ブルーアーカイブ Day After Day 作:燃え殻の灰
誤字脱字報告、本当にありがとうございます。
シャーレ本部
先生side
「これが手に入れたデータ。確かにざっと見る限り、黒幕との繋がりは見えそうもない……か」
「はい。確信に至る内容は残されておりませんね。まぁ、状況証拠で絞り込めておりますが」
ワカモがカタカタヘルメット団の端末からコピーしてきたデータを調べてみる。なるほど。確かに黒幕との繋がりは巧妙に隠されていて、簡単には判断できないだろう。
しかし、ヒナやジナイーダからの証言を考えれば、十中八九黒幕はカイザーコーポレーション。その中で【何でも屋ハウンズ】の被害が大きい部署と言えば――。
「カイザーコーポレーションの軍事部門、カイザーPMC。ここが恐らく黒幕の一派だろう。ハウンズと交戦率がここだけ異様に高い。そして毎回、壊滅に追い込まれている……と。馬鹿なのか……?」
「ただの一般兵士や戦車如きでは、ジナイーダさんの相手にすらならないでしょう。真正面から敵対するとは、何を考えているのやら……」
ワカモもそう言って呆れているが、私も同意するしかない。調べた結果、【何でも屋ハウンズ】の護衛対象にカイザーPMCが襲撃を仕掛けたが返り討ちにされ、それを根に持ったカイザーPMCが付け狙い始めたようだ。救いようがなさ過ぎるし、完全なる逆恨みだ。
キヴォトス最大規模の企業カイザーコーポレーションの軍事部門であるカイザーPMCを名乗っているのに襲撃失敗。それだけでも面目が潰れるのに、攻撃を仕掛ければ全て返り討ち。最早、面目がどうとかの騒ぎではないだろう。
一捻りにできると思ったのだろうが、戦力差を把握できずに、よくもまぁ軍事部門を名乗れたものだ。
「恐らくコーポレーション内で、カイザーPMCの代表の立場は危うくなってるだろうね。内部での派閥争いや権力闘争、足の引っ張り合いが常だろうからな」
「そうなりますと、カイザーPMCはアビドスの土地を押収して、一気に巻き返そうとしていると。そう言うことでしょうか?」
「あれほど広大な土地だ。それだけでも充分な価値があるのだろうし、何かしらの資源もあるはずだ。それを使って一気にカイザーコーポレーションの主流になる――と、野望を持っているかもしれない」
もしくはキヴォトス全域の支配者と言う可能性も捨てきれないが、ゲヘナやトリニティ、ミレニアム等の多くの学園を敵に回すのは難しいだろう。……いや、アビドスの広大な土地に巨大な軍事基地や工場を建設したら可能、と考えているかもしれない。
「なんにせよ、ろくでもない事を考えているのは間違いないだろう。まったく企業とは何処まで行ってもろくでもない……しかしまぁ、哀れだとは思うがな」
「はい、まったくです。ハウンズに狙われておりながら、更に貴方様の逆鱗にも触れてしまったのですから。まるで炎に向かう蛾の様ですわね」
椅子に深く腰掛ける私を見て、ワカモは小さくクスクスと笑いをこぼしている。哀れだなぁ、実に哀れだよカイザーPMC。
だが自業自得だろう? お前らはアビドスの彼女達を、私の大切な生徒達に危害を加えようとした。焼き尽くされても文句は言えないだろう。
二人で「さてどうやって潰そうか」と考えていると、端末にアヤネからの緊急連絡が届く。
「アヤネか、こんな時間にどうした? ……落ち着きなさい。慌てなくてもいいから、ゆっくり話して。……セリカが行方不明? ……わかった。今すぐ向かうから、部室で待っててくれ。私の持つ権限をフルに使って探し出すから、落ち着いて待っていなさい。いいね?」
