無下限アーカイブ   作:サリム

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第11話 空の旅は安全に

俺の目が覚めてから一週間ほど経った・・・

 

毎日ゲヘナの二人組とアビドスの二人組が交代で入ってくる・・・おかげでこの一週間はあまり退屈しなかった

 

ヒナさんとアコさんから聞いたが、2年生になってから暴れる部活が増えてきたそうだ・・・、二人は忙しいって言ってたけど俺は少しわくわくしてる・・・だってあの便利屋68とか、美食研究会とかに会えるってことだし・・・ ※なお便利屋はこのときまだ居ない。

 

そういえば、ヒナさんは3年生になったら風紀委員長になるのは確実らしい・・・アコさんは行政官になるだろうし・・・俺は?それらしい役職が思いつかないんだけど、まあ今はまだ風紀委員会で何もしてないし、一般風紀委員だろうな・・・

 

ちなみに、この一週間何事も無かったので今日で退院する・・・やっとこの病院の外に出れる

 

ガラガラ

 

部屋に誰か入ってきた・・・お医者さんだ

 

「元気そうですね、最後に軽い検査をして貰いますね」

 

「了解です」

 

 

検査が終わった、もちろん異常はない・・・そのまま退院手続きをして病院を出た

 

久しぶりのシャバだぜ・・・、何せ一年ぶりだからなまあ体感1週間だけど。

 

とりあえず軽くアビドスまで空を飛んで行こうと思う・・・

 

いつも通り術式で宙に浮き、空を移動する・・・問題なさそうだ

俺はそのままアビドスへ向かった

 

 

「到着・・・」

 

アビドス高校の門の前に降りる・・・勝手に入ってもいいよね・・・?俺は門を抜けて学校に入る

 

多分二人が居るのは生徒会室だと思う・・・どこにあるのかわからないので適当に廊下を歩いていると奥から声が聞こえてくる

 

「どうして毎回ブラック企業に入ろうとするんですか!?一目見ればわかるでしょう!?」

 

「うへぇ〜・・・だって年収最大1億って書いてるし、これがあれば借金も・・・」

 

「嘘に決まってるじゃないですか・・・」

 

どうやらユメの就職先を探しているようだ、俺はまだ学生だしそういうのわからないんだよな・・・

 

コンコンッ

 

「サトルくんかな?」

 

「正解っ」

 

俺は扉を開けて中に入る

 

「退院したんだね〜おめでとう!」

 

「どこも怪我してなかったですからねー」

 

「退院おめでとうござます」

 

「うん、二人ともありがとう・・・ところで今はユメの就職先探し中?部屋の外まで声聞こえてたよ」

 

「そうです、ユメ先輩ったら怪しい仕事か絶対ブラックな仕事しか選ばないんですよ・・・」

 

・・・ユメは何を目指しているのだろうか

 

「サトルくんはわたしに似合いそうなお仕事とか思いついたりする?」

 

うーんそうだな、学校の先生は・・・性格的には向いてそうなんだけどなぁ・・・ダメそうかも、じゃあ

 

「保育士とか?」

 

確か山海経に保育園みたいなのがあった気がする・・・受かるかは別として

 

「いいね!わたし子ども好きだし!」

 

「でも保育士って大変らしいですよ?ユメ先輩にできるんですか?」

 

「うん、できるよ!」

 

「じゃあ、勉強頑張らないとね」

 

保育士にも知識がいるだろうし・・・

 

受からなかったら最終手段で先生に頼んでシャーレに入れてもらおう・・・

 

 

「そういえばサトルくん、空飛ばしてくれる約束だよね・・・」

 

「そうだね・・・じゃあ外行こうか」

 

 

「二人同時は無理だから一人ずつね」

 

「え?私もやるんですか?」

 

ホシノがびっくりしながら言う

 

「え、やらないの?」

 

「いえ、せっかくなら・・・お願いします」

 

「じゃあわたしからね!」

 

「了解です、じゃあどうぞ・・・」

 

ユメをお姫様抱っこの形で持ち上げる

 

「え!?そうやって持ち上げるんですか?」

 

「そうだけど?こうしないと危ないし・・・」

 

「わ、わかりました・・・」

 

「じゃあ10分ぐらいで戻ってくるから」

 

そのまま俺はユメを抱えたまま上空へ上がって行った

 

 

「楽しかった~」

 

「いつもあの景色見てるの?」

 

「いや、スピード落としてたんで景色はあんまり・・・」

 

「そっか~」

 

「じゃあ次はホシノだな」

 

「よろしくお願いします・・・」

 

ホシノを抱っこして同じように空中へ上がって行った

 

「高いですね・・・」

 

「もしかして怖い?」

 

俺が冗談交じりに言う

 

「怖くないですよ!」

 

「ならいいや」

 

今はアビドス自治区を周っている・・・砂漠を見ても面白くないしね

 

「気になっていたんですが・・・サトルは、どうしてアビドスを見てたんですか?」

 

理由か・・・どうしよう、それっぽいの思いつかないんだよな

 

「可愛い子がいたんで・・・毎日見たくてね」

 

「ストーカーじゃないですか・・・」

 

間違ってはない

 

「ユメ先輩を見てたんですか?」

 

「うーん、まあ基本的にはね・・・」

 

「やっぱりユメ先輩みたいな人が好きなんだ・・・」

 

「なんか言った?」

 

風の音でよく聞こえなかった

 

「いえ、何も・・・それにしても風が気持ちいいです」

 

なんか誤魔化された気がするが・・・

 

「どこか行きたい場所とかある?」

 

「そうですね、じゃあ・・・」

 

 

「すごく綺麗ですね」

 

俺たちは二人で海に来ていた

 

「海・・・水着・・・」

 

ゲームで水着キャラが出るたびにガチャを回した記憶がある・・・この世界でも見れるかな・・・?

