真剣で世界を変えてみなさい!   作:アイン会長

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まず思ったことが、ここはどこだろうかという疑問。
目の前に数多くある時計塔、そして終わりの見えない地平線。
「ようこそ、異世界からの来訪者よ」
声に呼ばれるままに、その方向先へと視点を向けると黒マントを被った黒髪の青年がいた。胸には黒い懐中時計をぶら下げている。
「君は新しく生まれ変わる。この世界の住人者として」
なぜと問う。
「簡単ことだ。ここは死の狭間世界。君は死んだからここに来た」
死んだと宣告された自分。
「・・・うっ!?」
その瞬間、脳裏に自分が『死んだ』という過去の記憶が蘇って刻まれる。そして、自身が今こうしていることは奇跡に近い存在だということにも。
「思い出したようだね。・・・残念ながら君はもう元の世界に帰ることは出来ない。そして新しく生まれ変わる時にはその記憶も消去されて新しい人として歩んでいく運命だ」
全ての消去と言われて、とても悲しくなった。もっとあの世界で色々と試してみたいことや、やってみたことが沢山あったに死んでしまったことに後悔が尽きない。
「誰しも同じことだ。否定はしないよ」
彼は懐から白い懐中時計を取り出して、自分の元に渡した。
「でも、この懐中時計に願えば、新たな人生を始める時にとても有意義に人生を歩まさせてくれる」
懐中時計を受け取ると、そこに想いを乗せた。
自分が生まれた時から死ぬまでにおいて、何をもっとしたかったのか。
「強く、余計な雑念を消してただ一つ本能のままに」
彼のアドバイスを受け入れて無心に願う。
「・・・俺は」
懐中時計が光が輝く。最初は白い光だったが徐々に色が付き始めて。
そして消えた。
いや、消えたのではない。『別の時計』になっていたのだ。
「腕時計・・・?」
懐中時計は腕時計に変わり、自身の腕に装着されていた。
「それは契約の腕時計だ」
黒マントを被った黒髪の青年は腕時計に触れて、目を閉じる。
「どんな形の契約系にするのかは君次第。けれど、場合よっては転生後の世界を思うがままにすることが出来る最強の腕時計」
「最強・・・」
呟きと同時にその者の体が消えていく。
「どうやら、時間のようだ。最後にもう一つだけ君にプレゼンとしよう」
その者の体は完全に消え、辛うじて意識だけがまだとどまり続ける中で耳にする。
「君の名前は、神羅結城(しんらゆうき)。どんなことがあろうと決して諦めない男の名だ」


堕天使の微笑みの世界編
第一話 『堕天使に恋をした男』


目を覚めると天井が見えた。

「夢か・・・」

とても現実的で、本当に体験してきたような夢。しかし、説得力がある夢でもあった。

「おい、こら起きろ!」

突如、少女の大声と共にばさりと布団を剥ぎ取られて、寒さを一気に感じた。

「さむっ!!」

彼は身を縮こませて震えだす。

しかし、犯人である少女はそんな彼など無視して、テキパキと周りを片付けていく。

「ちょっとは優しく起こしてよ。風邪引いちまうだろう」

「知るかボケ。さっさと起きて朝ご飯作れよ」

「ちぇ・・・」

文句を言われ、すごすごと布団を片付けて着替える。

「テメぇ、俺の目の前で裸になる気か!?」

「別に~・・今さらどうってことないだろう?」

プチンと天は堪忍袋が切れ、置いてあったゴルフ棒を取り出した。

「ん!? まて天!!」

気づいた彼は謝罪をしようと止めようとするが、既に時は遅し。

「死ねよ、おりゃ――!!」

彼女の叫び声と同時に、目にも止まらないゴルフ棒が彼に直撃した。

「・・・・ちーん」

そして、彼は気を失った。

「たく、少しはデリカシーを考えろよなー」

少女は呆れ顔で彼を見つめるのだった。

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

しばらくして、息を吹き返した彼は既に朝食を終えていた彼女に激怒した。

「たく、いい加減にしろよ。起こすたびに攻撃を受けてちゃたまったもんじゃないよ」

ガチャガチャと食器を洗う彼女は、後ろ姿のままで返事を返す。

「テメェがデリカシーのないことをするからだろ?」

「うるさいなぁー。別に好きだからいいじゃないか、早く夫婦になって俺の子供生んでよー」

「アホが! あと十年くらい我慢しろや」

「今でいいじゃん。俺の天使(エンジェル)」

「殺す!!!」

そして彼は二度死ぬほどの打撃を受けた。

 

・・・彼は名は神羅結城。川神学園1年F組に属する生徒。

彼は将来結婚する予定つもりでいる板垣天使と交際している。ちなみに板垣天使には上に三人の姉2人と兄一人の姉兄がいるが、既に両者には結婚は認められていてあとは二人だけの問題となっている。

ちなみに、彼女である板垣天使も川神学園1年F組に属する生徒であるが、元々は彼女は神羅と出会う前までは学校に通っていなかった。だが、色々あって彼女だけ川神学園に編入して生徒になっており、編入後に1年F組の副委員長を務めている。ちなみに委員長は当然ながら神羅がやっている。

当然ながら、最初は争いごとや問題が絶えない日々が続くが、あるきっかけで二人もラブラブでクラスとも良好である。




本来の歴史において、板垣家は学園は愚か正義側の位置に立ってはいない。しかし、神羅結城が板垣家と接触したことにより歴史は変わって現在に至る。
そして、歴史の改変は『全てを新しい歴史』に変化する。

悪が善に善が悪に・・・。
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