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夢····?
ある玉座に1人の「半神」が座っていた
だがその半神は片腕が無く、片目にも重症を負い光を失っていた
さらにはあるはずの心臓すら無かった
そんな半神の目の前には1人の男が1つの剣を持ち、その刃を向けていた
???
「大丈夫だ、後の事は·····任せろ」
???
「ああ·····さらばだ、若き光よ」
???
「ああ、じゃあな」
半神は男の顔を見て、微笑んだ。そして男はその半神に、剣を······突き刺した
突き刺された半神は·····もう二度と目覚める事はない
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跳躍が始まるすこし前のこと。ウルフは姫子に気になることを聞いていた
ウルフ
「なあ姫子先生、1つ聞いていいか?」
姫子
「いいわよ」
ウルフ
「今回ファミリーが初めて他の派閥を招待してるんだよな」
姫子
「そうね、今回が初めてよ」
ウルフ
「そうか·····初めてか」
鏡流
「何か引っ掛かる事があるのか?」
ウルフ
「怪しすぎる·····」
ゴースト
「巨大な組織がいきなり初めての試みをする。しかもそれは宴への招待」
姫子
「でもそれだけで怪しいってなるかしら?」
ウルフ
「組織がそういった事をするのにはちゃんとした目的がある。もっと星の名を広めたい、とかな」
ゴースト
「ですが、逆に自分たちの計画に邪魔な組織を一気に倒すつもりでもいる」
姫子
「つまりこの招待状は罠って言いたいの?」
ウルフ
「その通り、列車に送られた招待状はわかんねえけど、こっちのボイスレコーダーに救難信号が仕組まれていた。解くのに苦労したけどな」
鏡流
「救難信号が?ピノコニーで何かの騒動に巻き込まれているということか?」
ウルフ
「それか早く来させるためのお遊びか······無いな、それだったらまず救難信号を仕組む理由にならねえし」
ゴースト
「やはり何かの騒動に巻き込まれたか、それとも自分から首を突っ込んだか」
ウルフ
「わかんねえけど、話は聞きたいし、結局は探すしかないけどな」
鏡流
「そうか、だが我は手伝えんぞ」
ウルフ
「え!?なんで?!」
鏡流
「もし我が暴れたら危ないだろう?」
ウルフ
「いや俺が止めるに決まってるじゃないですか」
鏡流
「アホ言うな。お前のその腕の力を解き放てば列車とお前、そしてお前の組織の風当たりが悪くなる」
ウルフ
「でも·····」
鏡流
「全く、そこは子供なんだな」
ウルフ
「誰が子供ですか!まず第一に俺はもう18ですから子供じゃないです!」
鏡流
「ほう?子供じゃないと?」←(2000歳以上)
姫子
「ふふ、あなたはまだまだ若いわよ」←(恐らく30歳くらい?)
ウルフ
「ま、まだだ!まだ他に若いやつが!」
と、残りの星、三月、丹恒、ヴェルトの年齢を再確認する
星←記憶喪失だから不明、(もしかして自分よりも圧倒的に上?)
三月←100歳を超えてる
丹恒←雲上の五騎士時代を含めると恐らく数千歳以上になる
ヴェルト←かなり年を取ってるため80歳以上
2人以外がまさかの3桁以上という、改めてこの宇宙はやべえんだなぁと実感した
ウルフ
「うん·····俺が一番下だ」
鏡流
「まあ、その、なんだ。若いのはいいぞ」
姫子
「そうよ、逆に言うなら学べることが沢山あるって事だから前向きに捉えましょう」
ウルフ
「ハイ」
パム
〈まもなく跳躍を開始する!まもなく跳躍を開始する!〉
跳躍の時間が来ており、パムが放送で皆に連絡する
鏡流
「そういえば船はどうするのだ?」
ウルフ
「自動操縦にしてるので跳躍が始まったのと同時にジャンプドライブ装置を起動するように設定してるので大丈夫です」
鏡流
「準備万端だな」
ウルフ
「でないとアマンダに起こられるので」
列車の中の景色が青色へと変色していく、跳躍が始まる。今思えば初めて列車の中で跳躍を行う、いつもは船でのジャンプドライブ装置を使って移動していたためこれはこれで良い経験になると思った
パム
〈5····4····3····2····1!〉
跳躍が開始した、これで他の星へと渡り続けたのだろう。こうやって開拓の旅をしていたのだろう
なんだが初めての開拓の旅の仲間になれた、そんな気分があった
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現在地「???」
体に違和感、いや、座り心地に違和感を感じる。目を開ける、そこは列車の中ではなく、どこかの部屋の一室だった
ウルフ
「夢·····にしてはあまりにもリアリティーがある。誰かの精神世界?」
どうやらゴーストも居ない。だが武器はある、ゴーストが居ないのなら答えは簡単、ここは誰かの精神世界であるのは確定した
どうするか、考えているとため息が聞こえた。目を向けるとそこには1人の女性が居た
???
「また1人·····ついてこい」
ウルフ
「(敵、じゃない)わかった。だけど聞きたいことがある、ここはどこだ?」
???
