【布教】ダンジョンに信者を求めるのは間違っているだろうか   作:未完の上に3年

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UAが10000を超えました。

ずっとニヤニヤ見てます。


軽率な発言

フィン視点

 

 

僕はロキ・ファミリアの団長を務めるフィン・ディムナ。小人族(パルゥム)である僕は、一族が崇拝している架空の女神『フィアナ』を自分が彼女に変わる新たな小人族の象徴となる事で何かと他の種族に見下されやすい小人族の再興を目標に活動している。

そして今日はロキ・ファミリアのダンジョン遠征の帰還を祝して宴会を幹部や主神ロキとしている。そんな時だった……

 

ダンッ!

 

ファミリア内でも実力者のベートが、ロキ・ファミリアの遠征帰りに起きたミノタウロスを逃すという失態を、1人の駆け出し冒険者をあわや殺しそうになったというのを、酔った勢いでその駆け出し冒険者を貶し始めたのだ。

ベートはああいう性格もあり、よくトラブルを起こすトラブルメーカーでもある。しかし、今回は相手が悪かった。貶した相手は他派閥の、しかも同じ酒場にいたのだ。

その件の冒険者はベートの暴言に耐えられなかったのか席を立ち酒場を出ていってしまった。ロキ・ファミリアの者が駆け出しの冒険者に対して己のファミリアの不手際なのに暴言を吐いてしまった。これはロキ・ファミリアとしても勇者(ブレイバー)としてもあまり風評が良くない。すぐさま追い掛けようとしたが同じファミリアに所属している『剣姫』アイズ・ヴァレンシュタインがその冒険者の後を追い掛けるのが見えた。どうやら冒険者には連れが居たらしく、僕はアイズにその冒険者を任せ、僕は自身はその連れを対応することにした。取り敢えず謝罪をして心象を良くしようと席を立ち上がり、その冒険者の連れに声をかけた。

 

「すまない、僕のファミリアが失礼をしたね」

 

その連れは、青い服に青のコートを重ね着した特徴的な格好をしていた。黒髪の長髪で瞳は紅く、まるでその瞳はその人の象徴のように宝石の様な輝きを放っている。顔は中性的で神にも劣らない美しさをしており、まるで熱に浮かされたように頬が赤くなっいて、どこか扇情的に感じた。

 

「すまない、そう、そこの君だ」

「…………」

「あぁ、今どうやったか知らないけどコインを手のひらから消し去った君だ」

「私でしたか。それで、何用で?」

 

…これは少し厄介な相手かな?あくまでも僕の口から言わせたいみたいだ。

 

「僕はフィン・ディムナ、一応ロキ・ファミリアの団長を務めさせてもらってる。…さっきは僕のファミリアの団員が君のファミリアの団員に対してすまなかった。できれば償いをしたいんだが…何かしてほしいことはあるかい?」

「ん?今何でもするって…」

「いや、何でもは出来ないかもしれないけど…」

 

その人は顎に手をやり、時たまお酒を飲みながら考え込んでしまった。謝罪する側の僕が急かすわけにも行かず、時間は遅々と進んでいく。

 

「なぁ、兄ちゃん」

「…なんですか?」

 

そんな時、アイズを追い掛けに行った僕のファミリアの主神である神ロキが、考え込んでいるその人に対して喋りかけた。どんな考えがあるか分からないけど僕の親指は疼いていないし、そこまで悪い結果にならないだろうと思い止めずにそのまま話をロキに任せた。

 

「実はな、さっきあんたらが飲んでた時の会話がちょっと耳に入ってきてな?…どうやら兄ちゃんは、連れの冒険者が兄ちゃんを奢ってくれるらしいやん」

「…そうです」

「そこで提案何やけど、うちたちロキ・ファミリアが支払いを受け持つってのはどうや?」

「………」

「勿論、このあとに追加で頼んでもうちら持ちや!あっ、でも持ち帰りは堪忍してな」

「…まぁ、良いでしょう」

 

正直ロキ・ファミリアに貸1つだとかもっと凄い要求になる可能性を考えたけど、どうやら意外と無欲な人らしい。ここの酒場の代金は追加で頼んでもそこまでファミリアの負担にならないし、今回はロキに感謝しなくては。

 

「では店主、追加注文です」

「はいよ」

「一番高いお酒を樽でください。あとこれとこれと…このお酒を追加で」

「なっ!?…兄ちゃん、持ち帰りの代金はうちらは払わんで?」

「知ってますよ」

 

