~ソロモンちゃんねる~
柴大将「たまには、紅茶を淹れてみるか。お嬢、悪いが茶葉を取ってくれねぇか?」
オウヒ「うん、どこにあるの?」
柴大将「砂糖と書いてある海苔の缶の中だ」
オウヒ「……え、なにが、なに?」
セリカ「後輩がなにを持ってくればいいのかわからず混乱している……」
今の気持ちを率直に表すなら、出鼻を挫かれた、であるとセリカは断じる。
新しくアルバイトとして雇われた、ミレニアムの生徒である彼女に────天上院オウヒにそれはもう抗議してやる気満々だった。
それはもう、ガツン、と。強い口調で、勝手気侭に振舞う彼女に、言ってやるわよ、という気持ちしかなかった。
その辺りは、店長でもある柴大将も承諾済み。
てっきり、反対されるかと思ったセリカにとって、肩透かしであったことは覚えている。
柴大将曰く。
『気に入らないのなら、ぶつかれば良いさ。なぁに、セリカちゃんもお嬢も悪い娘じゃない。なるようになるし、収まるところに収まるってなもんだ』
と、からからと大笑していたのは、セリカにとって記憶に新しい。
しかし、セリカはそうは思えなかった。
柴大将には悪いが、この件は大いに荒れるだろう、とセリカは断じる。
何せ相手が相手だ。
ミレニアムの生徒でありながら、アリウスを武力で以て平定し、その力を惜しげもなく振るい、他校でもあるアリウスを自身の領地と定める暴君。
そして、相対する者には容赦なく、争いの渦中に嬉々として介入する姿を見て『アリウスの王』と称されるようになった。最近では、『王たる黄金』という異名すら耳にする事もある。
そんな人物だ。
まともな生徒である筈がない。
きっと、一人称だって偉そうであるし、他人を歯牙にもかけない性格であり、己が引き起こした事象に後悔するという概念を持ち合わせているかどうかも怪しい。きっと、キヴォトスを手中に治めるつもり────それこそ、世界征服でもしてやろうという、とんでもない野心を胸中に宿している人物に違いない。
セリカが相対しようとしている人物は、そういう輩だ。
常人の物差しでは推し量る事が叶わない、人語を口にするものの、感性は人外のそれであることだってありえる。
故に、セリカは気合を入れていた。
臆することなく、どんな報復をされようと、気持ちでは負けないことを誓う。
感謝はある、柴関ラーメンが構える立地の一帯を守護したという義理もある。だがそれと同等に、自治区すら満足に守れなかった憤りがあり、自分には到底出来ない事を成し遂げたオウヒへの嫉妬もあった。
これから自分がやろうとしていることは、不義理なことである事はセリカも承知している。八つ当たりであることも理解している。だけどそれでも、消化できない気持ちがあった。
だから、それをオウヒにぶつける。隠して、消化不良のままギクシャクするよりかは、マシであると思ったから。
それなのに────。
「……オウヒ、でいい?」
「はい! セリカ先輩!」
真剣な目で見つめる件の人物。
それはもう、本当に真っ直ぐで。セリカの言う事を、一語一句聞き逃さないと言わんばかりの姿勢。
右手にはボールペン、左手には小さいノート。
その姿は、メモを取る気満々のそれだ。
セリカはその姿を見て、少しだけ警戒しながら。
「お客様が来たら先ずは、いらっしゃいませ、って挨拶」
「最初に挨拶ですね! お客様が来たら、いらっしゃいませ……っと」
「何名様かもその後に聞いてあげてね」
「わかりました! 何名様を聞くのは挨拶のあと……」
「それから、空いてる席にご案内。あぁ、そうだ。お客様が複数人だったら、カウンター席か小上がりか聞くのよ?」
「はい! お客様が一人じゃなかったら、カウンターか小上がりか、お聞きする……」
対して、小さく教えられた事を復唱するオウヒは、そんなセリカの警戒心など気付いていない。
いいや、気付く余裕がないと言った方が正しいのかもしれない。何せ、今のオウヒは教えられた事を、左手に持つ小さなノートをメモをとるのに手一杯。セリカの心象にまで、気が回る筈もなく、ただただ一生懸命に覚えようと必死になっていた。
