ブルーアーカイブ Day After Day   作:燃え殻の灰

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今週分になります。

便利屋68と柴関ラーメンは幾ら盛っても良い事とします。


第8話 仕事なんでね

 柴関ラーメン

 

「……そこでアルちゃんの狙撃が命中して、砂漠の白くてでっかい……キヴォトスデスワームを倒せた」

 

「た、大したことじゃないわ!! 私にかかれば、あので……ですわーむ? なんて一捻りよ!!」

 

「どちらかと言うと、蛇や竜みたいな見た目だった気がするけどね」

 

 あの後、どうにか落ち着いたアルを筆頭とした便利屋68と、先生やワカモは一緒にラーメンを食べることになった。アビドスの面々は別のテーブルでワイワイと昼食を楽しんでおり、時折セリカや新人バイトの娘達とも会話が弾んでいるようだ。

 ジナイーダが、便利屋68と共に解決した依頼などの武勇伝を語り、それにアルが照れたり、胸を張ったりし、大げさに語る部分もあるので、先生達に分かりやすいようにカヨコが逐一訂正を入れている。

 

「けど、あの砂漠の白いメカ蛇は手ごわかったよねー。ジナちゃんが追い詰めると一目散に逃げだすから追いかけるの大変でさー」

 

「ま、毎回地中に潜られるのが面倒でしたね。辺り一面爆破して、無理やり引きずりだして倒しましたが」

 

「くふふ、盛大にやったもんねー。そしたらみんな砂まみれになってさ♪」

 

「そうね。それで引きずり出したですわーむ? に一斉攻撃して、ようやく倒せたものね。……なんか私達、結構な大仕事してるんじゃない……?」

 

「……あの後、皆で入ったお風呂楽しかった。その後のアイスも最高」

 

「ああ。高いアイスだったね。ウォルターさんがわざわざ買ってきてくれたんだっけ」

 

 仕事を受けた便利屋68と、同じく依頼を受けたハウンズが砂漠地帯で遭遇。依頼内容も同じようなものであり、何時もの様に戦闘していると、そこに白くてメカメカしい蛇だか、デスワームだか呼ばれる物が乱入してきたらしい。お陰で依頼対象が文字の如く吹き飛んでしまい、それに切れた便利屋68とハウンズが共同で撃破したのだ。

 

「なるほど。流石はハウンズ最大のライバルと呼ばれている訳か。中々に派手な活躍もあるようだね」

 

「それ程の実力なら、仕事には困らないでしょうに……何故金欠なのです?」

 

 ワカモの問いに、アルはウっ……と言葉を詰まらせ、カヨコやムツキは苦笑いを浮かべている。最初は4人で一杯のラーメンを食べようとしていたのだが、流石に育ち盛りにそれは可哀そうだと思った先生が相席し、便利屋メンバーの代金を支払ったので、それぞれの前にラーメンが置かれている。

 

「ち、ちょっと仕事で人を雇ってね。それで少しばかり出費が嵩んでしまったのよ!」

 

「あはは。アルちゃん、ちょっとビビって沢山雇っちゃって、それでお金が無くなっちゃってね。先生のお陰で助かったよ」

 

「び、ビビってないわよ! 全部私の想定内! 失敗は許されない。あらゆるリソースを総動員して依頼を達成する──それが我が便利屋68のモットーよ!」

 

「そんなモットー初耳なんだけど……」

 

「あはは、今思いついたに決まってるよ。それにぶっちゃけ忘れたんでしょ? 

 ねぇ、アルちゃん、食事代取っておくの忘れたんでしょ?」

 

「それなら最初からそう言おうよ。先生居なかったら、一杯を4人で分け合うことになったんだよ?」

 

「う……それはそうね。先生、奢ってくれて助かったわ。そうだ! お礼として何か仕事があれば、格安で引き受けるわよ!」

 

「さ、流石アル様。どんな時でも営業は忘れない熱意……素敵です」

 

「ははは。その時はお願いしようかな。さあ、大将が折角作ってくれたんだ。伸びる前に食べてしまおう」

 

「「「「いただきまーす!」」」」

 

「しかし、仕事で人を雇うですか……そしてアビドスのエリアに居るとなると……ふむ」

 

 ワカモが何かしら気が付き、先生に視線を送るが、彼も小さく苦笑して首を横に振る。恐らく彼女達はカイザーPMCにアビドスの襲撃を依頼され、そしてその為に人員を確保して金欠に陥ったという事だろう。

