ブルーアーカイブ Day After Day   作:燃え殻の灰

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今週分となります。作者の中のレイヴンとは何かを形にしております、ご注意ください
誤字脱字報告 本当にありがとうございます。


第6話 レイヴンとは

 深夜、シャーレ本部 カフェ

 

「レイヴンとは何か……それが私に聞きたかったことか?」

 

「621が言っていたぞ。お前は鋼鉄と硝煙の人だと。……俺でも一目見ただけで、何を意味するのか理解できた」

 

 ウォルターにとって、レイヴンと言う言葉は特別な意味を持っていた。あの果ての惑星で手に入れた621の名前にして、呪いの言葉。

 そう、自分達は果ての惑星──ルビコンに居たのだ。それなのに、気が付いたらここキヴォトスの路地裏に、621と二人で倒れていた。そして、そこからが大変であった。

 ルビコンで稼いだ金額はそのまま手元に残っていたが、常識も生活基盤も何もないところからスタートしたのだ。最初こそ、とある学園に身を寄せていたが、そこを支配する存在と揉め事を起こし、自分や621を慕ってくれている数名の少女達と脱走し、追手との激しい攻防戦を繰り広げていた。

 621の圧倒的戦闘力で撃退してはいたが、逃亡生活は身も心も疲弊するもの。そんな時、621の持っていた端末の座標に向かってみれば、巨大な要塞【スピリットオブマザーウィル】が佇んでいた。そこを本拠地として稼働させてみれば、自分達を執拗に狙っていたあの【いけ好かない女】から追撃が一切来なくなった。

 移動可能であり、圧倒的な火力と防御力を誇るマザーウィルを攻め落とせる戦力はあるはずもなく、追手に怯えずに生活を手に入れたのである。

 

 それからは、付いてきてくれた少女達に勉強を教えたり、様々な事を経て、621や成長した少女達と共に【何でも屋ハウンズ】を開業したのである。

 

「ふむ。私が答える前に、聞いておこうか。ウォルター、貴方にとってレイヴンとはどういう存在であり、どんな意味を持っている?」

 

「……質問をしたのは俺なのだが……まぁ、良い。俺にとってのレイヴン……か」

 

 レイヴン。最初こそ、ランク圏内の名前──と言う認識でしかなかったが、実際は違った。

 一度焼かれたコーラルが再び出現したという情報を星外に持ち出し、企業を呼び込んだテロリストの名前。惑星封鎖機構の最優先排除対象にも指定されており、それを名乗っていた621も執拗に狙われたのだ。

 そして本当のレイヴンと戦い、押し付けられた名前でもある。

 

「誰よりも高く飛ぶ者、自由の象徴、反抗の証にして秩序に抗う者。俺が聞いた限り、そう呼ばれることが多かった。だからこそ、【レイヴン】とは一体どういう意味なのか──それをお前に聞きたかったのだ」

 

 ある者はレイヴンと言う名前を恐れ、ある者はその名前に意味を見出した。それ故にウォルターの中では【レイヴン】とは特別な意味を持つのだと、そういう認識を抱いていた。

 目の前に居る先生と言う存在を見た時から、ウォルターは確信を抱いていた。鋼鉄と硝煙と火が【先生】と言う形になっただけなのだと。

 誰よりも冷徹で、苛烈であり、全てを焼き尽くせる存在でありながら、生徒達に優しい毎日を願っている【先生】なのだ。だからこそ、この人物ならば【レイヴン】とは何を意味するのか答えてくれる──という確信があった。

 

「……くはっ……はははははははははははははは!!!!!!」

 

 だが、ウォルターの言葉を聞いた先生は、心底おかしいといった様子で手で顔を覆うと笑い始めてしまう。

 

「……俺の質問がそれ程までに可笑しかったか」

 

「いや、いやいや。そんなことはない。だがしかし、レイヴンの意味をそう捉える者が居るか。くははは、愉快だ。実に愉快であり、哀れでもある」

 

 そこに居るのは、優しい先生ではなく、一羽の渡り鴉。優し気な言葉遣いは消え失せ、ただただ鋼鉄の冷たさを身に纏う者。

 

「自由の象徴? くはは、レイヴンと言う名前に縛られた者がそれを言うか。誰よりも高く飛ぶ者? 名前だけで高く飛べるものか。反抗の証? そんな崇高な名前の訳がなかろう!! 

