脳筋はゴリラ廻戦にて最強   作:藍嵐

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こんなに次の投稿速いことがあっただろうか

やっぱ無限に対しての解釈は難しいですね
作者的には思いの強さも影響してると思ってます

破ると信じて疑わない主人公vs先輩の殺る気に大丈夫だよね?と疑ってしまった五条悟
個人の解釈によって術式が大きく様変わりするなら
自分の盾に対しての不安は逆にその盾を脆くするんじゃないか、と


…説明むずいな、心で理解してください


脳筋とは馬鹿ではなく獣

また面倒くさくなった五条を躱していたときのこと。星漿体の護衛任務に行くと夏油に教えられた。呪霊を従えている夏油が選ばれるのは分かるが攻撃範囲が広い五条は不適と思うのだが。

 

 

呪具にした服とかいる?いらない?あぁ分かってるよ二人は最強だもんね。五条が要人警護してるイメージ沸かないけど頑張ってねママ。

 

 

「正直今の悟と任務に行くのは不安でしかないんですが。また相手してあげてくれませんか?」

 

 

「無理。」

 

 

やれよ面倒だなという顔を隠さない夏油。まあ確かに付きまとわれるのは面倒くさいがあの瞬間の五条はヤバかった。自分が絶対と信じて疑わなかった盾を崩されてもう一度やれとかいう始末。もっと動揺しとけよ。あの後も術式は問題なく使用できていたし何なら術式有りで追いかけっこしたし。

 

 

後あいつの呪力。状況と顔に似合わず随分と静かだった。別にあれは私にビビっていたとか本心では再戦したくなかったとかじゃない。備えてただけだ。己の領域を荒らした相手を次は殺せるようにと。悟らせぬように、ひっそりと呪力を練り上げながら。

 

 

例えばあの時私と五条が再戦して結果私が死んだとしても。五条は何も思わなかっただろう。夏油たちの感情を真似はすれど、内心は私のことなど忘れ強くなった己に歓喜していただろう。

ただの予想。でも結構捉えてる自信がある。私も同じような経験があるから。

 

 

人の死に一々感情を揺さぶられていたら呪術師として三流以下。そう考えるならあの瞬間五条は一番呪術師だった。そんな奴と闘うなんて、此方の死など歯牙にもかけない奴と闘うなんて、

 

 

「殺すまでやっちゃうだろ。」

 

 

私のこぼした台詞は聞かれなかったが夏油はすごい怪訝そうな顔をしていた。そんな顔することないだろ。交流戦前も同じような顔してた記憶がある。

 

 

…そんな笑顔に合わないかな私。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

追加要員として七海と灰原が連行された後。私は一人岩手県に向かっていた。信仰が薄れ上位存在として存在を保てなくなった神の鎮魂。とはいうがただの物理。神様ご乱心。殴って止めよ。以上終わり。

 

 

人類の敵になった神の強さは、信仰されていたときと今のギャップの大きさによる。まあ都市部から離れた小規模の村の信仰対象だったらしいので歴史があったとしても最大一級案件だ。警戒の必要はない。

 

 

ただその小規模の村は一応まだ人が住んでいるらしいし、信仰元の祠も遠く離れた森の奥深くにあるわけではないから、巻き込む可能性を考慮して大規模破壊は控えろとお達しがあった。それ用の道具を持ってきたが…私向いてなくね?嫌だよ飛んでる蠅叩き落すみたいな作業は。

 

 

なんて疑問を抱きながら、領域持ちだったらいいななんて思ってたのが違和感一つ目。一つ気になったら次、となるのが人間なもんで。

 

 

二つ目は初めましての補助監督。高専生の任務に派遣される補助監督は基本的に同じ人が多い。顔馴染みになった人に聞いてみたところ学生のサポートという面もあるそうで。他にも学生の任務となると危険度も下がるので新人研修的な扱いをされているらしい。高専には教師がいるので教わる場としては最適かも。

 

 

まあ一級術師の私には関係のない話だ。ただその目が。私の目がもたらす情報に何の不審な点はなかったが、その目に移す感情が。どことなく不穏だった。嫉妬や怒りではないがどこかで見たことのある色を映した目が何故か記憶に残った。

 

 

三つめは途中で起きた事故。田舎道で対向車線を走るトラックとぶつかる事故。此方もトラックもブレーキを踏んでいたため大事にはならなかったが如何せん場所が田舎すぎて。任務が遅れることについてはどうでもよかった。丁度延長した護衛任務が終わる日で、星漿体なんて胸糞悪いものと鉢合わせたくなかったので。

 

 

平謝りする補助監督とトラックの運転手に手を振りながら近くの日陰に行こうとした瞬間。呪具と化し鋭敏になった目が見逃さなかった。此方の視線が切れる瞬間、補助監督と運転手の目が合い、そして彼らの口角がわずかに上がるのを。

 

 

動揺は見せない。何事もないように日陰まで移動し思考する。あの笑みは何だ?

