こちら、世界征服推進部ソロモンである   作:兵隊

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 ~ソロモンちゃんねる~
オウヒ「余は激怒した。必ず、かの邪知暴虐のトキちゃんを除かねばならぬと決意した。いや、ぶっちゃけ別にそこまで厭なわけじゃないんだけど、なんというか、うん、せめて一言ごめんっていってほしいみたいなものがあった」
リオ「具体的に言ってちょうだい」
オウヒ「冷蔵庫に入れておいたプリンを、無断で食べられていた」
リオ「そう……」
 
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第13話 来訪者は突然に(黒)

 

 

 アビドスの騒動から翌日。

 キヴォトスでは不思議と、その話題には触れられていなかった。

 恐らくだけど、カイザーで根回しをして、報道規制か情報統制でも敷かれているのだと思う。

 

 財政に余裕がある大人はやる事が違う。

 そんな下らない事に費やす資金があるのなら、先ずはカイザーPMCの暴動を諌める方が先だろうに。

 いいや、件のアビドスに行なった蛮行は暴走ではなく、カイザーコーポレーション本社の指示だというのなら、もう何も言えない。企業のトップが腐っているのなら、その下部組織も腐ってしまうのは必定だろう。

 

 

 ワタシが斜に構えて、カイザー批判をしているところに。

 

 

『それで、貴女は動かずに、配下の二人に任せて今回の騒動を治めたの?』

 

「配下ではないと何度も言っている」

 

 

 ヒナと通話していた。

 そして、昨日のサオリとアズサの活躍を思い出す。

 

 本当に鬼神の如き働きだった。

 ハリキリ過ぎて、影ながら行動しカイザーの戦力を削るどころか、アビドスを侵攻していたカイザーの主戦力まで、アビドスの生徒達と一緒になって戦ってしまっているとは思いもしなかった。

 流石にミサキが不憫に思ったよ。アレだけステルスだって言っていたのに、あの二人ときたら勢い余って、アビドスの生徒達に協力して、カイザーをボッコボコにするんだもの。それだったら、ワタシだって暴れたかったし、ミサキが「殿下があの二人に任せるって言ったから……」って愚痴られたのは本当に理不尽だったと思う。

 

 それにしても、便利屋の人達――――アーちゃんやムーちゃんもいたとは思わなかった。

 だったら、本当に、ワタシも戦いたかったなー!!

 

 

『少し意外だった』

 

「何がだ?」

 

『貴女の事だから、好き勝手に動いて、場を掻き乱すと思ったから』

 

「其方さぁ~、余を何だと思っているわけ?」

 

 

 少しだけ不満に思う。

 ヒナの中でのワタシは、どんなことになっているというのだろうか。話を聞かない狂犬か、はたまた、頭が極めて悪いゴリラか。そのどちらかというのだろうか。

 でもそうだね、気持ちはわかるよ。実は痛いほど分かるのですよ。

 

 

「しかし、是非もなしか。先の其方への対応を踏まえると、当然といえば当然である」

 

 

 そう、そう思われても当然だった。

 きっかけと、機会と、条件さえ合ってしまえば相手のことを考えずに、喧嘩を吹っかけてしまうワタシなのです。

 抑えが利かないとはこのこと。あの時は本当に、ヒナには悪い事をした。

 

 対するヒナは、慰めるように、極めて優しい口調で。

 

 

『私は別に気にしてないわ』

 

 

 これが、歳上の余裕というやつなのだろうか。

 可愛いのにカッコいいとは、ゲヘナの最高戦力は無敵なのだろうか。

 

 

『それで、どうして今回は大人しくしていたの? 心境の変化でもあった?』

 

「侮るな。余の悪癖は、そう簡単に変わるものではない。叩いても治らぬし、治療など出来ぬ欲望(もの)。それこそ文字通り、バカは死んでも治らんのと同じだ」

 

『バカはともかく、治らないのは知っているわ』

 

「で、あるか。お見通しというヤツか?」

 

『戦っているときの貴女、本当に愉しそうだから』

 

 

