こちら、世界征服推進部ソロモンである   作:兵隊

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 ~ソロモンちゃんねる~
ワカモ「他人(先生)に嫌われるアピールベスト3は『彼氏いない』『疲れた』『寝てない』らしいです。つまりです、その逆のアピールをすれば他人(先生)に愛される筈ですよね?」
オウヒ「男と寝たら疲れが取れた」
ワカモ「待ちなさい」

 
 評価、感想、誤字報告、本当にありがとうございます!
 


第11話 トキちゃんとボジョレヌーボー

 

 

 

 

 ソロモン事変から数日が経過した。

 

 キヴォトスでは“ソロモン”の話題で暫く持ちきりだった。

 曰く、ゲヘナの『雷帝』と呼ばれ畏怖されていた生徒と一時肩を並べた怪人。変で極めて奇天烈なフルフェイスヘルメットは相手を油断させるためのカモフラージュであり、正体を隠すための術であり、顔にある大きな傷を隠すため、あんなものを被っている――――という設定がいつの間にか一人歩きしていた。

 

 いつの間にか、キヴォトスはソロモンの噂で騒然となっていた。

 クロノスジャーナリズムスクールで刊行している『月刊キヴォトス』で大々的に特集を組まれていたし、それが起爆剤となってしまったのかSNSではソロモンのあることないことが飛び交い、当のゲヘナ学園の生徒達はソロモンなんて生徒が在籍していた記録はないと狐につままれたような顔をしていた。

 

 

 当たり前だ。

 そもそもな話、ソロモンなんて生徒存在しないのだから。

 空崎さん――――いいや、ヒナとカヨコちゃんがでっち上げた架空の人物。それがソロモンの正体であり、でっち上げる原因を作ったのはコンサバティブちゃんにあり、その暴走を許してしまった持ち主のワタシの責任でもある。

 二人には本当に申し訳ないことをしてしまった。今度、たくさん甘いモノをご馳走させて頂きますとも。

 

 とはいえ、ソロモンなんて突然出てきた生徒なんて噂の変な人程度で終わると思っていたけど、ここまで大事になるなんて。

 ソロモンの見た目のインパクトが凄かったのか、それとも、比較対象の『雷帝』と呼ばれた人が凄かったのか。

 きっと、前者であり、後者なのだろう。

 

 

 問題はその後。

 件のソロモンがミレニアムの制服を着ていたものだから、クロノスの取材で騒がしくなると思っていたけどそんなこともなく。ミレニアムでは普段と変わらない、何かを開発し謎の爆発が起きて、研究費用が足りないと悲鳴を上げる、そんな平和的な日常が続いている。

 クロノスの追求がないのは、きっとリオ会長が上手い事やってくれたのだろう。

 

 問題はそこだ。

 しっかり、ばっちり、これでもかってくらい。リオ会長にこの騒ぎがバレたということになる。

 それは不味い、非常に不味い。怒られるのは眼に見えている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……」

 

 

 我ながら大きな大きな溜息。

 自業自得ではあるのだけど、溜息を吐かずにはいられない。

 

 ワタシはセミナーの生徒会室にいます。

 ソファーに腰掛けて、キヴォトスの空が見える窓へと視線を向ける。大きな窓からは、ワタシの曇天のような心とは裏腹に、晴天が広がっている。本日もキヴォトス上空は快晴。雨など降ることなんてありえないでしょう、みたいな。

 

 

「大きな溜息ですね、オウヒ」

 

 

 ワタシの隣にて、様子を見ていたメイド服を着たトキちゃんが声をかけてきてくれた。

 うん、いつも通り近い。綺麗な顔面で、思わずドキドキしてしまうけど、ワタシはそれを表に出さずにいつも通り演技しながら。

 

 

「別に、普通であるぅ」

 

「……その割に、声が上ずっていますが。それと発音が変でした」

 

「まっさかー」

 

 

 あくまで平常心。

 冷や汗が滝のように出ているけど、心は常に優雅たれ。余裕を忘れないように心がける。

 

 

「気持ちはわかります。私も最近、リオ様に怒られましたので」

 

「トキちゃんが?」

 

