こちら、世界征服推進部ソロモンである   作:兵隊

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 特別編のため、本編とは関係ありません。
 メタ発言のオンパレードに注意お願いします。
 皆さん、良いお年を!


特別編 行く年来る年 2024年

 大晦日。

 人によっては働いている人もいれば、のんびりダラダラと過ごしている人もいる本日。

 

 ワタシは後者である。

 今は、アリウスの皆と一緒に、生徒会室でまったりしていた。

 

 大きめの炬燵を用意して、ワタシ達はぬくぬくとのんびり過ごしている。なんと幸せな事か。

 

 

「サオリー、余にみかん剝いてー」

 

「はっ、お任せください!」

 

「白いやつ取ってねー、余、あれ苦手ー」

 

「承知しております! ツルツルにし、殿下に献上致します!」

 

 

 うぉぉぉぉ! と、言いそうな勢いでみかんを剝き始めるサオリ。

 本当にこの娘は一生懸命だ。めちゃくちゃ集中して剝いているし、正に文字通りの意味で、今のサオリは血眼になっている。

 

 言っておいてアレだけどね、そこまで必死にならなくてもいいと思うのだけど。

 

 

 止めるか止めないか、少しだけ悩んでいるワタシに、アズサはどこか眼をキラキラさせて。

 

 

「今日の殿下はモチモチしているな」

 

「そうかな、そうかも」

 

「そうだぞ。スカルマンみたいで可愛いと思う!」

 

 

 今のワタシのフォルムが、どうやらアズサの琴線に触れてしまったようだ。

 

 確かに、今のワタシは隙だらけ。

 のんびりと、ぐでーと、気を張ってない調子で炬燵でぬくぬくしている。

 

 多分、きっと、恐らく。

 今のワタシは、二頭身くらい縮んでいるのだと思う。それくらい気が緩んでいた。

 

 確かに。

 今のワタシは、アズサの好きなスカルマンみたいなのだろう。ふっ、参ってしまうね。ワタシから迸る魅力(みりき)にアズサもタジタジと来た。ちなみにワタシはピンキーパカが推しです。配色がピンクってとこが最高にGood。

 

 

 でも仕方ない。ダレるのも仕方ない。

 今日くらいはのんびりしてもいいと思う。つまるところの、メタ発言に、キャラ崩壊をしても眼を瞑っていて欲しい。

 

 

 何せ、八月から今日まで、約四ヶ月の間。ずっと頑張ってきたんだもんワタシ達。

 今日くらい大目に見て欲しいのです。本編と関係ない時空だしねこれ。正月だしね何せ。

 

 そんな緩みきっているワタシを見て、ヒヨリは満面の笑みを浮かべて。

 

 

「キャラ崩壊ってやつですか」

 

「で、あるよー。正月だしね、是非もないって天上院思うわけ」

 

 

 そうそう。

 是非もなし、是非もなし。

 

 正月ってそういう日だと思うしね。

 ヒヨリは何度も頷いて、ワタシに賛同してくれながら。

 

 

「正月ですからね、のんびりしたいですよねー」

 

 

 対するアズサは首を傾げて、不思議そうな口調で。

 

 

「ヒヨリは毎日のんびりしていると思うけど」

 

「アズサちゃん、酷いです! 私だって、キリッとしていることもありますよ!」

 

「そうだな、ごめん。ヒヨリはしっかりしているときもあるな。ばにたすのスイーツを試食しているときとか」

 

「はい、命懸けてます!」

 

 

 命、命かー。

 ヒヨリは全力だなー。食べることに、彼女は命を燃やしているのかー。

 

 でも、そういうものかもしれない。

 ワタシだって、戦うことに妥協しないし。ヒヨリにって食事が、そういうものなのかもしれない。趣味とはつまりは、そういうもの。命を削りながら楽しむものが、趣味といえるのかもしれないね。

 

 

「いいの、殿下?」

 

「何がー?」

 

 

 アッちゃんは自身の疑問を口にした。

 

 

「今って、ミレニアムで大変なこと起きているんでしょ? 殿下はそっちに行かなくて良いの?」

 

 

 そうなのだ。

 今、ミレニアムでは大変な事が起きているらしい。とはいっても、ワタシも詳しくは知らない。ミッドでナイトなパーティーなことが起きているとしか、聞いていなかった。

 

 お手伝いするべきか悩んだよ?

