ゲヘナの気高き碧い猛獣   作:吠えろ青春!!

7 / 8
ガイが風紀委員という立場上、中途半端な所で原作に介入させるしかなかったので、いきなり原作が進んでます。ご注意を!


風紀委員会との激突

 

 

「────貴方には校則違反者の逮捕に協力をしてもらいます」

 

「……………」

 

ゲヘナ学園のある一室にて二人の男女が居る。その内の一人であるガイは先程のアコの言葉を聞き、怪訝そうな顔を浮かべる。

 

「何か問題でも?」

 

ガイのそんな表情を見たアコは先程自分が言い放った発言に問題があるのかとニコリと笑いながら、ガイへと問いかける。ただしその目は笑ってはいない。

 

「いや校則違反者を逮捕する事に関しては問題ない。俺が気になる事は何でわざわざアビドスまでその違反者を追いかける必要があるんだ?」

 

「エデン条約の前に面倒事を早く片付けて起きたいんですよ。その違反者の方々が何かやらかしてトリニティに損害を与えたら終わり……言いたいことは分かりますよね?」

 

今のゲヘナ学園はトリニティ総合学園との不可侵条約であるエデン条約を調印しようとしている。だがもし此方側の何かしらの不手際で相手側に損害を与えでもしたら、エデン条約の話がそもそも無かった事にされてしまう。

 

故にアコはそう言った不安を起こす可能性のある違反者を逮捕して欲しいと、普段は決して頼む事などはしないが、こうしてわざわざガイへと協力を仰ぐ。

 

「分かった。その仕事引き受けよう」

 

アコはその言葉を聞き、何か企みのあるような怪しい笑みを浮かべるのだった。

 

 

 

▼▼

 

 

 

 

 

 

「────まさかその違反者がお前らだったとはな便利屋68」

 

アビドスの都心にてガイがアコの命令によりイオリとチナツ、多数の風紀委員の部隊を引き連れながら、校則違反者である四人の少女たち、そしてアビドスの生徒たちと向き合う形で対立していた。

 

「マイト・ガイ………ここで会ったが百年目ってやつね」

 

それに便利屋68社長であるアルが冷や汗を流しながらそうガイへと言葉を返す。彼女は今頃内心では大いに焦っているに違いないだろう。

 

「ゲヘナの風紀委員が何故ここにいらっしゃるのですか?……それもこの人数も引き連れて」

 

そこにアビドス学園の生徒であるノノミが警戒心を露わにしながらアビドスに何のようがあるのかと問いかける。

 

「アビドス学園の生徒か……。俺たちがここに来たのは校則違反者を捕まるだめだ」

 

「それって便利屋68の事……?」

 

ノノミに続きセリカも警戒を露わにしながらガイへと問い掛ける。彼女たちがここまで警戒をしている理由は、風紀委員会が事前報告もなしに勝手に攻め込んだ為だ。

 

「ああそうだ。出来ればこのまま君たちとは穏便に事を済ませて彼女たちを捕まえたいのだが………」

 

「悪いけどそれは出来ない」

 

「そうです!彼女たちは私たちの学園の自治区で問題を起こしたので、それを私たちは罰する権利があります!それに貴方たち他の学園が私たちの許可なく、こんな暴挙をする事は許されません!!」

 

ガイの申し出を新たに加わったアビドスの生徒であるシロコとアヤネが猛烈に反対をする。

ガイは出来れば話し合いで今回の件を片付けたかったが、相手側はそれを認める様子はない。そして今回の件は事前報告もなしに攻め込んでしまったという、此方側に非があるので、ガイはどうしようかと悩む。

 

「………ガイ、チナツ久しぶりだね」

 

「先生……!?何故こちらに!?」

 

一発即発の空気感の中、物陰に隠れていたであろう先生が奥から出てくる。それにチナツはまさかアビドスに先生が居るとは考えていなかったため、驚愕の表情を浮かべる。

 

「今はアビドス対策委員会の顧問をしていてね。しばらくこっちに居るんだ」

 

それに先生は大人として冷静さを保ちながらチナツの問いに答え、彼女たちと話し合いをするために近づく。この雰囲気の中、ヘイローもない無防備な身体で突っ込んで行ける度胸は流石は先生と言った所だ。(ガイは例外)

 

