幻想の艦隊   作:朝凪型戦艦二番艦夕凪

5 / 15
前回、人里の奪還作戦に多くの部隊が参加することを聞かされ希望が見え始めてきた時、八雲紫からとんでもない真実が告げられた。なんと、月が陥落したというのだ。そして、月にいるこの異変の首謀者にして、深海棲艦のラスボス、月面棲姫。やつに対抗できるのは艦娘とその指揮官である海風大和のみ、彼はこれからどのような道を歩んでいくのか。
海風大和の奥義の名称を変更しました(8/30)


第五話 人里奪還作戦後編

翌日

人里海岸線付近

大和「これより人里奪還作戦通称ヒ号作戦を開始する。第二、第三部隊は攻撃を開始せよ。」

 

里香「了解なのです。」

 

小兎姫「了解したわ。」

 

大和「深追いは無用。海に逃げた敵は再上陸させなければ良い。艦娘を保護した場合は一時的にそれぞれの部隊で保護せよ。」

 

二人「「了解。」」

 

大和「みんな、行けるか?」

 

艦娘達「「「「「「はい!!」」」」」」

 

大和「よし、第一艦隊、抜錨!作戦開始!」

 

海風「海風、これより出撃します!」

 

神通「二水戦、神通、出撃します。」

 

矢矧「二水戦、行くぞ!」

 

雪風「雪風!出撃します!」

 

時雨「時雨、行くよ!」

 

秋月「秋月、行きます!」

 

大和「この場所を深海棲艦共の手から奪還する!全艦戦闘開始せよ!」

 

艦娘達「「「「「「はい!!」」」」」」

 

全方位から攻撃が開始される。深海棲艦は海上に逃げるか、より奥へ奥へと逃げていく。だが、明らかに統率された動きを取る個体がいくつかいるのを見逃してはいなかった。

 

大和「......海風!神通!俺に付いて来い!矢矧はこのまま艦隊を率いて進撃してくれ!」

 

矢矧「わかった。任せてくれ提督!」

 

大和「頼むぞ!」

 

第三部隊方面

小兎姫「椛さん。こちらは粗方片付きました。そっちはどうですか?」

 

椛「こちらも大方片付きました。ただ、妙な動きをする敵がいます。統制をとる個体がいるかもしれません。」

 

小兎姫「了k...?あれは一体。!全員にg....。」

 

椛「⁉小兎姫さん!どうしました⁉小兎姫さん!」

 

白狼天狗1「椛隊長!あれ!あれ!!」

 

椛「一体何g...そんな。」

 

眼の前に広がるのは先程四人で力を合わせてやっと勝てた戦艦が六隻、更に見たことのない新型が三隻、そのうちの一隻は明らかに異常だった。

 

白狼天狗1「椛隊長!どうしますか⁉椛隊長!!」

 

椛「!総員後退!できるだけバラバラに逃げて!こちら第三部隊!隊長の小兎姫に変わり椛より、敵の主力を発見!第三部隊は総崩れです!救援を!」

 

里香「こちら第二部隊、こちらも敵の数が多く救援は無理です!」

 

大和「こちら独立部隊!現在向かっている!暫く持ちこたえてくれ。」

 

矢矧「第一部隊隊長代理矢矧より、今、月の戦闘部隊が向かっていると情報が入った!もう暫く耐えてくれとのことだ。」

 

椛「...了解、なんとかやってみます。」(私がやるんだ。今、ここで!)

 

「スペルカード!秘術!シルバズーフェンリル!」

 

その瞬間、白狼天狗の白色の毛並みが光り輝く銀色に変わる。それは金銀財宝を思わせるような輝きではなくただ一つ輝く一番星のような神聖な雰囲気を出していた。しかし、これは白狼天狗の誇りを捨てることと同義に近く、この姿になると二度と元の白狼天狗には戻れないという。

 

大和「⁉椛の妖気が変化していく。まさか⁉」

 

椛「グッ.....う...あぁぁぁぁ!!!!!」

 

大和「椛!」

 

イ級1「グオォォォ!」

 

イ級2「グリィィィ!」

 

ホ級「グオォォォ!!!」

 

大和「テメェ等、邪魔ダァァァァァ!!!」

 

海風「撃てぇ!」

 

神通「油断しましたね。」

 

敵を切り裂きながら進む独立部隊。しかし、次々に現れる敵に中々近づけずにいた。

 