「はい、このパーフェクトメイドトキちゃんが、です」

 

 

 凄い自信だ。

 どの辺りがパーフェクトメイドなのか知らないけど。だって、メイド服着ているのに、未だに家事とかやっている姿見たことないんだもん。

 半ば、リオ会長の趣味でメイド服を着たボディーガードみたいになっている。少なくともワタシからはそう見えている。お世辞にもメイドの役割を果たせているとは言えない。

 

 しかし、凄い自信だ。

 どこか誇らしげに、胸を堂々としている姿には感服する。怒られているのに。

 

 

「……ちなみに、何をやらかした貴様」

 

「ポテチを食べながらキーボードを操作しました」

 

「それはそう」

 

「頭で計算し、両手でキーボードを操作し、両手でポテチを――――食べる!」

 

「えっ、両手で?」

 

「両手で」

 

「食いしん坊が過ぎるな」

 

「右手はうすしお、左手はコンソメでした」

 

「なんと贅沢な……」

 

 

 もう一度やってみたいですねダブルポテチ、と恍惚な表情を浮かべるトキちゃん。

 本当に怒られたのこの娘。リオ会長に怒られたと言っていたわりに、気にしてないというか、後悔なんて微塵もしてない様子。なんて心が強いんだ――――!

 

 でも気持ちが楽になった。

 ワタシもトキちゃんを見習った方がいいのかもしれない。

 

 そんなトキちゃんがどこから取り出したのか、ワタシの前のテーブルの上にティーカップを置いた。

 見る限り、恐らく紅茶。湯気が出ている事から、淹れ立てであることがわかる。というか、いつの間に淹れたんだろう。

 

 

「こちらをどうぞ」

 

「紅茶か?」

 

「はい、ボジョレーヌーボーです」

 

「紅茶の銘柄かそれは?」

 

「多分そんな名前です、ボジョレヌーボーです。ご賞味くださいませ、お嬢様」

 

「お嬢様って、メイドっぽい事を……」

 

「メイドなので」

 

 

 そして、なんてお洒落な名前なんだボジョレヌーボー。

 ワタシは紅茶の名前とかわからない。けど凄い紅茶っぽいぞボジョレヌーボー。あと、なんか高そうな名前だボジョレヌーボー。きっと良い茶葉を使っているに違いないボジョレーヌーボー。

 

 

「きっと高価な紅茶です。リオ様のお部屋にあったものを淹れたものなので」

 

「勝手に淹れたのか?」

 

「勝手に淹れました。お部屋を掃除しているときに偶々見つけまして」

 

「お部屋を掃除とか、メイドっぽい事を……」

 

「メイドなので」

 

 

 どこか誇らしげに、無表情にピースをキメるトキちゃん。

 

 どうやらワタシが見ていなかっただけで、ちゃんとメイドをやっていたみたいだトキちゃん。

 今更ながら、トキちゃんはミステリアスだ。普段から何をしているのかあまりわからず、リオ会長のボディーガードをしており、やたらポテチを好み、そして褒められたがりとしかワタシは彼女を知らない。そういえば、リオ会長の専属ボディーガード兼メイド兼C&Cの5人目のエージェントってリオ会長から紹介された記憶があった。

 

 クールといえばクールだし、不思議ちゃんでもある。掴み所がないってヤツなのだろうか。

 偶に、トキちゃんがわからなくなる。

 

 ジッと、彼女を見ていると。

 

 

「どうしました、オウヒ?」

 

「ん、あぁ、いいや……」

 

 

 隣で見つめ返すトキちゃんに首を横に振るう。

 あとやはり、近い気がする。この娘、パーソナルスペースおかしい気がする。肩と肩が触れ合い、友達以上の関係でもなければ、ここまで近い距離にはならない。

 

 うーん、本当に不思議ちゃんだ。

 不思議といえば。

 

 

「トキちゃん」

 

「何でしょう」

 

「何故、やたらピースするのだ?」

 

 

 単純な疑問を、トキちゃんにぶつけた。

 そう。この娘はピースサインを頻繁にする。無表情で、更に言うとダブルで。

 

