が良い。ヒナとか常連になりつつある。
 オウヒ「今日はどこに行きたい?」
 ヒナ「ばにたす」
 オウヒ「貴様も好きな~」


 △リオ会長、怒ってますよね。
 人はそれを現実逃避と言う。



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