椛「ハァ、ハァ、ハァ、」

 

白狼天狗1「椛隊長、その姿は。」

 

白狼天狗2「そんな。」

 

白狼天狗3「早く逃げるよ!椛隊長が足止めしてくれてる間に逃げないと皆死ぬよ!」

 

白狼天狗2「クッ、椛隊長、」

 

白狼天狗1「すみません。隊長!」

 

椛「ハァ、ふぅ。」

 

その瞬間再び戦艦六隻の一斉射がはじまる。が、その砲弾は一発も当たることは無かった。

 

椛「その程度の攻撃で私が当たるとでも?でも、お返しは必要よね。スペルカード、銀牙(ぎんが)シルバーバレット

 

お返しと言わんばかりに超高速の一撃を繰り出す。それは、先程の連携攻撃以上の火力だったと思う。しかし...

 

椛「⁉そんな。」

 

確かに傷は負っていた。しかし、通常であれば一撃の必殺技が防がれたのだ。それもたった一体に。その後も、隙を見てスペルカードを叩き込んだりするが、敵は中々倒れない。やっと二隻撃破した時にはすでに椛の体は限界だった。傷だらけの体に砲弾の破片でボロボロな服。いたるところから出血し、貧血でめまいも起こしていた。そのうえ、スペルカードを連発したせいで妖力も尽きかけているのだ。

 

椛(.....ここまでね。みんなごめんなさい。私じゃどうにもならなかった。......大和、あとはお願いね。」

 

大和「任せろ。お前は死なせない。」

 

椛「え...。」

 

大和「行くぞ!俺達でここを抑える!」

 

小兎姫「椛さん!」

 

椛「小兎姫...さん?」

 

小兎姫「今のうちに撤退しましょう。今は戦える状況じゃありません。」

 

椛「えぇ、わかったわ。」

 

大和「お前らよくも椛をあんな目にしてくれたなぁ。ただで済むと思うなよ。」

 

海風「!提督!敵に空母が二隻と重巡棲姫がいます!」

 

重巡棲姫「ホォ、我等ノ事ヲ知ッテイルトハナ。ダガタカガ三人デ何ガ出来ル!!」

 

大和「本気で行くぞ!スペルカード!海符(かいふ)暁の水平線(あかつきのすいへいせん)!!」

 

海風(私の攻撃だと禄なダメージは入らない。なら!)「スペルカード発動!一式(いっしき)青龍抜刀斬(せいりゅうばっとうざん)!」

 

神通「スペルカード、探照(たんしょう)夜光一閃(やこういっせん)!」

 

椛「駄目です!スペルカードはきk...そんな。」

 

そこには無惨にも両断された戦艦四隻と空母一隻()()()()()が転がっていた。そして、その攻撃は敵の大将重巡棲姫にも僅かながら届いていたのだ。

 

大和「貴様らに勝ち目はない。逃げたければ逃がしてやる。...と言いたいがこちらもかなり仲間に手を出されてるんでな!貴様だけは逃さん!この場所で必ず倒す!」

 

重巡棲姫(フザケルナ!何ダアノ化ケ物ハ、本当二人間カ⁉)「貴様ガ沈メェェェェェ!!!!!」

 

大和「スペルカード、奥義!桜花Cherry blossoms!」

 

その一撃は桜の花びらが散る一瞬の出来事を体現するかのように儚く、そして力強い一撃が放たれた。その威力は重巡棲姫を貫通し、付近の深海棲艦を壊滅させるほどの威力だった。その結果、他の部隊に向かう敵の数が更に減少し、そして...

 

大和「各隊報告せよ。」

 

矢矧「第一部隊敵壊滅を確認!」

 

里香「第二部隊敵確認できないのです!」

 

小兎姫「第三部隊敵の殲滅を確認!」

 

大和「...これにて人里奪還作戦、通称ヒ号作戦の終了と我々の勝利を宣言する!」

 

全員「「「「「「「「「「ウオォォォォォォォォォォォ!!!!!!」」」」」」」」」」

 

この日、人里は深海棲艦の襲撃を撃退し再び人里の土地を取り戻すことに成功したのだった。この話は後に三人の英雄として語り継がれるのであった。




という感じで一度区切ります。次回はいつになるか全く未定ですので、気長にお待ちいただけたらなと思います。これからもぜひ見ていっていただけると嬉しいです。是非ともコメント、評価の方よろしくお願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。