 トキちゃんはワタシの疑問に対して、不思議そうに首を傾げて。

 

 

「可愛くありませんか?」

 

「可愛いとも。……まさか、可愛さを表現していたのか?」

 

「はい。ヒマリ部長にアドバイスを頂きました」

 

 

 オウヒに褒められました、作戦成功ですね、と無表情――――いいや、今度は口元には小さな笑みを浮かべている。それだけトキちゃんは嬉しかったのだろうか。

 ワタシ個人に言われて嬉しい、というわけじゃない。第三者の意見が、ポジティブな感想だったから嬉しい。その程度なものに過ぎない。

 

 

「オウヒ」

 

「なんだ?」

 

「私はオウヒに褒められて、嬉しく思っています」

 

「あぁ、わかっているとも」

 

「…………はぁ」

 

 

 えっ、めちゃくちゃ大きな溜息。

 トキちゃんはこれでもかってくらい大袈裟に、洋画みたいなオーバーリアクションで肩を竦めて、やれやれと首を横に振る。

 まるでその仕草は、わかっちゃいない、と言わんばかりだ。何をわかってないというのか。

 

 トキちゃんに問いを投げようとするも。

 

 

「待たせたわね」

 

 

 ガチャ、とドアを開けてリオ会長がセミナーの執務室に入って来た。

 トキちゃんの様子を見て会長はワタシに疑問を投げる。

 

 

「どうしたの?」

 

「知らぬ」

 

「……お二人共、お気になさらず。私もリオ会長も、苦労をするな、と再認識しただけですので」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから、ワタシ達はリオ会長を交えて現状の整理をすることにした。

 

 ワタシはソファーに腰掛けて、テーブルを挟み、リオ会長もソファーに腰掛けてワタシ達は対面する形となっている。トキちゃんと言えば、リオ会長の後ろで控えており、その姿はまるで侍女のそれだ。正にメイド兼ボディーガードの鑑。出来る女オーラがハンパじゃない。

 なるほど、メイドとは可愛いだけじゃなくて、カッコよくもなれる制服なのか。一度ワタシも着てみたい気持ちがある。

 

 

「報告書を読ませてもらったけど……」

 

 

 リオ会長が手にしているのは、数枚の書類だ。

 そこには先のワタシ達の()()()()の詳細が記載されている。ワタシだって腐ってもミレニアムの生徒だ。レポート作成や報告書作りなんてお手の物。一番得意なのは反省文。伊達にお説教はされていないのである。

 

 

「……世界征服推進部ソロモン、ってなに?」

 

「それな」

 

 

 頭を抱えて、何かトンチキなものを見ているかのような、全力で現実から眼を逸らすように、リオ会長はワタシに問いを投げる。

 ワタシだって知らない。これはワタシじゃなくて、コンサバティブちゃんが始めた物語なのだから。

 

 

「コンサバティブちゃんが言い始めたのだ。余は何も知らん」

 

「……貴女に意見を聞かずに?」

 

「あぁ」

 

 

 なるほど、とリオ会長は呟いた。

 対するワタシは思わず身構えてしまう。どんなお叱りの言葉を頂戴するかわからないから。だけど予想に反して。

 

 

「興味深いわね」

 

「……どういう意味だ?」

 

 

 思わず質問してしまった。

 コンサバティブちゃんが勝手にやったことを、リオ会長はどこか嬉々として、いつもよりも少しだけ興奮気味に答えてくれる。

 

 

「貴女の意見を聞かずに、自己で判断を下し、それを実行する。とても人工知能とは思えない。思考アルゴリズムが完全に人間のそれだもの」

 

「えっ、そんなに凄いのかアレ」

 

「コンサバティブちゃん」

 

「……そんなに凄いのか、コンサバティブちゃん」

 

 

 えぇ、とリオ会長は一度頷いて肯定する。

 ワタシにはとてもそうは見えない。直ぐに自爆する、って脅して来るんだもん。絶対に故障していると思うんだ余。

 

 

「それで、コンサバティブちゃんは?」

 

「寮の部屋で、ヒューマン映画耐久マラソンの刑に処している。道徳を学ばせているのだ」

 

 

 効き目があるとは思えないけど。

 でも、何故か悲鳴を上げていたな。本当に苦しそうに、いっそ殺して欲しいと懇願するように。叫ぶように『ヌォオオオッ! マスター、これは拷問です! もっと残虐ファイトがある映画が見たいです!』って言っていた。なんなの、コンサバティブちゃん。ヒューマン映画を拷問と例えるとか、悪魔か何かなの?