 ああ、実に可笑しい!! なぜレイヴンと言うのか、言葉の意味をまるで理解していない!!」

 

 故に鴉は問う。

 

「なぁ、ウォルターよ。貴方はレイヴンの意味が知りたいと、そう言ったな?」

 

「……ああ。何故あれほど皆が固執したか。そして何故これほどまでにお前が笑うのか。俺はそれを知りたい」

 

 冷たく鋭い光を放つ猟犬の主(ハンドラー・ウォルター)の眼に見つめられながら、鴉は言葉を紡ぐ。

 

レイヴンにそんな誇り高い意味や、崇高な意味など一つもない

 

「意味などない……だと?」

 

「レイヴンとは、戦場を飛び回り、多額の報酬と引き換えに依頼を遂行する傭兵達の総称だ。そこに特別な意味など、無いんだよ」

 

 鴉は語る。敵味方を報酬によって決め、渡り歩く傭兵達の姿を、何時しか渡り鴉(レイヴン)と呼ぶようになったのだと。偽りの空の世界でも、赤い星でも、それは変わらなかった。

 しかし何時からだろうか、【レイヴン】と言う名前が意味を持ちだしたのは。唯一無二の称号として追い求め戦った女性もいた。時代遅れと呼ばれる時代もあった。そして遠い時代には、黒い鳥と言う名前も存在した。

 

「そう考えれば、レイヴンと言うのは、何時の時代も、ありとあらゆる場所で存在していたな。支配と言う名の権力が横行する世界で、何にも与する事のない例外的な存在として扱われていた。

 それ故に自由の象徴やら反抗の意思を表すのだと考え、特別な意味を持っていると勘違いする者も出てくるか」

 

 ────レイヴン、その称号はお前にこそ相応しい────

 

「……自分の存在意義として、生き方としてレイヴンを求める者はいた。ああ、確かに、彼女は誰よりも強く、誰よりも高く飛んでいた。自由でありたいと、そう思っていたんだよ」

 

 幾度も幾度も戦い、その果てに心から愛した女性が居た。彼女とどの様に過ごしたのか、それは最早欠片でしか覚えていない。遠い遠い年月が過ぎ去ってしまった。

 

「【ジナイーダ】……か。かつて、レイヴンを求めた人物だと621から聞いたことがある。今はあいつがそう名乗っているが、関係があるのか?」

 

「気が遠くなるように年月を経て、繋がった存在なんだろう。彼女にとって【レイヴン】より【ジナイーダ】と言う名前の方が特別なものであれば、私は嬉しいよ」

 

「お前は本当に……【レイヴン】と言う言葉に意味を見出していないのか」

 

「私にとって、レイヴンとは【渡り鴉】でしかない。自由を求めることは認めよう。だが、象徴などではない。象徴だ、反抗の意思だと縛られるのは御免だよ。

 レイヴンと名乗っただけで特別な存在になる等、ありえない。確かに私は秩序や敵対者を悉く焼き尽くす存在だ。しかし、それを表す言葉は別にある」

 

 その言葉こそ最も重要であり、【彼】を最も的確に表している言葉である。

 それに近いのは、全てを焼き尽くす黒い鳥かもしれない。だが、これはまだ出すべき言葉ではない。

 

「そうか……レイヴンに意味など無いか……。俺達は、ルビコンに居た奴らは、なんてことの無い言葉に踊らされていたのか。だからか……621がレイヴンと言う名に拘りを持たなかったのは……」

 

