エイミ視点
ヒマリ部長に電話がかかってきた。どうやらアオイがかけてきたようだ。
「ヒマリ部長ぉ~!」
「はい。超天才清楚系びょ…」
「あー、前に言ってた幽霊屋敷のことなんですけど、———という状況でどういうことかわかります?」
「…ええ、もちろんです。この超天才清楚系病弱美少女ハッカーにかかればお茶の子さいさいです!」
言い切った…あんな適当にあしらわれたのによくめげないな。
詳細を聞いた後、部長は少し悩んだ様子を見せたがすぐに話し始めた。
「おそらくその幽霊屋敷に幽霊はいません。」
「えっ?私確かにこの目で見ましたよ?」
「厳密には幽霊がいない。ではなく幽霊だと思っていたのはそこに住んでいた人の過去・未来なのではないでしょうか。」
「…?何言ってるんですか?大丈夫ですか?」
「あなたは本当に失礼ですね。このちょ…」
「あーはいはいそれで?」
「…。」
「…すみません。」
「…はぁ。その便利屋68のカヨコさんが閉じ込められた場所と窓を叩く幽霊が現れたのは同じ場所ですね?つまり何らかの時間異常が起きてカヨコさんが窓を叩いている時間と皆さんが部屋にいる時間が繋がったと考えられます。こう考えればいろいろとつじつまが合います。寝室の出来事もあなたが覗いた時と便利屋の皆さんが寝ていた時が繋がっただけです。他の居住者の場合もこれで説明がつきます。」
「おぉ~!なるほど!流石はヒマリ部長!」
「都合の良いことばかり…」
「いや~本当に助かりました。検証してから帰りますね!」
「一応1週間程度間を開けた方がいいですよ。それだけ時間をおけば他の人の影響はなくなると思うので。怖い思いはしたくないでしょう?」
「ッ~!わかりました!ありがとうございます!それじゃ!」
アオイが電話を切ったようだ。
「全くアオイは…」
部長が呟く。
なんか孫をかわいがるおばあちゃんみたい…
アオイ視点
よし!原理もわかったし後は確かめて終わりだな!あっ便利屋の皆さんにも連絡しないと。
便利屋68に電話し事情を説明した。
「なんですって!」
「社長ちょっと貸して…もしもし。それだともうしばらくは住めないってこと?」
「あ、カヨコさん。そうですね。申し訳ないんですがこの仮説が正しければミレニアムで研究することになり住めなくなっちゃうと思います。それなりに金銭をお渡しするのでそれで許してもらえないでしょうか?」
「まあ仕方ないけどいくらくらい?」
「ん~、お金を出すのは私じゃないので絶対ではないですが…少なくとも100万円以上は…」
「ひゃ、100万ですって!」
「あ、少なかったですか?」
「社長…いや大丈夫。100万でお願い。」
「わかりました。検証が終わったらまた連絡しますね。」
電話を切る。
良かった~話の通じる人で。お金も口止め料としては高いけどモノがモノだしユウカ先輩も許してくれるだろう。それじゃ1週間後の再調査までホテルに泊まろっかな。
1週間後再び幽霊屋敷にやってきた私はヒマリ部長の仮説が正しいか調査を始める。
方法は簡単で適当な部屋のドアをノックし、モールス信号でその時の時刻を打つだけ。一定時間ごとにそれを繰り返しながら、その部屋で待てばいい。もしもし仮説が正しければ、適当なタイミングで部屋の外からノックがあり、それがどの時点のノックかわかる。もし違って本当の幽霊が出てきたら…もう私の手には負えない。諦めて放置しよう。便利屋の皆には悪いけどね。
1週間検証してみたがほぼほぼヒマリ部長の仮説が正しいと証明された。過去・未来からのノックはランダムなタイミング行われ、規則性はなかった。ただ過去・未来といっても前後2,3日ぐらいの範囲でしかノックされなかった。100年後から新技術を教えてもらうなんてことはできなそうだ。…あんまり使えないな。ちなみに覗くとどうなるか検証していない。なんでって?そりゃいくら自分の視線だって思っても怖いものは怖いからね。それと鍵が勝手に閉まったり扉が少しだけ空いたりする原理はわからなかった。一応開けて隙間に何かを挟めば防げたので私は閉じ込められることはなかった。それと姿が影っぽくなっていたのもわからなかった。まあきっとこれはこの家が人を怖がらせようとしているのだと解釈することにした。今までも意志を感じる特異現象は何度かあったし。
結構テンポ重視で書いていますがどうですか?
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もっとテンポ早くして
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このくらいのテンポでいい
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もっと丁寧に描写してほしい