こちら、世界征服推進部ソロモンである   作:兵隊

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 ~ソロモンちゃんねる~

アズサ「殿下、知ってる? ドライバーを上手く使うコツは押す力が8割、まわす力が3割使えば良いらしい」
オウヒ「ドライバーを使う為に、己の限界を超えねばならぬのか。まことに?」
ヒヨリ「大変ですけど頑張りましょう……!」




第3話 スターは豆を食っているのです

 

 ゲームセンター。

 それは、ワタシにとってあまり馴染みのない施設だった。

 

 右を見ても、左を見ても、見たことがない機械が設置されている。

 

 ケースの中に人形が置いてあり、その上にはそれを掴むためのクレーンがぶら下がっている。

 視線を外せば、今度は人形ではなくお菓子が山となり積み重なっていたりする。それを崩すためのゲームだろうか。

 

 奥に視線を向ければ、音楽に合わせて、画面をなぞったりしていたりする生徒がいる。

 何かもう、動きがヤバイ。機敏ってレベルじゃないほど素早く、本当に画面を見てから行動しているのかと思えるくらい、ありえないほど素早い動きで音楽に合わせて操作していた。

 

 あとは、車の助手席を簡単に模した機械であったり。アレはきっとレースするためのものだろう。

 お馬さんを模した模型に跨って身体を動かしていたり。アレもきっと馬に乗った気持ちでレースするためのモノだろう。

 

 

 闘争とは違う意味で、心が躍る。

 珍しいモノを見て、見慣れないものを見つけて、得体の知れないモノがあることを認めて、ワタシは自分でもわかるくらい興奮していた。

 

 馴染みがない、ってだけでワタシだってゲームセンターくらい行ったことはある。

 それこそ、ヒナちゃんと。一週間に一回くらい一緒に遊ぶ時に、プリクラとか撮ったりしている。今ではその中に、偶に小鳥遊さんも加わり三人で。

 面白おかしく、遊んだりしているのだけど。

 

 でも、こんなに練り歩くほど、ゲームセンターの中を散策する事はなかった。

 

 深淵をのぞくとき、深淵もまたこちらをのぞいている、って誰かが言っていた気がするけど確かに。

 知れば知るほど、奥深いモノだったゲームセンター。娯楽の詰め合わせセットみたいな感じだし、店内で響くノリのいい音楽がワタシの琴線に触れる。

 

 そう。

 まるでここは。

 

 

「テーマパークのようだ。テンションが上がるな?」

 

「ゲームセンターだよ」

 

 

 キョロキョロと周りに視線を向けるワタシを嗜めるように、ネルちゃんはため息を吐きながら。

 

 

「そんなに楽しいかね?」

 

「余とて未知の体験に等しいのでな。思わず気分が高揚するというモノだ」

 

「そんなもんかねぇ」

 

「そんなもんである」

 

 

 こういうところに行き慣れている人から見たら、珍しい場所でもないのかもしれないけれど、ワタシにとっては未知の領域。

 それはテンションも上がるというものなのです。見識を広めるというのは、これほど素晴らしいことなのか。

 

 

「それはそうと」

 

「どうした?」

 

 

 いいや、と。

 ワタシは言いながら、ちらっ、と後ろに視線を向ける。

 

 そこにはなにやら隠れながら、どこか様子を伺うように。

 ときに、観賞用植物の陰に隠れて。ときに、ゲームセンターに設置されている機械────筐体と呼ばれるらしい機械の後ろから。

 

 どちらにしても、隠れきれていなかった。

 ひょこ、と頭を出して注意深くワタシ達を観察するように、問題の転入生────天童アリスちゃんはワタシ達の様子を伺っていた。

 

 怖がっている、といった態度や表情でもない。

 もし仮に、アリスちゃんが怖がっているのはワタシではない。きっと原因は────ネルちゃんに違いない。

 

 だって、ワタシは初めましての間柄だし。怖がらせる事は何一つしてないのだから。

 

 対してネルちゃんは、ほら。

 顔は怖いし、口は悪いし、態度もおっかないから。

 

