ポケットモンスター 3つの燈火《ミルティノアフターフェスタ》   作:桃宮 弥生

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第0話:祭りは終わり、されども熱は冷めず

 ……ポケットモンスター、縮めてポケモン。

 この星の不思議な不思議な生き物。

 空に、海に、森に、街に、世界中の至る所でその姿を見ることができる。

 人々は、そのポケモンという生き物をペットにして一緒に暮らしたり、お仕事の手伝いをしてもらったり、相棒となりポケモンバトルをしたり。

 そして……わたしは、ポケモンについて研究をしている。

 

 おっと失敬、自己紹介がまだだったな。

 

 わたしの名前はミルトニア。ポケモンという生物が持つ不思議なエネルギーについて、ここミルティノ地方のホウソウタウンで研究をしている。

 わたしの研究については一旦後回しにするとして……まずは、このミルティノ地方について説明させてもらおう。

 

 ここ、ミルティノ地方は、昔から各地で祭りの絶えない賑やかな地方だ。

 その名前の由来は、《お祭りのように、色々なもの(人やポケモン)が混ざりあって楽しむ場所》だそうだ。

 例えば、《(きら)めきの(まち) (かがや)きの(まち)》であるソウビシティでは、ポケモンとトレーナーが着飾り、共にパフォーマンスをして観客を魅了する、ホウエン地方やシンオウ地方などで盛んに行われている、ポケモンコンテストに近い催しが定期的に行われている。

 《()れること()(はな)(その)》セキトウシティでは、四季折々の様々な花を用いたお祭りが催されている。

 その他、各町の特徴にあった催し物が年中開催されている、そんな賑やかな地方となっている。

 

 ……しかし、近年はどうも盛り上がりに欠けることがあってね。

 何が悪いというものではない。ただ、人々がもつ情熱が緩やかに減少してきているようだった……。

 

 そこで、とある1人のポケモントレーナーが声を上げた。

 彼女は、ミルティノ地方に新たな風を吹かせるため、パートナーポケモンと共に様々な地方へ旅し、様々な地方を目にした。

 カントー、ジョウト、ホウエン、シンオウ、イッシュ、カロス、アローラ、ガラル、パルデア……。

 他にもフィオレ地方やオブリビア地方、ポケトピアやエオス島にも赴いたそうだ。

 様々な形で、ポケモンと関わる人々の生活を目の当たりにし、ポケモンバトルが持つ熱を改めて感じたと言っていたな。

 そうしてミルティノ地方へと戻った彼女、ヤヨイ君は、1つの大きなお祭りを催すことにした。

 それこそが、《ミルティノバトルフェスタ》

 ここミルティノ地方に()()()()()()()、ポケモンジムを新たに設立し、ポケモンバトルを通じてトレーナーとポケモンが心を1つにする……そうして絆を深めることを目的としたお祭りだ。

 最初は1人と1匹から始まったお祭り。

 しかし、次第に賛同するものが増えていき、元々他の地方の伝統に従いジムを8つ作る予定が10に増え、ジムリーダーを務めるに相応しい人材を集め……

 そうしていよいよ、ポケモンバトルの祭典となるミルティノバトルフェスタが開かれたのだ。

地方各地から、あるいは他の地方からもお祭りに参加するべく、様々なポケモントレーナーの諸君がが続々とミルティノ地方を訪れた。

 

 そして全35日に及ぶ期間で行われた総試合数は、のべ2,414試合。実にたくさんのドラマが生まれた。

 500人以上の挑戦者のうち、全てのジムを制覇し、ミルティノバトルフェスタ名誉チャンピオンランクトレーナーとなったのは92名。

 彼らの名前は、この初の試みに挑み、盛り上げ、力を示した者としてシャッコウタウンの祭祝の碑に刻まれた。

 

 ミルティノバトルフェスタ……実に見応えのあるお祭りだった。

 わたしの研究も大いに捗ったとも。

 

 わたしの研究テーマは《ポケモンの持つエネルギー》について。

 カロス地方やホウエン地方でポケモンとトレーナーの強い絆によって共鳴して起こされる現象"メガシンカ"。

 アローラ地方でポケモンとトレーナーが心を一つにして放つ"Zワザ"。

 そしてパルデア地方にて起こる、ポケモンが全身を結晶化させる現象"テラスタル"。

 ガラル地方のダイマックスについては、調べたところどうやら土地に根差した現象のようだったので研究対象からは外した。ミルティノバトルフェスタでも見られなかったからな。

 それらの現象を研究し、ポケモンが持つエネルギーの神秘に迫るというのがわたしのテーマだ。

 

 ミルティノバトルフェスタで各地から集ったトレーナーたちの中にはこれらの現象を使用するものも多くいて、実にいい研究素材だった……。

 ……おっと、つい研究者のサガが出てしまったな。

 

 さて、ミルティノバトルフェスタは幕を下ろしたが、この祭典によって築かれた10ヶ所のジムは今後も継続して運営されていく。

 新人トレーナーたちの腕試しの場として利用されていくことだろう。

 中にはしばらくしたのち、ジムリーダーの座を継承、ないし返還するものもいるようだが、それはまたいずれのお話……。

 

 そうだ、今度新たに3人の新人トレーナーがわたしの元で旅立ちを迎えることとなった。

 1人はハッカタウンの少女。迷っている様子だったが、とあるジムリーダーの強い推薦があったので迎えることにした。

 1人はシャッコウタウンに住む少年。彼はミルティノバトルフェスタの時、まだ10歳に満たなかったから挑戦出来ないことを悔しがっていたな。

 そして最後の1人はシンオウ地方からやってくる少女。彼女の父親とは知り合いでね。娘が興味を示しているのでよろしく頼むと押し付けられてしまった。先輩には色々お世話になったから断れないんだよね……。まあわたしとしては研究が捗るなら問題ないかな。

 

 さて、そんな3人がこのミルティノ地方でどんな旅路を送るのか。どんなドラマを生み出すのか。

 少年少女のたち旅路に幸あらんことを祈りつつ、わたしは研究に戻るとしますか。

 

 おっと、最後にこれを言ってから終わらねばな。

 

 ようこそ、めくるめくポケモンの世界へ。

 そしてようこそ、祭りの灯が絶えぬ地方、ミルティノ地方へ!

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 ごきげんよう~、あとがきのお時間です!

 とはいってもあんまここでグダグダ話しても間延びするだけなので手短に
 じゃあミルティノバトルフェスタ関連のお話を少し
 本来の企画はポケモンSVのものだったのでメガシンカもZワザもダイマックスもないけど、この小説では期間中にメガシンカを使うトレーナーやZワザを使うトレーナーがいたという設定です!
 あとは総試合数や挑戦者数、全制覇者数も異なりますが、この辺はまあ企画そのままだと、実際のお祭りの規模的に考えたら明らかに少なすぎるから変えました

 これから不定期ではありますが、のんびり更新していきますので気長にお待ちください!

 それではチャオ~♪
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