 でも、早瀬さんや生塩さんが動いているらしいし、ワタシが出張ると邪魔になるかもしれない。というか、邪魔する未来しか見えない。

 

 なので、ワタシは待機中なのです。

 何かあれば、リオ会長から連絡が来ると思うし――――。

 

 

「――――ん?」

 

 

 噂をすれば。

 ワタシの端末が鳴り、画面を見るとリオ会長からモモトークの通知が来ていた。

 

 何か問題でもあったのだろうか。

 端末を操作して、モモトークの通知を開く。

 

 そこには一枚の画像と、簡潔な一文があった。

 

 

【折角のパジャマパーティー。ずっとスタンバっているのだけど】

 

「――――――――」

 

 

 ワタシは固まった。ピシっ、と音を立てて。まるで石になったかのような感覚。

 

 今、ミレニアムで何が起きているのだろうか。というか、パジャマパーティーってなに。そんなことやっているの? 誘ってくれても良くない? 今はアリウスに居ますけどワタシ!

 

 

 というか、なんなのリオ会長達の姿は。

 添付された画像は、会長とトキちゃんの写真だった。きっと二人で、洗面台の鏡を利用して撮ったのだろう。

 

 なんというか、色気がやばい。

 二人はネグリジェを着ており、トキちゃんは白色で、会長は黒を基調としたもの。なんというか、スケスケだった。もうスケスケだ。特にリオ会長のネグリジェ姿がヤバイ本当にヤバイ。

 

 同姓として、嫉妬するレベル。

 何を食べて、何をしたら、あんなスタイルになれるんだろうか。スキンケアとか何を使っているのか。ワタシ、気になります。

 

 でも、会長のことだ。

 特に何もしてないのだろうし、聞いたところで「何もしてないわ」とか言うに決まってる。ワタシは詳しいんだ。

 

 だからこそ嫉妬するのですよ。

 会長の色気に、そしてトキちゃんの可愛さに、ワタシは凄い嫉妬しています。

 

 

「殿下、どうしたの?」

 

 

 ぐぬぬ、と百面相しているワタシが気になったのか、ミサキが話しかける。

 無言で端末をミサキに渡して。

 

 

「どう思う?」

 

「色気やばっ」

 

 

 だよね、そう思うよね。

 

 うんうん、とワタシは頷いて同意するも、ミサキの視線がどこか不穏なものに変わっていた。

 ジト目でワタシを睨みつけながらミサキは忌々しげに口を開く。

 

 

「なに? 当て付け? 貧相な身体をしている私に対して」

 

「何故そうなる」

 

「別に……」

 

 

 ふん、と拗ねた口調で。

 

 

「殿下の好みってこういう人なの?」

 

「何故そうなる」

 

 

 本日二回目の問い。

 ミサキは自分の胸に両手を当てて、どこか絶望している顔で自分の身体を観察している。

 

 それから少しだけ考えて。

 

 

「ちょっとトリニティに行って来て良い?」

 

「……一応聞くが、何をしに行くつもりだ?」

 

「正義実現委員会の副委員長に秘訣を聞きに行こうと思って」

 

「秘訣って?」

 

「デカくなるための」

 

「やめとけ」

 

 

 本当に止めといた方がいいよミサキさんや。

 

 何を思ってそんな事を聞きに行きたいのかはわからないけど、きっとその人は自分が大きい事を気にしているのだと思う。人の嫌がる事をするの、余そういうの感心せんなー、って思うわけ。

 

 ……まぁ、ワタシも聞きたい気持ちはある。

 正実の副委員長さんも色気やばいしね。どうしたら、あんなスタイルになれるのか、気にならないといえば嘘になるし、実の所かなり気になっている。

 

 聞けるものなら、ワタシだって聞きたいのです。

 

 アッちゃんは困った笑みを浮かべて、ワタシの言葉に同意するようにして。

 

 

「ミサキ、今は止めておこう。トリニティとはこれから仲良くしなくちゃ」

 

「別に聞くだけなら良くない?」

 

「今度聞こう。大丈夫、トリニティと関わる事になるから。Vol.2辺りから」

 

 

 メタいなぁ~。

 アッちゃんもそういうこと言っちゃう側なんだ。

 普段は言わないと思うけどね。これも正月の魔力と、番外編という枠外の話だから成立するのです。

 

 

「殿下も他人事じゃないみたいだよ?」

 

「アツコ、どういうことだ?」

 

「Vol.2から、殿下酷い目に合うみたいだけど」

 

 

 デジマ?

 酷い目ってなに?

 ワタシ聞いてない余?

 というか、これから一年終わる時に、そんな不穏なことを聞くワタシの身にもなってほしい。

 

 やだなー。

 Vol.2行きたくないなー。

 一生、ビナーくんと戦っていたいな、そうなるとー。

 

 と、ここで。

 

 

「ぬ?」

 

 

 また新しく、ワタシの端末が鳴った。

 誰からか確認する為に、ミサキから端末を返してもらって、送信者を確認する。

 

 二通の通知。

 差出人は――――ベルセルク先輩だった。

 

 

【良いお年を。来年もよろしく PS:アレには気をつけろ。自分産の主人公なら、いくらでも酷い目にあってもいいって思ってるからなアレは。オレなんて拷問かけられた】

 

 

 え、拷問? 本当に? マジで?