 

「……お前、なんか失礼な事考えてない?」

 

「はっはっは、そんなこと。本当にそんなこと」

 

 

 ワタシは反射的に、乾いた笑いを零す。

 

 危なかった。

 なんでわかったの、っていうところした。口を滑らせるところだった。

 

 でもこれで、何とか誤魔化せた筈。

 ワタシの演技も捨てたモノじゃなかった。伊達に十数年、偉そうな喋り方をしてないのです。

 

 

「まぁ、それは後で追求するとして、だ」

 

 

 訂正。

 全然、誤魔化せて、いなかった。

 

 終わった、何もかも。

 後で追求するって言った。ネルちゃんは有言実行を地で行く、カッコいい年上の女の子。彼女がやるといったら絶対にやる。

 つまりは、ワタシは終わった。

 

 ククッ、と愉しそうに笑みを浮かべるワタシですが、その内心は絶望一色なのです。

 

 そんなワタシの心情など、つゆ知らず。

 ネルちゃんは、ちらっ、と。ワタシ達の背後で、今も様子を伺っているアリスちゃんを一瞥して一言。

 

 

「お前、チビに何をしたんだ?」

 

「チビ、とは?」

 

「アリスだよ」

 

「余と彼奴は初対面である。原因は余ではあるまい」

 

「あたしにあるって言いたいのかよ?」

 

「心当たりは?」

 

「…………」

 

 

 バツの悪そうな顔で黙ってしまった。

 

 いや、あるんだ心当たり。

 ネルちゃんは一体何をやらかしたんだろう。この人もこの人で、良い人なんだけどな。顔が怖いけど、言動も乱暴だけど、態度も悪いけど。話してみたら、優しい人だってわかるんだけどね。

 

 損していると思うんだ、色々と。

 

 

「しかし、貴様の勝利したとは思えぬ態度よな」

 

「どういう意味だ?」

 

「天童の様子が、あまりにも余所余所しいのでな。もっと堂々としても良かろうに。何せ、ミレニアム最強の貴様に勝ったのだから」

 

「待てや」

 

「うん?」

 

「いつ、誰が、あたしに勝ったって?」

 

 

 おや、ネルちゃんの様子が。

 怒っている、とまではいかないものの明らかに不機嫌になってしまった。

 

 ワタシは人知れず、地雷を踏んでしまったのだろうか。

 だとしたら不味い、非常に不味い。

 

 不敵に、大胆に、それでいて余裕そうに。

 取り付くように、ワタシは仮面を被るように表情を変えて、挑戦的な口調で応じた。

 

 

「先ほど吐いた言を忘れたか。リベンジマッチであると、貴様が言ったのだが余の記憶違いか?」

 

「あぁ、そういう事かよ」

 

 

 ネルちゃんは納得し、それでいて拗ねるような口調で。

 

 

「対戦ゲームのリベンジだよ。戦闘でのリベンジじゃない」

 

 

 あぁ、なるほど。そっちだったのか。

 ゲームセンターに来たのも、そのためだったのか。

 

 それはそれで、良かった。 

 抜け駆けして、ネルちゃんズルいと思っていた。

 

 だって、そうでしょう。

 ワタシだって、アリスちゃんと闘ってみたいのに。そんな抜け駆けなんて、面白くないのですよ。味見くらい、一口くらい、ワタシだって味わって見たいものだったから。

 

 

「ククッ、それは失礼をした。余の勘違いであったか」

 

「全くだ。あたしが戦闘で負けるわけねぇだろ」

 

「そうとも限らんぞ? 勝負に絶対はない。貴様といえど、足元を掬われることもあるだろう」

 

「例えば、誰にだよ。お前にか?」

 

()()()()()()()()是非もなし。掬って見せよう。ミレニアム最強の、磐石なその足を」

 

 

 傍から見たら、売り言葉に買い言葉。

 一触即発な言動と態度だけれど、その実はそうではない。

 

 だって、ネルちゃんからは戦意が感じられないから。

 ワタシの冗談に、付き合ってくれているだけに過ぎない。

 

 でも、ワタシもね、欲求不満なんだよ?