セリカはオウヒの様子を見ながら。
「それじゃ、私がお客様役するから、ちょっとやってみて」
「は、はい。よろしくお願いします!」
持っていたノートとボールペンを、柴関とプリントされたエプロンのポケットの中にしまい、オウヒは力強く頷いた。
しかし、その様子はどこか自信がなさげで、自分を精一杯鼓舞しようとしていることが見て取れる。
だけどあくまで、これからやるのは練習。
そこまで肩に力を入れなくても良い、とはセリカは思うものの、先ずは一通りやってからと判断し。
「準備は良い?」
「はい!」
力強い応答に、セリカは頷いて、引き戸を横に引くジェスチャーをしながら。
「ガラガラ」
「────ククッ、いらっしゃいませ」
「ストップ」
直ぐに止める。
同時に、頭を抱えた。まさか、最初で躓くとは想定していなかった。
オウヒは確かに笑顔で接客をしていた。
しかしその笑顔は、不敵な笑み。満面のそれでもなく、愛想笑いなど以ての外。どこまでも不遜で、口元を引き裂くかのような人を食うかのような笑みであった。
大凡、接客業には適していない笑みに、思わずセリカは中断せざるを得ない。
「ごめんね。オウヒ、もっとこう、穏やかに笑う事は出来ない?」
「ごめんなさい、緊張してて……」
しゅん、と。
顔を伏せるその様子は、怒られた犬のよう。
ここで、セリカはやっと理解する。
天上院オウヒは、思っていたよりも不器用な存在であると。同時に、こんな娘が暴君とか、アリウスの王とか、王たる黄金とか、言われているとか本当なのか、と内心疑問に思いながら。
「先ずは私がやってみるから、とりあえず私を真似てみて?」
「が、頑張ります!」
「オウヒは、お客様役をお願い」
「はい!」
そういうと、今度はオウヒが先ほどのセリカのように、引き戸を横に引くジェスチャーをしながら。
「ガラガラ」
「────いらっしゃいませ! 柴関ラーメンへようこそ!!」
「おぉ……!!」
満面の笑み。
今のセリカの接客。点数をつけるとして、上限が100点であるのなら、120点といったところ。それほどまでの、完璧な第一声であった。
だからだろうか、思わずオウヒは手放しに眼を輝かせて、拍手喝采のまま。
「さすがです、セリカ先輩!!」
「べ、別にこんなの普通よ普通」
ふん、と照れ隠しに鼻を鳴らすセリカであるものの、いつもよりも気を使い、張り切ったのは否めなかった。
でもそれも仕方ない事。これはお手本として、示すものである。別に、後輩の前で張り切ったわけじゃない、と心の中で否定しながらセリカは続けて。
「場数を踏んでいけば、この程度なんて出来るようになるわよ」
「ワタシに出来るでしょうか……」
「まぁ、最初は出来ないことはあるし、多いとは思うけど大丈夫。私もいるし、店長も助けてくれるから」
「セリカ先輩……!」
自信なさげであった表情から、直ぐに目を輝かせてセリカを見る。
その眼からは、明らかな尊敬の色が濃く見えていた。
手放しで賞賛する気色を、隠すことなくぶつけられる現状。
正直な話、セリカは悪い気はしていなかった。
元より、彼女が通うアビドス高等学校からセリカに対する対応は末っ子のそれ。まるで妹のように扱われている。別にそれに対して、不満はない。大事にされている事はわかっているし、羞恥が勝るため、それに対して感謝する言葉を出した事はあまりなかった。
だが今は違う。
言葉としてセリカを先輩と敬い、純度混じり気なしの尊敬の念を抱かれる現状。
セリカにとっては未知の体験であり、いいところを見せようと張り切るのは無理もなく、面倒を見る気満々であった。
そう。
例えるなら、赤ちゃんが出来てお姉ちゃんぶる妹、といったニュアンスに近い。
それも実際の赤ん坊とは違い────。
「本当に頼りになる。セリカ先輩、ワタシ頑張ります!」
それは言葉を介する。