 

 

「……アバンギャルド君、と言ったか」

 

「えぇ、合ってるわ。貴女が覚えてたのは意外ね」

 

「そっくりだと言っていたな?」

 

「えぇ」

 

「アバンギャルド君も喋るのか?」

 

「そんな機能ないわ」

 

「どうして?」

 

 

 当然でしょう、とリオ会長は呆れるかのような表情と口調で。

 

 

「アバンギャルド君は兵器よ。兵器に感情など不要でしょう」

 

「効率を重んじる貴様らしい事よ」

 

「でも、自爆機能は備えているわ」

 

 

 流石、コンサバティブちゃんの生みの親。

 あるのか、自爆機能。でもそうだよね、兵器だものね。当然あるよね、自爆機能。

 

 

「コンサバティブちゃんの問題は、後々考えるとしましょう」

 

「……今はそれよりも優先する議題があると?」

 

「話が早いわね」

 

「ヒマリ程ではないが、余も貴様とはそれなりの付き合いだ。貴様のやり方も、ある程度は理解しているとも」

 

 

 そう、とだけ会長は呟くと、無駄話を省いて本題に切り出した。

 

 

「以前、『名もなき神』を知っているか貴女に聞いたわね?」

 

「余の返答は変わらんぞ」

 

「心当たりもない?」

 

「あぁ――――いいや、待て」

 

 

 微かな違和感。

 ハッキリとは覚えてないけど、何かが引っかかった。

 それは記憶の片隅で。ワタシの小さい頃に、()()()が何かを言っていた――――かもしれない。何かを言っていたか、手繰り寄せようとするけど、思い出すことなんて不可能に近い。

 

 昔のワタシと今のワタシ。

 もちろん、同じ存在だけど、その在り方は変わりすぎている。昔のワタシなんて知覚出来るものでもなく、まるで他人を見ているかのようでもある。そんな人間の過去を()()()()なんて、出来る訳がなかった。

 

 

「……すまぬ。気のせいだ。やはり聞いた事がない」

 

「そう」

 

「優先するべき議題とやらが、件の『名もなき神』とやらか?」

 

「えぇ」

 

 

 会長は頷いて。

 

 

「結論からいうと、警戒すべきは名もなき神だけではなかった」

 

「他にもいると?」

 

「それらしき集団の痕跡を、『廃墟』で発見したわ」

 

 

 『廃墟』ってあの『廃墟』のことを言っているのだろう。

 『廃墟』とは、ミレニアム近郊にある廃都市エリアだ。本来は連邦生徒会が管理しているのだが、連邦生徒会長が失踪した今となってはそこまで手が回らないのか、今となっては無人兵器が徘徊している。

 

 ワタシ、あそこ嫌いなんだよね。

 お化け出そうだし、虫は涌いてそうだし。

 本当にお化けは苦手だ。だって撃ってもすり抜けるんでしょアレ。どうやって戦えばいいかわからない。

 虫に至っては本当に無理。生理的に無理。見ただけで身体が固まるし、下手をすれば悲鳴を上げちゃうレベルで無理。

 

 リオ会長もよくあんなところに調査に行けるもんだ。

 

 

「そやつの名は?」

 

「――――無名の司祭」

 

 

 聞いた事がなかった。今回ばかりは本当に。()()()が語っていた、といった微かな記憶もない。

 

 リオ会長は続けて言う。

 

 

「『廃墟』で彼らが造ったであろう兵器を回収する事に成功して、今その技術を分析しているけど……」

 

「貴様にしては歯切れが悪い。ハッキリと言え」

 

「……ヒマリと協力して分析を進めているけど、一割もわかっていないわ」

 

「――――」

 

 