「連邦生徒会に連絡し、直ぐにヘリを用意させますわ。……確実に誘拐でしょうね。バイト帰りの単独時を狙われたのかと。それほどヘルメット団も追い詰められているのでしょう」
「もしくはカイザーPMCに支援の打ち切りでも言われて焦った故か。……つくづく度し難いなぁ、カイザーとやらは……」
対策委員会 部室
私やワカモが対策委員会の部室に入ると、アヤネがこちらに駆け寄ってくる。室内を見ると柴関のバイトリーダーの姿も見える。どうやらセリカが心配で来てくれたようだ。
「先生!! セリカちゃんの居場所は分かりましたか!?」
「ああ、セントラルネットワークにアクセスして、どうにかね。端末の位置情報で割り出せたよ」
「地図は……ああ、そこにありますね。セリカさんの端末が最後に確認されたのはこのエリアです」
「ここは、砂漠化が進んでいる市街地の端の方ですね?」
「住人もいないし、廃墟になったエリア。治安が維持できなくてチンピラばかり集まってる場所だね」
「待ってください、ここは確か……カタカタヘルメット団の主力が集まってる大型車両基地です。と言う事は、やはりカタカタヘルメット団の仕業……!?」
ワカモが印をつけた場所は、アビドスの市街地の更に端の方だ。殆ど砂に呑まれてしまっているだろう。そこにある大型車両基地をヘルメット団はアジトにしているらしい。
「帰宅途中のセリカちゃんを拉致して、自分達のアジトに連れて行ったってことかー」
「学校を襲うだけじゃ物足りなくて、人質を取って脅迫しようってことかな。……堪忍袋の緒が切れたね」
人質の命が惜しくば退去せよ――と要求するつもりなのだろう。だが、その企みも早々にばれている。皆の眼に怒りの火が灯る。大切な仲間を拉致されたのだ。怒るのも当然というもの。
ならば私は、やるべき事をやるだけだ。
「これより、セリカの救出作戦を開始する。各自、直ぐに準備に取り掛かれ!!」
「「「「はいっっ!!!」」」」
「先生、私にも手伝わせてくれないか? セリカは柴関の大切な従業員だ。大将も心配しているし、一刻も早く助けて安心させてやりたい」
そう言うバイトリーダーの眼にも光が見える。ただ、それは対策委員会の眼に灯る怒りの火ではない。
「何より……カタカタヘルメット団が可哀そうだ。まるで……まるで昔の自分自身を見ているようで……つらいんだ」
バイトリーダーは帽子を深くかぶり直して誤魔化そうとしているが、その瞳にはカタカタヘルメット団への悲しみの色が見て取れる。
「分かった。改めてよろしく頼むよ。セリカを無事に助け出そう」
「ああ。そう言えば名乗っていなかったな。私は錠前サオリだ。よろしく頼む」
名乗った彼女のジャケットには、帽子を被った猟犬が描かれていた。
先生side out
アビドス郊外 大型車両基地
「ああもう、開けなさいよ!! これで……どうだ!!」
拉致された後、目を覚ますとセリカは倉庫の中に閉じ込められていた。何度も何度も扉に体当たりをして開けようとしているが、ビクともしない。逆にセリカの方が身体を痛めてしまっている。
「……端末も取られてるし……そもそもこの場所が分からないから、あっても助けを呼べないか……」
ズルズルと壁に身体を預けて座り込んでしまう。疲労と痛みで気力が削られていくのだろう。
「みんな心配……してるだろうなぁ……。このまま埋められちゃうのかな……誰にも気づかれないように……」
ジワリと目に涙が浮かぶ。それを認めたくないのか、抱えた膝に顔を埋めてしまう。
「連絡も途絶えて……私も他の子たちみたいに、アビドスを捨てたって……出て行ったって思われるんだろうな……」
つらいことは沢山あった。バイトだってたくさん掛け持ちして、疲れてヘトヘトになることだってあった。けど楽しいことも沢山あった。嬉しいことも一杯あった。セリカはここが、アビドスが、そして対策委員会の仲間たちが大好きなのだ。
