頭の中身を整えずに出力したせいですごいことになってる
戒めとして残しときます
でもせめてタイトルくらい考えてから投稿しようね~
「投射呪法、
さっきまでとは異なる様子の呪力が立ち込め直哉の体に満ちていく。
相変わらず姿を完全に捉えられないが、何か大きく変わった感じはしない。
いや、何かさっきより遅い…?
「なんだ?待ったいぶらずに見せてくれよ。」
「まあまあ焦らんで。すぐにわかるで。」
今まで磨いてきた勘が警鐘を鳴らす。振り返りながら振るう木の枝。しかし直哉は予想したより少し奥にいた。カシャンと甲高い音を立てて崩れていく枝と即座に打ち付けられる己の体。
妙な感覚だ。術式を連続発動している今のスピードならあの程度の距離など容易に詰められたはずなのに。すぐさま間合いを抜け加速を再開する直哉。
木の幹に指を立て丸ごと引き抜き硝子の鉄槌を発動。直哉が通るであろうルートを予測し木を地面にたたきつける。衝撃で術式を失敗させようと振るったその攻撃は当たらず、予想した場所より少し先に直哉の姿が見える。
再び襲う連打を防御しながら思考する。今の二手の駆け引き、発動したはずなのに変化が見られない巡る呪力。いや、今一瞬だが…試してみるか。
「面で駄目なら、もっと大きな面で。」
「もっと何かあるやろ。」
再び引き抜かれる大木、ただし二刀流。横振りで足軽を使う暇を与えず攻撃する。一本目のタイミングで背後に気配を感じ振り向きながら二本目…を寸止め。
攻撃するつもりだった場所より手前で静止している直哉が驚愕している。術式で避けようとしているがもう遅い。そうして振るった大木は…当たらず三度攻撃を受ける。
今の急停止と急加速。間違いない、直哉は…トレースする回数を変化させている!
「そんなことが出来るのか!極の番でもないのに器用な奴め!」
「もう気づかれたか!流石やけど対応できんやろ!」
投射呪法の使い手、禪院直哉が生み出した二つ目の拡張術式「
それは術式の発動中、脳内で作った動きをトレースする回数を変化させるというもの。
今の直哉の分割数は30回。しかし断華の発動中は、分割数を30回から36回と24回に任意で変更できる。
簡単に説明すれば変速の拡張術式。
その効果だけ聞くならば有用だがその難易度は計り知れない。そもそも投射呪法は直哉の父である直毘人が確立した歴史をあまり持たない術式。天才的な時間間隔を持つ直毘人と直哉だからこそ使いこなせるが、使い物になるまでに夥しい時間を要する。それを戦闘中に変化させるなど常軌を逸している。
「さっきの速度的に分割数を変化させても連続発動扱いになるのか。よく形にしたな。」
「いっぱい捨てんといけんかったけどな。たくさん縛った分得たもんは大きいで。」
「術式の名前に私の名前を使ったな。ロマンチックというか何というか。」
「一緒に勉強したおかげで出来たもんやからな、一文字貰ったわ。」
「まあ誰かの記憶に残るのは嬉しいけど。」
闘志を再び目に宿して加速を始める直哉。ただでさえ捉えられないのに空中を移動しながら速度を変化させて飛び込んでくる。一秒間のフリーズを使ってこないことを考えると縛っているのだろうがあんなものなくても元から直哉は強かった。果たして今の私が持つ手札で打倒できるだろうか。
「―写像、独白、夜風と隼」
「
さあ正念場だ。
術式は脳の一部に宿る。今まで多くの術師がそれを解明しようと同胞たちの脳を掻っ捌いてきた。今の今まで具体的に何処にどの様に宿っているのかを解明した者はいないが術式を行使し続けると脳に大きな負担がかかることが確認されているため、この説は立証扱いになっている。
その影響なのかは分からないが、術師の体の成長具合は持つ術式によって異なる。本人の呪力量と術式の使用度にもよるが、例えば武器に炎をまとわせる禪院扇は熱に対して耐性を持っている。これにより扇は手元に高温の炎を発現させても怪我をすることはない。
