新年度こんな忙しくなるとは予想外
たまたま暇ができたので投稿、以降もなんとか時間を作りたいところ
小説書きながら働いてる人たちって鉄人かなんか?
「もうやめにしない?」
構えを解き呪具を肩に抱えながらそう呟く。正面には地面に手を置き息を整えようとする呪霊。辺り一面は焼け野原だ。しかし、ふてぶてしく話す宝火に傷ついた様子は見られない。
治した訳ではない。そもそも当たってすらいないだけ。
爆弾虫は振り回すハルバードで爆発する前に潰す。噴火攻撃は呪力の読みで回避。呪霊本人の攻撃も実戦経験が少ないのか、合間で対処可能。攻撃を捌いてしびれを切らして突っ込んできた呪霊にカウンターを決める。そんなやり取りがこれで三回目。
めんどくさー。五条がいらん事言わなけりゃ初手で終わってたのに。
「…決め手がないのはそちらもではないのか?これで『最巧』とは聞いて呆れる。」
えぇ…加減してることすら気づけないとか、そんな奴がよく自信満々に飛び込んでこれたな。恵が会った呪霊ともつながってるかと思ってたけど、こいつを捨て駒にできるほど戦力が整ってるのかな。というか、
「その『最巧』てなに?二つ名付ける文化とかあったんだ。呪いのくせに。」
人間らしいっすね(笑)と言外に言ってやればほらまた火吹いた。とはいえ流石に学習したのか突っ込んではこない。遅っそ。
加減が得意な私でよかった。直哉とかなら小手調べの段階で首もがれてる速度だ。
「人間の形に収まれず、さりとて呪いになりきることもできぬ欠陥品がよく言うわ。」
おぉ欠陥品と来たか。まあ人擬きとかは保守派の連中に散々言われてきたが。一々気にすることでもないでしょ。虫に威嚇されて本気になる奴がどこにいるよ。
「一族諸共殺し尽くした者に言っても無意味か?獣畜生にも劣るな貴様は。」
…煽ってるつもりかこれ?というか呪霊が知るはずない私の過去を知ってるか。人間、というかほぼ確定で保守派に裏切り者がいるな。術式対策か常に炎を纏ってるし。そこらへんも漏れてる訳ね。隠してるわけじゃないからいいけど。というかあれで対策したつもりなのか。
嘗められてるな
「っ来るか。だから貴様は獣以下なのだ。」
ハルバードを両手で持ち低く構える。飛びつかんとする狼のように。引き絞られた矢のように。呪霊も炎を纏うのをやめ手に収縮させていく。流石に凄まじい熱量。まともに食らったら燃えカス一直線だな。
故に行く。踏み込みで大地が砕け、弾かれたように体が駆ける。一瞬で距離をゼロにする。ただし、呪霊が反応できる速度で。
「愚かなり!死ねぃ!!」
放たれる熱。低く構えた私の全身を覆って余りあるほどの炎が眼前に生まれる。この熱では
そんな自信を、炎ごと撃ち払った。
確かに今使っている呪具はそれほど良いものではない。術式を使ったところでこの攻撃を完璧に捌けたかと聞かれれば疑問が残る。だが、私が普段相手をしているのはこの呪霊など足元にも及ばない、上澄みのバケモノども。あいつらに比べれば、此奴の炎など焼香に等しい。
そんな焼香の火を、ご丁寧にちんたら撃っている間に私は術式を発動。炎の影響が出ないギリギリで完全に透明になったハルバードの刃によって、ご自慢の攻撃を打ち砕く。この程度の術式操作もできないと思われていたのか。私も鍛え直しだな。
その先に間抜け顔をさらす呪霊が見える。自身の攻撃が通用しなかったことがそんなに信じられないのか。それとも、
アイツらとの
いやー習得するのはかなり大変だった。基本私は力で解決するタイプなのでこんな脳みそ使うようなことそう簡単にできるもんじゃない。まあその甲斐あってこの前の組手では直哉の両腕切り飛ばしてやったが。
今や音速戦闘がデフォになった直哉にすら通じたんだ。お前如きが防げるわけないだろ。
「馬鹿が。」
咄嗟に防ごうと振り上げた両腕ごと、呪霊の首を切り飛ばした。
「いやーやるね君。」
欠けた体を再生させながら時間を稼ぐ。魂に干渉できない此奴の攻撃は俺にとって無意味…なんだけど、こうも削られるのは想定外だ。
三十一。この戦闘の始まりから今に至るまで。約十分の間に千切り飛ばされた肉片の数。こちらの攻撃は一切届かず一方的にむしられていく。面白くない展開だ。
「一級術師と聞いてたんだけど、俺の想定が甘かったかな。強すぎない君?」
「それは違います。」
染み一つ付いていないスーツの襟を正し、呪具にこびり付いた血糊を払う術師。息は戦闘中も一切乱れず、改造人間すらなんのためらいもなく殺した男は、鉄を思わせる冷たい殺意を宿しながら語る。
「私などあの人たちに比べたら塵芥に過ぎません。どちらかというと、あなたが弱いだけです。」
「っ、言ってくれるね。」
目の前の術師を縊り殺したい。だが技術も、経験もまるで及ばない。ただの肩慣らしと思っていたのに、自分より弱いはずの術師にいいように扱われ術式を使わせることさえできていない。
そもそも攻撃の一発一発が重すぎる。体を鍛えて呪力で強化しただけじゃ説明がつかない。こんな術師とやりあう機会なんてそう無い。もっといろいろ試さないと。
「しかし私では貴方を祓い切るのは難しい。一度引かせてもらいます。」
「おいおい、おとなしく逃げれr「ただし、
目は離していなかった。ただ一切の構えなく、散歩するような気軽さで距離を詰められた。そして宙に放られる鉈。…鉈?なぜ武器を捨てた?