「それでガイ、彼女たちの件について何だけどね。今回は此方(アビドス)に譲ってもらいたいんだ。彼女たちは今回アビドスで問題を起こしたっていうのがあるからね」

 

(先生が言うならしょうがない………。今回は俺たちにも非がある訳だし、諦めて撤退するしかないか)

 

ガイは便利屋68の件は今回は無理そうだと判断し、撤退命令を出そうとする。

 

『その話、少し待って貰えませんか?』

 

その瞬間に一つの偵察用ドローンから発声された声によって待ったを掛けられる。そしてそのドローンからホログラム状態である少女の姿が映し出されるのだった。

 

「アコちゃん!?」

 

「アコ行政官………?」

 

ホログラム状態で映し出されたアコを見たイオリとチナツは驚きの表情を浮かべる。彼女がこうして姿を現すなど考えてもいなかった為だ。

 

『こんにちはアビドスの皆様。そして先生。私はゲヘナ学園所属の行政官、アコと申します。私の方からも少しお話しをさせていただいてもよろしいでしょうか?』

 

 

 

▼▼

 

 

 

 

『────つまり私たちゲヘナの風紀委員はあくまで、私たちの学園の校則違反をした方々逮捕するために来ました。貴方たちにとってあまり望ましくない出来事でもありましたが、まだ違法行為だと言い切れないでしょうし、やむを得なかったという事で理解して頂くと幸いです』

 

ガイの説得が駄目だった為、代わりにアコが再度自分たちがこの場に来た理由を説明し、便利屋68を自分たち風紀委員会が捕まえたいという旨を丁寧に伝える。しかし、彼女のその言葉の端々からは何処か圧力を感じさせ、そこでまた不穏な雰囲気へと逆戻りさせてしまう。

 

「先程も言いましたが……そうはいきません!他の学園が別の学園の敷地内で、堂々と勝手に戦闘行為をするなんて、自治権の観点からして明確な違反です!便利屋の処遇は私たちが決めます!!」

 

そんな雰囲気に負けずにアヤネはアコへと反抗し、それを見たシロコ、セリカ、ノノミたち対策委員会も同調するように頷く。

 

『そちらの方々もどうやら同じ考えのようですね。うーん……これは困りましたね。………こうなったら仕方がありません。本当は穏便に済ませたかったのですが………』

 

(………これは不味いな。アコは行政官という立場から指揮権は俺から彼女に移り変わっている)

 

『ヤルしかなさそうですね?』

 

「おい!アコ待て────クッ!」

 

アコが部隊に指示を送り、一斉に弾丸が発砲され、彼女たち対策委員会と便利屋68に襲いかかる。便利屋と対策委員会はその不意打ちに近い攻撃により避ける時間もない。

 

次の瞬間に自分たちを襲うであろう無数の弾丸を想像し、彼女たちは少しでもダメージを減らすために咄嗟に防御体勢をとる。

 

「え?」

 

『なっ!?』

 

だがしかし彼女たちにその弾丸が襲いかかる事はなかった。

 

【八門遁甲 第四 傷門………開!!】

 

ガイは彼女たちを庇うよう前に超スピードで地面を蹴り上げ移動し、自身の身に秘められている力を門を開く事で一気に身体から放出をする。

 

第四傷門を開いたガイにより全ての弾丸が溢れ出すチャクラの圧倒的な風圧により一気に吹き飛ばされる。ガイの後ろにいるアルやシロコたちなども思わず吹き飛ばされてしまうと思う程の風圧だ。

 

「ははは!流石ガイ君!かっこいい〜!!」

 

「あの人って風紀委員じゃないの?何で私らを庇って………」

 

それを見たムツキは面白い事になってきたと感情が昂り、ニヤニヤとしており、シロコは何故風紀委員である彼がわざわざ自分たちを庇っているのかという疑問を浮かべていた。

 

【何故貴方が邪魔をするんですか、ガイ!!】

 

「お前こそ何を考えているアコ?今回の件は俺たち風紀委員側に非がある。それに便利屋は別に今捕まえなくともいいだろう。何故そこまで執着をしているんだ?」

 

アコはガイが妨害をした事に対してを苦言を提してガイを睨む。そしてそれとは対称にガイはアコに対して冷静に応対し、自分の疑問を問いかける。

 