直哉も例外ではなく、高速移動とその間の思考に体が耐えれれるよう、骨密度が高く神経細胞の数が多い。他の術師も同様に、術式持ち限定だが特別な耐性を獲得している。
では泉宝火はどうだろうか。物に呪いを刻む術式を行使する彼女なら、着ている衣服を無意識に呪具にしてしまうほどの呪力量を持つ彼女ならどうなるのか。
結論として、彼女は既に半分人間を脱している。
もはやその肉体は何もしなくとも呪力で強化した時のような性能を誇り、その目は五条悟の六眼とははるかに劣るが魔眼のような、後天的な特殊体質を獲得している。五条の蒼の発動を読めたのも直哉の動きを多少なりとも追うことが出来たのはこの魔眼のおかげだ。
他のメリットとして、反転術式なしで体を再生することが出来る。彼女は黒閃の経験を経反転術式に目覚めているが呪力を集中させることで反転術式紛いのことを出来るのだ。再生スピードは二倍の呪力を必要とする反転術式に軍配が上がるが正の呪力を回すと自身の体の呪具化が解除されるというデメリットがある。
強力な術式反転を使わないのは使うに値する敵がいないのもあるがそういった事情も絡んでいるのだ。
「当然直哉も知ってるから拡張術式をフルで使って攻めてくる。そうされるとこっちの攻撃は当たらない。でも回復手段があるからどうやっても泥沼になる。」
「それでよかったんだ。直哉が足軽を使うところを見れれば。絶華の方は初見だし難しいからね。」
「ひたすら耐えながら足で術式を発動させるところを見ていた。この目があれば呪力がどう流れているか観測できる。」
「あとは経験と君への信頼だね。あれだけ一緒に訓練してれば癖くらいわかる。それはお互い様だろうけど。」
「そして私は君がまじめな男と知っている。この戦いのために己の術式と拡張術式二つを仕上げてくるんだからね。まあ流石に手一杯だったか。」
「足軽について話を振ったときさ、ちょっと顔歪めただろ?絶華の完成度を体験して確信したよ。足軽と絶華の習得率に差があると。」
「だから見た。また待ちのフェーズでだし馬鹿ほど殴られたけど何とか気づけた。」
「とっさに足軽を使えないんだろ。だから加速と接近にだけ使ってそのまま殴りかかることはしなかった。」
「だから待ってた。足軽で突っ込んでくるのを。対応されることを恐れて攻撃してこないのは分かってたから。」
「あとは足を突く瞬間に足で地面に拡張術式を使った。初めての経験で難しかったけど、まあ消費呪力量でカバーできたし上々でしょ。」
直哉が再び絶華を発動させて約八分。凄まじいパワーと凄まじいスピードの対決は、大きなクレーターの中で仰向けに倒れる直哉とその付近に座る宝火という形で終えていた。
直哉が足軽の使用後、直接攻撃してこないことを見抜いた宝火が地面に対して硝子の鉄槌を発動。着地直前に足元が消えた直哉が次の動きを作れずフリーズし、そこに宝火の拳が突き刺さったのだ。
「なんかフリーズについても縛ってた?妙に軽くてびっくりした。」
「…もし動きを作るのに失敗したら全身に流しとる呪力が霧散する。その上で攻撃されるまで硬直する。」
「え、おも。随分思い切ったね。」
「自分の武器が通じないならおとなしく死ぬ。君が言った言葉やで。」
二年ぶりのお祭りもここらで終わり。邪魔が入らぬようかなり急ぎ足だったが決着はついた。勝者が敗者にできることなど何もない。だが少しぐらいならいいだろう。手で目元を隠す直哉に宣言する。
「私の勝ちだ、楽しかったよ。次も勝つ。」
「…勝つのは俺や。よう覚えとけ。」
手を掴んで直哉を引き上げ少し赤い目をみて宣言する。
直哉も負けずと不敵に笑うと、団体戦終了の合図が鳴り響いた。
ちょい短いけどここで終わりです
この後二人は別々に控室に戻り一日目を終えました
二日目の個人戦は書くつもりないけどまああっちこっち動き回りながら煽る直哉と切れて周りの建築物ごと潰そうとする五条を想像してください。
真依について
-
クランクアップ
-
キャスティング