 

 

笑いとセットになってようやく思い出した。あの笑みは両親が張り付けていたものだ。出し抜き、思い通りになる様を見て馬鹿めと嘲笑うものだ。では何が目的だ?なぜ事故を起こした?トラックとぶつかった程度で死ぬ私ではない。なら時間稼ぎ。

 

 

今回の任務を時間稼ぎして何の意味がある?行先に知人などいない。仮に任務達成が遅れ村人が犠牲になっても、私はニュースで見る悲惨な事故の報道と同程度の感想しか抱かない。十秒と立たずに忘れる。

 

 

持ってきた呪具が欲しい?確かに特級に数えられるものだが破格の性能かと問われれば首を傾げる。それに奪われ私に向かって振るわれたとしても殺して奪い返す自信がある。

 

 

…駄目だ。情報が少なすぎる。現状この企みを看破することは出来ない。見事な演技をする二人を見ながら、私は仄暗い殺意を押しとどめることに注力した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

予定していたところよりもはるか後方で宿を取り宿泊することになった。万が一を考えコンビニで買ったものしか口にしなかったが、出された料理も部屋や衣服にも毒物の類はなかった。まあ胃も呪具化しているので半端な毒など効かないけどね。

 

 

あれから知り合いに暇つぶしという形で情報収集を行ってみたが進展なし。寝込みを襲うのかもと寝る演技をしてみたが誰か部屋に来る気配もない。睡眠薬が盛られなかった時点で分かっていたことか。

 

 

…本当にわからん。マジで何がしたいんだ。そもそも私は呪術には明るい自信はあるが謎解きとか別に得意じゃないんだ。まじで面倒臭いなはよ襲うなりしてくんないかないっそ補助監督ぶん殴って聞き出してみるかなトラックの奴にもマーキングしてあるしいやどうせ下っ端だな大したこと知らないよなイライラしてきたー

 

 

頭を悩ませる私に天啓が下る。そんな任務受けなくたっていいさ、と。

 

 

そうだ、私はなんて馬鹿なんだ。真面目に任務の可否を考えて。私が術師になったのは家のせいだが強さを求めたのは私が私でいるためだ。譲歩はすれども私の意思を貫いて生きるためにここまで強さを求めてきた。単純な話、私は私が一番大切なのだ。

 

 

そんな大切な私が、誰かは分からないが多分腸が腐りきった汚物のような奴の掌で転がされようとしている。これは大変だ。すぐになんとかしなくては。

 

 

あのクソ外道の両親と同じ顔を引っ提げている時点で決断すべきだった。そうと決まればここにいるべきではない。服を着替え呪具を持ちひっそりと宿泊先を出る。術式を発動し強化した靴で地面を叩き空へ。

 

 

高専に変な連絡が言ったら面倒だし連絡だけしとくか。学長…はあんま信用できないし担任も無理。顔見知りの補助監督だけでいいや。帰り道で有名なグルメってあったっけ。少しの寄り道くらい平気でしょ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう考えていたのが悪かったのかもしれない。

 

 

高専の長い階段を上った先で、自身の血に沈む五条を見た。息が詰まる。まさか星漿体の任務に失敗した?あり得るのか?五条を殺すほどの刺客がいたのか?いや此処は高専の結界内だ、登録されていない呪力が侵入すれば警報が鳴るはず。

 

 

その時遠くから響く地面が揺れる音。五条を置き去りにし、エプロンを真っ赤にしたメイドを視界の端に捉え、さらに加速した先で見たのは息はあるが倒れ伏す夏油と夏油の顔を踏みつける偉丈夫。

 

 

瞬間理解した、此奴だ。あの妨害も五条もメイドも此奴によって行われたものだと。

 

 

「あ?お前泉家の当主になった奴か?任務でいないって聞いたんだけどな。」

 

 

仕事が増えるなと笑って夏油を蹴飛ばしながら此方を向く男。構えてはいない。しかしいま速攻を仕掛けても返り討ちに会うだけだと第六感が囁く。この目に男の呪力が映らないからではない。なんだかんだ、私も生意気盛りなあいつらを認めてはいたのだ。あの手この手で私に一撃入れようと躍起になっていた後輩たちを。

 

 

そうだ…認めていたのだ。自分が一番と謳う私が、確かに懐に入れていいと思った後輩。それを、何の価値もないのだと切り裂き踏みつけ、その尊厳を穢した。

 

 

強い奴と闘うのは好きだ。相手が創意工夫の末に己の武器になるまでたたき上げた発想なんてのを見るのが好きだ。そういったものを学習し後退しながらも着実に一歩ずつ進む自分が好きだ。だから目の前の男に対してもワクワクなんてものを抱いている。本当に微々たるものだが。その他を占めるものが、私の呪力に薪をくべるせいでどんどん燃え盛ってく。

 

 

だが抑える。ただ淡々と呪力を練り上げる。一切のロスなく男に叩きつけるために。値切りなどびた一文許すものかと持っていたバッグから取り出したるは、振るスピードに比例して刃が伸びる蛇腹剣型の特級呪具「酔蜂鞭(すいほうべん)」。

 

 

元々はこれではげ山にしてやろうと思ってたんだけどな、と心の中で呟きながら呪力を流す。流石は特級呪具、練った分から呪力を込めてもびくともしない。泥骨に勝るとも劣らない代物だ。

 

 

「ー月光(げっこう)深闇(しんあん)疑の対翼(まがいのついよく)

 

 

男が対応出来ないのは分かっていた。何というか、どことなくほわほわしていたから。まあ呪術界で最強と謳われる五条とその横を歩くことを許されている夏油に勝ったことが嬉しいのだろう。…そうかそんなに嬉しいか。私の後輩を見下すことが。

 

 

呪詞を唱え終わると同時に酔蜂鞭が鈍く光りだす。実際に光っているのではない。大量に込められた呪力がオーバーフローして現実に影響を及ぼしているだけ。

 

 

体に巻き付けた呪霊から高そうな呪具を取り出す男。随分と顔色が違うじゃないか。警戒するのが遅いと笑ってやる。この私に呪詞を唱える隙を与えるなんて。

 

 

「特級呪具を使いつぶすなんて贅沢。誇っていいよ。」

 

 

だから、疾く死ね。そう吐露して、最高速で呪具を振るった。




ほわほわって擬音伏黒甚爾には全然似合わねぇな


まああくまで主人公視点なんで、達成感とか高揚感とでも思ってくれたら

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