幻想の艦隊   作:朝凪型戦艦二番艦夕凪

12 / 15
前回、妖怪の山付近に再び上陸してきた深海棲艦。その退治に向かった大和と椛、深海棲艦の謎の死体と関係があるのか?そして、再び上陸したのはなぜ人里ではなく妖怪の山だったのか、第十二話始まります!


第十二話 第二次上陸防衛線

妖怪の山海岸付近

白狼天狗1「止めろ!これ以上進行させるな!」

 

白狼天狗2「駄目です!敵の火力は我々より圧倒的です!防御陣地は一瞬で壊滅です!」

 

楓「最早、ここまでかしら。」

 

白狼天狗3「副隊長!貴女だけでも逃げて下さい!」

 

楓「⁉そんな事出来るわけ無いじゃない!」

 

白狼天狗4「ここも直に戦場になります!貴女は生きないといけない人です!」

 

楓「そんな。」

 

大和「引く必要はない。」

 

全員「「「「「⁉」」」」」

 

椛「私達が来た以上、奴等にはこれ以上進行させないわ。」

 

楓「犬走隊長⁉」

 

大和「敵は今どこにいる?」

 

楓「は!!敵は二分前第二防衛線を突破、現在、第三防衛線であるここに向けて進軍中です。敵駆逐艦三隻を撃破しましたが、それ以上の戦果はありません。」

 

大和「流石椛の精鋭部隊だな。うちだと撃破報告なんて無かったぞ?」

 

椛「あのときは混乱していましたからね。仕方ないかと。」

 

白狼天狗「大和さん!」

 

大和「伝令お疲れ様。どうだった?」

 

白狼天狗「はい、直ちに出撃するとのことです。それと、通信機を預かってきました。」

 

大和「ありがとう。じゃあ、後は任せてくれ。さて、行くか、椛。」ダッ

 

椛「行きましょう!」ダッ

 

全員「「「「「...。」」」」」

 

楓「!私達も迎撃準備!これ以上山に踏み入れさせないで!」

 

白狼天狗達「「「「はい!!」」」」

 

楓(おそらく、あの二人なら大丈夫...ただ、この前に比べてやけに数が少ない。何も無いと良いのだけれど。)

 

第二次防衛線戦

白狼天狗1「クソ、どこもかしこも敵ばかりだ!」

 

白狼天狗2「こっちも駄目。それに、負傷者が多くて連れていけないわ。」

 

白狼天狗1「援軍はまだか⁉」

 

白狼天狗2「あの時の人里の自警団はこの状況よりももっと悪い状況で戦ってたのね。」

 

白狼天狗3「!気付かれたわ‼」

 

白狼天狗1「くっ、俺が引き付けるからその間に逃げろ!」

 

白狼天狗2「そんな。」

 

白狼天狗1「ここで全滅するよりかはましだ!行け!」

 

白狼天狗2「誰か、誰か助けてよ。」

 

大和「主砲斉射!撃てぇ!!」ドォォォン

 

桜「主砲斉射!」

 

白狼天狗1「⁉なんだ⁉」

 

椛「遅くなりました!あなた達は直ぐに撤退して!その人数と状態では荷が重すぎるわ。」

 

白狼天狗2「すみません!ありがとうございます犬走隊長!」

 

椛「礼は良いから早く逃げなさい!ここに集まってくるわよ!」

 

白狼天狗2「でも、奥にまだ負傷者が...。」

 

椛「...私がここを守るので、その間に第三次防衛線に伝令に行って応援を呼んできて!」

 

三人「「「はい!」」」

 

椛「大和さん!私はこちらで負傷者の護衛に入ります。暫くの間一人でなんとか戦って下さい。」

 

大和「分かった。任せろ。...さて、殲滅する!」

 

桜「目標への追尾良し。いけます!」

 

その後

大和「殲滅完了。周囲に敵影無し。」

 

桜「電探にも反応なし。問題ありません。」

 

椛「やけにあっさりしてますね。」

 

大和「あぁ、嫌な予感がする。」

 

海桜「提督!深海棲艦です!突如現れました!」

 

大和「場所は⁉」

 

海桜「鎮守府方面の人里です!通信設備がやられたのか大淀さんと連絡が取れません!」

 

大和「くっ、俺が指揮を取る。海桜は矢矧、秋月、時雨を率いて鎮守府の応援に行ってくれ。神通と雪風はこのまま妖怪の山近海を守備してくれ。」

 

海桜「了解。提督はどうされるつもりですか?」

 

大和「俺は、これを起こした元凶をさがす。すまないが臨機応変に動いてくれ。」

 

海桜「了解!」

 

大和「椛、俺はこのままこの侵攻の元凶を探す。椛もついてきてくれるか?」

 

椛「もちろん。この侵攻を起こした犯人にはしっかりと反省してもらいますから」(#・∀・)

 

大和「そ、そうか...。」(あかん、怒らせたらあかん人や、)

 

椛「とりあえず、私は千里眼で探してみます。大和さんは海の方をお願いします。」

 

大和「任せてくれ。」

 

桜「...艦長、椛さんって」

 

大和「それ以上言ってはいけない。」

 

桜「アッ、ハイ」

 

暫く後

海桜「提督、人里方面の深海棲艦を殲滅しました。それと、大淀さんたちの無事も確認しました。」

 

大和「報告ご苦労。鎮守府防衛戦力は最低限にし、再び上陸されないように全域に展開せよ。」

 

海桜「了解しました。」

 

大和「さてと、...ここも違うか...気配はこの付近にある気がするんだが...。」

 

桜「電探には反応ありません。周囲にも特にはなさげです。」

 

椛「大和さん。見つかりましたか?」

 

