幻想の艦隊   作:朝凪型戦艦二番艦夕凪

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前回、博麗神社に砲撃を続ける戦艦ル級を妖夢、椛と共に撃破し、博麗神社に向かった一行、それから、博麗神社で、砲撃がやみ結界を解除していた霊夢が待っていた。そこで、霊夢の協力を得て人里に急行した。今回の物語はそこから始まる。


第四話 人里奪還作戦前編

人里

大和「被害は今のところ拡大して無さそうだな。」

 

霊夢「人里がこんなことになっていたなんて。今回の異変の首謀者は見つけたらボコボコにしてやるわ。」

 

大和「稗田邸で今残った自警団で対策本部を開いてる。まずはそこに行こう。」

 

妖夢「これは、...ひどすぎますね。」

 

椛「この辺はまだましです。私と大和さんがここに来たときはもっとすごかったです。」

 

海風「この辺に怪物はいないですけど、やけに静かですね。」

 

大和「これが嵐の前の静けさじゃないことを祈ろう。」

 

気は重かったが進んで行った。そして...

 

稗田邸

自警団員1「!!皆!隊長が帰ってきたぞ!」

 

自警団員達「「「「「うおぉぉぉぉぉ!!!!」」」」」

 

自警団員2「やった、これで助かる。」

 

自警団員3「諦めないで良かった。良かった。」

 

大和「状況はどうだ⁉」

 

自警団員1「現在膠着状態です!里香さんと小兎姫さんが戦線に出てくださったおかげで敵を海岸まで退かせることが出来ました!」

 

阿求「大和さん!こっちに来てくれませんか⁉」

 

大和「わかった。皆は少し休憩していてくれ、何か胸騒ぎがする。警備も最低限をあたらせ交代で休憩にはいっておいてくれ。」

 

全員「「「「「了解!!」」」」」

 

阿求「ご無事で良かったです。博麗神社に派遣した自警団の方は無事でしたか?」

 

大和「.....すまん、博麗神社には誰一人としてたどり着けていなかったらしい。俺が今日休まなければ。」

 

阿求「いえ、貴方が気にすることではありません。それより、貴方を探している人がいるのですが、」

 

大和「俺を探してる?今日は誰かに何か誘われては無かったはずだが、」

 

阿求「それが、人里の人でも妖怪でもなく、艦娘と名乗る人達なのですが。」

 

大和「艦娘⁉直ぐに行こう。」

 

阿求「何か知っているんですか⁉」

 

大和「詳しくは後で話す。それより、どこにいる⁉」

 

阿求「こっちです。」

 

中庭に面した部屋の一つ

阿求「ここです。」

 

大和「失礼する。」

 

艦娘達「「「「「⁉」」」」」

 

大和「俺が君たちの探していた海風大和という者だ。君たちの名前を聞きたい。」

 

神通「川内型軽巡洋艦二番艦の神通です。提督、よろしくお願いします。」

 

矢矧「阿賀野型軽巡洋艦三番艦矢矧だ。提督、よろしく頼む。」

 

雪風「陽炎型駆逐艦八番艦雪風です!司令、よろしくお願いします!」

 

時雨「白露型駆逐艦二番艦の時雨だよ。提督、よろしくね。」

 

秋月「秋月型防空駆逐艦一番艦の秋月です。司令官よろしくお願いします。」

 

大和「よろしく頼む。それと、時雨は既に妹が着任してるぞ。今は向こうにいるが呼ぼうか?」

 

時雨「いや、良いよ。それより何番の娘だい?」

 

大和「七番艦の海風だよ。既に改になっているけどな。もしかして、仲が悪いとかあったか?」

 

時雨「いや、そんなことはないよ。ただ、二番艦の僕で良かったね。これがもし白露姉さんだったら喧嘩が始まってたよ。」

 

大和「その時は俺がなんとかするさ。それより、君たちの中で何か頭の中に声が響いた娘はいるか?」

 

神通「あの、提督、どうやら私達全員何か聞こえてたみたいで、ただ、それぞれ違っているのですが、何かいけなかったでしょうか?」

 

大和「いやいや、そんなことはないよ。それで、もしよければ何を聞いたか教えてくれないか?」

 

神通「はい。私は探照灯を扱う程度の能力と言われたのですが、どういうことでしょうか?」

 