真っ直ぐな視線、真っ直ぐな言葉、そして、これでもかというくらいの賞賛の念。それにセリカが先輩風を吹かすのは言うまでもなく。
「ふ、フン! 次のことを教えてあげるから、覚悟しなさい後輩!」
「はい! よろしくお願いします、セリカ先輩!!」
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────目が回る、忙しさでした。
甘く見ていたわけじゃない。
でも、ここまで忙しいとは、ワタシも思わなかった。
やっぱり、お客さんで来たときと、店員さんでいるときとでは、何もかもが違った。
たくさん食べていたワタシだけど、裏ではこんなにも忙しいとは思わなかった。やっぱり凄いシヴァさん。それに、セリカ先輩の要領の良さったらない。
自分の接客をしつつ、ワタシのもたついた応対も瞬時にフォローに回ってくれている。それでいて、表情には疲れなんて見せない。
聞いたら、ワタシと同い年だという。人生経験が違うのか、ワタシなんかと比べるまでもないくらい、精神が成熟していた。
本当にカッコいい、セリカ先輩。
ワタシもあんな出来る女の子になれるだろうか。
きっと、アビドス高等学校でも、皆を引っ張っていくお姉さんなのだろう。小鳥遊さんといい、セリカ先輩といい、アビドスは凄い人の集まりみたいだ。
だからこそ、少ない生徒数でありながら、カイザーコーポレーションとやり合うことが出来たのだろう。
今は、準備休憩。
店の前には、準備中、と書かれた看板を立てかけておりお店は閉めていた。
ワタシはというと、復習を忘れない。
カウンター席に座り、メモを取った事を見て、イメージトレーニングをしながら休憩時間を過ごしていた。
少しでも、足を引っ張らないようにしないと。
セリカ先輩だって、自分の仕事はあるし、シヴァさんだってラーメンを作らないとならないんだ。
二人の手を煩わせないように頑張らないと。
そうしていると。
「お疲れ様」
ワタシに声をかけてきてくれたのはセリカ先輩だった。
その手には、水が入ったコップ。それをワタシの前に置いて、隣のカウンター席に座って。
「何しているの?」
「復習です」
「……一生懸命なのは良いけど、あまり根を詰めるんじゃないわよ?」
そっぽを向きながら、ふん、と言うセリカ先輩。
やはり先輩は凄い。ワタシ以上に動いていたのに、気遣ってくれるなんて。
「ありがとうございます。そうですね、ちょっと休憩します」
「そうよ。そのための休憩時間なんだから」
確かにセリカ先輩の言うとおりだ。
今は休む時。また忙しくなるのだから、今のうちに英気を養っておかないと。
置かれた水を、一口飲んだ。
うん、冷たくて美味しい。キンキンに冷えている。
「……ねぇ、ちょっと良い?」
「はい?」
ワタシはセリカ先輩を見ると、先輩は視線を右に左に上に下にと泳がせて、言葉に詰まりつつ。
「あのぉ、えーっと、その……」
そこまで言って、セリカ先輩は思い出したかのように。
「そうっ! み、ミレニアムってどんな学校なの?」
「そう、ですね。みんな、発明とか研究とかしていますね」
「あっ、やっぱり? 発明って銃とかも造ったりするの?」
「はい。エンジニア部っていう部活があって、そこに依頼すればある程度は造ってもらえます。ワタシも最近、装備が紛失したので依頼していますよ」
「それって、他校からの依頼でも受けてくれたりする?」
「製造もメンテナンスも請け負っている、って聞いたことがあります。セリカ先輩も依頼してみますか?」
「私はいいかなー。やっぱり自分の銃は、自分でメンテしてあげたいからさ」
「几帳面でしっかり者なんですね、セリカ先輩は」
「そうでもないわよ、って……」
照れくさそうに笑みを浮かべるものの、直ぐに違う、と首を横に振ってしまうセリカ先輩。
もしかして、ワタシ変な事を言ってしまっただろうか。
漠然とした不安が押し寄せてくるものの、セリカ先輩は直ぐに口を開くと。
「貴女に、その、謝りたくて……」
