真剣で世界を変えてみなさい!   作:アイン会長

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これはとある未来の話です。
ある有名な女のドイツ軍人さんがいました。
彼女は、厳しい方でしたが内心はとても優しい女性でした。そして、『義』を重んじて自分が正しいと思う道を歩いていきました。でも、そんなある日に彼女の愛する第二のふるさとが自分に銃を向けてきたのです。
理由はドイツに戦争を仕掛けてきたのです。
二つの国はやがて他の世界も巻き込み、第三次世界大戦へと発展していきました。彼女はその戦争に一体何があるのだろうかと考えました。
でも、それは命令を出している人の考えであって下っ端には関係ありません。死ねと言われば死ななければいけないし、殺せといわれれば赤ん坊であろうと関係なく殺さなくてはいけません。そして彼女は、下っ端だったので命令通りに人を殺しました。すると命令を言う人はこう言います。
「私達は正義だ。悪は断罪しなければ!!」
そう言い聞かされた彼女は『国』の行動が自分の正しいと思う道と考え沢山の人を殺しましたが、次に気がついた時には彼女は殺されていました。
耳打ちで彼女を殺した相手はこう言った。
「私達は正義だ。悪は断罪しなければならなかった!!」
それに対して死の間際に、彼女は思いました。

『正義とは、なんだろ?』

意識の途切れる中で、彼女の心に強く根強く疑問視して、やがてその想いの疑問は大きくなって『見直し』を考え始めました。
どんな形でもいい。自分に『正義』とは何かを教えて欲しい・・・と。


『クリスティアーネ・フリードリヒ』

それが彼女の願望であり、無間地獄の理由です。


第八話 『正義の鎖』

『正義とは、なんだろ?』

 

彼、椎名吹雪の答えはこうだ。

「俺の正義は、大切な人達を守るのが正義だ」

椎名は本気でした。対して、クリスは呆れ顔を見せて。

「・・・それ、本気で言っているのかー?」

疑いの眼差しで彼を見た。

「本気だよ。少なくとも不確定な正義なんかよりも立派だと思うね」

正義にも色々と種類があることはクリスも知ってた。でも、彼が言う歩む道が正義はとても信用出来ませんでした。

「どうして信用できない?」

「当然だ。そいつらと一緒に歩いて行く道が正しいとは限らないからだ」

ごもっともな意見。クリスの考えはごく自然的な質問である。

「・・・そうだね。そいつらと歩く道が他の人からは、悪かもしれないし悪い道かもしれない」

そして、自分の心臓に胸を当てた。

「でも、仮にそうだとしても自分がそれで『正しい』とハッキリと言えるなら、それはそれで正義ではないのだろうか?」

曖昧な答えでなく、真っ直ぐに率直な気持ちで歩む自分が、それで倒されたとしても納得出来るのではないのであろうか。なぜなら『嘘』ではなく『正直』な行動の結果なのだから。それで死んでも椎名吹雪に文句などなかった。

「・・・そして、俺はクリスもその仲間の一人として入っているよ。今では」

椎名の正義論を真剣にクリスは考え、その中であることが思い浮び質問する。

「なら、その大切な仲間がケンカして、仲違いしたらどうするんだ?」

ありえない話ではない。

所詮は人という不器用な人間。この世に『絶対』がないように『崩壊』もあり得る話。

すると椎名は微笑みこう言った。

「元に戻すよ。例えそれ以外の人が敵なってもね。それで自身が死んでも後悔はない」

クリスは思う。椎名吹雪の正義は反逆の正義論。

例え他人に非難されようと大切な仲間を守るためなら『悪』に平然となれる人間。

「なるほど・・・」

クリスは一回頷いて、椎名の両手を握った。

「決めたぞ。お前は絶対に『悪』に行かせない。・・・それを守ることを私の正義にするぞ!!」

悪い人間にさせないために守護する正義。いや、守護騎士ともいえよう。

それがクリスが彼に想いを乗せた愛であり、鎖であり、正義論。

それ以外に彼が選ばないというのなら、それを守ったり正しく導くのも騎士としての役目ではないだろうか。

クリスの心には感じとり、それが彼を守る形へと走らせた。

もちろん、それが正しいとは限らない。

でも、誰か一人くらいは彼を守ってあげるのも悪くないのかもしれない。




「初めまして、弟くん。私のこと覚えているかな?」
彼女はまるで弟を初対面のような口ぶりで話かけてきた。そういっても落下しているため、声は聞こえない。でも、椎名は人より何倍もの視力があったため、相手の口の動きを読み解読して返答することが可能だった。
対して返答する彼女も彼の口の動きを読み取ることが出来るらしく、落下する中の数秒間に二人の会話が炸裂した。
「初めまして? 京姉さん。俺だよ、弟の吹雪だよ!」
「ごめん、知らない。多分、それは人違い」
「人違い?」
「そう。確かに私は貴方の姉に似ているけど、他人の空似で全く違う椎名京だよ」
そんなはずはないと椎名は自信があった。
確かに事故から何十年もたっているために、髪の色や姿は多少変わってしまっているが『心』が叫んでいた。
彼女の肉体は『姉』だと。
「でも、強いて言うならそうかもしれないね。私は貴方の『姉』かもしれない」
「かもしれない?」
京は微笑み、首に下げている懐中時計を見せる。
「この時計の能力を使って、貴方の『姉』の肉体を支配しているの私・・・」
「!!?」
肉体の支配、そんなことが可能なのか。
そんな否定の思考が走る中、京の会話は続く。
「そんなことは問題じゃないの。それより、一つ聞きたいことがあるのよ」
「?」
「大和を知らない?」
大和とは誰でだろうか。口ぶり的に男性を意図する名前だが。
「おい!貴様!!」
二人の会話にクリスの横槍が入ってくる。
「貴様、一体何をしたのかわかっているのか? この行為をこの事件を!!」
クリスの怒涛の言葉かけに京はため息をついた。
「五月蠅なぁー。相変わらずどの世界でも空気読めないだねクリスは・・・」
「何だと!!?」
今まで京の周りに浮いていた黒い矢が一斉にクリスに放たれた。
「邪魔だよ。死んで」
その矢はクリスだけでなく、落下する風間ファミリー全員に放たれていく。
「くっ!?」
何も出来ない椎名達。
絶体絶命のピンチへと追い込まれるのだった。
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