ナナの風邪が治った次の日、俺の家のインターホンが音を鳴らす。誰かが来たようだ。俺は、インターホンの画面を見て、誰が来たのかを瞬時に理解した。インターホンのボタンを押して、呼びかける。
「はーい、どちら様?」
『よお、遊びに来たで!』
「うん、知ってた」
髪型はショートで、首からはネックレスをかけている。彼の名前は
『で、タコパせん?』
「はあ、やっぱそれだよな」
そして、遊びに来るたびにタコパをする。もはや恒例行事だ。
『じゃ、扉を開けてくれ〜』
敬三がそう言って、俺が「わかった」と返して、インターホンの通話を切った時、扉が開く音がした。
「...ん?」
鍵はかけているのだから、扉が開くわけがな...
(そういえばナナは?)
そう思い、リビングを見てみるが、先程までいたナナの姿がない。
(まさか...!)
「えっと...」
「こんにちわ!」
俺の予想は的中したようで、玄関の方から会話が聞こえてくる。そっと玄関の方を見てみると、ナナと敬三が見つめ合っていて、俺に気付いた敬三はこちらとナナを交互に見る。
「...えーと、警察?」
「ちょっとまて、誤解だ」
「ご主人の友達?」
「そうだよ、友達だよ。そしてお前は通報しようとするのを一旦止めてくれ、ほんとにお願いだから」
「だって、お前結婚してないし...それに、ご主人って...そういうプレ「違うからあ!!」...ホンマか?」
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色々事情を説明した後。
「なんや、そういうことやったんか」
「分かってくれたか?」
事情を理解してくれた敬三に、ほっとする俺。
「おう。でも、別に言ってくれたって良かったやろ?。友達なんやから」
「ああ...それは...めんど「めんどくさいから、やろ?」...そうだけどよ」
敬三は俺の言うことを的確に当ててくる。友達とは言えど恐ろしい。
「全く、そこら辺は相も変わらずやな」
「はは...善処する」
「ま、そういうことならええわ。ほな、タコパしよ!タコパ!」
ちょっと真面目ムードから、いきなりいつもの感じに戻る敬三。切り替え早。
「タコパ!タコパ!」
敬三の言葉に、ちょっと静かにしていたナナも、はしゃぎ始める。
「お、ナナちゃんタコパ知っとるんか!」
「いや、知らないよ?」
「いや知らんのかい!」
そんなやり取りを横目に、俺はキッチンからタコ焼き器を取り出す。ちなみに、これは敬三から「買え、買ってくれ」と言われたので、仕方なしに買ったやつだ。四年前くらいだったかな。それを机に置くと、敬三が持ってきたカバンの中から、タコやらネギやら小麦粉やらを取り出す。良く持ってこれたな。
「ほんだら、キッチン借りるで」
「おう」
「わうわう!ご主人!たこ焼き楽しみ!」
「そっか、ナナは初めてだもんな」
初めてのたこ焼きにワクワクするナナと、キッチンで料理する敬三。そして、
(ここって俺の家だよな?)
と思いながらそれを眺める俺。その日の我が家は少し騒がしかった。
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~タコパ中~
「たこ焼き!美味しい!」
「そっか、ナナちゃん。ほら、次の奴も焼けたで」
「わーい!」アリガトー!
「...敬三」
「ん?どしたん?」
「...何入れた?」
「...わさび☆」
「あとで引っ叩く」