 ヒナは思い出したかのように、ふふっ、と軽く笑って、優しげな口調でワタシに言葉を送ってくれた。

 我ながら、苦い思い出の一つでもある。戦う事にそこまで積極的ではない人を巻き込んでしまった負い目もある。それでもヒナは、あれも良い思い出だったと暗に語ってくれた。

 本当に出来た人だ。だからゲヘナという治安が魔境と化している学園で、風紀委員長なんて出来るのだろう。

 

 

『だから余計わからない。何故、貴女は今回動かなかったの?』

 

「なに、大層な理由などない。リオのアドバイス故だ」

 

『リオって、ミレニアムの生徒会長の?』

 

「そうだ」

 

 

 シヴァさんの下に駆けつけようとした際に、リオ会長はワタシに一つアドバイスをしてくれた。

 その内容も懇切丁寧に、ワタシのようなアホでも分かるくらい分かりやすく。トキちゃんと一緒に聞いていた。

 

 アドバイスの通り、ワタシは戦っていない。

 えぇ、戦ってませんとも。シヴァさんのとこにいたカイザーはアレです。ワタシが進む場所に、小石が置かれて邪魔だったから、蹴っ飛ばした。その程度の事なのです。そんなニュアンスなのです。

 

 会長には軽くお説教を頂きましたけど。

 貴女が戦っていなくても、アリウスの生徒が戦っては意味がないでしょう、と言われてしまいましたけど。

 でも大丈夫な筈、バレてないし。謎の助っ人AとBみたいな感じだったと思うし。大丈夫大丈夫。ほんのちょっと戦っただけだから。大丈夫――――の筈。

 

 

 電話の向こう側では沈黙が続く。

 どうしたのか、と声をかけようとするが。

 

 

『……そう』

 

 

 なんだかヒナの様子がおかしい。

 どこか拗ねているような、そんな口調で応じていた。

 

 

「どうした、ヒナ?」

 

『別に。貴女が他人に従うなんて、ちょっとだけ意外だっただけ』

 

「其方さぁ~、本当に余を何だと思っているわけ~?」

 

 

 ヒナの中のワタシはどれだけ我儘なヤツなのだろうか。

 とはいえ、演技しているのはワタシだし、勘違いされても仕方ない。それに癖になっているし、今更演技をやめてもそれはそれで違和感がある。あとアーちゃんが子供の頃カッコ良いって言ってくれたしね。

 

 

「此度はたまさか、リオの進言が的を射ていた故、従ったに過ぎぬ」

 

『………………そう』

 

 

 そして再び長い沈黙。

 搾り出すような声で、ヒナは続けて言う。

 

 

『頼りにしているのね』

 

「そうさな。政治に関して言えば、余の一枚も二枚も上手だ。アビドスの一件も、ヤツの進言がなければどうなっていたことか」

 

『……良い友人に恵まれて、何よりだわ』

 

「友人とは違うと思うがな」

 

『え?』

 

 

 そう、友人とは違うと思う。

 あくまで、ワタシとリオ会長は先輩と後輩、もしくは上司と部下、みたいな間柄なんだと思っている。

 

 プライベートの付き合いはない。リオ会長の趣味とか、休みの日何をしているのか、ワタシは知らないし、会長はどこかワタシに気を使っている節がある。

 ワタシとの距離感をつかめていない、のかもしれない。

 

 勿論、ワタシも会長とは仲良くしたい。

 でもワタシの勝手な気持ちで、グイグイ距離を詰めて会長を困らせるのは違うと思う。

 人には適切な距離感、つまりはパーソナルスペースがある。会長はワタシとのスペースを、詰めてくれている最中。焦る必要はない、仲良くなるためには会話だけじゃない、時間だって必要だと思うから。

 

 プライベートの付き合いがある。

 アーちゃんやムーちゃんは、昔からの付き合いだし別格だとして。

 そういう意味では。

 

 

「余が気兼ねなく話せるのは、今のところ其方くらいのものだ」

 

『そう、なの……?』

 

 

 あぁ、とワタシは言うと、そう、と何かを噛み締めるようにヒナは言うと。

 

 

『ふーーーーん? そうなの、そうなんだ、そうなのね。ふーん?』

 

