犬の少女   作:シベリアのハスキー

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こんにちは、久しぶりの投稿ですね。この回を書くのは相当苦労しましたよ。なんてったって自分にそういう経験があんまりないもんですからね。ないもんは想像して書くしかないのですよ。

あと申し訳ないのですが、主が暫く1週間ぐらい忙しくなりそうなので更新はしばらく止まりそうです。決して話のネタがないとかではありません。決してですよ?

「何かウソっぽい」

嘘じゃないって言ってるだろ...って、ナナちゃん!?何でいるの!?

「いちゃ悪い?」

いや、悪くはないけど...

「とりあえず、早く本編入らない?」

あ、そうですね~...ま、そういうことなのでよろしくお願いします。







バレンタイン

ガチャ

 

その音と共に扉が開く。(ご主人帰ってきた!)そう頭で考える頃には、もうドアの前にいた。

 

ーーーーーー

 

「ただいまー」

 

「おかえりご主じーん!!」

 

扉を開けた途端ナナがジャンプして飛びついてくる。俺は鞄を咄嗟に離し、何とか受け止める。

 

「うっ…今日はやけに激しいお迎えなこったな…どうしたんだ?」

 

普段より3倍増しぐらいの強度のお迎えに、俺はそう聞いてみる。

 

「…がるる〜」

 

そうしたら、ナナは唸り声を上げて、不機嫌そうにこちらを見てくる。

 

「…」

 

「…今日、何の日か分からない?」

 

「え?2月14日?」

 

「うん」

 

「えーっとな…」

 

頭を捻りながら考えるふりをする。ちなみに、今日が何の日かなんてのはさすがの俺でもわかる。だが、こういう顔のナナも見てみたくて、少し意地悪をしている。

 

「んー…あー…お!わかったぞ!」

 

「!!」

 

そう自信満々で言う。そしたら、ナナも安心したような顔をして、俺の返答を待つ。

 

「煮干しの日だな!」

 

「ずこーっ!」

 

「それ言葉に出して言うやついるんだな」

 

ちなみに実際に煮干しの日は存在するらしい。2(に)月1(1=棒=ぼ)4(し)日という語呂合わせらしい。

話を戻して、俺の回答を聞いたあとのナナはさらに不機嫌そうな顔をしてこちらを睨む。

 

「…本当に分からない?」

 

「…」

 

そのナナの問いかけに、俺は何も答えずにナナをじっと見つめる。ナナもこちらをじっと見つめる。

 

「…」

 

「…はは、冗談だよ。バレンタインだろ?」

 

「!。やっと気づいたんだね!遅いよご主人!」

 

俺が正解を言うと、ナナは不機嫌な顔が直って、俺をぺしぺしと叩く。もちろん痛くはないが。

 

「ごめんな、ちょっとからかってみたかったんだ」

 

「むぅ~!!がるる!」

 

「ごめんって」

 

そう言って怒るナナだったが、それもちょっとの間で、また普段の感じに戻る。

 

「...まあいいや。それよりご主人!ってことは分かるよね!」

 

腕を後ろで組み、こちらを見つめながら笑顔で言ってくる。

 

「ああ、どんなのか楽しみだよ」

 

「えへへ、持ってくるからリビングで待っててね」

 

「はいはい」

 

そうしたら、ナナはキッチンの方へと物を取りに行った。多分ナナ一人ではまだ作れないだろうし、(敬三に手伝ってもらったのだろうか?)とか思いながら、仕事の服を着替えたりしてリビングへと向かう。

 

ーーーーーーーーーーー

 

リビングで、しばらく待っていると、大きなお皿が机に置かれる。中央には円状のチョコレートケーキ、それの周りを囲うようにハートの形のチョコレートが配置されており、チョコレートケーキには板チョコが立てられていて、英語で「Happy Valentine!!」と書かれている。

 

「はい!どーぞ!フォークもね!」

 

そう言って、フォークも目の前に置かれる。俺は、そのフォークを手に取ると満を持してチョコケーキを口へと運んだ。その様子を、ナナは固唾を呑んでいるような表情で見ていた。

 

 

 

「...美味しいな!ナナ!」

 

「!!」

 

 

 

俺のその言葉が出ると共に、ナナの顔も緊張感に包まれた顔ではなくなる。

 

「えへへ~♪そうでしょ?そうでしょ?敬三兄ちゃんに教えてもらったんだ!」

 

「そうなのか!にしても本当に美味...って、教えてもらった?これ作ったのはナナが一人で?」

 

「うん!そうだよ!」

 

「マジか...」

 

敬三に手伝ってもらっていたと思っていたが、どうやら作る際に敬三の手助けは一切入っていなかったようだ。それでこの美味しさとは...なんだが俺にはすごく勿体ない気がする。

 

「...お返しは相当なものにしないとだな」

 

「別に大層な物じゃなくていいよ。それに、ご主人の笑顔が見れただけでナナは幸せだよ!」

 

「天使か」

 

思わずそんな言葉が出てしまう。ナナは「天使なんかじゃないよ~」とそれに反応している。だが、それの後にナナは少し考えるようにしてこんなことを言った。

 

「うーん...そうだなあ...お返しが貰えるなら~...敬三兄ちゃんが言ってた、甲子園っていうのに行ってみたいな!」

 

「甲子園?」

 

「うん!甲子園!」

 

「そうか...甲子園か...よし!考えておくな!」

 

「わーう!ありがとう!」

 

お返しに、甲子園に行ってみたいというナナ。なんか野球好きになってきているのは気のせいだろうか?まあ、誰が影響してるかは何となくわかるし、別にいいんだけれども。ともかく、お返しをしっかりとするために、甲子園への旅行計画を立てる山野なのでした。

 

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