 満足のいく戦闘をしていなくて、溜まるに溜まっている。

 

 年増との一戦も、一歩間違えれば、ワタシは死んでいただろう。

 それこそ、アリウスの皆とシャーレの先生の到着が遅ければ、きっとワタシは死んでいた。

 

 でもそれはそれ。

 ワタシは戦闘がしたいのであって、一方的な狩りをしたいわけじゃない。

 

 ネルちゃんとだったら、きっと出来る。

 満足のいく闘争が。勝とうが負けようが、どうでもいいくらいの、濃厚で純度の高い闘争を、ネルちゃんとならきっと────。

 

 

「おい」

 

 

 ふと。

 いつの間にか思考の海へと、自身の内海へと沈んでいたワタシを、ネルちゃんの声によって引き上げられた。

 

 ネルちゃんはいつの間にか、ワタシの正面へと立っていた。

 そして、真っ直ぐに。ワタシの視線から逃げることなく、堂々と受け止めながら。

 

 

「これ以上は冗談で済まねぇんだが────いいんだな?」

 

 

 その言葉は、あまりにも抽象的な言葉だった。

 関係のない、第三者が聞いたら、意味不明な確認。

 

 でも、ワタシには通じていた。

 熱が帯びていくのを自覚する。視線も蠱惑的で、誘惑し惑わすような蛇であるかのような眼であった事を、ワタシは理解する。

 

 ネルちゃんの言うとおり、これ以上は冗談じゃない。

 折角、ネルちゃんは我慢して、ワタシの軽口に付き合ってくれたというのに、当の本人が本気にしてしまっては元も子もないだろう。

 

 だけど仕方ない。

 ワタシだって我慢の限界なんだ。これ以上の我慢は身体に悪いし、何よりも────こんな極上の馳走を前にして、何もしないのは勿体無い。

 

 自然と、無意識に。

 両の手が腰に回る。

 そこには、ワタシの愛銃二挺『リク弐式』と『アサ改』がある。

 最早、抑えが効かないと言わんばかりに。口を開けて、涎を垂らす、躾のなってない狗のように。

 

 ワタシは愛銃に手を伸ばしかけるけど────。

 

 

「……あの」

 

 

 寸前のところで、ワタシは動きを止める。

 

 それは背後から。

 おずおず、とその娘は声をかける。

 その声は、ワタシ達の様子を見ていたアリスちゃんの声だった。

 

 伺うように、心配するように、不安そうにアリスちゃんは続けて。

 

 

「チビネル先輩とスターは、決闘イベントをするのでしょうか……?」

 

 

 妙な言い回しだと思った。

 決闘はわかるけど、イベントってどういう意味なのだろう?

 

 馴染みのない単語に意識が割かれてしまった。

 

 でもそれがきっと、良かったのだと思う。

 帯びていた熱が冷めていき、思考が澄んでいき透明となっていくのを、ワタシは自覚する。

 

 何を考えていたのか。

 こんなたくさんの人が集まっているこの場で、戦闘をするのはありえないだろう。

 何よりも、闘争の空気ではない。

 

 

「いいや」

 

 

 両手を軽く上げて、ネルちゃんに手のひらを見せた。

 今更遅いけど、無害である事をアピールしながら。

 

 

「冗談が過ぎた。赦せ、ネル」

 

「気持ちはわかる。あたしとお前、戦おうとすると、決まって邪魔が入るからな。お互いそろそろ限界だろう」

 

 

 それだけいうと、ネルちゃんは獰猛に笑みを浮かべて。

 

 

「────お前がやめなかったら、あたしが始めてた」

 

「ククッ、そうなっては是非もあるまい。どっちが先かなど、瑣末な事であったな?」

 

「全くだ。今回はチビに感謝しないとな」

 

 

 それはそうと、とネルちゃんは言葉を区切って。

 

 

「おい、チビ! さっきから、あたしのことチビネル先輩って言ってたよな!?」

 

「あ、あだ名です! ポケモンだって、捕まえたらニックネームをつけるのが礼儀なのです」

 