 思わず言葉を失ってしまった。

 ワタシが知る限り、会長やヒマリさんは、もの凄く頭が良い。それこそキヴォトスでも頂点に位置する二人といっても過言ではないだろう。

 その二人が組んで尚、『無名の司祭』とやらが造り出した技術が一割もわかっていないという現実。信じられないが、リオ会長の苦虫を噛み潰したような表情を見るに、事実なんだろう。

 

 何よりも聞き捨てならない単語があった。

 

 

「兵器、と言ったが、それは確かなのか?」

 

「確かよ。回収出来たのは一部だし、壊れていたけど、アレは間違いなく兵器だった」

 

「それはそれは、なんとも……」

 

 

 自然と、笑みが、零れた。

 リオ会長やヒマリさんが、理解できない兵器を使う『無名の司祭』に、ワタシは興味を惹かれていた。どれほど強いのか、どれほどの戦力なのか、どれほどの数がいるのか。考えても考えても予想がつかない。あまりにも異質な存在に、ワタシの胸は高鳴っていた。

 それにリオ会長が警戒しているくらいだ、まだ『無名の司祭』とやらはキヴォトスで活動しており、いつワタシ達に牙を剝くかわからない、といったところだろう。

 

 だからこそ、リオ会長はヒマリさんと組んで分析を進めているし、進展がないことに焦っている。

 

 でもゴメン。

 ワタシは愉しみでたまらない。

 『無名の司祭』が何者かは知らないけど、きっと退屈はしないことだろう。

 

 

「オウヒ、せめて隠しなさい」

 

「というと?」

 

「戦いたい、と思っているのでしょう」

 

「バレたか。さすがリオだ、お見通しといったところか?」

 

「貴女が解りやすいのよ」

 

 

 呆れたように、溜息を吐く会長に、ワタシはククッと笑って。

 

 

「仕方あるまい。余は戦うだけの者。貴様達とは違う、余は何も生み出せぬし、何かを守るなど専門外。余には――――()()()()ないのだ。それしかない女だ。それだけの女だ。唯一の取り柄である闘争の気配、思わず頬が緩むというもの」

 

「オウヒ、貴女は戦いだけじゃ――――」

 

 

 会長は何かを言いかけるも、遮られる事となる。

 それはワタシの懐から、端末の着信音が鳴り響いていた。取り出すと画面には『錠前サオリ』の文字。

 

 指でスライドをして、通話を始める。

 

 

『殿下、今お時間よろしいでしょうか?』

 

「サオリ、何事か」

 

『アビドス自治区内の柴関ラーメンでございますが……』

 

「場所でも知りたいのか?」

 

『いいえ、その……』

 

 

 どこか歯切れが悪い。

 いいや、言葉を選んでいると言ったほうが正しいのかもしれない。サオリはどこか言い辛そうに、ワタシの顔色を窺っているといっても過言ではない声色で。

 

 

『襲われています』

 

「……なに?」

 

 

 一瞬、耳を疑う。

 襲われているといったか。

 どこが――――柴関ラーメンが――――。

 理由は――――わからない――――。

 何者に――――不明――――。

 どうして――――思考が追いつかない――――。

 

 

『柴関ラーメンだけではありません、アビドス自治区内で暴動が起きています』

 

「……主犯は?」

 

『カイザーPMC。カイザーコーポレーションの者達です』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






 △ソロモン事変
 突然、復活したソロモンをヒナ委員長が止めて、事なきを得た的な感じになっている。
 一番混乱しているのはマコト様。雷帝と肩を並べた? なにそれ知らない。
 空崎ヒナ、なにがどうなっているのかマコト様に教えて? ってなってる。


 △ボジョレヌーボー
 多分紅茶の銘柄です(トキちゃん談)
 紅茶の銘柄っぽい(オウヒの感想)
 違うけど?(リオ会長の証言)
 

 △「頭で計算し、両手でキーボードを操作し、両手でポテチを――――食べる!」
 相方に死神とかいないから安心して欲しい


 △「あぁ、わかっているとも」
 わかっていない。

 △ヒューマン映画耐久マラソンの刑
 コンサバティブちゃん曰く、拷問でした。






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