 どんな内容だろうと一度受けたならば依頼は遂行する──がモットーらしいし、その在り方は素直に尊敬に値する。かつて依頼評価でパーツを進呈された事もあるので、どれだけリスクを押さえて迅速に依頼を達成できるか。それがどれ程までに重要なものなのか、先生も理解している。

 この後、アビドスを襲撃するのだろうが、先生とワカモが別件でアビドスを離れなければならないので、今回は対策委員会とジナイーダのみで凌がなければならないだろう。だが心配はしていない。対策委員会は強いし、ジナイーダは知っての通り。それに相対する便利屋68もかなりの実力者なので、無様に敗退するという事もない。恐らく実力は拮抗し、膠着状態に陥ると予想しているのだ。

 

「さて、これからまた忙しくなりそうだ」

 

 先生の一言は、隣のワカモの耳に届く以外、店内の喧騒の中に消えて行ってしまうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アビドス対策委員会 部室

 

「校舎より南15キロ地点付近で大規模な兵力を確認!」

 

「ん、先生達が居ないときに……またヘルメット団?」

 

「いえ、ヘルメット団ではありません!! 確認できました。日雇いの傭兵です!」

 

「へえー、傭兵かぁ。結構高いはずなんだけどなぁ」

 

「……あ。アルちゃんだ」

 

「アルちゃんって、先生やジナイーダ達がうちの店で一緒にご飯食べてた!?」

 

「……うん。仕事があるって言ってたから、多分この襲撃が仕事だと思う」

 

「これ以上接近されるのは危険です!! ジナイーダちゃんの知り合いかもしれませんが、迎撃に出ましょう!!」

 

 アヤネの言葉を聞き、全員が校門へと向かい、こちらに向かってくる便利屋68と傭兵達の前に立ちはだかる。

 そしてその中にジナイーダの姿もあり、それを見たアルは深くため息をこぼしてしまった。

 

「……はぁぁぁ。やっぱりジナイーダはそっち側なのね」

 

「あははは、アルちゃん。こればっかりはしょうがないよ。こっちも仕事なんだしさ。それにジナちゃんは気にしないって♪」

 

「そうだね。公私はハッキリ区別しないと。受けた仕事はきっちりこなす。……先生やジナイーダ、ウォルターさんには悪いけどね」

 

「じ、ジナイーダさん、お覚悟を!! お、終わったらまたお話しましょうね」

 

「……うん。何時もの事だから気にしないで。仕事は遂行する。とっても大事」

 

 ジナイーダの知り合いと言う事で、少しばかり戸惑っていた対策委員会だったが、当の本人は一切気にしていない様だ。そこにあるのは便利屋68に対する強い信頼感と奇妙な絆。幾度となく戦い、時には共闘し、そして一緒にお風呂やら食事やらをした仲である。この程度で揺らぐような関係性ではない。お互いがそれを分かっているから、手加減抜きでやりあうだけなのだ。

 

「誰の差し金? ……いや答えるわけがないか。力付くで口を割らせるから覚悟して」

 

「ふふ、残念ながら企業秘密よ。それに私の口を割らせたかったら、ハウンズ全員を連れて来なさい!! 総員攻撃開始!!」

 

 シロコに銃を突きつけられても、アルは不敵に笑う。そうだ、自分達はあの【何でも屋ハウンズ】の最大のライバルなのだ。あの強くてかっこいいハウンズ達が自分達の事を認め、更に尊敬してくれている。お互いがリスペクトしている理想的な関係なのだ。ならば不敵に笑おう。それこそが最高のアウトローに相応しいのだ。

 

「騙して悪いけど、仕事なんでね!! 覚悟してもらうわよ!!」

 

「うーん、最初はちょっとふざけた奴らかなーと思ってたけど、中々やるねぇ」

 

「感心!! してる場合じゃ!! ないでしょホシノ先輩!!」

 

 遮蔽物に隠れながら何時もの調子のホシノに、セリカが突っ込みを入れる。こちらの戦力は対策委員会とジナイーダ。対して向こうは多数の日雇い傭兵と便利屋68で、数が負けている。

 日雇いの傭兵自体の練度はそれなりであり、対策委員会の面々に比べれば劣っているが数が多い。有り金つぎ込んで傭兵を雇ったアルの、ある意味で作戦勝ちである。

 

