時間は決めてません。
今回は入学式よりも少し前ですかね。
「憂鬱だ.....」
家を出る時間になり、登校中である。
ボサボサだが整えられた銀髪。
花の紋章がついてる制服。
腰にぶら下げている一振りの刀。
首に掛けている立花家の家紋が書いてあるアクセサリー。
そして、明らかに隠されている右腕。
「これ、俺は高校に入れるのかな?」
だんだん不安になってきた。
校門で検問されてオワタとか無しだよな。
いや、アクセサリーつけてるから大丈夫かな?
「しかも、いっぱい人いるよなー」
絶対知り合いに会うよ。
それに一科生って怖い人いるよなー。
「憂鬱だ.....」
そんなこと話してると、校門までついてしまった。
そして、校門前に立っていてくれと言っておいた人がいた。
「どうも、この場合は十文字会頭と呼べば良いですか?」
「別に呼び方など気にしないが敬語で話されると不自然だな。」
「確かに俺も不自然ですが、ここでは敬語で話しますよ。」
十文字克人
十文字家の次期当主、『鉄壁』の二つ名を持つ大男。
俺とは腐れ縁というか実力が五分であるから仲が良いのと家の事情で知り合いだ。
「ついてこい、あの二人も待っている。」
「あー、はいわかりました。」
あの二人に会うのも久しぶりだなぁ。
学校の生徒会室前
コンコン
十文字会頭がノックする。
「はーい」
「入るぞ。」
「失礼します。」
生徒会室の中に居たのはフワフワに巻いたロングヘアの美少女とストレートのショートボブの美少女がいた。
「あら太刀君!久しぶりね〜」
ロングヘアの方が抱きついてきた。
七草真由美
七草家の長女、優れた遠距離系魔法で確か『妖精姫』の二つ名を持っていたような。
「.....久しぶりと言ってもいきなり抱きつくのは良くないと思うぞ。」
注意しているが羨ましそうに見てるショートボブの方。
渡辺摩利
百家の支流であり、渡辺綱の末裔ともされる渡辺家。
同家の中でも一人だけ飛び抜けた魔法の才能を持つ。源氏の秘剣であるドウジ斬りを習得している。
と言ってもそのドウジ斬り、俺がコツを教えたんだが。
「久しぶりだな、摩利、真由美。いや、この場合は生徒会長と摩利先輩と言った方がいいですかね?」
ちなみに、二人とも腐れ縁だ。
「うーん君にそう言われると不自然だな。」
「確かに私もそう思うけど学校だから仕方ないよねぇ。」
「ところで太刀、君の右腕は大丈夫なのか?私はそれが心配だ。」
「あー、私も心配。」
「今のところは問題無しですよ。」
その後、少し世間話をしていると、
「そろそろ本題に入るが太刀、お前にはこの制服を着て貰う。」
と言って二科生の制服を渡された。
「これは?」
「実は言うと、今一科生と二科生の間の差別的意識が大きいことは知ってるな?」
「まぁ、大体は知ってますよ。」
「そこで、二科生の中に強い者がいたら一科生の二科生に対する意識が変わるのではないかと俺は思っている。」
なるほど、確かに自分より下と思っている奴の中に強いのがいたら驚きだからな。
「まぁ、しばらく会えなかったその償いとして、その仕事引き受けさせていただきます、十文字会頭。」
そう言って、俺の一科生ライフは一瞬で終わった。
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