そのままミヤ母さんがドンッと樽でお酒を持ってきた。ドワーフでも飲んだら酔うような料と度数のお酒。到底1人では飲めないのは明らかだ。しかし、その人は体の半分ほどの大きさをした樽の端を掴んで頭くらいまで持ち上げ、上体を少し反らしながら飲み始めたのだ。

酒場はそんなあり得ない光景に手を止め唖然としており、その人がお酒を嚥下する音が木霊していた。

 

「えっ……なにあれ…」

「………やべぇ……」

「なっ……バケモノ…」

 

飲み終えた事がはっきり分かるほど乾いた音が樽を置いた時にした。そのまま流れるように追加で頼んでいた酒瓶に口をつけ瓶の底を上に向けた。

どれほどの時間がたっただろうか。追加で頼んだお酒も無くなり、その人のふぅという呼吸を整える音が響いた。

流石に酔ったのか──それでもザルを超えているが──頬が真っ赤になり、目が垂れ下がっていた。

 

「なぁ兄ちゃん、先祖にオーガとかおらん?」

「せんぞぉ?……いないですよぉ?」

「ガッハッハッハ」

「ディオネ見てよ!凄いね!」

「あの量を何処に収納してるんだ…?」

 

明らかに呂律が回っていないながらも、受け答えはしっかりしているし、いきなり倒れるとかは無いかな。そう安心してると、突然酒場の中心人物である人が何かを唱えだした。

 

「せいくりっとぉ…はいねすひぃ〜る」

 

それが唱え終わると同時に、緑色の光がその人を包み込む様に輝き出した。魔法…?だが使う理由が分からない、そしてなにより親指も疼かない。特に光った意外に何も起こらず、警戒していると…

 

「アンコール、アルコール」

 

これは流石に……

 

 

 

▷▶▷▶▷▶▷▶▷▶

 

 

 

随分と気前の良い人も居たものです。私と少年ベルが払うはずだった代金を払ってくれるだけでは無く、追加で注文したものまで払ってくれるとは………これもアクア様のご加護……!

少年ベルも勿体ない事をしたものです。酔って吐いたのならば直ぐに帰ってくれば良いものを……道にでもまよっているのでしょうか?仕方がないので私が少年ベルの代わりに楽しもうとお高いお酒を順に頼み、酔ってきたので3回目の酔い覚ましをしようとした時です。

 

「なっ、なぁ兄ちゃん。ここらへんで堪忍してくれへんか?流石にこれ以上頼まれるとなると……」

「嘘…つくんですか?」

「う、嘘って……」

「ふむ、やはりロキはロキでしたか……」

「……どういうことや?」

 

詐欺、強奪、殺人示唆、侮辱、反逆、子孫の教育も満足に出来ない。これほどの事をしたのにその口から出る言葉は「どういうこと」という疑問……それとも心当たりが多過ぎて…ということでしょうか?やはり神ロキは嘘つき、よくわかります。

 

「良いですか?貴方は奢ることを対価に私に許しを請いました。一体何故許しを請いているのかは知りませんが……そして私はその対価と謝罪を受け入れました。これは一種の契約と言えるでしょう。それなのに貴方は奢ることを拒否するのですか?確かに契約書を結んでいないですし、所詮は口約束です。そして詐欺は貴方の得意分野かもしれません。しかし此処には沢山の証言人がいます。そして神には嘘がつけないそうじゃないですか。ならば私が貴方以外の神に対して証言すればそれは立派な証拠になるのでは無いでしょうか?それとも私の様な善良なる一般市民はロキ・ファミリアの様な立場が上の人達に対しては何もしてはいけないというのがここ、オラリオの法なのですか?私はオラリオの滞在した時間で言えば貴方達よりは少ないでしょう。しかしそれでも私はこのオラリオで生活をしてきました。それなのに一度もそういった法があるとは聞いたことが有りません。しかし契約を破ると言うものがどれほどの重いものなのかは知っていますし聞いたことも有ります。もしや冒険者の暗黙の了解などという身内ルールなのでしょうか?それならば知らないのも納得がいきます。ですがその様な冒険者同士しか知らないルールは冒険者同士で行ってください。私の知り合いにギャンブル狂いの冒険者が居ますが彼はギャンブルでこさえた借金という契約を守って、しっかり払っています。これは冒険者の暗黙の了解が冒険者以外には通用しないことを証明しているのでは無いでしょうか?……もう一度言います嘘…つくんですか?」




ちゃんと使った神官らしい魔法がこんな使い方かぁ…


次回!ロキ・ファミリア死す!

展開どーしよ

同時進行で暗黒期も書くかどうか

  • やれ
  • いつか纏めてだせ
  • むりはすんな
  • アクシズ教に入信する
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