 当初キヴォトスで活動する際に、レイヴンと言う名義をそのまま使おうとしたウォルターであったが、621から「その名前は名前じゃない」と言う答えが返ってきた。その意味が今夜、ようやく分かったのだ。

 拍子抜けしたような、なんてことのないものだったが、それで良かったのかもしれない。あの名前に意味など見出さない方が、幸せなのだろう。

 

「ああ、まったく。これほどまでに簡単で、笑える話であったとはな」

 

「長年の疑問が解けたようで何よりだ」

 

「帰る前に、礼として一つ情報を提供しよう」

 

 既に時刻は深夜である。そろそろ帰らねばと席を立つウォルターであったが、質問に答えてくれた礼として少し情報を置いていくことにした。

 

「キヴォトスに、俺達以外の来訪者達の存在があるのは知っているか」

 

「ほう……それは私達と同じような場所から、と言う意味か?」

 

「いや、異なる場所から訪れた者たちだ。神出鬼没の奴も居れば、あの【女】のように深く根を張っている者も居る。アビドスの件に関与しているカイザーPMCの更に裏にも来訪者が居る」

 

「なるほど。貴方たちハウンズにとっても、中々に因縁のある相手の様だ」

 

「……ああ。他の奴らは知らんが、あの【女】の喉笛だけは我々が食い千切る」

 

 ギリっと杖を握る手に力が籠る。確かに一時期は【女】の支配する学園に身を寄せていた。そう、支配していたのだ。まだ幼い子供達を、まるで駒の様に使い捨てていた。何も知らない子供達に世界に対する憎しみを植え付け、洗脳し操るあの【女】だけは許せない。

 この手で始末をつける。それはウォルターだけでなく、【ハウンズ】全員の意思であった。

 

「だが、お前にとって脅威となる存在はいないだろう。俺からしたら、敵対する愚を犯す方が問題だ」

 

「ははは。随分と評価されているようだ。だが、確かにそうかもしれないな。生徒達に手を出すならば、私はどんな存在だろうと容赦はしない」

 

 仮に、あいつらがこの先生と敵対したら最後、全てを焼き尽くされて終わりだろう。この先生と言う渡り鴉を見て、ウォルターは確信していた。

 この先生は、敵対者にとって【恐怖】を形にした存在にもなるだろうと。

 

「それで、その来訪者達はなんて名乗っているんだ?」

 

「ゲマトリア、それが奴らの組織の名前だ」

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 シャーレ本部 教室

 

「さて、みんなよく眠れたかな。朝食も簡単なものだったけど、食べてくれたようで何よりだ」

 

 先生は何時もの様ににこやかな笑みを浮かべ、教室に居る生徒達──カタカタヘルメット団の様子を眺めていた。被っていたヘルメットを脱いで、全員がきっちりと席に座っている。

 

「さて、今からみんなには学力テストを受けてもらう。これは文字の如く、学力を図るものだから心配しなくてもいい」

 

「皆さんの学力を把握し、それに適したカリキュラムを組みますので、カンニングなどの不正はしませんように。もし不正をしたら……お分かりですね?」

 

「「「はい!!!!」」」

 

 カチャリと銃を構えて脅すワカモに怯えたように返事をしながら、渡されたテスト用紙に全員が一生懸命に取り組み始める。

 それから、テストが終われば身体測定、運動能力の確認などが行われ、最後には先生との面談が待っていた。

 

「君達が何をやりたいか、どんな事をしてみたいか。教えてくれないか。大丈夫、きっと出来るようになる」

 

 その一言と共に、ヘルメット団員達が誰がどんな夢を持ち、何をしたいのか、先生は真剣に話を聞き、その為に何が必要になるのか、どんな勉強をすべきなのか、一つ一つ丁寧に答えていった。その全ては、彼女達の笑顔の為に。

 学校に通いたい者も居れば、バイトをしてみたいという者も居る。研究をしてみたい、機械いじりが好きだと言う者も居る。そんな中、リーダー格を含めた複数の生徒達から同じような答えが返ってきた。

