こちら、世界征服推進部ソロモンである   作:兵隊

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 ネジが外れた話を投稿できていなかったので思わず。

 
 ~ソロモンちゃんねる~ 

オウヒ「ネルちゃんが自己啓発本を流し読みして、バキに全部書いてあった、って言ってた」
トキ「あの人なら言いますね」
リオ「えぇ、ネルだもの」


番外編 とあるミレニアムの日常

 

 授業のカリキュラムも午前中に終わり、暇だな、って歩き回っていたワタシとコンサバティブちゃん。

 

 そこに声をかけてくれたのがトキちゃんだった。

 

 今のトキちゃんの姿は、見慣れたメイド服ではなく、ミレニアムの制服を着ていた。

 どうやら、ワタシとは違う授業に出て、その帰りだったみたい。

 

 どうやら彼女も暇していたらしい。

 いいや、暇でいいのかな? トキちゃんはリオ会長の専属のメイド兼ボディーガードな筈だ。本来は授業に出なくてもいい立場であり、護衛対象の近くにいなくていいのだろうか。

 

 もしかしたら、ワタシが知らないだけで、リオ会長には許可を得ているのかもしれない。

 

 その可能性を考慮して、質問をしてみたのだけど。

 

 

「いいえ、気分転換に授業を受けました」

 

「えー……?」

 

 

 なにか? と首を傾げるトキちゃんを見て、ワタシは困惑する。

 

 なにこの人。

 ミレニアムで一番の自由じゃん。本当に海賊王の人じゃん。無敵な人じゃん。

 

 

『面白いですね。流石、朕の人格の元となった人物』

 

「ふふ、そうでしょうそうでしょう。ぴーすぴーす」

 

『しかし、侮るな小娘。フリーダムは朕の専売特許。負けてられねぇこの戦い。勝つために計画を建てないと。マスターとの人生設計の』

 

 

 あれ、何でナチュラルにワタシも巻き込まれているの?

 

 ツッコミ待ちというやつなのだろうか。

 でも反応しないよ? 反応したら負け、ってヤツだと思うし。

 

 

『初めて会った朕とマスター。二人は出会い、お互いを意識し始めました。初めましてマスター!』

 

「……おぉ、なんて隙のない動きと計画」

 

「トキちゃん。待て、待つのだトキちゃん。感嘆してないで、余を置いていくな。それに、どこから計画しているのか?」

 

 

 初めまして、ってことはですよ。

 それって、ワタシとコンサバティブちゃんの出会いからやり直してない?

 

 今からの計画ではなく、出会う頃から巻き戻ってシュミレーションしていない?

 

 計画とは??

 

 

『マスター!』

 

「なに?」

 

 

 面倒臭そうに、果てしなく億劫そうに、応じるワタシに、コンサバティブちゃんは興奮気味に。

 

 

『朕達の子供です! 三人目です!』

 

「はやっ!?」

 

 

 なにその展開の速さ。

 何をどう計画したらそんなことになるの?

 

 トキちゃんは、おぉ、と拍手をしながら。

 

 

「おめでとうございます」

 

『うふふ、ありがとうございます』

 

「名前は決まっているのですか?」

 

『えぇ、もちろん。サーシェス、ゴリヌンティウス、そして────山本元柳斎重國』

 

「ちょっと待って。一人、一人ゴツイ名前の奴が居る」

 

 

 なにその、えっ、誰? なんて?

 

 思わずワタシは反応してしまった。

 前半の二人の名前は、わかる。可愛らしい名前だし、女の子っぽい名前だからギリギリわかる。

 

 でも最後の三人目は、なになんなの?

 

 

『朕達の子供ですマスター。サーシェス、ゴリヌンティウス』

 

「そこまではわかる。問題は三人目だ。なんといった貴様?」

 

『山本元柳斎重國』

 

「山本元柳斎重國……」

 

『山本元柳斎重國』

 

「いい名前ですね、山本元柳斎重國」

 

「正気かトキちゃん?」

 

 

 そこで思い出す。

 そうだった、今では変な電波を受信するは、発言はバグまみれだわで忘れていたけれど、コンサバティブちゃんの人格ベースはトキちゃんだった。

 

 いい名前って言う筈だ。

 

 

『認知してくださいよマスター。山本元柳斎重國はアナタの子ですよ? あの子、マスターの事大好きで、いつも尻尾を振っていました』

 

「尻尾あるんだ、山本元柳斎重國」

 

『えぇ。同性で、親ですが、アナタを意識しているようです。山本元柳斎重國』

 

「女の子なんだ、山本元柳斎重國」

 

『当たり前でしょう。ここはブルーアーカイブですよ。出てくる主要人物は女の子と相場が決まっています。二次創作がその限りではありませんが、それがブルアカの懐の深さであり、大変グッド』

 

「そろそろやめない? いい加減にしないと、怒られるぞ貴様?」

 

 

 

 そうして、ワタシは二人の大ボケにツッコミを入れつつ、セミナーの生徒会長室に辿り着いた。

 

 そこにはリオ会長がいて、机に座って作業をしていた。

 パソコンのモニターからワタシに。視線を移す。その際に、疲れきったワタシの顔を見て、どうしたのか、と尋ねる前にトキちゃんとコンサバティブちゃんの姿を視認して。

 

 

「…………なるほど」

 

 

 それだけ言って頷いて、リオ会長は作業に戻ってしまった。

 

 なんて正しい判断なんだ。

 トキちゃんとコンサバティブちゃんの自由人達に巻き込まれまいとしたのだろう。合理性を重んじる会長らしい反応なことか。

 

 間違ってはいないのだけど、助けて欲しかった余。

 

 

 そうして、ワタシ達はお茶をしばいていた。

 いつの間にか、メイド服に着替えていたトキちゃんの入れる紅茶は本当に美味しい。

 

 

「む、トキちゃん。これが例の……」

 

「えぇ、そうです。例の……」

 

「ボジョレヌーボか」

 

「えぇ、ボジョレヌーボです」

 

『ボジョレ、えっ、なんて???』

 

 

 その後、トキちゃんが冷蔵庫に入れていたプリンが誰かに盗み食いされ、犯人探しをしたところリオ会長だということが判明し、土下座をしてトキちゃんに会長が謝ったのは別の話。

 

 

 

 

 





>>山本元柳斎重國
 オウヒとコンサバティブちゃんの三人目の子供(妄想)
 尻尾があり、女の子。オウヒに禁断の愛に目覚めている(という設定)
 某ブリーチとは関係ない。


>>それがブルアカの懐の深さ
 おい、やめろ。
 それ以上、メタ発言をするな


>>土下座をしてトキちゃんに会長が謝ったのは別の話
 あの土下座は美しかった(存在しない記憶)


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