 でも確かに、ワタシも片腕欠損されかけた。なかったことになったけど。 

 

 思えば作風あってないもんね。

 今まで、ほのぼのGTAな作風から、いきなりアウトレイジGTAが始まったみたいだもんね。それはちょっと違うよね?ってなるし、破門したり取り消したり、おまえの舌は何枚あるんだ、この野郎、ってなるよね。

 

 あと、圧倒的に配慮が足りてない。

 

 

 もう一人は――――ブギーマン先輩だ。

 

 

【来年も頼むわ PS:オレもこれから酷い目にあうみたいけど大丈夫だろ。何せオレだから】

 

 

 いや、知らないけど。

 この人は少しだけ苦手だ。常に自信満々で、ワタシにはそういうところが共感出来ないから。

 

 とはいえ、先輩二人からの助言だ。

 心に止めておこう。番外編だから、止めておいたところで、本編と一切関係ないのだけど。

 

 しかし、酷い目かー。

 

 

「今でも充分だと思うがな。だって、余、全身の骨砕けているし、血だってめっちゃ出てるんだよ? 気を失って終わってるし」

 

「わからないよ? 次の話には全回復しているかもしれないよ殿下」

 

「アツコ、こやつめ、ははは。そんなわけ。ギャグ漫画じゃあるまいし、多少の入院パートを挟むであろう」

 

 

 さすがに、ね?

 ワタシもそこまで人間やめてないと思うよ。

 

 

「殿下っ!」

 

 

 ここで、今まで黙々と作業をしていたサオリが綺麗に剝かれたみかんを差し出して。

 

 

「こちらをお納めくださいっ!」

 

「おぉ、これは、なんと美しいことか。白い筋がついてない、ツルツルである。ありがとう、サオリ。そういうところ、本当に好き」

 

「ももも勿体無きお言葉ですっ!」

 

 

 差し出されたみかんを受け取って、一房モギモギして食べる。

 うん、美味しい。やはり、炬燵にみかんは最強なのである。

 

 それにしても、サオリはどうして顔を真っ赤にしているのだろうか。

 炬燵で温まりすぎてのぼせてしまったのかな?

 

 

「……殿下」

 

「どうした、ミサキ」

 

「私も剝いてあげようか?」

 

「んー」

 

 

 ワタシは少しだけ考えて。

 

 

「今はいいや。これからアズサとモモフレンズ見る予定だし」

 

「…………………そう」

 

 

 えっ、めっちゃ落ち込んでる。

 どうして? ワタシ、変な事言った? ミサキもモモフレンズ見たかったの?

 

 混乱しているワタシを見てなのか、ヒヨリはクスクス笑みを浮かべて。

 

 

「ミサキさんもサオリ姉さんみたいに、殿下に好きって言ってもらいたかったんですね。可愛いですねー」

 

「……ギルティ」

 

「ッッ!? うわぁぁん! みかんの汁が! 眼に眼にー!」

 

 

 ミサキさん、酷いですー! とのたうち回るヒヨリに、ミサキは容赦なく追撃を始める。

 

 サオリは放心状態だし、アッちゃんはその様子を見て楽しそうに笑みを浮かべて、アズサはそんなことよりもモモフレンズが見たいのか「殿下、早く見よう!」とワタシの片腕を引っ張り催促していた。

 

 割とカオス。しっかりカオス。各々がやりたい放題って感じ。

 こういう日もあってもいいかもしれない。正月だしね、番外編だしね、ハメを外したいよねハーメルンだけに。

 

 とりあえず、一言だけ。

 

 

「ちょっと、女子ー。食べ物で遊ぶの、余、そういうの感心せんなー?」

 

 

 

 

 




 △特別編オウヒ
 たれオウヒ。二頭身。
 気が緩んで滅茶苦茶縮んでる。
 メタ発言をする。別時空のチャンネルとか拾うこともある。

 △二人はネグリジェを着ており、トキちゃんは白色で、会長は黒を基調としたもの
 ピクシブとかにありそう。

 △ベルセルク先輩
 もしかして:ベルセルク・オンラインの捻くれ者

 △ブギーマン先輩
 もしかして:ブギーマンは世界を大いに嗤うの黒いの

 △「トリニティと関わる事になるから。Vol.2」
 みんな大好き、あの話がメインに絡んでくる

 △「Vol.2から、殿下酷い目に合うみたいだけど」
 合うかもしれないし、合わないかもしれない
 どちらでもありうす、それだけなのです

 
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