無言でアカ消しするとこだったアブね~
まあそんだけじゃないです
この話、説明というか作者の解釈を言葉にするのが大変で
すごい時間かかりましたし文字数も少なめです
半分でも皆さんに伝わることを祈ります
二日間に渡った交流戦も終わり一日の休日を挟んだ次の日のこと。
交流戦で、というか直哉との戦いで得た経験とアイデアを落とし込もうとしていたが、五条に絡まれた。
いや約束はしたよ?夏油がついてくることも何となく分かってたよ?でもなんで後輩二人もつれてくるかね。
呪術について学ぶため?そっかぁまじめだね。
「さあ見せてよ。どうやって俺の無限を破るかを。」
いつかの組手の時、どれだけ強くても俺の無限は簡単に破れねーしと不貞腐れているから言ってやったのだ。それはそんな万能なものではないと。
それからはまあしつこかった。ことあるごとに絡んできてはその方法を聞いてくるわ。無視すれば無限を張った状態で此方を煽ってくる。正直ムキになって隠していたが、交流戦の際に見せると縛りまで結んでしまった。
「どうやって五条さんの術式を破るんですかね!夏油さんは分かりますか!」
「灰原うるさい。」
「そうだね。多分だけど領域展開を使うんじゃないかな。」
無限を破る方法はいくつかある。
一つ目は夏油の言った領域展開をすること。術式が付与された生得領域を具現化させる技で、この中では此方の術式は必中となる。おそらく五条もこれが見たいのだろう。
てかそう思うなら後輩連れてくんなよ夏油。展開したら中見えんでしょ。
二つ目は領域展延とやら。歴史だけはあった私の家の書物に記されていた技術で、術式を付与していない生得領域をまとい相手の術式を中和するもの、らしい。まあ今は廃れた技術で私も使えない。使えたら便利だなとは思うが、いまだ解読中だ。
三つ目は無限に干渉できる呪具を使うこと。まあそんなものポンポン現れるものではないのでこれも現実的ではない。
だから領域を展開するしかないと五条と夏油は考えているのだろう。まあ生意気な後輩の思い通りになるのも癪なので、四つ目。
「五条、目を離すなよ。」
「何その呪具。うわキッショ。」
「灰原、七海、もっと下がれ。ここだと巻き込まれる。」
そこで取り出したるは刀の呪具。他の呪具と違うのはその刃が鋼でなく骨で構成されていること。
私含め、歴代の栄華呪法術師の肉体は術式を使用するほど呪力を帯びるようになり呪具に近づいていく。そうして生きながらにして呪具に変質した体が、土で分解される訳も火葬場の炎で燃え尽きる訳もなく。
一級呪物「泥骨」。相伝術式を持った泉家の人間の死体は、あらゆる呪術的アプローチのもってしても完全に消えることはなく現世に残り続ける。初代などいくつかの臓器がそのまま残っている。
私は…どうだろうか。肉や髪も残るんじゃないかな。歴代最優らしいし。
泥骨は泉家の、特に栄華呪法を持った人間の呪力に呼応し増幅させる性質を持つ。呪力を大量にぶち込んでも壊れない優秀な器だ。限界まで呪力を込めていくと空間を歪めるような圧力を放つ呪力の奔流。五条が冷や汗を流しながら術式を強化する。
「ー
「栄華呪法、術式順転。」
五条の無限は呪術界で一、二を争うほどの強力な盾だ。五条に挑んだことがある人ほどその無法さがよく分かるだろう。そして諦める。これを破る術などないと。だが、なんてことはない。シンプルでいいのだ。
「ー
「
術式がどのように作用するか決めるのは術者本人の解釈次第。五条の脳みそにないもの、五条の想像がつかないものには無限は意味をなさない。
例えば巨大隕石なら干渉されないだろう。隕石から発せられる熱と衝撃波は止められるかもしれない。が、隕石ほどの超質量が自分に向けられるなど五条は考えていない。想像出来ない危険を無限のフィルターは認識できない。