 

 浮ついたように、声が何だか震えているように聞こえるけど、多分電波が悪いからだと思う。

 あの冷静で可愛いけどカッコいい代表のヒナが、ワタシの言葉程度ではしゃぐわけがないのです。

 

 

「ヒナは見ていて飽きぬしな」

 

『人を玩具みたいに……』

 

「ククッ、なんだ、気を悪くしたか?」

 

『別に』

 

 

 先程のように拗ねているような声色。

 でも、それはどこか可愛らしく、機嫌が直ったみたい。何が原因で直ったのかはわからないけど、兎に角怒ってなさそうだから良かった。

 

 

 

 

『アビドスの事情はわかった。あまり情報が来なかったから』

 

「余としては、其方が他校のいざこざに興味があったとは思わなかったがな」

 

 

 ヒナから連絡が来たとき少しだけ驚いたけど、内容を聞けば納得がいった。

 内容はというと、怪我はないか、何もされてないか、アビドスで何が起きたのか、要は情報収集だ。他校の問題には無関心だと思っていたけど、ヒナは風紀委員のトップだ。そんな役職に就いているのだから、最低限の情報を集めるのは理に適っている。

 

 

貴女が心配だったし……

 

「余がなに?」

 

『……貴女が暴れて、周囲の人達が巻き添えになってないか心配だったの』

 

「酷くない其方?」

 

 

 ワタシだって、人を選びますよ。

 戦えない人に、見境なく喧嘩を売るほど、常識がないわけではないのです。多分。

 

 ぶーぶー、とワタシは文句を言うけど、聞く耳を持ってくれないヒナ。

 彼女は、それに、と言葉を区切り。

 

 

『興味を持たざるをえなくなったから』

 

「どういうことだ?」

 

『先生が風紀委員に来てね』

 

「シャーレのが。それで用件は?」

 

『救援要請よ。……小鳥遊ホシノを救出するための』

 

 

 聞いた事がない名前だった。

 それに、アビドスで横暴を働くカイザーを排除するために援軍を集めているのだと思ったけど、どうやら違うらしい。カイザーをどうにかするよりも、アビドスにとってはその“小鳥遊”という生徒の方が重要だというのだろうか。

 

 少しだけ混乱しているワタシを察してか、ヒナは静かな口調で説明してくれた。

 

 

『小鳥遊ホシノは、アビドスに残された生徒会の最後の一人よ』

 

「あぁ、件の自主退学した生徒か。それを救出とな?」

 

『先生が言うには、彼女は今、アビドス砂漠にあるカイザーPMCの基地に捕らえられているらしいわ』

 

「……ここでもカイザーか。面倒な連中だ」

 

 

 思わず溜息が出てしまった。

 もしかしたら、自主退学というのもカイザーが関わっていて、小鳥遊さんはそうせざるを得ない状況に追い込まれていたのかもしれない。というよりも、そう見るべきだろう。それだけ、キヴォトスでの“退学”という行動はリスクしかなく、リターンなんてないものだから。

 それは、小鳥遊さんもわかっている筈。となれば、彼女の自主退学なんて行動も、そうしないとならない状況だったという事だ。

 

 本当に嫌になる。

 キヴォトスはまともな大人が少なすぎる。

 ここまで生きてきて、シヴァさんくらいしか見たことがないよ。

 

 

『事情が事情だから、貴女のところにも行くかもしれないわ』

 

「ミレニアムにか? リオが承諾するとは思えぬが」

 

 

 今のところ、会長はまだ先生を警戒している。

 会ったこともない得体のしれない大人だ。先も言ったけど、このキヴォトスにはまともな大人が少ない。会長じゃなくてもおいそれと信用できないし、一つの学園を統括している会長の立場を考えても警戒するのは当たり前の事だといえる。

 

 

 ヒナはこれでもかと、深い溜息を吐いた。

 まるで何も分かってない人に諭すような口調で。

 

 

『アリウスによ』

 

「何故アリウスだ?」

 

『昨日の戦闘でアビドスに手を貸した。加えて彼女達には他校に協力を要請出来るほどの伝もない。藁にも縋る思いで、手を貸してくれた貴女達(アリウス)の下に訪れるに決まっているでしょう』

