カードゲーム物TS転生コミュ障少女   作:しのは

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プロローグ

唐突なのだけれども、どうやら私、夜薙 呪樹(やなぎ じゅじゅ)には前世というものがあった。

妄想とかそう言われそうなのだけど、とりあえず話だけでも。

 

なんでそんなことを言うかといえば単純に前世の記憶があるから。

その前世ではこの世界と違ってカードゲームで悪いことをする人が居ないみたい。

まあ正しくはカードゲームで世界征服とかそういう事は無かったっぽい。それどころか前世は今よりもカードゲームは流行っていなかったみたいだし、世界のトップ企業がカードゲーム関係という訳では無かったみたいだし、警察がカードゲームで逮捕するとかも無かったみたい。

警察に関しては今すぐ前世の方式を採って欲しいと思った。カードゲーム強い悪人に対しては警察殆ど無力だし。

 

そんな前世で私はカードゲームにハマっていた社会人の男性だった。

独り身の男性としてはいい所に住んで、働いて、カードゲームにお金をそれなりに掛ける。そんな生活をしていた様子。そして気付いたら私である。

 

思い出したのは小学校に上がる少し前。2~3日知恵熱を出して気付いたら思い出したのだけれどもそのせいで精神的年齢が少し上がってしまった。私は自分の事を女だと思っているけれども、性格は思い出す前と大分変わって大分内向的になったと思う。

まあ仕方ない所もある、変に精神年齢が上がったせいで周りに馴染めなくなってしまったし、身長も年齢を思えば結構成長して男子からデカ女の悪口を言われる様になってしまった。

幸いにも前世のお陰でこの世界で大流行中のカードゲーム、スピリットファイト……通称スピファイは強くなったので虐めに遭うことは無かったけれどもクラスでは浮いてしまったし、浮いてるから流行にあまり乗れずにいる。流行が分からないから余計にクラスで浮くの負のスパイラルで気付いたら根暗コミュ障の出来上がりという訳で。

 

「という訳でじゃ無いのよ呪樹。そろそろ友達の1人でも連れて来なさいよ。私流石に心配になってくるから。」

 

「そうは言われても……。」

 

お母さんから心配されていた。

確かに自分の娘が学校でうまくいってないのなら心配するのは当然だよね。

 

「呪樹はスピファイ結構強いじゃない。

スピファイでどうにかならないの?」

 

「お母さん、強すぎても戦いたくないって避けられるんだよ……。」

 

さっきも言ったけれども私はスピファイがかなり強い。自慢の様にはなってしまうけれども。しっかりと対策を取られない限り学年全体でも私に安定して勝てる子は多分居ないのではないかな。

更に言えば、私のデッキは闇属性メインの地属性混ざり。

墓地とマナを増やして、墓地が増えればそこから妨害やらモンスターが襲い掛かる基本的に相手にあまり行動させないタイプのデッキ。

正直同級生とかから見たら戦っても楽しくないタイプの強さなのである。

まあでも勝ち方がなんであれ、一応強いのは事実なのであまり強くなくて大人しい子達の用心棒みたいなポジションにはなってるから。

その中でも多少浮いてはいるけど体育のペアが作れないとかそういうことはないのでまあ大丈夫……かなぁ?

 

「でもまぁ、そういうことならあの話を考えても良いかな……。」

 

「あの話って何?お母さん。」

 

「お父さんが転勤になるんだけど、私と呪樹はどうしようって話。

最初は此処に残ることを考えて居たけど、呪樹がクラスにうまく馴染めていないっていうのなら心機一転、新たな地で友達を見つけるのも悪く無いかなって。」

 

「えぇ……。」

 

いや、良いんだけどね……。

ただ、馴染めてない原因は自分自身だと思っているので結局転校先でも上手く喋れずに友達が作れない未来が見えるだけで……。

 




今作主人公 夜薙 呪樹(やなぎ じゅじゅ)

前世の記憶を思い出して精神的成長を少しした育ち盛りの小学5年生
名は体を表すアニホビ時空に倣って闇属性ベースで地属性(所謂緑系)の混ざった世界呪デッキを使っている。
前世の記憶を思い出したことによりカードゲームの腕前が上がっているし何故か運動神経も良くなった。よく成長もした。
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