「けど、ホシノ先輩の言う通り。傭兵自体は強くないけど、便利屋とか言う連中が尋常じゃない位強い。ドローン……後で修理しないと……」

 

 そう言いながら、シロコは自身の足元に視線を向ける。そこには無残にも破壊されたミサイルドローンの姿があった。先程、迎撃に展開したのだが、奥に居たアルが即座に狙撃して撃ち落としてきたのだ。まさか相棒であるドローンが撃ち落とされるとは思わず、シロコも少ししょんぼりしている。

 

「……私が突っ込んで、便利屋の皆を引き付ける。その間に皆は日雇い傭兵達を片付けて」

 

「ジナイーダちゃん、大丈夫ですか? さっき集中的に狙われていましたが」

 

「囮としては最適と言う事かぁ。よーし、さっさと片付けて援護に行くから、ジナイーダちゃんも気を付けてねー?」

 

「……うん。お願いする。それじゃ、行くよ」

 

 ノノミの言う通り、便利屋の面々はジナイーダを最大限に警戒しており、火力を集中的に集めていた。その大半を捌き、どうにかしていた彼女も凄まじいが、これではジリ貧になる──と思ったのだろう。日雇い傭兵さえいなければ押し切れる。そう判断した。

 そしてジナイーダが何時もの様に、近くにあった瓦礫を蹴り飛ばし(ブーストキック)して、アル目掛けて走り出した。

 

「貴女なら、そうするでしょうね。ええ、その位読めているわよ、ハルカ」

 

「はい、お任せください!」

 

 しかし彼女達は便利屋68。何でも屋ハウンズとは長い付き合いである。どんな行動を取るか、その位は把握しているのだ。日雇い傭兵達を蹴散らして巨大な瓦礫が飛んでこようが、不敵な笑みを崩さない。

 アルはそのまま傍に控えていたハルカに指示を出すと、彼女はすぐさまショットガンを速射。1発、2発、3発と凄まじい速度で撃ち込んで、飛んできた瓦礫を粉砕してしまう。

 

「そして、その真後ろを走ってきて攻撃してくる。ジナイーダの何時もの戦法だね」

 

「……カヨコっ……!!」

 

「ええ、貴女ならそれすらも避けるでしょう。けど、それも分かっていたわ。だって私達は貴女達のライバルなのよ?」

 

 砕けた瓦礫からジナイーダが飛び出そうとした瞬間、横合いからカヨコの銃撃が襲い、直撃を避けるために急制動をかけて射線から外れる。

 だがそれすらもアルは読んでいた。ハウンズとは数えきれないほど戦ったし、それと同じくらい共闘もした。だから次に彼女達がどんな行動を取るか、便利屋68の面々は把握すらしてしまっている。ここに他のハウンズが居れば別かもしれないが、居るのはジナイーダのみ。単体での戦闘能力は突出していようが、連携で倒す。

 銃弾の雨を躱し、直ぐに走り出そうとしたジナイーダだが、自身の足元を見て「まずい」と冷や汗を流す。そこには無数の爆薬が設置されていた。

 

「くふふ、それじゃジナちゃんには、この爆弾をプレゼントしようかなー!」

 

「……ムツキ、ちょっとシャレにならないから、返したい」

 

「ざんねーん!! 返品は受け付けておりませーん!! はい、アルちゃんよろしく!!」

 

『ジナイーダちゃん、避けて!! 誰か、援護に向かってください!!』

 

「みんな、ここはちょっと頼むよ。ジナイーダちゃんの援護に向かう!!」

 

 ムツキが爆弾の詰まったカバンをジナイーダに投げつけ、それをアルが炸裂弾で撃ち抜くと周囲と共に盛大に爆発が起こる。アヤネの悲鳴を聞き、ホシノが日雇い傭兵達を蹴散らして向かうが、周囲には煙が立ち込めており姿を確認できない。

 これは流石に──と冷や汗を流すホシノとは対照的に、便利屋68は警戒を解かず、鋭い視線を爆発の中心部に向けている。

 

「これで気絶してくれれば楽なんだけど……そうはならないわよね」

 

 アルが呟くと同時に煙が晴れ、そこにはジャケットが少し焦げ付いているジナイーダの姿があった。真紅の瞳には燃えるような色が宿り、特徴的な髪が(乳白色で毛先が鮮やかな紅)広がり、揺れ動いてるようにも見える。

