なりきり転生したらご本人が登場した所為で前作主人公みたいになってる   作:ゆらんず

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第2話

『ライブラリーライフ』とは結局のところなんじゃらほいって話ではあるが。

 いや、ゲームの話である。

『ライブラリーライフ』というゲームはいわゆる主人公選択制のゲームであり、リンネというキャラクターは女性タイプの主人公である。

 主人公はギルド『黄金の鴉』に所属しそこで活躍しながら、この世界の秘密や闇の中に潜む陰謀を知る事となる。

 そして――といった感じだが、ぶっちゃけここら辺はあまり重要ではない。

 このゲームの特に大切な事は、やはり恋愛システムだろう。

 このゲームには沢山の攻略対象がいるのだが、その攻略対象に対してアイテムを送ったりとかデートをしたりする事によって好感度を稼ぐ事が出来。

 そして、最終的にどうなるのかというと、結婚する事が出来るのだ。

 結婚。

 しかもそれもまた一つの物語の通過点でしかないというのが驚きのポイント。

 その後どうなるのかというと、まあ、子供が生まれる訳だが。

 ……女主人公リンネの場合だと、彼女が子供を産む訳だが。

 まあ、うん。

 えっと、そういうゲームも別に珍しくないと思うし、更に言うとこの産まれる子供も個性的で可愛らしいor格好良いので、なんだかんだ自分も好きだった。

 一番はリンネだけど。

 

「はあ……」

「どうかしましたか、リンネさん」

 

 と、そのように尋ねてくるのはその『リンネ』である。

 私と当たり前のようにそっくりな外見をしている、この世界の主人公。

 とても可愛い(とても重要)。

 

「い、いや。なんでもないより、リンちゃん」

 

 めちゃくちゃ慣れない呼び方をしているのは自覚している。

 そもそも名前も見た目もそっくりな私達。

 まあそれこそなりきり転生したのだから当たり前なのだから、現状それはただ人を混乱させるだけの要素になってしまっている。

 そもそもお互いにどう呼び合えば良いかと言う話になり、結果的に私がタメ口で彼女の事を「リンちゃん」と呼ぶ事になった。

 めっちゃ慣れない。

 

「それで、リンちゃんはこのギルドに慣れたかな?」

「はい、仕事も順調ですっ」

「それは重畳」

 

 流石は私の推しだぜ、愛してる!

 そんな思いを押し殺しつつ、私は問いを続けた。

 

「それで、今私のところに来た理由は? 何かしら「理由」があったのでしょう?」

 

 原作ストーリーが始まったのだろうか?

 この世界に彼女「リンネ」がいる以上、世界も私の知っている物語のように運命が進行している可能性はある。

 私というイレギュラーがどのようにそれに影響を与えているかは未知数だが、とりあえず今はハッピーエンドを目指すしかない。

 

「それは、ですね」

 

 彼女は珍しく真面目そうな顔をし、それから一つ間を置く。

 一体、何が?

 緊張する私に対し、彼女の口から与えられたその情報とは。

 

「今日、とても弁当が上手に出来たのでリンネさんと一緒に食べたくて!」

 

 可愛いなぁ、このぉ!!!!

 

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