『先程も言った通り彼女たちが校則違反を起こしているからです。……後はエデン条約の不安要素を消す為とも言った筈ですよ?』

 

そんな疑問にアコは理由を答え、分かったならそこ退いて欲しいという旨をガイに伝える。

 

「────それは建前でしょ?嘘をつかないで、天雨アコ」

 

それに先程までずっと黙っていたカヨコが何かが紐解けたような顔をしながら口を開き、会話に入り込む。

 

『……それはどういう事ですか、カヨコさん?』

 

「………最初はどうして風紀委員会がここに現れたのか、理解出来なかった。しかもそれが私たちを狙って?こんな非効率な運用、風紀委員長のいつものやり方じゃない。だからアコ、これはアンタの独断的な行動に違いない」

 

カヨコは自身が初めから感じでいた今回の風紀委員会の違和感を一つ一つ取り払うように話し始める。

 

「それに、私たちを相手にするにはあまりにも多すぎるこの兵力。他の集団との戦闘を想定していたなら、説明がつく。とはいえ、このアビドスには全校生徒集めても、5人しかいない……なら結論は一つ」

 

「アコ、アンタの目的はシャーレ。最初から先生を狙って、ここまで来たんだ」

 

カヨコの言葉によりその場にいる全員に戦慄が走る。

 

「私を狙って………?」

 

先生は自分が狙われている事が予想外だったのか呆けた顔になりながら首を傾げている。

 

『…………便利屋にカヨコさんが居ることをすっかり忘れていました。呑気に雑談なんてしている場合ではありませんでしたね』

 

「その口振からするとカヨコの言っている事は本当なのかアコ?」

 

『そうですね……半分正解と言ったところです。確かに私はシャーレと衝突するという最悪のシチュエーションを想定していました。しかし、この状況を意図的に作り出した訳ではありません。それだけは信じていただきたいのですが……どうやら難しいようですね』

 

アコはガイや周りの人を見渡し、仕方がないと何か踏ん切りを付けたような表情をする。

 

『仕方がありませんね。事の次第をお話しましょう……きっかけはティーパーティーでした。そしてそのティーパーティーが、シャーレの報告書を手にしているという報告をうちの情報部から上がってきまして……。当初の私はシャーレとは一体何なのか、全く知りませんでしたが………ディーパーティーが知っている情報となれば、私たちも知る必要があります。そこで私はチナツさんが書いた報告書を確認しました』

 

(確認するのが遅くないか……?)

 

『連邦生徒長が残した正体不明の組織……大人の担当している、超法規的な部活。どう考えても怪しい匂いがしませんか?』

 

「つまりお前が本当に捕まえたいのは便利屋じゃなくて先生。そしてエデン条約の不安も便利屋じゃなくて先生だったて事か」

 

『捕まえるなんてそんな卑劣な事はしませんよ。ただ無事に条約が締結されるまで風紀委員会の庇護下にお迎えさせていただきたいんです。ついでに、居合わせた不良生徒たちも処理した上で……といった形で』

 

対策委員会や便利屋、先生やガイを風紀委員の部隊が囲う。最早向こうは完全に此方を相手にするつもりだ。

 

『ガイ。貴方は先生の味方をするつもりなんですね?』

 

「ああ……。俺は自分の心に従う」

 

『前々から貴方にはお灸を据えなくてはと思っていたんですが、その機会が来るのは思った以上に早かったですね』

 

「俺も前々からお前に言いたい事はあったから丁度いい」

 

「『ヤルか(ますか)』」

 

この瞬間、ガイと風紀委員会との戦いの火蓋が切られた。

 

 

 

 

 

▼▼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

 

 

 

 

 

 

「そういえばお前らアビドスで問題を起こしたって言われてるが一体何をしたんだ?」

 

「ん〜っとねー。ハルカちゃんが間違ってアビドスのラーメン屋を爆発させちゃったんだー」

 

「は?」

 

「まさかあんな事になるなんて思わなかったよ。ほんと」

 

「…………お前らこれが済んだらちゃんとアビドスの奴等に怒られて来いよ」

 

 

 

 

 

 




ワイの将来の夢はガイに〇〇を開かせる事や。だけどその道のりは果てしなく遠い………。(作者の戯言1)

卑劣様、何故か私のモチベーションが最近下がっています。さては何か貴方様が卑劣な術をお使いになられましたね!!(作者の戯言2)




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