「あたしはポケモンじゃねぇ!」

 

 

 うん、それは最もだ。

 ネルちゃんはポケモンじゃない。こんなポケモンいたら、もうこの子だけでいいんじゃないかな? ってなる。あと、きっと言う事を聞いてくれないと思う

 

 

「っていうか、何で天上院はスターなんだよ?」

 

 

 それはワタシも思った。

 何度も言うけど、アリスちゃんとワタシは初対面の間柄だ。あだ名を付けられるほど、親しい仲でもない。まぁ、アリスちゃんは可愛いし、あだ名付けてくれるのは嬉しいけど、『スター』ってあだ名はワタシには荷が重いのです。

 

 天上院、もっと軽めの物が良いな。

 ただでさえ、アリウスの皆には『殿下』って仰々しいあだ名もらっているのだから、ここでは親しみがある奴が良い。

 

 そんなワタシの些細な願いとは裏腹に、アリスちゃんは満面の笑みで。

 

 

「モモイの作ったゲームに、スターが出演していたからです!」

 

「モモイ、ってあのモモイか?」

 

 

 ネルちゃんの問いに、はい! と大きく頷いてアリスちゃんが肯定する。

 あのモモイって、どのモモイちゃんなのだろうか?

 

 ひたすら困惑するワタシとは対照的に、ネルちゃんは納得するように頷いて。

 

 

「なんだよ、天上院。モモイと友達だったのかよ?」

 

「どういう意味か?」

 

「何だよその反応? モモイと友達だから、ゲームにされてんじゃねぇの?」

 

「いいや、知らぬよ?」

 

「は?」

 

「いや、だから、余はモモイなる者は知らぬ」

 

「知り合いじゃねぇのか? アイツ、お前のいつも羽織ってるコート着てたぞ?」

 

「余は嘘は言わぬ」

 

「マジ?」

 

「マジである」

 

 

 偶然の一致、というわけじゃないだろう。

 ワタシのコートは、防弾仕様の素敵しような一品物。かのエンジニア部に頼んで、毎度作ってもらっている。

 ロングコートはカッコいいからね。防弾加工までしてくれるとは思わなかったけど、彼女達にはお世話になりっぱなしなのです。

 

 そんなワタシの素敵コートはオーダーメイド。

 敢えて、似たようなモノを着ているかもしれないけれど、それこそどうしてそんなことをしているのかわからない。

 

 ネルちゃんやアリスちゃんの反応を見ても、悪い娘とは思えないから、きっと何か理由があるのだろう。

 

 そんな事を、ワタシが考察していると。

 

 

「あの、スター」

 

「スターはよせ。それで、何だ天童?」

 

「アリスに、サインを貰えないでしょうか?」

 

「……どうして?」

 

 

 思わず、首を傾げて問いを投げる。

 

 我ながら、演技しているとは思えないくらい素直で。面を食らっているのもあってか、きっと面白い顔で驚いているに違いない。

 

 それを証拠に、ネルちゃんが面白そうに堪えるように笑みを浮かべながら。

 

 

「ぷっ、ふふ。いいじゃねぇか。チビにとって、お前はゲーム世界のキャラみたみたいな感覚なんだろ」

 

「そのモモイとやらが作ったゲームのか?」

 

「そうそう。言ってみればファンだ。良かったな天上院?」

 

 

 なるほど、そういう感覚なのか。だから、スターって呼ぶんだね。

 

 そういう意味なら、納得する。

 ワタシがアリスちゃんだったら、モモフレンズのピンキーパカが目の前にいる、みたいな感じなんだろう。

 それはテンションも上がる。思わず抱きついてしまうと思うし、一緒に写真も撮ってしまう。

 

 気持ちはわかる。

 わかるけど、スターは荷が重いです。

 

 アリスちゃんにそのことを伝えて、スター呼びを止めてもらおうとするけど。

 

 

「────────ッ!」

 

 

 視線が! 視線がとても、純粋すぎます!

 本当に信じて疑ってない! ワタシが、モモイって娘が作ったゲームの登場人物だって、信じている眼をしている!