「その質問には意味はない。だが、できる限りの事は教えよう。ここは現実と記憶域の境界「夢境」だ。今この瞬間、あなたと私は偶然にも互いの夢を共有することになり、互いの思考に現れた。これは私たちに対する夢の地からの最初の挨拶だ」
ウルフ
「(普通の夢とは全く異なるって事だよな。普通の夢ならまず知らねえやつは現れないし、これちゃんと列車に戻れるよな?)」
???
「何も心配することはない、あなたはすぐに夢から覚める。ここの出来事はすべて忘れ、すこしの落胆だけが残る。こうした「忘却」は朝を迎えるたびに起こっている。私たちにとっては、慣れ親しんだ日常だ」
ウルフ
「(難しいこと言うんだな。全く意味がわからん)」
???
「ついて来い、あなたを家に連れて帰る」
ウルフ
「わ、わかった(ひとまず悪い奴じゃなさそうだし、ついて行くか)」
女性について行き、ウルフは廊下へと出た
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現在地「夢境」
謎の女性について行っている途中、ウルフは目を真ん丸にしていた
それはなぜか、謎の女性は突如として壁を登り始めたからだ、しかも足で。まあ登り始めた、と言うとすこし違う、どちらかと言えば壁が地面になってる様に歩いていた
謎の女性
「何を驚いている?」
ウルフ
「いや、壁を歩く事ってできるんだなって」
フェンリル
[ウルフ、自然に歩いてみろ]
ウルフ
「(お前マジで言ってる?)」
フェンリル
[いいからやれ]
ウルフ
「(へいへい)」
戸惑いながらもウルフは壁に足を置く、するとどういうわけか謎の魔方陣が出現しており、ウルフが壁を歩ける様に足場を固定していた。ウルフは気にしない様にした
ウルフ
「そういや名前聞いてなかったな」
黄泉
「黄泉と呼んでくれ」
ウルフ
「黄泉か·····よし、黄泉先輩だ!」
黄泉
「先輩?」
ウルフ
「あ、やっぱし無し、先輩呼びはなんか嫌だな····久しぶりにあだ名を向けたいんだけど何がいいかなぁ」
黄泉
「君は少し変だな、だが、それもまた君の良いところなんだろう」
ウルフ
「褒められてる、のか?」
「まあいいか!」と言い先に進もうとするが····視界は暗闇に覆われていた
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現在地「不明」
ウルフ
「黄泉先輩?どこ行った?」
辺りを見渡すが暗闇に包まれ、人1人の気配すはも感じないな。だが自身の中にある「怨嗟の力」は溢れそうになっている
抑えようとするが、全く抑えられない。だが背後に気配を感じた振り替えるとそこには怨嗟の神が居た
ウルフ
「ど、どういうことだ·····なんで、お前が!?」
怨嗟の神
「この星が少し
ウルフ
「あっそ!」
怨嗟の神
「ッ!」
怨嗟の神が居た場所に魔力の波動で攻撃するが、怨嗟の神はそこには居らずウルフの背後に回り込んでいた
怨嗟の神
「まさかこの短時間でそこまで魔力を使いこなしていたとはな。だが、所詮はこの程度だ」
ウルフ
「がっ?!」
一瞬にも満たなかった、ウルフの体は深く切られていた。薄れ行く意識の中、ウルフが見たのは怨嗟の神の右腕に握られていた大剣だ
ウルフ
「(あれが····魔剣「怨嗟」·····)」
見ただけでわかる、あれは普通の大剣じゃない。人々の、神々の怨みや憎しみ、悲しみに恐怖全てが全て1つになった剣だ
そしてウルフの意識は完全に落ちた
怨嗟の神
「·····まさかここまでの成長を遂げてたとはな」
ウルフがしたあの攻撃、その攻撃に怨嗟の神は驚いた。ただの魔力の波動と思っていたそれは怨嗟の神の腹部に痕を残す程の威力を有していた
怨嗟の神
「しかも見たところ魔力の消費はほんの僅かだった····早くあいつの体を乗っ取らなければこっちが殺られるかもしれん」
怨嗟の神は焦っている、フェンリルの事もあるがそれよりも厄介な存在が今目の前に居る
そしてこの肉体を選んだ事を後悔していた。ウルフは自身と同じ存在になりかけてる事だ
怨嗟の神
「どこかのタイミングであいつの精神を弱らせなければならないな」
そうして怨嗟の神はも暗闇に姿を消した
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現在地「星穹列車:ロビー」
ウルフ
「はっ!····はぁ、はぁ····」
鏡流
「大丈夫か?かなり魘されていたが」
ウルフ
「だ、大丈夫·····大丈夫です」
鏡流
「どんな夢を見たんだ?」
ウルフ
「えっと······駄目です、思い出せないです。なんか、頭から抜け落ちた様な感じです」
鏡流
「そうか、ここに来てから早々に災難だな。だがもう安心しろ、ピノコニーで少し羽を伸ばし、英気を養え」
ウルフ
「ええ、せっかく宴の星に来たんです。少しくらいは羽を伸ばさないとですからね」
鏡流
「では行ってこい」
ウルフ
「はい、行ってきます」
椅子から立ち上がりウルフは列車を降り、皆の元に向かった
さあ、この物語の終着点は一体どうなることなんでしょうか