 

「いつかみんなで来ようね」

 

「みんなって・・・三人しかいませんよ?」

 

そうだった・・・

 

「いつか後輩ができるかもでしょ?」

 

「こんな学校に来る人なんていませんよ・・・」

 

返答が現実的すぎる・・・でも、後輩は来るんだよな

 

「ホシノはもっと希望を持たないと!」

 

「・・・」

 

「・・・そうですね!」

 

お?なんか急にやる気出し始めた・・・、まあいい事だよな・・・?

 

「じゃあそろそろ帰ろうか・・・?」

 

海も見れたし、ホシノと来てよかったな・・・

 

「いえ、まだ行きたいところが・・・」

 

え?

 

 

あの後他にもいろんな場所に行って少し疲れた・・・

 

「さすがにユメも心配してると思うし帰ろうか?」

 

「そうですね、楽しかったです・・・ありがとうございました」

 

「俺も楽しかったよ・・・」

 

飛び回って疲れたけど・・・

 

「次は歩いて行きたいですね?」

 

「そうだね」

 

そんな会話をしながらアビドスへ帰って行った

 

 

アビドス高校に帰ってきた

 

「ユメ先輩が居ませんね・・・」

 

それはそうだろう・・・数時間以上外にいたんだから、おそらく生徒会室に戻っていると思う

 

「中に入るか」

 

「ですね」

 

生徒会室に入るとそこにはユメが椅子に座って机に突っ伏していた

 

「寝てる?」

 

「みたいですね」

 

起こそうかな・・・

 

「ユメ先輩戻りましたよ!」

 

俺がそんなことを考えているうちにホシノはユメを叩き起していた

 

「あ、二人ともおかえり・・・」

 

眠そうだ・・・なんか見てると俺も眠くなってきた

 

「ただいま、俺ももう眠いし今日はもう帰ろうかな・・・」

 

「その状態で飛んで帰るんですか?危ないですよ!」

 

確かに・・・居眠り飛行して事故ったらシャレにならん・・・久しぶりに電車で帰るか

 

「ふぁああ・・・確かに・・・じゃあ電車で帰ろうかな」

 

「学校に泊まっていってもいいですよ?」

 

シャワーも浴びたいし明日は風紀委員会に行きたいから・・・

 

「いや、大丈夫・・・」

 

「そうですか・・・」

 

「じゃあまた」

 

「はい」

 

俺はアビドス高校を出て駅へ向かっていく

 

 

駅に向かっている途中眠すぎてこけたおかげで少し目が覚めた・・・

 

「早く寝たい・・・」

 

もう少しで駅に着く・・・と、思っていたら向こうからヘルメットを被った集団が近づいてくる。

頼む・・・通り過ぎてくれ

 

「おい、何こっち見てんだ!?」

 

そんな俺の願いは届かず・・・というか見すぎた・・・、はあ・・・めんどくさい

 

「めんどくさい!?舐めてんのか!」

 

まずい、口に出てたみたいだいつもはこんなミスしないのに・・・

 

「すいません、今眠くて・・・思ってたこと勝手に口に出てたみたいで」

 

「てめえ・・・痛い目見ないとわからないようだな」

 

なんかめっちゃ怒ってる・・・え?謝ったはずなんだけど

 

そのまま俺はヘルメット団に囲まれてしまった・・・今銃は使えないんだよな、砂とか入ってる状態で一年も手入れしてないから・・・入院中手入れの仕方教わっとけばよかった。

 

そんなことを考えているとヘルメット団のリーダーっぽい人に胸ぐらを掴まれる

 

「リーダーやっちゃってください!」

 

周りの下っぱがなんか言ってる、このままじゃやられそうだ、仕方ない・・・殴るか

 

ボゴッ

 

呪力がこもった右手で俺を掴んでる人のお腹を殴った

 

「ゔっ」

 

ドサッ

 

そのままヘルメット団のリーダーは地面に倒れた、それを見ている下っぱは慌てている。

 

「見てたのは俺が悪かったけど襲ってくるなら話は別だ、お前らもこいつみたいになりたいなら掛かってこい」

 

威圧感をださないと逃げてくれないだろうし少し強めに言う・・・頼む見逃してくれ

 

「・・・あっ相手は一人だ!リーダーが居なくても私たちならやれる!」

 

ああ・・・

 

下っぱの一人がそう言うと周りのやつもそうだそうだ!なんて言ってる・・・

ヘルメット団の一人が銃を構えた、俺はそいつに向かって歩き出す

 

「く、来るな・・・撃つぞ!」

 

撃たれても大丈夫だ・・・この程度の神秘なら無下限バリアで防げる

 

ダダダダダダッ

 

「なんでっ!当たらない!?」

 

俺は焦っている子にそのまま近づいてさっきと同じように殴って気絶させた

 

「俺に銃弾は当たらない」

 

「な、なんだコイツ・・・」

 

さすがに俺には勝てないと思ったのかヘルメット団たちは気絶した子たちを抱えて逃げていった

 

「はあ・・・」

 

女の子を殴るなんてしたくなかったんだけど・・・

まあキヴォトスではこれからもそういう機会が訪れるだろう・・・慣れないといけないな

 

 

その後、俺は駅に着いて電車でゲヘナに帰ってきた

 

家に帰ってシャワーを浴びた後ベッドに入って俺は眠りについた

新しく投稿するならこの小説は残しておきます、タイトルは変えますが・・・上書きだと残念ながら元の話を読み返すことは出来なくなります

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