「……柴関の大将やバイトリーダーも、無断欠勤したってがっかりするだろうなぁ……」
気さくで優しい大将はバイト代を奮発してくれたし、賄いも美味しいラーメンを作ってくれた。バイトリーダーは少し不愛想だけど、真面目だし根が優しい。帰り道にコーヒーも奢ってもらったし、そこで他愛のない話をしてのんびりしたことだってある。
「……裏切ったって思われるのかな。誤解されたままみんなに会えないで死ぬなんて……」
「そんなの……やだよ……」
嗚咽が零れると同時に、扉に凄まじい衝撃が走る。
「え、なになになに!?」
慌てて扉から離れると、一発、二発と扉に弾丸で穴があけられていく。その穴から怒号や銃撃戦の音が聞こえてくるではないか。
そして気が付けば、扉の片方が破壊されて外の光が差し込んでくる。
「ようやく開いたか。セリカ、無事かい?」
「え、あ……せ、先生……? どうしてここに?」
「当然、囚われのセリカお姫様を助けに来た――と言う所さ。それに私だけじゃない」
そこに居たのは、手に
にこやかに冗談を言う先生の姿に、どこか安心したようにセリカの身体から力が抜ける。
『セリカちゃん発見!! 生存確認しました!! 無事でよかった……!!』
「こちらでも確認した。半泣きのセリカを発見!! もう大丈夫だ」
「アヤネちゃんやシロコ先輩まで!?」
「なにぃー!? うちの可愛いセリカちゃんが泣いていただとぉぉ! そんなに寂しかったの? 待たせてごめんねー」
「う、うわあぁあぁ!!?? うるさいうるさい!! 泣いてない!! 泣いてなんかないわよ!! それに先生、お姫様ってなに!? 冗談止めて、はっ倒すわよ!?」
「嘘!! この眼で見た!! 多分、私が居なかったら先生に抱き着いてる!!」
「なら王子様役は先生だから、とってもロマンチック☆ けど、泣かないでくださいセリカちゃん。私達がその涙を拭いて差し上げます!」
何時もと変わらない調子で、何時ものメンバーが目の前にいる。その事実にまた涙が零れそうになるが、セリカは慌てて拭って見せた。これ以上泣き顔を見せたら、何を言われるか分かったものじゃない。
「セリカ、無事でよかった。本当に心配したんだぞ」
「バ、バイトリーダーまで!? お店は大丈夫なんですか!?」
「大将が行ってやれとな。大将も随分と心配していた。早く帰って安心させてやろう」
何時もの様に少し無愛想なサオリだが、口元には小さく笑みが浮かんでいる。やはりセリカの無事が嬉しいのだろう。
「みなさん、そこまでです。カタカタヘルメット団の主力がお出ましですわ。さっさと片付けて、撤収いたしましょう」
「セリカも疲れてるようだし、ノノミとシロコはセリカのカバーを。私とワカモ、ホシノとサオリの4人でカタカタヘルメット団の包囲を突破しようか」
「了解した。改造された重戦車の姿も見えるが、問題ないだろう。これより交戦を開始する」
「それじゃ、盛大に包囲網を突破して帰ろうか。私達の学校にさ」
ふにゃりとホシノが微笑むのを見て、先生達も口元に笑みを浮かべる。確かに敵の方が数は多いだろう。しかしここに居るのは、
ならば、結果は見えているだろう。
最早、蹂躙と言っても過言ではない戦闘。気が付けば、カタカタヘルメット団は蹴散らされ、這う這うの体で逃げ出していくしかなかったのである。
その後、セリカをホシノ達と帰還させ、先生とワカモはこの場に残り、残された物資や端末を調査して更なる情報を集めていた。なお、サオリは柴関の大将に報告するために一足先に戻っている。
