イカしたヤツが行くヒーローアカデミア   作:DSNBJN(スプラへの皮肉)

4 / 4
いやー忙しいリアル


雄英へ

「まだかな〜…まだかな〜…」ゴロゴロー

「結果が届くのが一週間後くらいだから、もうそろそろじゃないか?」

「はいはい陽紀?床で寝っ転がらないで、身体が汚れちゃうでしょ?」

「お母さんもお仕事で汚れてるのに?」

「シャラップ。」

 

雄英高校のヒーロー科入試から約一週間後、結果が待ちきれない烏賊墨は実家のリビングでゴロゴロ転がっていた。家族も見慣れない姿を晒す烏賊墨を心配して今日は彼の側にいる。

 

「まぁ落ち着くんじゃ。おはぎあげるから座りんしゃい。」

「わーい!爺ちゃんのおはぎー!!」ビューン

「舌が渋い息子だな、我ながら。」

「私宅配見てくる。」スタスタ

 

だが彼の食い意地は変わってない。祖父がおはぎを用意するとすぐに飛び出したので家族は一先ず安心した。そこへ玄関から母が走ってくる。

 

「雄英から来たよ〜!!」

「え! 本当に!?」

「遂にか…」

 

遂に雄英からの手紙がやって来た。さっさとテーブルの上を綺麗にして準備する。家族に囲まれながら手紙を開けるといくつかの資料と機械が入っていた。

 

「何の機械だこれー?」

「プロジェクターじゃないか?一旦そこに置いて…」

 

カチッ

 

「私が投影されたぁ!!!」ブォン

「目がああぁぁーー??!!!」

「「陽紀イイィィーー?!!」」

「孫おおおぉぉぉーーー?!!!」

 

父の指摘は間に合わず、プロジェクターの光が烏賊墨の目にダイレクトアタック。*1烏賊墨がその場でのたうち回ってる間にも映像は流れていく。

 

「HAHAHA!!驚いたかい?実はこの度、私は雄英に教師として赴任することにしたのさ!!」

「え?!!オールマイトが雄英に!?」*2

「いや早く目を!!?あんた水とって来て!!キンキンに冷えたの!!」

「分かった!!」

「さて、サプライズも済んだ所で、君の試験結果をお伝えしよう!!まずは筆記なのだがぁ〜…どれも超ギリッギリで合格ラインを超えてるね。運が良いと言うべきか頑張ったと言うべきか…」

 

「いや〜それほどでも〜」テレテレ

「褒められとらんわ?!!危機感を持たんか!!?」

 

壮絶なる筆記の成績の酷さにオールマイトも頭を抱えた。彼の学力を支えてくれたのは友人でもありライバルでもある爆豪が教えてくれたからである。尤も、爆豪は競い合うライバルを失いたくないだけで、別に友人として助けたわけではないのだ。そこが爆豪らしいと言えばらしいが。

 

「そしてそれ以上に重要な実技試験!!(ヴィラン)ポイントは33点!!これは十分に合格ラインを越えている!!しかし!!我々が見ていたのは敵ポイントだけに非ず!!まずはこちらの映像をみてくれ!!」

 

「どれどれ?!!」*3

「その前に、開けろ!!氷水だ!!」*4

「ほわアアァァーー冷たーい?!!死ぬーー?!!」

「我慢しんさい!」

 

映像が流れてるのにも関わらず、ご自宅で生死を決める手術が始まってる。…まともなのは僕だけか??(困惑)

 

「如何なる理由であれ、君は0ポイントの足止め、及び倒すことが出来た!!特にラストの必殺技!!私的だがあれはカッコよかったぞ!!市民の安心に応えるためには、速やかにかつ明確に敵を倒すことも重要だ!そんな君の活躍に、救助(レスキュー)ポイント!!我々が見ていたもう一つの基礎能力!!いかにポイントを稼ぐ場で他者へ配慮し行動出来たかを審査していたのさ!!烏賊墨 陽紀!救助ポイントは37ポイント!!占めて70ポイント!!TOP10に入る実力だ!!」

 

 

「「「「へ???」」」」

 

 

「来いよ烏賊墨少年!!ここが君の……

 

 

ヒーローアカデミアだ!!!!