 無事な姿にほっとするホシノだが、直ぐに銃を構えてジナイーダの隣に並び立つ。その表情は、何時ものふにゃりとした物ではなく真剣なもの。

 

「ジナイーダちゃん、まだやれる?」

 

「……問題ない」

 

「そっか。それなら、しっかりとお返ししないとね」

 

 二人で頷きながら、便利屋目掛けて走り出す。遠くで時刻を告げるチャイムが鳴っているが気にしない。

 

「……弾丸の嵐で一緒に踊ってもらう(スロースロークイッククイックスロー)。友人にはきっちりバッチリお返し(サプライズ)をするべきだ」

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ゲヘナ学園 総合演習場

 

 

 

 

「ゲヘナの風紀委員会なめるな新参ども!!」

 

「先生やワカモさんに指導された数なら、私達の方が多い!!」

 

「うるせぇ! こちとら先生直属のネストだこらぁぁぁ!!! 風紀委員会がなんぼのもんだぁぁぁ!!!」

 

「みんな行くっすねー。上で先生達が見てるから、頑張っていくっすねー」

 

「数が多かろうが、濃密かどうかだろうが!! こっちはラーメンとおにぎり奢ってもらってんだよ!!」

 

「ぐ……私達だって、お弁当をご馳走になった!! あの卵焼きは美味しかったなー!!」

 

「イ、イオリさん。そこは張り合う所じゃないと思います!!」

 

「うちら、ワカモさんと一緒にお風呂も入ったっすねー。尻尾、洗わせて貰ったっすねー。ふわふわにしたっすねー」

 

「……イオリさん、あいつら蹴散らしましょう!! あの尻尾に触れるなんて許せません!!!」

 

「あ、ああ。お前、そんなふわふわ好きなキャラだったのか……」

 

「ふわふわじゃなくて、ワカモさんが好きなんです!!! お風呂タイムなんてずるいぞー!!!」

 

「ええ……?」

 

 演習場から一般風紀委員の凄まじい発言と、イオリのドン引きした声が聞こえてくるが、ワカモは聞こえないふりをする。確かに時々、自分に熱烈な視線を向けられていたが気のせいだ。背筋に別な意味で悪寒が走っているが、気のせいなのだ。そう言う事にしておこう。

 今日はシャーレ特別部隊のネストと共にゲヘナを訪れ、模擬戦闘を行っていた。今回は少し格上との戦闘方法を学ぶという事で、風紀委員会側はイオリが参戦しており、その格上とどうやって戦うか考えながらネストの隊員達は激戦を繰り広げていた。

 その為、今回は先生やワカモに加え、ヒナの特級戦力は参加せず、見渡せる席で観戦しているのである。

 

「なんかワカモに凄いこと言ってる娘がいた気が……」

 

「ヒナさん。気のせいです。そんな発言は聞こえてきておりません。ええ、私は何も聞こえていませんわ」

 

「そ、そう。それなら私も気のせいって言う事にしておくわ」

 

 素晴らしいまでの笑顔を浮かべるワカモに、この話を続けるのは危険だと百戦錬磨の自分の感が告げているので、ヒナはこの話は止めることにした。

 そして隣に座って観戦している先生に視線を向ける。

 

「それで、他にも用事があったんじゃない、先生」

 

「流石はヒナ、分かるかい?」

 

「いきなり模擬戦をしたいなんて言うから驚いたけど……それは口実で、別件もあるんじゃないかなって」

 

「模擬戦をしたいのは本当です。あの娘達もまだまだ学ぶことは多いですからね。先生に相応しい精鋭部隊になっていただきませんと」

 

「ヒナも便利屋68と言うグループは聞いたことあると思う。今その娘達がアビドスに居てね。ゲヘナ出身のグループでアコが追跡しているらしいが、見逃してほしい」

 

 便利屋68と聞いて、ヒナは少しだけ考えるそぶりを見せる。確かにアコが以前から所在を探しているグループであり、ゲヘナでも何度か騒動を巻き起こしているし、自分が鎮圧に出たこともある。実力的にも放置するには問題があるが、先生が言うのだ。何かしらの理由があるのだろう。

 

「無論、ただで見逃してほしいという訳じゃない。最近ゲヘナにも不法流出している武器が問題になっているだろう?」

 

「こちらで情報も集めておりまして、それに関する内容のデータを持ってきております。それと交換としたいのですよ」

 