なにを、とワタシが言う前にセリカ先輩は頭を勢いよく下げて。
「ごめん、オウヒ。私、最低なことをしようとしていた!」
「えっ、ちょ、なっ、せ、セリカ先輩!?」
言葉にならないとは、正にこのことを言うのだろう。
どうして、セリカ先輩がワタシに頭を下げるのか、本当にわからなかった。
兎に角、先輩に頭を下げさせるわけにはいかない。
両手を右往左往振り、何とか現状を打開しようと、ワタシは知能指数の低い頭を必死に回転させえて。
「頭を、頭を上げてください! どうして先輩が謝るんですか?」
「……私ね、アンタに八つ当たりをしようとしたから」
そこまで言って、やっとセリカ先輩は頭を上げてくれた。
その表情は、沈んでおり、申し訳なさそうに続けて。
「最初は、勝手に縄張り扱いして、なんなのって思ったけど。よく考えてみたら、柴関ラーメン周辺が平和なのってアンタのおかげだし」
いいえ、いいえ。
その節は本当に申し訳ありませんでした。
他校の自治区で、勝手に暴れたのはワタシが10割悪い事ですし、セリカ先輩が謝る事なんてありませんよ。むしろ、セリカ先輩の反応が正しいまであるのです。非難されるのはワタシであり、セリカ先輩が頭を下げる謂れはないのです。
それを言葉にしようとするも、セリカ先輩は続けて。
「それに、ホシノ先輩を助けてくれたし。アリウスの生徒達を引き連れて、来てくれたんでしょ?」
「で、あります。でもそれは────」
でもそれは、アリウスにとっても理があったからこそ。決して小鳥遊さんを思っての行動じゃない。
セリカ先輩が思っているような、綺麗なものじゃない。どこまでも自分達のことしか考えてない行動理由であり、その非難はアリウスの娘達ではなく、是としたワタシにあるものでしかない。
その事実を口にしようとするも、セリカ先輩の片手の人差し指が、ワタシの口へ当てられて、それ以上の言葉を紡がれる事はなく。
「事実は変わらない。アンタが行動してくれたおかげで私の大事な場所も、大好きな人も取り戻す事ができた」
だから、と言葉を区切りセリカ先輩は続けて。
「────ありがとう。私の大事な場所と大好きな人を守ってくれて」
「────────」
今度こそ、ワタシは言葉を失った。
セリカ先輩は笑みを浮かべて礼を言ってくれるその姿に、ワタシは何も言えなくなった。
きっと、先輩は本当にお礼を言ってくれただけなのだと思う。
でも、それ以上に、ワタシに意味を与えてくれるもので────。
「よ、用はそれだけ! 午後からもビシバシ指導するからね!」
「あ────」
先輩、とワタシが言う前に脱兎の如く、店の外に出て行ってしまった。
静寂が店内を包む。
ワタシは先ほどの言葉を胸の中で繰り返す。まるでそれは、染み込ませる様に、噛み締めるように、何度も何度も繰り返す。
「────やっぱり、なるようになったかい」
声をかけてくれたのはシヴァさんだった。
今までの会話を何も言わずに見守ってくれていたのだろう。シヴァさんは、セリカ先輩が座っていた席に座る。
何も言わずに居てくれるその姿にワタシは安心して、ポツリ、と静かに口にしていた。
「シヴァさん」
「なんだ?」
「先輩が、お礼を言ってくれた」
「あぁ」
「ありがとう、って」
「聞いていたさ」
「ワタシが勝手にやったことなのに、先輩が、ワタシに……」
きっと、先輩にとって、そのお礼はそのままの意味だったのだろう。先輩の大事な場所や大切な人を守る事が出来た要因の一つにワタシがあり、そのためにお礼を言ってくれたのだろう。
でもそれは、ワタシを救ってくれる言葉でもあった。
今までやってきた、ワタシの行動は間違っていたかもしれない、という新しく生まれてしまった疑念への一つの回答。
先輩の言葉は、間違いなくワタシの背を押し、心を払ってくれた光。
ありがとう。
それがワタシにとって、何よりも嬉しい言葉で。
「お嬢」
呆然としているワタシに、シヴァさんは続けて。