「やはりカイザーPMCは黒ですね。改造重戦車や端末からのデータを見る限り、ブラックマーケット経由で流しているようです。しかしまぁ、本当に懲りませんこと」
「ふむ、ならば近いうちにブラックマーケットの代表に会いに行こうか。色々と手土産も出来そうだ。……しかし、これはどうしたものかな」
先生が見上げる先にあるのは、巨大な鋼鉄の列車。ワカモは首をかしげているが、彼はこれがなんなのかよく知っている。確実にキヴォトスの物ではないだろう。自分と同じく、外から流れてきたのか……と考えている。
恐らく――と言うか確実に、この列車を破壊できる物はキヴォトスには存在しないだろう。勿論、内部に入り込まれれば別だが、外装を突破できる兵器は存在しないはずだ。
「
夜のアビドス市街地をズタボロの姿で歩く一つの集団。カタカタヘルメット団の残党である。対策委員会とシャーレに攻撃され、拠点としていた大型車両基地から追い出され、更にスポンサーとなっていたカイザーPMCとも一切の連絡が付かなくなってしまい、失意のどん底にあった。
「……結局、あたしらみたいな半端者は、なにしようったって駄目だってことか……」
「これからどうします……? スポンサー、こっちを潰しに来ますよね……」
「だろうなぁ……ほんと、惨めったらありゃしない……」
トボトボと、明日の希望も見えないまま歩いていると、前方に人影が見えた。誰だ……? と思い顔を上げると、そこには何時ものように優し気な笑みを浮かべる先生と、柴関のバイト服のサオリが立っていた。
「な、なんだよ。追撃に来たってのか?」
「もうこっちにゃ戦う気力もないよ。好きにすりゃいい……もう疲れた……」
へたり込むカタカタヘルメット団だが、その様子を見てサオリは悲しそうに目を伏せ、そして先生は何時もの様に優しく声をかけた。
「みんな、お腹は減ってないかい?」
「「「はっ?」」」
柴関ラーメン
困惑するカタカタヘルメット団が連れてこられたのは、深夜の柴関ラーメンである。
「みんな腹減ってんだってな。ほらほら、座ってくれ。大盛り作ってやるから、ちょっと待っててくれ」
「頼むよ大将。ああ、私が作ったおにぎりもあるから、一緒に食べると良い」
突然の人数に、大将は何も聞かず何時もの様に腹を空かせたお客の為に腕を振るい、次々とラーメンを作り、先生とサオリが手作りしたおにぎりと一緒にドンドンテーブルに運んで行った。
ホカホカのおにぎりとラーメンの良い香りに、誰かの喉がゴクリと音を鳴らす。
「……なあ、なんであたしらにこんなことしてくれんだ……? 散々敵対して、そして大切な仲間を拉致したんだぞ……? なんでだ……?」
ポツリとリーダー格の少女から言葉が漏れる。それを聞いて先生は困ったように、そして優し気な笑みを浮かべていた。
「君達が辛そうで、助けてほしいと願っているから。そして、君達も私の大切な生徒だからだよ」
「助けてほしいなんて……んなこと言った事もねぇよ。それにあたしらみたいなはみ出し者助けてどうすんだよ……!! もう、辛いんだよ。虚しいんだよ!!」
叫ぶようなリーダー格の少女の言葉。それは今まで我慢してきて溜まりに溜まった心の毒であった。
「なんでだよ!! なんであたしらばかりこんな目に合うんだよ!! 普通に学校に通いたかった、友達も作りたかった!! けど全部だめだった……なんでだ、なんで上手くいかねぇんだよ……」
きっと彼女達も、最初は希望をもって学校に通っていたのだろう。しかし周囲の環境や勉学、人付き合いが上手くいかず、気が付けば周囲から孤立し、そして落後していった。そんなはみ出し者たちが集まって作られたのがカタカタヘルメット団である。