「確かに、最近不法な戦車やヘリを見かけるけど……先生達はそれを探っていたのね」

 

 最近、不法に改造された戦車やヘリがゲヘナにも出回るようになり、万魔殿や風紀委員会でも問題視されていた。それに関するデータも貰えるとなると、事態の解決に大きく前進する。

 

「そこまで便利屋68を気にかける理由は何かあるの?」

 

「んー……そうだね。少しばかり必要な存在になりそうだと言ったところかな。上手く説明は出来ないな。直感と言う事にしておいてくれ」

 

「直感って……。まぁ、そうね。こちらとしても悪い条件じゃない。それに他の学区にいるなら手を出したら外交問題にもなるし、それは少し面倒。アコ達にも徹底させておくわ」

 

 そう言って笑う先生に釣られて、ヒナも笑う。この先生は何処か浮世離れした不思議な人物だ。しかし生徒達は決して裏切らない。そんな確かな信頼を持っている。だからヒナを筆頭に風紀委員会も全幅の信頼を置いているのだ。

 

「ただ武器流出の件に関してはトリニティでも問題になってるらしいから、そちらにも情報は渡しておく。それと、ヒナが進めている【条約】に関しても私から話を通しておこう」

 

「そうしてくれるなら助かるわ。先生のお陰で余裕が出来たとはいえ、まだトリニティと落ち着いて会談できる状況じゃないからね」

 

 万魔殿議長であるマコトやヒナ、そしてトリニティのティーパーティーが主導で進めている【条約】。まだまだ話を詰める必要があるが、そこに先生も加わり、少しずつだが形になってきているのだ。

 

「直近ですと、ミレニアムで【大運動会】が行われるとか。そこで多少は話すタイミングを作れるかと。その開催もシャーレが手伝いますので」

 

「……本当、先生やワカモも多忙ね。人のこと言えないけど、ちゃんと休めてる?」

 

「ははは、心配してくれてありがとう。けど大丈夫だ。ネストの娘達も業務を手伝ってくれるし、ワカモも居る」

 

「ご心配なく。ちゃんと休めております。ヒナさんこそ、しっかりと休んでくださいね。議長のマコトさんが何時暴走するか分かりませんから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 柴関ラーメン

 

「いらっしゃ……ん、ヒヨリじゃないか。わざわざ来たのか」

 

「え、えへへ。はい、今日はゲヘナの、と……友達と一緒に来ました」

 

 ヒヨリと呼ばれた少女もハウンズであり、そのジャケットにはスコープを覗き込む猟犬が描かれていた。

 その後に続くようにして、4人の少女達も入店してくる。

 

「ここがヒヨリさんのお勧めのラーメン屋さんですか。うん、とても良い匂いがいたしますわね」

 

「はい、新たな美食の気配がします♪」

 

「お腹すいたー。早く食べようよー!」

 

「メニューってこれ? ラーメンのほかにお稲荷さんもあるの?」

 

「お腹がすいてるなら、このデカ盛りDXスペシャルがお勧めだ。お稲荷さんは私の手作りだが、少しは自信があるぞ」

 

 その後、ヒヨリとその友達4人はラーメンに大満足し、常連になるのであった。そしてそんな彼女達が常連になる店と言う事で、更に柴関ラーメンは繁盛していくこととなる。

 サオリや大将は知らなかったが、彼女達はある意味で有名なグループであった。

 

 その名も【美食研究会】。彼女達のラーメンの評価値が柴関が基準となり、キヴォトス全域のラーメン屋の恐怖の始まりでもあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




柴関ラーメン。

凄腕の大将とバイトリーダーのサオリ、セリカや元カタカタヘルメット団の数人のバイトが務めている。味は絶品であり、キヴォトストップクラス。しかし大将はアビドスから進出する気はなく、のんびりと続けている模様。最近、美食研究会を大満足させて名店と言う事で、更に繁盛しており、大将本人は皆にバイト代を奮発できると喜んでいる模様。出来た男過ぎる。人気メニューはラーメンとお稲荷さんのセット。



便利屋68

ハウンズと戦い共闘していく中で戦闘能力が爆上がりした模様。
恐らく砂漠で戦ったメカメカした白いのは【ビナー】の事である。
便利屋68とハウンズの総攻撃で撃退された模様。なお、仮に戦闘継続した場合、【マザーウィル】からの長距離砲撃とミサイル攻撃に晒されるので、敗北は確定していた模様。

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