 

「それもそうか。確かに」

 

『それで、手を貸すの?』

 

「何故、余にそれを問う。アリウスの生徒会長はアツコだ、裁量はヤツ次第であろう」

 

 

 ヒナは再び、これまた一際、大きなため息を吐いて。

 

 

『貴女は“アリウスの王”って呼ばれているのよ。彼女達は貴女に判断を委ねるに決まっているでしょう』

 

「……で、あるかなぁ?」

 

『前も言ったけど、貴女は自分の立場を自覚するべき。貴女の意志とは別として、ね』

 

「……はい」

 

 

 まさか、ヒナにも窘められるなんて。

 

 でも確かに。

 今までは、アリウスの娘達に殿下と呼ばれて慕われて、悪い気はしなかった。むしろ嬉しかった。だってワタシみたいな、戦う事しか出来ない者を、あんなに慕ってくれるなんて夢にも思わなかったから。

 

 だからそろそろ、潮時なのかもしれない。

 今のところ慕ってくれているけど、ずっと続くなんて思えない。他校の生徒のワタシに、今後のアリウスを委ねる現状を良く思わない娘達だっているかもしれない。

 

 そもそもな話、アリウスを復興させる事が出来ているのは、彼女達の力によるモノ。

 ワタシが彼女達の王様って立場でいる現状は、どう考えても間違っている。

 アリウスの娘達を率いるのはワタシなんかじゃない。アリウスのみんなであるべきなのだから――――。

 

 

『オウヒ』

 

 

 思考の海に沈んでいたワタシを、ヒナが引き上げた。

 

 

 

「どうした?」

 

『貴女が、どういう結論を出すかわからないけど、一つ忠告する』

 

「忠告?」

 

 

 えぇ、と言葉を区切り、ヒナはこれでもかと重たい口調で、これまたこれでもかってくらい言葉を選びながら、消え入りそうな声で。

 

 

『先生に、その、舐められるかもしれないから、気をつけて』

 

「なんて?」

 

 

 聞き間違いかもしれない。

 ワタシは再びヒナに問いを投げるけど、返答は変わらずに。

 

 

『舐められるかもしれないから、気をつけてね』

 

 

 聞き間違いじゃなかった。

 

 嘗められる。

 つまりは、()()()()()()、もしくは()()()()ということだろうか。

 直接会ってお話ししたことはないけど、柴関ラーメンで見た彼は、戦う術がなかった大人でありながら、武装した生徒の前に出て、笑みを浮かべて身を呈して守っていた。

 

 その笑みが心からのものなのか、はたまた何か策があった故に浮かべてた笑みなのか、本当は怖くて虚勢を張って笑っていたのか。ワタシには推し量る術も、それを見抜く洞察力に長けているわけでもないから分からない。

 でも、事実として、彼は自身の身を省みずに、ゲヘナの風紀委員達の前に立ち塞がった。

 

 先生の心境がどうであれ、その事実だけは変わらない。

 決して、生徒だから、年下だから、そんな理由で他人を()()様な人には見えなかった。

 

 それだけに意外。

 誠実そうな人にしか見えなかった。

 

 

「嘗めるか。そんな輩には見えなかったが……」

 

『私も。真面目だと思っていたけど』

 

「人は、外見によらぬものだな……」

 

 

 しみじみと、先生の容姿を思い出しながらワタシは続けてヒナに問いを投げる。

 

 

「上からな感じか?」

 

『下からよ』

 

 

 え、下から?

 こっちを侮っているのに、下からモノを言う感じなの?

 

 それはなんだろうか。

 慇懃無礼な人なのだろうか。丁寧だけど、逆に侮ってくる物言いだというのだろうか。

 

 

「それは、嘗めているのか……?」

 

『舐めてたわ。ねっとりと』

 

「……ねっとり?」

 

 

 視線とかが脂っこい、ってこと?