「お前さんがなにを悩んでいるのか、俺にはわからねぇけどよ、一回足を止めて周りを見てみな」
「……うん」
言われたとおり、ワタシは周囲を見渡す。
柴関ラーメンの店内があった。心地良い静寂を保ち、火種が燻り常に銃声が鳴るキヴォトスにおいて、珍しい光景が広がっている。
「何が見えた?」
「柴関ラーメンだよ。ワタシの大好きな」
「平和そのものだろ?」
「うん」
「それが、お嬢の守ってくれた世界さ」
ニカッ、と気持ちの良い笑みを浮かべてシヴァさんは続けて。
「お嬢が不安になるのもわかる。確かに選択した結果、間違った事もするだろう。誰だってそうだ。俺や先生もそうさ」
「大人もそうなの?」
「応とも。大人だって、間違えるときはある。でもよ、問題はそのあとだと、俺は思う」
「間違っちゃった、あと?」
あぁ、とシヴァさんは強く頷いて。
「失敗を受け入れて、次はどうするか考えて、そして失敗を活かすために行動する。そういう小さな積み重ねが、子供を大人にしていくもんさ」
そういうと、シヴァさんは促すように。
「お嬢は、どうしたいんだ?」
「ワタシ、は……」
考えるまでもない。
アリウスの皆がどう思っているか────サオリの本心が、どうしても聞きたい。
本当に、これでいいのか。ワタシがやっていることを、彼女達がどう思っているのか。
その結果、ワタシがやってきたことが間違っていたのなら、直ぐに改める。
だってワタシは、もっとアリウスの皆と、サオリと仲良くなりたいから。
やることが決まった。
後は行動に移すのみ。
それはそれとして。
「でもよく、ワタシが悩んでいるのわかったね?」
「先生が言っていたのさ」
「先生が?」
「あぁ。自分が言うよりも、俺の口から伝えてもらった方が良いってよ」
そうか、先生が。
本当にあの人は良く見てくれている。
シヴァさんとはまた違う、ワタシが出会ったことがない大人の人だ。
「お嬢」
「……なに?」
「先生は
わかっている。
そのシヴァさんの言葉の意味をワタシは噛み締める。
わかってくれている。
それはつまり、ワタシがまだ彼のことを信用も信頼も出来てない、という事。
先生に何の落ち度もない。
全ては臆病であるワタシに原因がある。
本当に弱虫。昔の事を引きずっている臆病者。そんな自分を自己嫌悪しながらも、ワタシは本心を口にする。
「ワタシ、あの人がシャーレの先生に赴任してくれて、キヴォトスに来てくれて本当に良かったって思うよ」
「……それは、本人に言ってやんな」
「うん、そうだね、そうだよね、そう出来たらいいね……」
そうすると、ワタシのエプロンのポケットから端末が鳴る。
それはモモトークの通知音であり、差出人はアッちゃん。
内容は────トリニティのティーパーティー桐藤ナギサとの会談の日程が決まった旨の報告だった。
△黒見セリカ
頼れる先輩(オウヒ談)
アビドスでは妹ポジだったけど、新しく後輩に慕われて世話を焼こうと頑張るようになる。その様子は、赤ちゃんが産まれたらお姉ちゃんぶろうと頑張るそれ。つまりは、まだ妹属性。
オウヒに「ラーメン屋ですし腕組んだ方がいいでしょうか?」という質問に対して、宇宙猫になる。腕組みISどうして?
この時点では、オウヒの余モードを見てない。オウヒが邪知暴虐の王? まさかー、みたいなリアクションを取る。
△王たる黄金
カイザーPMCとの一戦前にやった演説が原因で呼ばれるようになった。
なお、本人はそう呼ばれていることを知らない模様。え、なにそれ、知らない余。
△「ククッ、いらっしゃいませ」
満面の笑みで頑張ろうとしている。
テンパって酷い時は「ククッ、いらっしゃいませ。暖めますか?」とか言ってくる。コンビニかな?
△「いらっしゃいませ! 柴関ラーメンへようこそ!!」
セリカの第一声。
いつも通りよ、と彼女は言うが張り切ってやった結果。
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