段々、間に合うか分からなくなってきた。
晴れて二科生となった俺はとりあえず、入学式の会場である講堂を目指すが、
「....迷った。」
久しぶりに自分の方向音痴を恨んだな。
片っ端から走って行けば見つかるか?どうせ走ったとしても校内全部で5分弱、本気で走れば2分、そうしたほうが速いだろうな。
そんな馬鹿な事を考えていると神の手助けが来た。
「兄様、まさかとは思っていましたが迷っているとは。」
後ろからする綺麗な声。
振り向くと金色の髪と目、とても似合っているロングヘア。
俺よりも10㎝位大きい身長。
「鞘、久しぶりだな。」
「ええ、本当に久しぶりですね兄様。」
俺の実の妹であり、俺の練習相手だ。
生半端な相手だと、殺しかけないのが立花家の剣術だから基本稽古は立花家かそれよりも上の家としかやらない。
ちなみに、制服の模様を見ると一科生のようだ。
「もしかして、兄様は迷っているんですか?」
「もしかしなくてもだ。とにかく助けてくれ、このままじゃ遅れてしまう。」
「わかりました。着いてきてください。」
ふぅ、頼れる妹が居て良かった。
講堂まで着くとまだ時間があったようだ。
「では兄様、私は前の方に行くのでまた後で。」
「おう、そういやお前は帯刀しないのか?」
「するべきは、当主だけなので。」
なるほど、納得だ。
「学校内で何か危険なことがあったら俺のとこに来い。分かったか?」
「わかりました。頼りにしてますね、兄様。」
妹と別れた後、後ろで席を探していると丁度よく知り合いの隣が空いていた。
「隣失礼するぞ。」
「あ、どーぞ....ってあんた、もしかして太刀!?」
「もしかしなくてもだ。いきなり騒ぐな。」
「剣の魔法師」の二つ名を持つ百家本流の一つ「千葉家」の娘。色々家の事情があり、家のことが嫌いらしいが。
「何であんたがここに居るのよ!」
「そんな事はどうでも良くて、隣のお二人は誰ですか?」
「
「
「俺は立花 太刀だ。俺の呼び方はなんでもいいからな。」
ふーん、柴田さんは「水晶眼」持ちか。
で、司波さんは物凄く鍛えてるな、恐らく軍とかの仕事しているな。
まぁ、そんな事はどうでもいいか。
「エリカさんと立花君はお友達なんですか?」
「美月!こいつとはただの腐れ縁よ!それにこいつの実力だったら一科生のはずよ!」
「まぁ、そろそろ入学式も始まるから静かにしろよ。」
「それにさっきまで、シバにシバタにチバで語呂が良かったのにー!」
こいつ、無駄なところ気にするよな。
まぁ、俺にはどうでもいい事か。
感想など待ってます。