矢矧「私は日本刀を扱う程度の能力だったぞ。築いたときには艤装と一緒にこの刀があった。」

 

雪風「雪風は幸運を操る程度の能力でした!」

 

時雨「僕はライフルを扱う程度の能力だったよ。艤装の他にこの三八式歩兵銃がついてきたよ。僕は海軍なんだけどなぁ。」

 

秋月「私は機関銃を扱う程度の能力でした。私も時雨さん達とおなじで、気づいたらこの九九式軽機関銃を持ってました。」

 

大和「なるほど、俺は銃は使えないからあまり教えることは出来ないが、矢矧の日本刀を扱う程度の能力であれば俺でも鍛えられるであろうから頼ってくれ。それ以外でも出来る限り力にはなる。」

 

全員「「「「「はい!」」」」」

 

大和「それじゃぁ、本題にはいる。深海棲艦を撃退するために力を貸してくれないか?」

 

神通「勿論です。」

 

矢矧「当たり前だ。」

 

雪風「お任せ下さい!」

 

時雨「任せてよ。」

 

秋月「任せて下さい。」

 

大和「ありがとう。君達に心から感謝する。」

 

阿求「それじゃぁ、話もまとまりましたし、作戦会議に入ります。」

 

大和「頼む。」

 

阿求「現状、この付近と人里外れは被害が軽微、または被害なしといった状況です。しかし、人里の中央区域と海岸線付近となってしまった場所は被害が大きく、ほぼ全ての家屋が破壊されました。そして、化け物、先程の呼称を借りると深海棲艦は現在この付近にまとまっています。今回の作戦としては三方向に分かれて行います。まず大和さん率いる第一部隊が中央から突撃、そのまま押し続けます。次に里香さん率いる第二部隊と小兎姫さん率いる第三部隊で両側から一気に追い込み水際殲滅を行います。海中に逃げた個体は深追いせず逃がして下さい。尚妖夢さんと椛さんはそれぞれ第二部隊と第三部隊に配備します。大和さんは艦娘六名と共に戦って下さい。」

 

神通「それでは戦力が偏ってしまうのではないですか?」

 

大和「いくら自警団員と白狼天狗中心の天狗部隊がいたとしてもこの広大な戦線はカバー出来なく無いか?」

 

阿求「実は.....。」

 

大和「なるほど、事態はそこまで大きくなっているのか。」

 

神通「そんなにすごいんですか?」

 

大和「あぁ、まさか、幻想郷に存在する全ての地域、人里、妖怪の山、魔法の森、博麗神社、地獄、旧地獄、冥界、天界、はたまた月の部隊まで動員されるとは、しかも、月の部隊は銃を使う最新部隊とのことだ。それに、一度は禁忌とされ、凍結された月の技術である潜水艦ですら再使用されるとのことだ。通常であればありえない。」

 

海風「しかし、どうして突然このようなことになったのでしょうか?」

 

??「それは私から説明するわ。」

 

大和「!!紫さん⁉」

 

紫「ふふ、久しぶりね。実は月でもこの異変は起こっているの。」

 

全員「「「「「⁉」」」」」

 

紫「ただ、月の敵は強すぎて彼女たちでは歯が立たなかったそう。」

 

大和「待って下さい。月には帝の他、綿月姉妹もいたはずです。特に依姫さんはかなりの使い手ですし、姉の豊姫さんも同等以上の力を持っています。そんな彼女たちが敵わない奴がいるんですか⁉」

 

紫「えぇ、彼女たちはある化け物にやられたわ。なんとか逃がすことだけは成功したのだけれど今も重症で寝たきりなのよ。」

 

大和「そいつは一体...。」

 

紫「月の古い文献にあったのだけれど、あの化け物は深海棲艦。そして、月を壊滅させたそいつは月面棲姫、そいつが黒幕よ。そして、そいつへの対抗策はたった一つ。艦娘とその指揮官だけだそうよ。つまり、あなただけが今頼りなのよ。海風大和君。」

 

大和「な...。」




という感じで前編を終わります。正直一話で終わらせる気満々だったのですが、長編になってしまいそうだったので二部作にしてみました。第五話は直ぐに投稿されると思うのでぜひそちらも見てみて下さい。
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