そして私の術式ならば。拡張術式を使って強化した、五条が経験したことがないほどに呪力を込めたこの呪具ならば。上から殴れる。例え六眼に観測されてもそんなものは関係ないと真っ二つにできる。それによって自分の安全が脅かされることを五条が想像できないゆえに。
両手で呪具を持ち上段に構える。五条の顔がすごいことになっている。呪印を組み術式効果を上げているのだろうがそんなものでは守れない代物だ。呪具+術式+拡張術式+呪詞のコンボを前にあらゆる防御は意味をなさない。
交流戦の経験をもとに足で術式を使い靴に硝子の鉄槌を発動。一歩の踏み込みで五メートルほどあった間合いをつぶす。殺すつもりはないが殺す気で呪具を振り下ろす。一切の抵抗なく無限を超え五条の安全圏に土足で踏み込む。
振り下ろした瞬間、五条悟は自身が遺言一つ残すことなく粉みじんになる様を幻視した。
実際には当たっていない。超人的なコントロールによって制服のみを切り裂き、その衝撃によって乱された無限ごと後ろに吹き飛んだだけ。しばらく術式行使に問題があるかもしれないがその程度。明日には直っているだろう。
死んでいないのは確認済み。後輩たちも夏油が守ってくれた。よし縛りの解消終わりー。直哉戦見「今見えた。」直そー…お?
「今のが死。もう一回だ。あの瞬間俺は見たんだ。もう一回やれば…」
あヤバそう。逃げるが勝ち。
二日間の交流戦。次の日の休日で東京案内をしてもらい、見送りの際に貰ったお見上げを新幹線内で全て食い尽くし、その足で訪れた大広場。奥で酒を飲む父が問いてくる。
「禪院家嫡男として五条悟がいる東京校には負けられん。わしは確かにそういったな。それで?どうなったかもう一度言ってみろ。」
「負けたで。ここの皆がよう知っとるあの子に。新技まで使ってな。」
五条悟以前の問題やったわー。強いなーあの子と言うと随分不機嫌そうな顔をする禪院家のお偉い様方。まあ交流戦前に調整言うてボコボコにしたからな。自分たちが手も足も出んかった奴の言うとることに文句なんて言えるわけないか。
「情けない。あのような胎に負けるなどそれでも禪院家跡取りの候補の一人か。」
えぇ…すごいなこの人。完膚なきまでに打ちのめしたのにまだ食い下がってくるんか。あの時負けた理由も多分誰かのせいにしたんやろな。最近女中減ったらしいし。ほら周りのご機嫌取りの奴らもすごい顔してるで。目ついてる?
「…それで?お前から見てあいつはどうだった?」
「強い。てかまだ強くなる。ここにおる連中総出でかかっても一分もたんのちゃう?」
僕含めて。そう言ってやるとさらにひどい顔をするお偉い様方と楽しそうに笑う父。
これ以上術式の解釈を広げると拡張術式という名前で識別できなくなり通常の術式行使にも影響がある。極の番という順転の最高火力みたいな技があるらしいが未だ目途は立たず。領域もアイデアはあるが形にはしていない。
とりあえずは分割数を増やすことと宝火ちゃんに言われた通り拡張術式に僕自身慣れんとなー。まだまだやることはいっぱい。あっち側に行くまでもっと頑張らんとな。
あの子をどう取り込むか議論を広げる連中と貴様ごときが私を測ったつもりかと騒がしい虫の声を聞き流して一人考え込む。
まだ夜は長そうだ。
呪詞の元ネタがわかった人から
「そこは深い夜とかでしょうが!!」と切れられる未来が見える
作者の語彙力はここが限界でした、許して
紹介編、というか直哉編はいったんおしまい
次から懐玉・玉折編という名の夏油編に入ります
9月中にまた会えたら
真依について
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クランクアップ
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キャスティング