 滅茶苦茶輝いている。視線がキラキラしている。辛い、非常に辛い。やめて、アリスちゃん。人見知りのワタシには、その眼は一番効く。

 

 憧憬を込めた眼で、両手にいつの間にかペンと一緒に、A4サイズの紙が握られていて、それをワタシに差し出している。

 

 どうするか、少しだけ考える。

 思考が一巡して、ワタシは諦めたように。

 

 

「……サインであるな?」

 

「はい! お願いします!」

 

 

 ペンと紙を取ってしまった。

 しかし、サインか。描いた事ないからどうしたものか。

 だけど、そんな情けない悩みを、表情に出してはいけない。だってこのときだけ、ワタシはアリスちゃんのスターなのだから。スターはいつだってスタイリッシュに、何でも出来るみたいな雰囲気でいかないと。

 

 そうだ、雰囲気イケメンになれ、ワタシ。

 誤魔化すように、サインをどう描こうか考えながら、アリスちゃんに問いを投げる。

 

 

「時に天童」

 

「はい?」

 

「ゲームの中の余は、どんなキャラなのだ?」

 

「色々です!」

 

 

 んー、曖昧。

 もっと具体的に教えて欲しい。その方が、演技も近付けられると思うから。

 

 

「色々とは?」

 

「王様であったり、勇者であったり、怪盗であったり、ガンマンであったり、侍であったり、戦士だったり、忍だったり、魔王だったり、生徒会長だったりします!」

 

「属性過剰摂取すぎない?」

 

 

 なにその性癖のオンパレード。

 何がなんだかわからなくなってないそれ? それでゲームが成立するとは思えないのだけど、どうなんだろうか。

 

 違う意味で興味が出てきたよ、モモイちゃんの作ったゲーム。

 あとで、名前もしっかり聞かないと。

 

 

「スター、質問します」

 

「何か?」

 

 

 先ほどとは違い、どこか不安そうな声で、消えてしまうほど弱々しい様子でアリスちゃんは尋ねた。

 

 

「アリスも、スターのように勇者になれるでしょうか?」

 

 

 正直な話、ワタシはまだ混乱している。

 ワタシに問いているそれは、ゲームの中のキャラに聞いているようなものだから。

 そのゲームの中の、ワタシに似たキャラはどんな奴なのかも知らない。

 

 意地悪な性格なら応じないし、捻くれている奴なら鼻で笑う筈。

 でもアリスちゃんの反応を見るに、そんな性格が捻じ曲がったキャラじゃない筈だ。

 

 なら、ワタシが送る言葉は決まっている。

 

 

「なれるとも」

 

「本当、でしょうか?」

 

 

 アリスちゃんは信じられないように、自信がなさそうにワタシの顔を見る。

 それに対して、ワタシは力強く頷いて。

 

 

「良く食べ、良く寝て、よく学んでいけば、貴様も勇者になれる」

 

「アリスも、勇者に……!」

 

「うむ。豆をたくさん食べるのだぞ?」

 

「はい! アリス、豆をたくさん食べます!」

 

 

 パーッと。

 アリスちゃんは、輝いたような笑顔をワタシに向けてくれる

 

 その姿は、リオ会長が言っていた、一人でキヴォトスを崩壊させる武力を持っている娘とは思えないほど、純粋で暖かい。

 何かの間違い、と思いたいけれどリオ会長だって何度も調査した筈だ。だからこそ、彼女は迷い、眠れない日々を送っている。

 

 なら、ワタシも見極めないと。

 目の前で、爛漫に笑う彼女が、どういう存在なのか。

 

 そこで今まで傍観していたネルちゃんが一言。

 

 

「なんで豆だよ?」

 

 





 キサラギ職員様より、素敵なイラストを賜りました!!
 許可を頂きましたので、ここで紹介させて頂きます!

 デザートイーグルを持っているので、Vol.1くらいのオウヒでしょうか。お前、美人すぎない?? ってなっています。
 あと、太ももがエロい超エロい。
 素敵なイラストをありがとうございました!


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