 

「シャーレの手伝いがしたい?」

 

「ああ。その……先生はあたし達の話をちゃんと聞いて、笑わないで応援してくれたろ? その恩返し……って訳でもないが、なにか手伝いをしたいんだ」

 

「そうっすねー。それに、キヴォトスにはうちらみたいなのが沢山いるっすねー。せんせーは、そんな奴らをきっと見捨てられないっすよねー?」

 

「当然だ。助けを求められたら、私は助けるよ。それが大人であり、先生である私の役割だ」

 

「だからさ、それをするには人数が欲しいだろ? 先生とワカモ……さんだけじゃ、どう考えても手が足りねぇだろ」

 

「ふむ……それはありがたい申し出ですが、他の人達のように学校に通わなくてもいいのですか?」

 

「ワカモの言う通りだよ。君達には君達の道があるんだ。恩義など感じずに、自分のやりたいことをやっていいんだぞ?」

 

「だからっすねー。そう言ってくれる先生達だからっすねー」

 

 どうして自分達はこの先生と、もっと早く出会わなかったのか。そうしたら、もっと別な未来があったんじゃないのか。そう考えてしまう時がある。

 だが、それでも自分達は助けられた。暖かな場所に連れてこられた。

 しかし、キヴォトスにはきっと自分達と同じように、挫けたり諦めたりした生徒達が居るはずだ。その全てを先生とワカモの二人で救うのは難しいだろう。

 一人でも多く、自分達の様に汚い大人に利用される前に。一人でも多く、自分達と同じように落ちる前に──助けてやりたい。

 上手く言葉にできない様だが、そんな事を言われては受け入れるしかない。

 

「分かった。君達をシャーレ所属の生徒として受け入れるように手続きをしよう。ただし、ちゃんと勉強にも取り組んでもらうよ」

 

「先生直属の生徒となるのです。それに見合った態度や技量も身に着けていただきますので、そのつもりで」

 

「ああ、よろしくたの……じゃなくて、よろしくお願いします先生!!」

 

「はは。口調は元のままでいいよ。君達らしさを私に見せてくれ」

 

 ワカモはやれやれと言った様子だが、先生は優しい微笑みを浮かべている。この少女達にも優しい毎日がある様に、自分にできることをしよう。

 

「ふむ……それならば、君達にまずはやってほしいことがある。アビドスの大型車両基地の大きな列車を覚えているか?」

 

「覚えてるっすねー。なんかすっごいデカい奴あったっすねー」

 

「あれを整備して、動かせるようにしたいんだ」

 

「あれって動くのか……? え、あんな馬鹿でかいのがか!?」

 

 少なくともビルより大きな列車など見たこともないだろう。しかし先生はそれが動くと断言し、必要な資材を取り寄せ、メカニック適性のある生徒達に整備を頼んでいる。

 そしてシャーレ所属になった生徒達には、所属が分かる様にシャーレオリジナルの制服を考えさせる事にした。最初の生徒でもあるワカモを筆頭に、あーでないこーでもないと話しているが、一つだけ確定で入れたいデザインがあった。

 

 それは一羽の渡り鴉のエンブレム。自分達は渡り鴉(先生)と共にあるものだと言う証。

 後に彼女達は、こう呼ばれるようになる。

 

【シャーレ特別部隊 ネスト】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 時間は少し遡り、カイザーPMC本社

 

「理事、第7地区の補給基地が壊滅しました……またあのハウンズの仕業です……」

 

「ええい。忌々しい犬どもめ……!!」

 

 そう吐き捨てるのは、カイザーコーポレーションの軍事部門──カイザーPMC代表理事である。ハウンズと敵対してからというもの、各地の基地や補給路を襲撃され、企業としての体力がジワジワと削られ、更にコーポレーション内の権力闘争でも陰りが見え始める有様である。そんな状況で、更にカタカタヘルメット団がアビドスから敗走したという連絡も入る始末である。