そして気が付けば、汚い大人の駒として利用されてしまっていた。それに気が付いたとしても、落ちる所まで落ちてしまい、後には引けなかった。
「確かに生きてれば辛いことも悲しいことも沢山あるんだろう。だけど、生きてても虚しいだけじゃないんだぞ?」
そう言うのは、最後のラーメンを持ってきたサオリだ。そのままリーダー格の少女の前に置くと、静かに言葉を続ける。
「私も最初はそう思っていた。全ては虚しく消え去るだけだと。けどそうじゃないんだ。毎日の中に小さな幸せがあるし、嬉しい事だってある。私もそれに気が付くのには時間がかかった。生きていれば、必ず良いことがある。それに……」
そこでサオリは、自分を助け出してくれた人の存在を思い浮かべる。きっとあの人と出会わなければ、自分達もカタカタヘルメット団と同じように悪い大人に駒として利用され、使い潰されていただろう。
「そんな不器用な私に手を差し伸べてくれる人が居た。だから……ああ、上手くまとまらないな。私が言いたいのはな、今ここにお前たちを助けようと手を差し伸ばしている頼りになる大人がいるだろう? その手を掴んでみたらどうだ?」
カウンターで優しく微笑んでいる先生と、その向こうでウンウンと頷いている大将。
「なんだよ……それ……何が言いたいのかよくわかんねぇよ」
「すまない。私も上手く纏められなかった……」
「ははは、サオリちゃんは口下手だからなぁ。ほら、麺が伸びる前に食ってくれや。それからゆっくり休んで考えりゃいい」
「大将の言う通りだ。いまはご飯を食べてゆっくりと休みなさい。そして、また明日、ゆっくり話し合おう」
ズズっと音が聞こえるが、それはラーメンをすする音なのか、それとも鼻をすする音なのか。どちらか分からない。
だが、先程のサオリの言葉が何かしら響いたのだろう。
「なんだよ先生、このおにぎり随分としょっぱいじゃねーか」
「ラーメンも随分と味が濃い……すごく塩っぽいっすよ……」
ポタポタと涙がこぼれる。助けてほしい、ここから救ってほしい。そんな彼女達の声なき願いが聞こえてくる。
そんな彼女達を優しく、そして慈しむ様な表情で見つめている先生達なのであった。
シャーレ本部に疲れ切ったカタカタヘルメット団を連れてきて眠らせた後、先生はシャーレに併設されている小さなカフェに足を向ける。深夜であり照明も落とされ、窓から差し込む月明かりだけがカフェ内部を照らしていた。
そして、先生がカウンター席に座り、少しばかり待っていると、杖を突いた男性が隣に座る。
「……面会を許可してもらい、感謝する」
「いや、私も会いたいと思っていた。ただ深夜になってしまったが」
「人払いをしなくても済むから気にしなくてもいい。621や622が随分と世話になったようだな。礼を言う」
「はは。むしろ私達が助けられた位だ。それに本来の要件はそうじゃないんだろう? 私に何か聞きたいことがあって来たんだろう、ハンドラー・ウォルター?」
その言葉を聞いた男性、否、ウォルターは少しだけ目付きを鋭くすると、先生に視線を向ける。そして、彼がずっと疑問に思ってきたことを口にするのであった。
「レイヴンとは一体何だ。どう言う意味がある?」
次回、ウォルターと話すレイヴンの意味。私の考えるレイヴンとは何なのかと言うお話が少し入ります
カタカタヘルメット団にも役割がある模様。あれを動かすなら整備しないとね。
錠前サオリ
何でも屋ハウンズ所属、コールサイン622。紫関でバイトリーダーも務めている模様。
ジャケットの背中には帽子を被った猟犬が描かれている。ハウンズのジャケットのデザインはウォルターが決めている模様。
ジナイーダ 紅い猟犬。
サオリ 帽子を被った猟犬。