置くように放たれた鉈に目を奪われたと気づいた。腰を落とし拳を引き絞るように構える男と、その拳に込められた呪力に脳みそが警鐘を鳴らすが、遅すぎた。
「もう腕の二本は貰います。」
そう言って放たれた拳は、腕どころか腹に大きな穴をあけ、吹き飛んだ体が壁にめり込む頃には、あの七三の術師の姿は見当たらなかった。
やって来ました、京都ー!!
「いや先週も来たやろ。反転の使い過ぎで脳みそイカれたんか?」
はい冷静なツッコミありがとうございます直哉さん。いやー流石に関西の人のツッコミはキレが違いますね。どう思いますか夏油さん。
「先輩の姿が見えないけど、またなんか変なお使い頼んだのかい?」
違いますー、こっちに来る途中に呪霊に襲われたので対応をお願いしただけですー。僕にはコンビニスイーツを食べるっていう崇高な使命があったので。
て何二人ともその顔。僕ら二人相手に襲い掛かるとか自殺行為?それはそう。
「で?ただ交流戦の打ち合わせに来たわけじゃないんだろ?どうせろくなことじゃないだろうけど。」
「人でなしの悟君のことやしなぁ。まあ宿儺の器のことやろ。」
流石僕の親友たち。君たちにだけこっそり送った殺意に気づいてくれて嬉しいね。人でなし云々は置いとくとして、まあその噂の悠仁についてなんだけど、ちょっとまずいかなーって。
「それは彼に爆弾を飼っている自覚が薄いという話かい?」
えなんで分かったの怖。アルミホイル巻かなきゃ
「どうせそんな事やろって二人で話しよったわ。結論も出とる。俺の提案は器の子ごと呪いに浸して呪物処理の機械にしてしまうことやな。爆弾は爆弾でもあんな便利な爆弾そうそうないわ。意思奪って指だけとは言わず面倒な呪物を全部食わせればええ。」
「だからそれは流石に可哀想だって。私に任せなよ悟。
二人とも僕に劣らず人でなしじゃん。確かに悠仁は爆弾だけど、一番の問題は悠仁が弱すぎることなんだよね。だから、何か企んでる連中に利用されちゃう。しかし、解決策を思いつきましたー。
名付けて、プロジェクト・宿儺温泉。我ながらセンスが光るネーミングだよね。
「うわ、名前からもう胡散臭さがにじみ出取るやん。絶対ろくでもないで。」
「…取り敢えず概要を教えてくれ。」
悠仁をどれだけ厳しく鍛えようとも、その成長速度には限りがある。特級呪霊共が手を組んでるっぽいし、そいつらとやりあえるようになるのは当分先。でも悠仁にしかできない裏技がある。キーポイントは、呪毒に対する耐性さ。
「あー察したわ」
有する呪力の量は成長と共に伸びるが上限がある。しかし呪力の塊である呪霊を取り込むことで後天的に伸ばすことができる。しかしこれまでそういった行いはされてこなかった。なぜなら悪感情によって生まれた呪霊は人にとって毒だから!余裕で猛毒!全然死ねる!
「ちょっとかつてのトラウマが…」
しかーし!宿儺の指というその猛毒の中でも選りすぐりの物を取り込める悠仁は、それつまり呪霊や呪物にも耐性がある!呪いを沢山食べ!呪力量を上げまくれば!下手くそな呪力操作でも多分何とかなる!
取り込まれても意思を残すようなヤバい奴も、お腹の中で宿儺に対処してもらう寸法さ。デメリットとしては呪霊・呪物が総じてクソまずいことと、ゴミ処理場扱いされた宿儺と折り合いが悪くなることだけど、まあメリットを考えれば必要経費だね。
「…呪霊のまずさは身に染みてるから言うけど、彼はそれに耐えられるのかい?最近まで一般人だった子があの苦行に耐えられるか。」
術式に目覚めてからその苦行を永遠やってた奴が言っても説得力ないでしょ。それに傑と悠仁じゃ立場が違う。やらなきゃ周りも含めて死ぬんだから、是が非でもやってもらわなきゃ。
でも、そうだね。それもできないと言うのなら、
責任取って僕が殺すよ。宿儺だろうが何だろうが、二度と復活できないよう肉片一つ残さず削り取る。
「…悟、教師が生徒を殺すなんて言うものじゃない。誰かが聞いていたらどうするんだ。」
「人の心とかないんか?」
まあわかってると思いますけど、夏油君は咎めている雰囲気は出してますけど仕方ないかと思っています
彼にとって虎杖悠仁はまだ切り捨てる側の人間なので
直哉も分かってて言ってます
彼はもとよりそういうタイプなので
真依について
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