ここだけアクアとルビーがアイと同い年の世界 作:推してまいる
「アクアー、ルビー!聞いて聞いて!」
「どうした。アイ」
「どうしたのーママ?」
「私!アイドルになります!!」
「あぁ。」
「さっすがママ!ドヤ顔も可愛い!」
「…なにその反応!?もっと驚くでしょ。普通!例えば、えーアイドル!?スカウトされたの?!とかえ?え?みたいな反応が妥当でしょ?!」
「何を言っているんだ?アイがアイドルになって世界で一番になるのは確定しているからな。むしろ何故今までスカウトがなかったのか不思議でならないがな。」
「そうそう!ママがアイドルやらなかったら誰がアイドルやるのって感じだしね!」
「え?え?」
「そうと決まれば斎藤社長に挨拶しにいくか。その時にアイのグッズ案も持っていくか」
「ちょっ、アクア?一回止まって…」
「それいい!久々にみやこさんにも会いたいし!あー早くママのドームライブみたい!」
「ルビー止まってー!」
「同感だな。今度こそアイのドームライブを見る、絶対にな。」
「あー!!もう!!」
「どうしたアイ?」
「怒ってるママもかわいい!」
「おかしいでしょ!!」
「何が可笑しいんだ?」
「全部だよ!全部!」
「全部?」
「私が急にアイドルになるって言ってるのに全然驚かないし、なんか私がスカウトされたの知ってる感じだったし!なんかスカウトの人と仲良さげだし、そもそも私のグッズ作ってるのも可笑しいし!」
「あぁ。言っていなかったか斎藤社長にアイをスカウトしてほしいと言ったのは俺とルビーだ」
「え?」
「うんうん。ママの存在が世に知れないのは世界の損失だからね!」
「え?え?」
「まぁ…普通のスカウトじゃアイは靡かないだろうからな。覚悟が決まっている人をこっちで用意した。」
「まぁ確かに…?」
「そういうことだからな。まぁ明日から忙しくなるぞ?アイ」
「頑張ってね!ママ!」
「はい…頑張る…」
今でこそこんなに賑やかになったけど二年前までは本当に酷かったなぁ。それもこれも全部この二人のお蔭!ほんとに感謝してる!アクア、ルビー!
----二年前----
私はお母さんが捕まってしまい孤児院に住むことになった。
私はお母さんが刑務所から出てきたら絶対にまた一緒に暮らせると思っていたから好かれるようにしつつも一定の距離をとって生活していた。けど孤児院に入って一ヶ月したある日に新しく双子の兄妹が入ってきた。その頃には孤児院で中心に居たから双子の兄妹、アクアとルビーとは最初に仲良くなろうと思って話しかけた。
「よろしくね!アクア、ルビー!」
そしたらアクアは目を見開いて信じられないものを見たみたいな感じで立ち尽くしてた。ルビーは
目にいっぱい雫を溜めて「ママ…?」って小声で言ってて、私の中では孤児の子は親がいないことが多いからそれで私にママって言っちゃったのかなって思ったんだけどね、
「ママ…なの?」「アイ…?」
何故か見ていられなくてアクアとルビーを抱き締めてしまった。
するとどちらも大粒の涙を流して静かに私に抱き締められていた。
…今でもなんでこれをしたのかは分からないけどこの行動だけは間違っていなかったって…断言できる。
孤児院の花壇には五本のバラが咲いていた
五本のバラの花言葉
「あなたに会えた心からの喜び」