 

「ちっ……格下のチンピラ如きでは、あの程度が限界か。主力戦車も提供したというのに、このザマとは。役に立たん」

 

「何やらお困りごとの様ですね、理事」

 

 そんな苛立つ理事の背後に現れる影。ロボットや獣人とは違う異質な存在であり、ひび割れたような顔を持つ異形。

 

「黒服か。困り事と言う程ではない。所詮は追い詰められた子供の抵抗だ。すぐに終わらせる」

 

「それでしたら一つ提案が。目には目をと言う諺がある様に、対抗するならば同じ生徒を使うがよろしいかと」

 

「ふむ……なるほど。ならば専門家に依頼するとしようか。確か丁度良いのが居たな」

 

 受話器を取る理事を眺めながら、【黒服】と呼ばれた存在は深く考え込んでいた。

 

(ふむ……最後の足掻きと言うのは、あまりにも鮮烈すぎる。理事達は気が付いてないようですが、データも抜き取られている。アビドスの裏にも誰かが居る──と言ったところですか。少しばかり調べてみる必要がありそうですね)

 

 彼こそ、来訪者の組織【ゲマトリア】の一人、黒服。カイザーPMCの裏に潜む影。だが、そんな彼すら知らない。

 自分達が、どんな存在を、【例外】を敵に回しているのか。彼らは理解していない。恐怖を植え付けられ、そして焼き尽くされることになるとは、まだ知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 ブラックマーケット 某所

 

 

 

 

 

「ふーん……これがアビドスのデータかい。吹っ掛けた価値はあるんだろうねぇ」

 

「ふん、女狐が良く言う!! 当然だ。こちらとて商売人だ。金額に見合う価値の物は用意している!!」

 

「あっはっはっは!! 本当、商売人としてのあんたは最高だよ。どうだい? 銀行なんて止めて、今からブラックマーケットに来ないかい?」

 

「誰がこんな所に来るものか!! 私はな、カイザーコーポレーションで成り上がるのだ!!」

 

「……なぁ、支店長。あんた本当にカイザーコーポレーションに未来があると思ってんのかい?」

 

「何が言いたい、女狐」

 

「あんたの親玉であるカイザーPMCはハウンズと敵対して、随分と苦戦してるようじゃないか。しかも、コーポレーション内部の権力闘争も押され気味なんだろう?」

 

「……業腹だが、その通りだ。だからこそ、私はPMC傘下のカイザーローンから成り上がり、コーポレーション中枢を目指しているのだ!!」

 

「中枢入りしてどうすんだい?」

 

「無論、組織を改革する!! 清く正しく……とは行かないが、顧客には価値に見合った物を提供し、労働には見合った対価を!! 商売人として、こればかりは譲れん!!」

 

「……あっはっはっはっは!! やっぱりあんたは商売人として最高だね!! 

 それなら、あんたにも少しばかり協力してもらおうか。なぁに、対価として生き残らせてやるよ」

 

「なんだと……? 貴様、一体なにを企んでいる?」

 

「そうさねぇ。まぁ、あたしの遠いご先祖様のお言葉があるんだよ」

 

 そう言ってサングラスの少女は、壁に描かれた【茨の巻き付いた薔薇】のエンブレムを眺めている。

 

渡り鴉(黒い鳥)とは絶対に敵対するな、ってねぇ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




レイヴン 

それは多額の報酬と引き換えに、依頼を遂行する傭兵。支配と言う権力が横行する世界で、何にも与することのない例外的な存在。
レイヴンとはただの傭兵の総称である。何も、特別な意味など存在しないのだ。




シャーレ特別部隊 ネスト

先生を慕う生徒達で構成された直属部隊、ワカモを筆頭にありとあらゆる知識を詰め込まれた凄腕。になる予定の生徒達。
設立され、未だ頭に卵の殻を被ったヒヨコたちだが、彼女らは誓う。
何れは渡り鴉と共に飛ぶのだと。

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