 

そう言って映像は途切れた。

 

「やっ……やったああぁぁーー!!!」*5

「おめでとう陽紀!!」

「筆記で凄い冷んやりしたが問題なしか…勝己くんにはつくづく感謝だな。」

「流石ワシの孫!他の孫達にも連絡せんとな!!」

「ウェーーイ!!」

 

元気な家族が帰って来た。正直なところ、家族は烏賊墨が雄英に合格出来るか疑問、いやあり得ないと考えていた。家族なんだから希望を持ってくれ、と言いたいところだが雄英はヒーロー科で有名にしてヒーロー科最難関の高校だ。無理もないだろう。

 

「よーし!ご馳走食べに行こー!!」

「まぁ約束だったからね、どーんと良いとこ頼むわよあなた。」

「当たり前だ、息子がヒーローへの夢の第一歩を踏み出したんだ。盛大に祝わなきゃな。」

「太っ腹じゃの〜」

 

しかし合格は合格。烏賊墨一家は息子陽紀の勇姿を讃え外へ出た…

 

「うわーっ!?またマンホールの蓋がー!!!?」

「玄関から道路に飛び出すなって毎回、言ってるでしょーが!?」

「こやつ小さい頃からこのマンホールに落ちてばっかじゃの…」

「はぁ……」(哀れむ目)

 

………悪りぃ、やっぱ心配だわ…

 

 

「実技試験、総合成績出ました!」

 

所変わってこちらは雄英高校のモニタールーム

そこには大型のモニターに実技試験TOP10の志願者達の成績が表示されていた。

 

「レスキューポイント0で1位とはね…」

「仮想ヴィランは標的を捕捉し近寄ってくる。後半他が鈍っていく中派手な個性で寄せ付け迎撃し続けたタフネスの賜物だ。」

「対照的にヴィランpt0で8位……大型ヴィランに立ち向かった受験生は過去にもいたけどぶっとばしちゃったのは久しく見てないねぇ!」

「しかし自身の個性で甚大な負傷、まるで個性を発現させたばかりの幼児だ。」

 

モニタールームに集まった教師達はここで、受験者達の実技試験の成果を確認していた。一人ずつ話し合いながら進むと、一人の青年に注目が集まった。

 

「大型ヴィランって言うのなら彼も凄いぞ。」

「お!そいつか?俺もいいと思うぜ!!ノリが良いやつだからな!!」

「私モ贔屓ダガ、良イト思ウゾ。彼ハヒーローヲシテル私ノ知人ノ子ナンダガ、運動神経ガ並ノ増強系ニ劣ラズ強ィ。」

「それは同意ね。けどこの子、あのその…頭大丈夫?

「言い方酷いですよ先輩、確かに彼の筆記は今までにないレベルで悲惨ですが…」

「そこは僕らで導いてあげるのさ!彼のヒーロー精神は他の生徒より人一倍強い!良い事じゃないか!そうだろう相澤くん?」

 

ネズミの姿をした教員が、室内の隅で見ていた教師に呼びかける。

 

「……はあ、私はこの試験方式は合理的じゃないと何度も言ってます。それを踏まえて言うなら…彼は自身の個性を理解し、ヒーローになる為には何が足らないのか、何がいけないのかを考え、解決した上で、他と対等の立場を得た…と思います。」

「決まりだね!彼、烏賊墨 陽紀くんを雄英に迎えよう!頼んだよ相澤くん!!」

 

 

「よっとと……これで良いかな?」

 

忘れ物がないかチェックしてる烏賊墨。皆さんご察しの通り中学の時も忘れ物が多いのでこまめにチェックしてます。それでも発生してるだろって?……はい。

 

「よし!準備万全!行ってきます!!」

「はーい、道間違えないでね〜」

 

母に見送られながら、烏賊墨は人生の上昇軌道へ乗って行くのであった

*1
目にフラッシュを喰らうと失明する可能性があるからやめようね!!

*2
よく見えてない

*3
まだ見えてない

*4
某市警風

*5
視力全快




陽紀くんの家族を紹介しようのコーナー

烏賊墨 王海(おうがい)

陽紀の父。個性『ダイオウイカ』は、ダイオウイカっぱいことはなんでも出来る。海に住む生き物の個性同士ということで、ギャングオルカと話が合い、よくチームアップしてる。ちなみにヴィランに見えるヒーローランキング上位になってるので、地元活動メインとはいえ有名である。

烏賊墨 彩(さやか)

陽紀の母。個性『インク』は、ただインクを出す。それだけ。色は自在に選べるので、本業である漫画でカラフルに彩り新感覚な漫画を書いてバズった。王海との結婚のきっかけはちょっとした本を書くために出会った、とだけ言っておく。

辺目 義男(あたりめ よしお)

陽紀の祖父、王海の父。かつてはヒーローをしていた爺。齢106歳になった今も元気いっぱい、なんなら公安で時々お仕事しているとかなんとか。個性は『気合い』。気合いが在れば不可能という言葉はない。新幹線に轢かれようが爆撃喰らおうが、粉微塵にされよう綺麗さっぱり復活。かつては個性を奪え与えることも出来た魔王と呼ばれた者が個性を奪おうとしたが、気合いで奪われなかったらしい。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。