 でもそれだと、ねっとりではなく、いやらしいみたいな表現になると思う。

 

 いまいち、先生の人物像が掴めない。

 でも実際会ってお話ししているヒナの忠告だ。その人物像に間違いはないのだろう。だから余計に混乱する。

 嘗めてくる大人なのに、下から物を言い、ねっとりとした感じ。――――何者なのだろうか、シャーレの先生とやらは。

 

 

『うちのイオリが、先生に舐められていたから』

 

「確か褐色の、其方の部下であったか?」

 

 

 何度か、ヒナから話には聞いていたのをワタシは思い出す。

 ヒナも、えぇ、と肯定すると。

 

 

『何だかあの娘、満更でもなかったみたい……』

 

「嘗められたのに、満更でもないか。もしやそのイオリとやらは、マゾなのか?」

 

『……何を言っているの。舐められて満更でもないのなら、むしろエスよりじゃない?』

 

「え?」

 

『え?』

 

 

 何だか行き違いが発生しているような。

 根本的な部分で、ワタシ達は勘違いしているような、そんな感覚を覚える。

 

 今一度、ヒナに先生の人物像を確認しようとするも。

 

 

「――――――――」

 

 

 身に覚えのある気配に、ワタシは身体を強張らせる。

 

 これはなんとも、久しぶりだ。

 そしてどの面を下げて、ワタシの前に顔を出すのだろうか。

 

 ワタシは立ち止まり、ちらり、と視線を真横に向ける。

 そこは路地裏。通行人が眼を向けない限り、観測することが出来ない漆黒の暗闇がそこに広がっていた。

 

 

『オウヒ、どうしたの?』

 

 

 突如、押し黙るワタシを心配してか、神妙な声色でヒナは問う。

 対してワタシは、いいや、と応じて。

 

 

「何でもない。ヒナよ、其方の忠告感謝する。シャーレのがアリウスに来訪するかどうかは分からぬが。……また連絡する」

 

『……分かった。気をつけてね』

 

 

 短いやり取り。

 でもヒナには意図が伝わったのか、必要最小限のやり取りで通話を終える。

 

 さて、どういうつもりなのか。

 

 ワタシは路地裏に、戸惑うことなく足を踏み入れる。

 太陽の光が差さぬ場所。どこか湿り気があり、温度は冷やかなもので、薄ら寒い雰囲気が充満している。

 

 鬼が出るか蛇が出るか、それとも――――。

 

 

「――――オマエの誘いに乗ってやったんだから、いい加減出てきたら?」

 

「……クックック」

 

 

 それはいつの間に居たのか。

 気配すらなく、ワタシの背後に立っていた。

 

 黒いスーツ、黒い雰囲気、黒い相貌。

 何も変わらない。記憶のままのソレが、ワタシの背後に立っていた。

 笑い方も変わらない。喉を鳴らすように、声を漏らしくつくつと笑う様は、何一つ変わらないあの時のままだった。

 

 

「お久しぶりですね――――天上のアヌ」

 

 

 蛇が出るか鬼が出るか。

 それとも――――昔馴染みが現れるか。

 

 

 

 

 

 





>>アビドスの騒動
 何があったかというと、ブルアカ本編の戦力に、サオリとアズサが加わったみたいな感じで大暴れ。
 もうステルスってなに? と言わんばかりに。サオリに至っては「殿下の命で助力する」なんて言っちゃったりしている。
 便利屋達には「流石、ヒーちゃん(オウヒ)」なんていわれたりしているし、アビドスの生徒達には「アリウスの王って、実は良い人?」なんて思われてたりする。
 そんなことになっているとは、オウヒは知らない。報連相大事定期。

>>ミサキ「殿下があの二人に任せるって言ったから……」
 それはミサキも愚痴りたくなる。

>>『ふーーーーん? そうなの、そうなんだ、そうなのね。ふーん?』
 委員長、ウキウキである。
 羽をパタパタさせて、ニコニコしていましたが、何か良いことでもあったのでしょうか?(近くで見守っていた行政官談)

>>舐められる
 今章最大の勘違い。
 オウヒは侮る方の嘗めるだと思っているし、ヒナは物理的な意味での舐めるという意味でいっている。
 足を舐めるとは思わないじゃんね。






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