大和「いや、怪しいところはいくつかあったが全部いなかった。」

 

椛「そうですか...大和さん、なんだかここ他の場所に比べてやけに寒い気がするんですけど。」

 

大和「確かに...何か変だな.....。」

 

椛「...。」

 

大和「...!まさか!」

 

椛「どうしたんですか⁉」

 

大和「ここの地底湖、海とつながってるのか⁉だとすると、」

 

海桜「提督!また深海棲艦です!今度は陸地に現れました!」

 

大和「やはりか!この地底湖を含めたいくつかの場所で出現。その後洞窟を通る等の何らかの方法で外に出て奇襲をかける、ならば...海桜!その場を離れるな!敵の主力が来る可能性が高い!精鋭艦を除き、全艦鎮守府に撤退。民間人の救助にあたれ!俺は人里に向かう。もしかしたらそっちに元凶がいるかも知れないからな。」

 

海桜「了解!幸運を祈ります。」

 

大和「椛!ここを封鎖して直ぐに人里に行くぞ!」

 

椛「はい!」

 

封鎖中

大和「!椛!伏せろ!」

 

椛「!」バッ

 

ホ級「グオォォォォォ!!」

 

大和「増援か!主砲撃てぇ!」

 

桜「艦長!主砲弾残弾残りわずか!これ以上の戦闘は厳しいです!」

 

大和「了解した。」

 

桜「!付近に膨大な量の反応!この数はとてもじゃないですが今の本艦だけでは迎撃不可能です!」

 

大和「クソッ、椛!逃げるぞ!」

 

椛「ですが、封鎖がまだ...」

 

大和「洞窟への出入り口を破壊する!ここで簡易封鎖で止めてる間に急ぐぞ!」

 

椛「はい!」

 

桜「!進行方向からも反応!挟撃されました!」

 

大和「桜!ここの岩盤は主砲の斉射に耐えれるか⁉」

 

桜「先程の場所ならまだしも、ここは耐えれません。」

 

大和「くっ!椛!」ドゴオォォォォォン!!

 

椛「大和さん!」

 

大和「グハッ、がッ、グッ、ゲハッ...」

 

椛「大和さん!どいて下さい!死んじゃいます!」

 

大和「グハッ、...お、俺は戦艦だぞ?....大丈夫だ......。」

 

椛「駄目ですよ!だってその傷普通じゃ無いですよ!!」

 

桜「キャッ、右舷損傷率60%を突破しました!左舷対空砲郡全壊!第二第三主砲大破!第二砲塔弾薬庫で火災発生食い止められません!」

 

大和「グハッ!!......ぐっ!」ガクッ

 

椛「大和さん!」

 

桜「本艦損傷率75%を突破!これ以上は!」

 

大和「まだだ、まだ、沈まんよ。反撃可能な攻撃は?」

 

桜「.....両舷の魚雷発射管が奇跡的にまだ無事です。それ以外は第一主砲だけです。ただ、主砲弾は装填含めて残り四発です。!機関部に直撃弾!エネルギー量低下!」

 

大和「........ウオォォォォォォォォォ!!!!!主砲撃てぇぇぇ!!!魚雷も全門斉射!!!」

 

深海棲艦達「「「「「ギャァァァァァァァァァ!!!!!!!」」」」」

 

残った深海棲艦達「「「オォォォォ!!」」」

 

大和「.......残弾は?」

 

桜「.......ゼロです。エネルギー残量もゼロです。もう抵抗は出来ません。」

 

大和「.........そうか............。」

 

椛「大和さん?大和さん!!大和さん!!!!!」

 

深海棲艦は大和が沈黙したのを見ると最早興味はなくなったのかどこかに向かった。椛はそれを行かせない為に戦おうとしたが眼の前にいる大和をどれだけ押しても倒れなかった。...そして、深海棲艦が全部出ていったその時。まるで花弁が散るように、ゆっくりと、しかし一瞬で大和は倒れた。

 

椛「大和さん!!!...!!」

 

椛が見た大和は全身から出血し、骨すら砕かれ最早なぜあのまま立っていられたのかわからないくらい酷い状態だった。砲弾の破片が突き刺さり、機銃弾が体に入り込み左腕は取れかけていて艤装は全滅。唯一残っていたのは艦橋と第一主砲、それだけなのだ。それ以外の構造物はことごとく破壊され機関部が破壊されたときに出来たであろう爆発痕も一部しかわからず、その上にいくつもの攻撃を受けたのがわかった。

 

椛「大和さん.....そんな...。」

 

桜「椛さん!」

 

椛「!貴女は、妖精?」

 

桜「桜花副長の桜です。それより早く彼を病院か鎮守府に!まだ生きてます!」

 

椛「!!本当⁉」

 

桜「はい!まだ沈んでません!早くしてください!最後の延命装置に残った微小な電力を全て回して生きている状態にしているだけです!時間がありません!」

 

椛「任せて!絶対に死なせないから!!」




はい、今回は長くなりましたがこれで終わります。次回はちょっといつになるか未定です。もしかしたらキャラクター紹介の方を出すかも。それと、今回挟撃してきた艦は主に軽巡級がメインですが、戦艦級も何隻かいました。流石に全部は書けなかったのでここで書いときます。流石に戦艦がいくら深海棲艦といえど軽巡級にやられるとは思えませんしね。というわけで、生きるかどうか瀬戸際の大和は復活できるか?次回作をご期待下さい。最後椛と桜の交互で読みにくくなってしまいすみません。ですが、取り敢えず作品の書き方はこれでいきます。艦これとエヴァの方はネタが思い浮かばないため暫く休筆します。そちらのシリーズを期待していた方にはすみませんがご容赦下さい。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。